JPS6388130A - B型肝炎ウイルスフリ−血漿の製造方法 - Google Patents

B型肝炎ウイルスフリ−血漿の製造方法

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JPS6388130A
JPS6388130A JP61233256A JP23325686A JPS6388130A JP S6388130 A JPS6388130 A JP S6388130A JP 61233256 A JP61233256 A JP 61233256A JP 23325686 A JP23325686 A JP 23325686A JP S6388130 A JPS6388130 A JP S6388130A
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JP
Japan
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virus
hepatitis
blood
plasma
porous hollow
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JP61233256A
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Michitaka Iwata
岩田 道隆
Hide Aizawa
相沢 秀
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、B型肝炎ウィルス(HBV)フリー血漿の製
造方法に関し、血清肝炎のような輸血時の血漿を介して
のB型肝炎ウィルス感染防止に利用できる。
本発明におけるB型肝炎ウィルスを含む血漿とは、抗原
抗体反応を利用したB型肝炎ウィルス検査において陽性
の血漿と、この検査において陰性であってもB型肝炎を
感染させうる血漿の両方を意味する。
(従来技術) B型肝炎は主として血液を介して感染するウィルス性疾
患である。
B型肝炎ウィルスは1970年Daneらによって、オ
ーストラリア抗原(Au抗原、HBs抗原)陽性面内に
確認されたものであって、二重構造をした球形DNAウ
ィルスである。
口 相1 江工 火 ^  ノ  を書、 1 I−[
サ −ン九 I  −−し  L4− 而 ス麩 −ヒ
、 二h1\力を利用して沈殿させた液を電子顕微鏡下
で観察すると、直径42nmの大型球形粒子(D a 
n e粒子)、直径22nmの小型球形粒子および管状
粒子が見いだされる9本発明でいうB型肝炎ウィルスと
は、これらの粒子のすべて、あるいはいずれかを指す。
Dane粒子は、中心に直径27nmの内部粒子(Co
re粒子)を有し、また表面には外殻がある。Core
粒子内には、分子fii1.6XlO’の2木鎖DNA
とDNAポリメラーゼが含まれている。
Dane粒子の外殻は、HBs抗原(HBsAg)活性
を有し、これとは別にCore粒子表面にはHBc抗原
(HBcAg)活性がある。また、Core粒子には分
子ff119,000 (PI3)の単位核蛋白が存在
するが、PI3の一部はCo re粒子の表面に露山し
、そのN末端側の部分はHBe抗U(HBeAg)活性
を持つ、HBeAgは血中に出現することがある。
B型肝炎は、HBVキャリアーの血液が輸注されること
により、受血者に高率に発生するほか、注射針やカミソ
リの刃についた微量の血液によって感染することがあり
うる。
そのため現在は、血漿や血漿製剤などは、加熱処理でB
型肝炎ウィルスを不活性化させている。
(発明が解決しようとする問題点) B型肝炎ウィルスの感染防■トのため、60°C×10
hr程度の加熱処理が一般的に用いられている。しかし
、加熱処理に酎える血漿蛋白は、極めて限られており、
特に生理活性を有する血漿蛋白は熱に対して非常に敏感
で、加熱処理による熱変性を起こしやすく、活性が低下
、消失しやすい。
また時にはB型肝炎ウィルスを含んだ血漿を直接輸血に
使用してしまうことがあり、その場合激痛肝炎などのウ
ィルス性疾患を引きおこす、また、採血現場で遠心分離
法で得られた血漿から、直ちにB型肝炎ウィルスを除去
する必要性が治療場面では存在する。加熱処理では、こ
の要求を満足することは難しい。
本発明の目的は、遠心分離法で得られた血液バッグ内の
血漿から血漿蛋白を変性させることなく、直接B型肝炎
ウィルスフリー血漿を採血後短時間内に製造する方法を
提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、遠心分離して得られたB型肝炎ウィルスを含
む血液バッグ中の血漿を銅アンモニア法再生セルロース
からなる多孔性中空繊維で構成されたモジュール(成型
物)で濾過することを特徴とするB型肝炎ウィルスフリ
ー血漿の製法である。
再生セルロースには、ビスコース法、セルロースエステ
ルのケン化法、銅アンモニア法など、種々のものがある
が、各々、製造条件の相違により物理的、化学的な性質
において決して「再生セルロース」として−律に論じら
れるものではない。
銅アンモニア法では、不可欠な酸処理により銅の除去に
伴う微細な孔の発生と特異な分子鎖の凝集生セルロース
は特異な性質を持つ。
その性質の特徴は、親木性で、かつ蛋白質の吸着性が少
ない点にある0本発明者らは、蛋白質と高分子素材との
吸着性に関する相関性を検討した結果、一般的には、親
水性素材はど、蛋白質の吸着性が小さく、本発明方法に
用いられる銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔
性中空繊維が既存の中空繊維の中で一番少ない素材であ
ることを見いだした。
銅アンモニア法再生セルロースの粘度平均分子斗 量は7×lO以上が好ましく、また0、lNNaOH水
溶液中での溶解成分が少なければ少ないほど望ましい、
40℃、48時間、0.lNNaOH水溶液中に浸漬し
た際、この溶解分が10ppm以下であれば、この中空
繊維は血漿中よりB型肝炎ウィルスを除去するのに最も
適している。
上述のようなセルロースからなる中空繊維を作製するに
は、高純度セルロース原料を用いて銅アは中空繊維を作
製後に0.IN  NaOH水溶液で72詩間以−ヒ洗
浄処理すれば良い。高純度セルロース原料を用いれば、
上記溶解分が著しく減少するので、より好ましい、ここ
で、r高純度セルロース原料Jとは、α−セルロース含
量率が95wt%以−ヒで、重合度が500以上の木綿
リンターおよび木材バルブを指す、これらの原料につい
て、ブリーチング、洗油工程中での分解および′酸化を
防止しつつ、不純物の混入を避けるために、常に精製さ
れた水を用いると良い。
銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔性中空m、
*の特徴は、内壁面から外壁面への膜厚方向に垂直な面
における孔径を面内平均孔径で表す時、前記膜内貫通孔
の入口から出口にかけての面内平均孔径が、・極小の部
分、該極小の部分より大きい部分、極小の部分の順に配
列された構造が、中空繊維の膜厚方向に存在する点にあ
る。したがって、従来の多孔質中空繊維にくらべて、銅
アンモニア法再生セルロースからなる多孔性中空繊維の
B型肝炎ウィルスの阻止率を高くすることができると共
に、癌過速度を高くすることができる。これに対して、
面内平均孔径の極小部が2つ以上存在しない従来の多孔
性中空繊維の場合では、阻止率を99.99%以上にす
るためには、透過速度を小さくせざるを得ない、また、
B型肝炎ウィルスの除去に際して達成すべきB型肝炎つ
ィルス粒子阻止係数φが、膜の水流速平均孔径D(nm
)、膜厚T(島m)により下記(1)式のここで、ウィ
ルス粒子阻止係数φとは、癌過しようとする水溶液単位
体積当たりのB型肝炎ウィルスの数NO1膜を透過した
臨液単位体積当たりのB型肝炎ウィルスの数Nのとき下
記(2)式で定義される。
φ= −1o K (N/N o)    (2)本発
明者らは、銅アンモニア法再生セルロースからなる中空
繊維を様々な製、造条件により作製し、平均孔径D (
nm) 、 If!J5T (gm)との関係の阻止係
数φを検討した結果、(1)式での関°係が実験的に成
立することを見いだした。即ち、阻止係数φと下記(3
)式の関係にあるウィルス阻止率R(%)の達成される
べき目標値を設定すれば、(1)式により使用すべき膜
の平均孔径D(n m )と膜厚T(ルm)の任意の組
み合わせを得ることが可能である。
一φ R(%)=(1−10)X100    (3)ウィル
ス粒子の除去を目的とする場合、阻止率Rは限りなく1
00%に近いことが望ましいが、例えば、病原性ウィル
スの血液中濃度、極液中濃度と発病するウィルス濃度い
き値との関係から、ウィルス阻止係数φは3以上、望ま
しくは5以上である。したがって、下記(4)式の条件
を満足するモ均孔径D(nm)、膜厚T(ルm)の膜を
用いることが必要である。
0  、 5  X  1 0(6””’ル34xto
鋤   x、 ≧ 3 (4)膜によるウィルス粒子の
除去機構として、膜の孔径の大きさと除去すべきウィル
ス粒子の粒子径との違いによりふるい分けるrふるい機
構」と、11?、? :(; 面 Lデ ^ l+し 
ブ t、〜 エ 先爪 美 七 、蒔 ス  ピ113
 −戸擁 L檎 露がある。銅アンモニア法再生セルロ
ースからなる多孔性中空繊維では、蛋白質の吸着性が他
の多くの高分子素材にくらべて、最も小さいという本発
明者らの検討結果を考慮すれば、(4)式が成立するこ
とは、銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔性中
空繊維によるウィルス粒子除去は、殆ど「ふるい機構1
であると考えられる。これが銅アンモニア法再生セルロ
ース中空繊維の最大の特徴である。
銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔性中空繊維
のその他の特徴として、極小面内空孔率は10%以上で
ある点である。10%未満では。
限外性過速度は急激に低下する。好ましくは30%以上
である。限外濾過速度に及ぼす面内空孔率の影響は、1
0%未満では極小面内空孔率の5乗、10〜30%では
約2乗、30%を越えると約1乗に比例して限外濾過速
度は増加する。−方、極小面内空孔率が80%を越える
と、多孔性中空Fa雌の力学的性質は著しく低下し、ピ
ンホール等の欠陥部が生じたり、中空繊維を構成するセ
ルロース分子が、濾液中あるいは被濾過液中に脱落分散
する恐れがある。
再生セルロースは親水性に優れているため、水溶液中で
一般にはl11潤する。膨潤によってセルロース中空繊
維が変形し、そのため中空繊維表面(内壁面)上での目
詰まりが起こることがある。
これを防ぐには、中空繊維を構成するセルロース分子鎖
の面内配向度が60%以上であることが好′ましい。ま
た面内配向度が大きくなりすぎると膜厚方向での膨潤時
の変形および膜面内での収縮がこるため、面内配向度が
80%以下であることが好ましい。
中空繊維の膜厚は薄ければ薄いほど、一般には癌過速度
が犬きくなるので好ましい、しかしながら、膜厚が10
JLm未満になると、中空繊維にはビン−ホールが多発
し、ウィルス粒子が濾液中に漏れ出てくる。また膜厚が
100gm以上になると、濾過速度が大きく低下し、被
癌過流体中の蛋白質の吸着量が増大する。極小面内空孔
率が大きくなれば膜厚をより厚く設計するのが良い。
本発明方法に用いられる銅アンモニア法再生セルロース
からなる多孔性中空繊維は、該中空繊維の内壁面から外
壁面への膜厚方向に層状構造を有し、かつ蛋白質の透過
性、B型肝炎ウィルスの阻止性を支配する極小部を有し
ている。その極小部分の膜厚方向での厚みは、該多孔性
中空18 MLが、ミクロ相分離法で作製されるため、
セルロース濃厚相粒子の直径に相当する。したがって、
その厚みは2用m以下である。
本発明の実施i島様は、例えば添付図面に示すように、
遠沈された血液バッグ(2)を分離スタンド(3)に固
定し、分離スタンドノブ(6)で圧力をかけながら、モ
ジュール(1)でB型肝炎ウィルスを含む血NJ、(A
)を直接分離(垂直癌過)し、B型肝炎ウィルスフリー
血漿(5)を得る。
本発明方法で用いられる銅アンモニア法再生セルロース
からなる多孔性中空繊維の製造方法としては、例えば、
セルロースリンター(α−セルロース含有量96%以上
、平均分子量2.6XlOゝ)を公知の方法で調整した
銅アンモニア溶液中に8wt%の濃度で溶解したものを
紡糸原液として用いる。この紡糸原液に対して、アセト
ン/アンモニア/水系混合溶液を凝固剤および中空剤と
して用いてミクロ相分離を生起させ、その後、凝固、再
生することにより得られる。ここで、ミクロ相分離とは
、溶液中に高分子の濃厚層あるいは希薄層が直径0.0
2〜数gmの粒子として分散し、安定化している状態を
意味する。ミクロ相分離の生起は、紡糸中の糸の失透現
象によって直接肉眼観察するか、あるいは紡糸後の糸の
電子顕微鏡観察により、直径1gm以下、0.02gm
以上の粒子の存在で確認される。
本発明の特徴は、遠心分離して得られた血液バッグ中の
血漿から直接外気と接することなく直接類血漿を多孔性
中空繊維を用いて濾過する点にある。血液バー2グに負
荷する圧力を利用して血球と血漿とを分離回収すると同
時に、血漿中のB型肝炎ウィルスを除去出来る。採血後
の血液を短時間で、かつ非常に限られた空間内での濾過
が可能ンかil  而)情蛋白の亦にニル徨気かい^I
 ILブ7リー血漿が簡単に血漿バッグ詰め出来る。
本発明方法による実施例を説明するに先立ち、本明細書
中に用いられている主な技術用語(物性値)の定義とそ
の測定方法を以下に示す。
[水流速平均孔径] m7ンモニア法再生セルロースからなる多孔性中空繊維
のモジュールを作製し、そのモジュール状態で、中空繊
維の水の流出量を測定し、(5)式から水流速平均孔径
(D)を求めた。
■量論出量(m l / m i n )T:膜厚(g
m) ΔP:圧力差(mmHg) A:膜面積(m″) Prρ:空孔率(−) μ:水の粘性率(cP) 空孔率Prρは水膨潤時の見掛は密度ρaW、ポリマー
の密度ρPより(6)式で求めた。セルロースの場合ρ
p=1.561を用いた。
Prp  (%)=  (1−paw/ρp)X100
   (6)[平均分子量コ 銅アンモニア溶液中(20℃)で測定された極限粘度数
[η]  (ml/g)を(7)式に代入することによ
り平均分子量(粘度平均分子量)Mvを算出する。
MV= [77] X3.2X10″’      (
7)。
[極小面内空孔率] 銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔性中空繊維
をアクリル樹脂で包埋後、ウルトラミクロトーム(LK
B社(スウェーデン)製Ult rat omem88
00型)に装着したガラスナイフをもちいて、外壁面か
ら膜厚方向に沿って厚さ約1gmの試料を順に切り出す
、その試料切片をクロロホルムで脱包埋後、それぞれの
切片の電子顕微鏡写真をとる。注目する切辺の1cm”
ff+たり、孔半径が(r)〜(r+dr)に存在する
孔の数をN(r)drと表示する。3次および4次の平
均孔半径(それぞれ73およびr4)は次式で定義され
る。
平均孔径は2p−で(8)式および(9)式から計算さ
れる。それぞれの切辺の電子顕微鏡写真より平均孔径を
(9)式から計算し、面内平均孔径の内壁面からの距離
に対する図示より、極小面内孔径を示す面を決定する。
その決定された面の空孔・ut−極小面内空孔率と定義
する。その極小面内空孔率は(1o)式で求められる。
Pr(%) =πJ″b?N (r) drXI O’
O(10)(発明の効果) 本発明により、遠心分離法で得られた血液バッグから血
漿蛋白を変性することなく、直接B型肝炎ウィルスフリ
ー血漿を製造することが出来、血清肝炎のような輸血時
の血液の血漿を介してのウィルス感染防止に利用できる
(実施例) 以下本発明によるB型肝炎ウィルスフリー血漿の製造方
法の実施例を示す。
(実施例1) セルロースリンク−(α−セルロース含有量96%以上
、平均分子量2.6X10.)を公知の方法で調整した
銅アンモニア溶液中に8wt%の濃度で溶解し、濾過脱
泡を行い、紡糸原液とした。その紡糸原液を環状紡糸口
の外側紡出口(外径2mmφ)より2.6ml/min
で、一方中空剤として、アセトン45wt%/アンモニ
ア0.575wt%/水54.425wt%の混合溶液
(中空剤)を中央紡出口(外径0.6mmφ)より1.
4rQl/minでそれぞれアセトン45wt%/アン
モニア0.575wt%/水54.425w、t”%の
混合溶液(凝固剤)中に直接吐出し、10m/minの
速度で巻き取った。なお、吐出直後の透明青色状の繊維
状物は次第に白色化し、ミクロ相分敲を生起し、ひきつ
づいて凝固が起こり、繊維としての形状が維持されてい
の後、水洗した。湿1j状態にある多孔性中空繊維をア
セトンで、中空繊維内部の水を置換し、その後10%延
伸した状態で真空乾燥した(25°C51,5hr)、
このようにして得られた銅アンモニア法再生セルロース
多孔性中空繊維の内径は240.0pm、膜厚は30.
0Bm、水流速平均孔径は15.4nm、極小面内空孔
率は21%であった。この中空繊維500本を束ねモジ
ュールに成型した。
遠心分離された、B型肝炎ウィルスを含む血漿(A)と
血球成分(B)を充填した血液バッグ(2)を第1図に
示すような分離スタンド(3)に固定し、該スタンドの
ノブ(6)を押すことにより圧力をかけながら上澄みの
血漿のみを上記モジュール(1)で濾過した。濾液の蛋
白jf1.濃度を分析した結果、アルブミンの透過率1
00%、γ−グロブリンの透過率80%であった。遠心
分離後の血漿10ルlを電子顕微鏡で観察した結果、B
型肝炎ウィルスのHBs抗原およびDane粒1.5X
IO個/m1であったが、濾液lOμl中にはそれぞれ
0個であった。したがって100個/ m 1以下であ
る。
故に、阻止係数φは7および4以上であった。
(実施例2) 実施例1で得られた銅アンモニア法再生セルロースから
なる多孔性中空繊維の蛋白質の吸着性゛を測定した。比
較として、市販のセルロースアセテート(CDA)中空
[t、ポリアクリロニトリル(PAN)中空繊維、ポリ
エチレン(PE)中空繊維の結果も合わせて第1表に示
す、上記試料o、tgを500ppmのフィブリノーゲ
ン生理食塩水溶液20m1に浸漬した(37°CX3時
間)、そして、浸漬前後のフィブリノーゲン溶液の濃度
を分光光度計(280nm)で定量した。
中空繊維の単位重量当たりの面間を表面積Δ14定装置
(BET法)で測定し、フィブリノーゲンの吸着量を算
出した。
第1表より、親水性に優れた銅アンモニア法再生セルロ
ース多孔性中空繊維のフィブリノーゲンの吸着量は、C
DA、PAN、PEに比べて少ないことがわかる。した
がって、銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔性
中空繊維は、血漿濾過において、蛋白質の透過性は大き
い(実施例L)、CDA、PAN、PEは蛋白質の吸着
性が大きいため、蛋白質の透過性および濾過速度は経時
的に低下する。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明の1実施態様を示す説明図である。 1中空繊維モジユール 2遠心分離されたB型肝炎を含む血液バッグA 血漿 B 血球 3 分離スタンド 4 血漿バッグ 5  B型肝炎ウィルスフリー血漿 6 分離スタンドノブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)B型肝炎ウィルスを含む血液を遠心分離して得ら
    れたB型肝炎ウィルスを含む血液バッグから、B型肝炎
    ウィルスフリー血漿を製造する方法において、B型肝炎
    ウィルスを含む血液バッグ中の血漿を銅アンモニア法再
    生セルロースからなる多孔性中空繊維で構成されたモジ
    ュールで濾過することを特徴とするB型肝炎ウィルスフ
    リー血漿の製造方法。
  2. (2)銅アンモニア法再生セルロースからなる多孔性中
    空繊維が、膜の水流速平均孔径D(nm)、膜厚T(μ
    m)が下記(1)式を満足し、かつその阻止係数φが、
    φ≧3を満足する条件のものである特許請求の範囲第1
    項記載のB型肝炎ウィルスフリー血漿の製造方法。 φ≧0.5×10^(6.62×10^(−2)−2.
    34×10^(−2).D)×T(1)
JP61233256A 1986-10-02 1986-10-02 B型肝炎ウイルスフリ−血漿の製造方法 Pending JPS6388130A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335509A (ja) * 2000-05-31 2001-12-04 Nihon Pharmaceutical Co Ltd フィブリノーゲンを含有する溶液のウイルス除去法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335509A (ja) * 2000-05-31 2001-12-04 Nihon Pharmaceutical Co Ltd フィブリノーゲンを含有する溶液のウイルス除去法

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