JPS6388755A - 鉛蓄電池用格子基板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は耐食性及び機械的特性に優れたメンテナンスフ
リー電池用に適した新規な鉛蓄電池用格子基板に関する
ものである。

（従来の技術） 近年鉛蓄電池のメンテナンスフリーの見地から自己放電
が小さくして且つ補水不要の電池が急速に要求されてい
るものである。

然しなから従来０ｊ８−アンチモン系合金からなる格子
基板を用いた鉛蓄ｋＸ池は自己放電が大きく、しかも水
素過１圧が小さいため電池の電解液は容易に水分解をお
こしてガスを発生し、そＯｌｓ来電解液は減少するため
しばしば補水を行わなければならないとｈう欠点があっ
た。

この欠点を改善せんとしてアンチモンを含有しない鉛合
金基板が検討され、カルシウム含有量０．０３〜０．１
０％、残部鉛或はこれに錫、銀などを添加した鉛基合金
からなる蓄電池用格子基板が提案されているが、この合
金は結晶粒径が極めて大きくしかも結晶粒形が不規則で
あるため局部的に著しい粒界腐食を発生し、これに伴り
て格子基板前の確断を生じ易く且つ寿命サイクルが比較
的短く、電池寿命を著しく短縮するという致命的欠陥が
あった。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明はかかる欠点を改善せんとして鋭意研究を行ワた
結果、！池の寿命を大巾に延長しうる長寿命のメンテナ
ンスフリー鉛蓄電池用格子基板を開発したものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明はカルシウム０．０５〜０，４質量１％、セレン
０．　ＯＯｌ　−０，５質量％、残部鉛からなる鉛蓄電
性用格子基板である。

本発明においてカルシウムを添加することてより機械的
強度を向上せしめんとするものであり、その添加量を０
．０５〜０．４質量優に限定する理由は０．０５質量チ
未：Ａの場合には必要とする機械的強度のものをうるこ
とが出来ず且つ０．４質量チを超える場合には鋳造の際
溶＠温度を高く保持しなければならずそのためカルシウ
ムの酸化が（ｌｕｃｋされ且つ耐食性差に機械的特性に
バラツキに生ずるおそれがある。

またセレンを添加することによシ合金の凝固組織を結晶
粒微細化を意図し、耐食性を向上せんとするものであり
、その添加量を０．０ＯＸ−ｏ、ｓ質量％に限定し九理
由＃：ｔＯ，００１質量チ未満の場合には結晶粒微細化
が殆んど認められず、そのため機械的強度及び耐食性を
向上することが出来ず且つ鋳造亀裂を防止することが出
来ないためである。

又０．５質量％ｔ−超えた場合には結晶粒の微細化の効
果がそれほど向上せず、むしろ鋳造欠陥の発生がおこり
易くなると共にコスト的にも高くなシ経済的に不利とな
る。更に結晶粒界への偏析などが強くなるため粒界腐食
が促進さｊ、機械的にも脆化の傾向が認められるもので
ある。

（災施例） 第１表に示す組成の合金を使用し、通常の鋳造方法によ
り本発明格子基板及び従来格子基板全夫夫作製し、これ
らの基板によりｔａ（３６Ｂ　２０Ｒ）全組立てｆｃｏ 斯くして得九本発明格子基板による電池及び従来格子基
板による電池について夫々性能を比較する几め次の如く
試験を行った・ 即ち過充電寿命試験を同一組成の格子基板全備える鉛蓄
ｔａＶそれぞれ３ｉ（Ａ　、　Ｂ　、　Ｃ）ｆつ作成し
てＪＩＳＤ　−５３０１規定する方法に基いて行い、そ
の寿命サイクル数を測定した。その結果は第１表に併記
し元通シである。

なお寿命サイクル数を比較した理由は合金基板の耐食性
及び機械的性質の良否は、そのまま寿命サイクル数に反
映されるためである。

第　　　１　　　表 上表から明らかな如く本発明合金は従来合金に比して過
充電試験における寿命サイクル数が大巾に向上すること
が認められた。このことは本発明合金が耐食性差に機械
的特性に著しく優れていることを示すものである。

（効果） 以上詳述し九如く本発明合金によれば鋳造性容易にして
且つ鋳造基板の凝固組織が均一微細であるため機械的強
度に優れると共に結晶粒界における局部腐食が発生しな
いため優れ几耐食性’ｔＮＬ長期に亘シ使用にたえうる
等工業上極めて有用である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. カルシウム０．０５〜０．４質量％、セレン０．００１
   〜０．５質量％、残部鉛からなる鉛蓄電池用格子基板。