JPS6387156A - レジンモ−ルドコイルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転電機のレジンモールドコイルの製造方法に
関する。

〔従来の技術〕

従来、レジンモールドを行うにはいくつかの方法がある
が、簡単な金型を用いてレジンを真空中で注入する方法
は比較的安価なため、利用されることが多い。

以下、その方法について第２図に従って説明するＯ 第２図はモールドすべき固定子を金型に入れ真空含浸槽
にセ、トシた断面図である。

第２図において、コア１のスロットに固定子コイル２を
収め、結線、しぼりを行ったものを軸方向を垂直にして
下型３に挿入し、下型３に係合する。上型４９回転子の
代りの中子５と共に脱湿を兼ねた予熱を行う。所定の温
度（含浸レジンの作業温度に適した温度付近まで）に冷
却した後、レジンの漏れを防ぐためパツキン６をはめ、
上型４を下型３にかぶせ、ネジで止める。このように組
立てを完了した金型を真空含浸槽７にセットする。

ここで、充填剤の入らないレジンであれば一般に含浸温
度での粘度は低いので、予め中子５を前述のセット完了
した金型に落し込み、真空含浸槽７の蓋を閉じ、コ、り
８を通して減圧にし、所定の条件（真空度、真空引き時
間等）で真空引き後コ、り９を開けてレジンを注入する
のであるが、レジンモールドの場合は一般にクラ、り防
止の理由でレジンに相当部数の充填剤を入れるため、粘
度が高い。一方、固定子コアと回転子コアのギヤ、プは
非常に小さく、完全にレジンを充満させることは難しい
。このため、コック９からのレジン注入は下型３までレ
ジンが十分まわらない恐れがある。

これを避ける意味で前述の金型がセットできた時点で中
子５より先に充填刺入りレジンを注入し、中子５を挿入
した状態で真空含浸槽７の蓋を閉じ、真空引きを行う。

経験上得られた真空引き作業時間（レジンの種類、作業
温度で異なる）だけ真空引きを行った後、金型を取出す
。中子５はレジンの粘性のため所定の位置才で沈才ない
ことがあるが、そのときはネジ１０を用いて締め付ける
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前述のように充填刺入りレジンを注入後
真空引きを行うと、注入レジンの粘度が比較的高いこと
およびコア１と中子５とのギヤ。

グが小さいことのため、下型３の部分の注入レジンの脱
気がしに＜＜、作業時間が長くかかる上にレジン硬化後
表面Ｉζあばた状のへこみができ、製品の歩留りが悪か
った。

本発明は以上のような点に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、下型３部分の注入レジンの脱気が
容易に行われ、しかも短時間で行え、レジン硬化後表面
に凹みが出来ない歩留りのよいレジンモールドコイルの
製造方法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

その目的を達成するための手段は、回転電機のコイルと
コアを一体的に真空含浸槽でレジンモールドするレジン
モールドコイルにおいて、レジンを前記コイルとコアに
注入したのち真空および加圧含浸が終了するまで、形状
記憶合金製の止め金を高温でもとの形に復元させた状態
でモールド金型の中子を吊り上げておき、真空および加
圧含浸が終了すると共に前記止め金を冷却して弾性変形
させ、前記中子を自然または強制落下させる方法である
。

すなわち、真空含浸槽の蓋を開けずに、槽の外部からコ
ントロールしてモールド用中子を金型に挿入できるよう
にする。そのために形状記憶合金製の止め金としてのバ
ネを用いる方法である。

〔作　　用〕

その作用は、形状記憶合金製の止め金としてのバネを用
いることによって、脱泡が行われたのち中子を自然ある
いは強制落下させる。

ここで、形状記憶合金は機能的にみて大きく３種類、一
方向性、二方向性、全方位のものに分けられるが、本発
明に用いられるものは、常温では引っ張ると簡単に伸び
、加熱すると元の形に復元する一方向性のものが利用さ
れている。

以下、本発明のレジンモールドコイルの製造方法の一実
施例を、図面に基づいて詳述する。

〔実　施　例〕

第１図は本発明のレジンモールドコイルの製造方法一実
施例を示す機能図であり、第１図と同符号のものは同じ
構成９機能を有する部分である。

第１図において、真空含浸槽７に金型をセットするまで
は従来と同じである。真空含浸′ＷＪ７の外に予熱用電
源１３があり、端子板１４の外側にスイッチ１６を介し
て接続してあり、内側には形状記憶合金製のバネ１２の
両端を止めている継手１５からの電線が接続されており
、予め形状記憶合金製のバネ１２を予熱しておくことが
できる。さらにそれぞれの継手１５と１５にはロープ１
７がそれぞれ接続され、一方のロープ１７は中子５に取
付けられたアイボルト１１に接続され、他方のロープ１
７は真空含浸槽７に接続されている。該バネ１２は、予
熱状態のときは元に戻った収縮状態にあり、中子５を吊
り上げている。

なお本実施例ではバネ１２の予熱を通電で行ったが、ヒ
ーター、ブロアーで行ってもよい。

吊り上げる高さはコア１の上端までなので、約３０ｍｍ
程度である。

以上のように中子５を吊り上げた状態にしておき、真空
含浸槽７の蓋を閉じ、コ、り８を通して所定の条件（例
えば真空度１３．３Ｘ１０　Ｐａ（１０ｍｍＨｇ〕以下
、真空引き２０分）で真空引きを行った後コ、り９を開
き、充填剤入りレジンを注入し、発泡が治まるまで引き
続き真空引きを実施する。レジン注入後はコ、り９を閉
じる。

含浸作業終了後予熱用電源１３のスイッチ１６を切り、
形状記憶合金製のバネ１２を冷却すると軟らかくなり、
中子５の自重によりバネ１２は伸びて中子５は、矢印入
方向の金型の中に沈み込む。

次ｌこコック８を閉じ、コック１８を開け、真空含浸槽
７内を常圧に戻す、このあと必要に応じて圧縮空気を送
り込んで加圧し、レジンの隅々への含浸を助けることも
ある。

このようにして含浸終了後真空含浸槽７の蓋を開け、金
型を取り出す。中子５が所定の位置まで沈んでいない場
合は従来同様ネジ１０で締付ける。

ここで、中子５を落し込んだ結果上型４の上層にレジン
がた才るが、レジンを硬化させるため、恒温槽（図示せ
ず）に入れる前にレジン容器に移し取れば再度レジンは
使用できる。

本実施例では充填剤入りレジン１ｆ１類を使用したが、
固定子コイル２の絶縁信頼性をよりあげる意味で１回目
は充填剤なしレジンで電線間、スロ、ト内の狭い空間Ｑ
を十分含浸させ、２回目に充填剤入りレジンでクラック
を防止するという方法も本−実施例と同様に行うことが
できる。

〔発明の効果〕

以上述べたように真空引き中は中子５を中間に吊り上げ
ておくことにより真空脱気が容易にでき、しかも作業時
間が短縮（従来に比べて少なくても２０分）でき、製品
の歩留りがよい。

よって本発明のレジンモールドコイルの製造方法は、実
用上、優れた効果を発揮する・

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のレジンモールドコイルの製造方法一実
施例を示す機能図、第２図は従来の方法の一例を示す機
能図である。 １・・・・・・コア、２・・・・・・固定子コ、イル、
３・・・・・・下型、４・・・・・・上型、５・・・・
・・中子、７・・・・・・真空含浸槽、１２・・・・・
・バネ、１７・・・・・・ロープ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転電機のコイルとコアを一体的に真空含浸槽でレジン
   モールドするレジンモールドコイルにおいて、レジンを
   前記コイルとコアに注入したのち真空および加圧含浸が
   終了するまで、形状記憶合金製の止め金を、高温で元の
   形に復元させた状態でモールド金型の中子を吊り上げて
   おき、真空および加圧含浸が終了すると共に前記止め金
   を冷却して弾性変形させ、前記中子を自然または強制落
   下させることを特徴とするレジンモールドコイルの製造
   方法。