JPS638490Y2 - - Google Patents
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- JPS638490Y2 JPS638490Y2 JP1983034744U JP3474483U JPS638490Y2 JP S638490 Y2 JPS638490 Y2 JP S638490Y2 JP 1983034744 U JP1983034744 U JP 1983034744U JP 3474483 U JP3474483 U JP 3474483U JP S638490 Y2 JPS638490 Y2 JP S638490Y2
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- clutch
- drive
- drive system
- solenoid valve
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 14
- 230000009365 direct transmission Effects 0.000 claims 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 claims 1
- 241000239290 Araneae Species 0.000 description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 238000010420 art technique Methods 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Description
本考案は、通常、前,後輪の一方による2輪駆
動を行い、必要に応じてスイツチ操作により4輪
駆動を行うパートタイム式4輪駆動車において、
2輪駆動時に動力伝達することなく従動輪により
回転させられている駆動系のプロペラ軸及び終減
速装置を静止させる駆動系断続装置に関するもの
である。
動を行い、必要に応じてスイツチ操作により4輪
駆動を行うパートタイム式4輪駆動車において、
2輪駆動時に動力伝達することなく従動輪により
回転させられている駆動系のプロペラ軸及び終減
速装置を静止させる駆動系断続装置に関するもの
である。
この種の4輪駆動車は、既に本件出願人により
提案されているように、変速機の出力側から前,
後輪の一方へ直接伝動構成され、且つ2,4輪切
換クラツチを介してその他方へも伝動構成されて
いる。そのため、前,後輪の一方による2輪駆動
時には、切換クラツチ以降の駆動系ににおけるプ
ロペラ軸,終減速装置,差動装置等が従動輪によ
り空転している。ここで、長尺のプロペラ軸及び
終減速装置については全く無用の空転であり、こ
の空転により不快な騒音や振動を発したり、摩擦
損耗,燃料浪費する等の問題があつた。 そこでかかる問題を解消するものとして、従
来、例えば実公昭53−24014号公報の先行技術が
ある。
提案されているように、変速機の出力側から前,
後輪の一方へ直接伝動構成され、且つ2,4輪切
換クラツチを介してその他方へも伝動構成されて
いる。そのため、前,後輪の一方による2輪駆動
時には、切換クラツチ以降の駆動系ににおけるプ
ロペラ軸,終減速装置,差動装置等が従動輪によ
り空転している。ここで、長尺のプロペラ軸及び
終減速装置については全く無用の空転であり、こ
の空転により不快な騒音や振動を発したり、摩擦
損耗,燃料浪費する等の問題があつた。 そこでかかる問題を解消するものとして、従
来、例えば実公昭53−24014号公報の先行技術が
ある。
しかしながら、上記先行技術は、プロペラ軸と
終減速装置との間にフリーホイールを介在するも
のであり、プロペラ軸のみが静止するにすぎな
い。また、フリーホイール自体の構造により4輪
駆動時に前,後輪の一方はエンジンブレーキが効
かなくなるという最大の欠点がある。 本考案は、このような従来技術に基づく構造上
の問題点に鑑み、2輪駆動において空転が無用な
プロペラ軸と終減速装置を静止させ、4輪駆動時
には全輪でエンジンブレーキが効くようにした4
輪駆動車の駆動系断続装置を提供することを目的
とする。
終減速装置との間にフリーホイールを介在するも
のであり、プロペラ軸のみが静止するにすぎな
い。また、フリーホイール自体の構造により4輪
駆動時に前,後輪の一方はエンジンブレーキが効
かなくなるという最大の欠点がある。 本考案は、このような従来技術に基づく構造上
の問題点に鑑み、2輪駆動において空転が無用な
プロペラ軸と終減速装置を静止させ、4輪駆動時
には全輪でエンジンブレーキが効くようにした4
輪駆動車の駆動系断続装置を提供することを目的
とする。
上記目的を達成するため、本考案は、変速機か
ら前,後輪のいずれか一方へは直接的に伝動構成
し、他方へは2,4輪駆動切換スイツチと第1の
ソレノイド弁とによつて接断する2,4輪切換ク
ラツチを介して伝動構成し、上記2,4輪切換ク
ラツチ以降の駆動系における差動装置に連設され
る左右輪の車軸の一方へ駆動系静止用クラツチを
設けた4輪駆動車において、上記駆動系静止用ク
ラツチを接断する負圧式アクチユエータと、上記
負圧式アクチユエータに作用する負圧を制御する
第2のソレノイド弁とを有し、上記2,4輪切換
スイツチに連動するスイツチを、上記第2のソレ
ノイド弁のソレノイドに、積分回路とコンパレー
タおよびトランジスタを介して接続し、上記2,
4輪切換スイツチをオンして上記2,4輪切換ク
ラツチが接続した後に、上記積分回路によつて所
定の時間の遅れで上記駆動系静止用クラツチを接
続して4輪駆動とするように構成されている。
ら前,後輪のいずれか一方へは直接的に伝動構成
し、他方へは2,4輪駆動切換スイツチと第1の
ソレノイド弁とによつて接断する2,4輪切換ク
ラツチを介して伝動構成し、上記2,4輪切換ク
ラツチ以降の駆動系における差動装置に連設され
る左右輪の車軸の一方へ駆動系静止用クラツチを
設けた4輪駆動車において、上記駆動系静止用ク
ラツチを接断する負圧式アクチユエータと、上記
負圧式アクチユエータに作用する負圧を制御する
第2のソレノイド弁とを有し、上記2,4輪切換
スイツチに連動するスイツチを、上記第2のソレ
ノイド弁のソレノイドに、積分回路とコンパレー
タおよびトランジスタを介して接続し、上記2,
4輪切換スイツチをオンして上記2,4輪切換ク
ラツチが接続した後に、上記積分回路によつて所
定の時間の遅れで上記駆動系静止用クラツチを接
続して4輪駆動とするように構成されている。
以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体
的に説明する。まず第1図において本考案による
4輪駆動車の伝動系について説明すると、FFの
2輪駆動をベースにしたものであり、符号1はエ
ンジンのクランク軸、2はクラツチ、3は入力
軸、4は手動式変速機である。変速機4は常時噛
合式のもので、入力軸3に対して出力軸5が平行
に設置されて、これらの両軸3,5に第1速ない
し第4速の4組の変速用のギヤ6ないし9が設け
てあり、これらのギヤ6ないし9をチエンジレバ
ーの操作で2組の同期機構10,11を介して選
択することにより各変速を行う。また、入力軸3
に設けてある後退段のギヤ12に一方の同期機構
10のスリーブ側のギヤ13を図示しないアイド
ラギヤを介して噛合わせることで後進速を得るよ
うになつている。 また、クラツチ2と変速機4との間の入力軸3
下部に前輪終減速装置14が配設され、この装置
14のクラウンギヤ15に出力軸5の一方のドラ
イブピニオン16が噛合つて、直接前輪による2
輪駆動が行われる。 変速機4の出力軸5のドライブピニオン16と
反対の側は後方に延設され、これに対し変速機4
の後部にはトランスフア装置17が装着されて、
この装置17のトランスフアドライブ及びドリブ
ンギヤ18,19により出力軸5とリヤドライブ
軸20が伝動構成される。ここでギヤ18は出力
軸5に一体結合するのに対してギヤ19はリヤド
ライブ軸20に回転自在に嵌合し、これらのギヤ
19とリヤドライブ軸20が2,4輪切換用の湿
式多板クラツチ21で連結され、リヤドライブ軸
20は更にプロペラ軸22を介して後輪終減速装
置23に連結される。 クラツチ21にはオイルポンプ24から油路2
5のソレノイド弁26を介して油圧回路構成さ
れ、この弁26は図のようなソレノイド27の非
通電の場合は油路25のクラツチ21側をドレン
ポート28に連通して排油し、ソレノイド27の
通電によりプランジヤ29を介してスプール30
をリターンスプリング31に抗して移動すること
で、上記ドレンポート28を閉じて油路25を連
通状態にし、クラツチ21に給油するように構成
してある。そして、かかるソレノイド弁26のソ
レノイド27に運転席側の2,4輪切換用スイツ
チ32、イグニツシヨンスイツチ33及びバツテ
リー34が電気的に直列接続される。 第2図において、2輪駆動時に空転する後輪側
について説明すると、後輪終減速装置23はプロ
ペラ軸22に形成されるドライブピニオン35と
リングギヤ36から成り、このリングギヤ36に
差動装置37が一体的に組付けられる。即ち、リ
ングギヤ36と一体的なデフケース38にスパイ
ダ39aによりピニオン39が取付けられ、この
ピニオン39に左右の後輪の車軸40,41のサ
イドギヤ42,43が噛合つて成る。そして、こ
のような終減速装置23に連結する一方の車軸4
0の途中にドツグクラツチ式の駆動系静止用クラ
ツチ44が設けられる。 クラツチ44はリヤハウジング45内で2分割
された車軸40の上記差動装置37側の軸40a
にドライブメンバ46が一体的に取付けられ、ま
た車輪側の軸40bに上記ドライブメンバ46と
噛合うドリブンメンバ47が軸方向移動可能にス
プライン嵌合してある。そしてシフタフオーク4
8が、レバー49を有する軸50の回転によりそ
の軸方向に移動すべくリヤハウジング45側に取
付けられ、このシフタフオーク48がボールロツ
ク装置51で接断の各位置に位置決めされ、且つ
ドリブンメンバ47の溝52に係止してそれを操
作するようになつている。 第3図において、クラツチ44の動作系につい
て説明すると、ダイヤフラム式アクチユエータ5
3のダイヤフラム54と一体的なロツド55が上
記シフタフオーク48操作用のレバー49に結合
しており、ダイヤフラム54にはダイヤフラム室
56内でスプリング57が付勢され、ダイヤフラ
ム室56はソレノイド弁58を有する吸気負圧の
通路59に連通する。また、2,4輪切換用のス
イツチ32に連動するスイツチ60が放電用抵抗
68,抵抗61とコンデンサ62の積分回路63
を介してコンパレータ64の正極入力側に接続さ
れ、コンパレータ64の負極入力側には基準値を
設定するポテンシヨメータ65が接続される。そ
して、コンパレータ64の出力側がトランジスタ
66を介してソレノイド弁58のソレノイド67
に接続されている。 上記構成により、2,4輪切換用スイツチ32
がオフされていると、ソレノイド弁26のソレノ
イド27の非通電により湿式多板クラツチ21が
排油されて切断状態になり、このため変速機4の
出力軸5に取出された動力は後輪側へは伝達され
ないで、前輪終減速装置14を介して前輪側にの
み伝達され、こうして前輪による2輪駆動走行が
行われる。 一方このとき、上記スイツチ32に連動してス
イツチ60もオフして積分回路63のコンデンサ
62は抵抗68により放電されるため、コンパレ
ータ64の出力はLレベルになり、これによりソ
レノイド弁58はソレノイド67が非通電となる
ことから、アクチユエータ53のダイヤフラム室
56を第3図に示すように大気に開放する。そこ
で、ロツド55はスプリング57により突出し、
これによる軸50の回転でシフタフオーク48と
共に、駆動系静止用クラツチ44のドリブンメン
バ47がドライブメンバ46から離間して、上記
クラツチ21と同様に切断する。 かくて、空転する後輪側では一方の車軸40が
分離されてその車輪の路面による空転は差動装置
37側の軸40aに及ばなくなる。すなわち軸4
0aがフリーの状態となるので、差動装置37は
ピニオン39がスパイダ39a廻りに自転可能な
状態となり、他方の車輪の車軸41の回転をピニ
オン39、サイドギヤ42,43を介して軸40
aに伝達するようになる。そのため、スパイダ3
9a,デフケース38と共に後輪終減速装置23
のドライブピニオン35及びリングギヤ36、更
にプロペラ軸22,リヤドライブ軸20が完全に
静止する。 次いで、4輪駆動への切換時にスイツチ32を
オンすると、ソレノイド弁26はソレノイド27
の通電によりクラツチ21に給油するため、その
クラツチ21は静止するドリブン側との間で同期
をとりながら一体的に係合して接続し、これによ
り変速機4の出力軸5の動力がリヤドライブ軸2
0,プロペラ軸22を介して後輪側へも伝達され
始める。すると、上記スイツチ32と同時にスイ
ツチ60もオンするが、積分回路63の時定数に
よる所定の時間遅れでコンパレータ64の出力は
Hレベルになり、トランジスタ66の導通により
ソレノイド67に通電する。そこで、ソレノイド
弁58はアクチユエータ53のダイヤフラム室5
6に吸気負圧を導入すべく切換わり、このためロ
ツド55は引込められ、これによる軸50の回転
でシフタフオーク48を上述と逆方向に移動する
ようになる。 ところで、上記シフタフオーク48の遅れた動
作時においては、既に後輪側に伝達されている動
力で差動装置37により軸40aと40bの回転
が略等しくされているため、シフタフオーク48
によりクラツチ44のドライブ及びドリブンメン
バ46,47が円滑に噛合つて接続する。そこで
このとき以降は、車軸40も車軸41と同様に直
結して差動装置37が通常の機能を回復し、後輪
へも動力伝達されて前,後輪による4輪駆動走行
が行われる。 なお、本考案は上記実施例のみに限定されるも
のではなく、自動変速機にも適用でき、2,4輪
切換用電磁クラツチを用いても良い。
的に説明する。まず第1図において本考案による
4輪駆動車の伝動系について説明すると、FFの
2輪駆動をベースにしたものであり、符号1はエ
ンジンのクランク軸、2はクラツチ、3は入力
軸、4は手動式変速機である。変速機4は常時噛
合式のもので、入力軸3に対して出力軸5が平行
に設置されて、これらの両軸3,5に第1速ない
し第4速の4組の変速用のギヤ6ないし9が設け
てあり、これらのギヤ6ないし9をチエンジレバ
ーの操作で2組の同期機構10,11を介して選
択することにより各変速を行う。また、入力軸3
に設けてある後退段のギヤ12に一方の同期機構
10のスリーブ側のギヤ13を図示しないアイド
ラギヤを介して噛合わせることで後進速を得るよ
うになつている。 また、クラツチ2と変速機4との間の入力軸3
下部に前輪終減速装置14が配設され、この装置
14のクラウンギヤ15に出力軸5の一方のドラ
イブピニオン16が噛合つて、直接前輪による2
輪駆動が行われる。 変速機4の出力軸5のドライブピニオン16と
反対の側は後方に延設され、これに対し変速機4
の後部にはトランスフア装置17が装着されて、
この装置17のトランスフアドライブ及びドリブ
ンギヤ18,19により出力軸5とリヤドライブ
軸20が伝動構成される。ここでギヤ18は出力
軸5に一体結合するのに対してギヤ19はリヤド
ライブ軸20に回転自在に嵌合し、これらのギヤ
19とリヤドライブ軸20が2,4輪切換用の湿
式多板クラツチ21で連結され、リヤドライブ軸
20は更にプロペラ軸22を介して後輪終減速装
置23に連結される。 クラツチ21にはオイルポンプ24から油路2
5のソレノイド弁26を介して油圧回路構成さ
れ、この弁26は図のようなソレノイド27の非
通電の場合は油路25のクラツチ21側をドレン
ポート28に連通して排油し、ソレノイド27の
通電によりプランジヤ29を介してスプール30
をリターンスプリング31に抗して移動すること
で、上記ドレンポート28を閉じて油路25を連
通状態にし、クラツチ21に給油するように構成
してある。そして、かかるソレノイド弁26のソ
レノイド27に運転席側の2,4輪切換用スイツ
チ32、イグニツシヨンスイツチ33及びバツテ
リー34が電気的に直列接続される。 第2図において、2輪駆動時に空転する後輪側
について説明すると、後輪終減速装置23はプロ
ペラ軸22に形成されるドライブピニオン35と
リングギヤ36から成り、このリングギヤ36に
差動装置37が一体的に組付けられる。即ち、リ
ングギヤ36と一体的なデフケース38にスパイ
ダ39aによりピニオン39が取付けられ、この
ピニオン39に左右の後輪の車軸40,41のサ
イドギヤ42,43が噛合つて成る。そして、こ
のような終減速装置23に連結する一方の車軸4
0の途中にドツグクラツチ式の駆動系静止用クラ
ツチ44が設けられる。 クラツチ44はリヤハウジング45内で2分割
された車軸40の上記差動装置37側の軸40a
にドライブメンバ46が一体的に取付けられ、ま
た車輪側の軸40bに上記ドライブメンバ46と
噛合うドリブンメンバ47が軸方向移動可能にス
プライン嵌合してある。そしてシフタフオーク4
8が、レバー49を有する軸50の回転によりそ
の軸方向に移動すべくリヤハウジング45側に取
付けられ、このシフタフオーク48がボールロツ
ク装置51で接断の各位置に位置決めされ、且つ
ドリブンメンバ47の溝52に係止してそれを操
作するようになつている。 第3図において、クラツチ44の動作系につい
て説明すると、ダイヤフラム式アクチユエータ5
3のダイヤフラム54と一体的なロツド55が上
記シフタフオーク48操作用のレバー49に結合
しており、ダイヤフラム54にはダイヤフラム室
56内でスプリング57が付勢され、ダイヤフラ
ム室56はソレノイド弁58を有する吸気負圧の
通路59に連通する。また、2,4輪切換用のス
イツチ32に連動するスイツチ60が放電用抵抗
68,抵抗61とコンデンサ62の積分回路63
を介してコンパレータ64の正極入力側に接続さ
れ、コンパレータ64の負極入力側には基準値を
設定するポテンシヨメータ65が接続される。そ
して、コンパレータ64の出力側がトランジスタ
66を介してソレノイド弁58のソレノイド67
に接続されている。 上記構成により、2,4輪切換用スイツチ32
がオフされていると、ソレノイド弁26のソレノ
イド27の非通電により湿式多板クラツチ21が
排油されて切断状態になり、このため変速機4の
出力軸5に取出された動力は後輪側へは伝達され
ないで、前輪終減速装置14を介して前輪側にの
み伝達され、こうして前輪による2輪駆動走行が
行われる。 一方このとき、上記スイツチ32に連動してス
イツチ60もオフして積分回路63のコンデンサ
62は抵抗68により放電されるため、コンパレ
ータ64の出力はLレベルになり、これによりソ
レノイド弁58はソレノイド67が非通電となる
ことから、アクチユエータ53のダイヤフラム室
56を第3図に示すように大気に開放する。そこ
で、ロツド55はスプリング57により突出し、
これによる軸50の回転でシフタフオーク48と
共に、駆動系静止用クラツチ44のドリブンメン
バ47がドライブメンバ46から離間して、上記
クラツチ21と同様に切断する。 かくて、空転する後輪側では一方の車軸40が
分離されてその車輪の路面による空転は差動装置
37側の軸40aに及ばなくなる。すなわち軸4
0aがフリーの状態となるので、差動装置37は
ピニオン39がスパイダ39a廻りに自転可能な
状態となり、他方の車輪の車軸41の回転をピニ
オン39、サイドギヤ42,43を介して軸40
aに伝達するようになる。そのため、スパイダ3
9a,デフケース38と共に後輪終減速装置23
のドライブピニオン35及びリングギヤ36、更
にプロペラ軸22,リヤドライブ軸20が完全に
静止する。 次いで、4輪駆動への切換時にスイツチ32を
オンすると、ソレノイド弁26はソレノイド27
の通電によりクラツチ21に給油するため、その
クラツチ21は静止するドリブン側との間で同期
をとりながら一体的に係合して接続し、これによ
り変速機4の出力軸5の動力がリヤドライブ軸2
0,プロペラ軸22を介して後輪側へも伝達され
始める。すると、上記スイツチ32と同時にスイ
ツチ60もオンするが、積分回路63の時定数に
よる所定の時間遅れでコンパレータ64の出力は
Hレベルになり、トランジスタ66の導通により
ソレノイド67に通電する。そこで、ソレノイド
弁58はアクチユエータ53のダイヤフラム室5
6に吸気負圧を導入すべく切換わり、このためロ
ツド55は引込められ、これによる軸50の回転
でシフタフオーク48を上述と逆方向に移動する
ようになる。 ところで、上記シフタフオーク48の遅れた動
作時においては、既に後輪側に伝達されている動
力で差動装置37により軸40aと40bの回転
が略等しくされているため、シフタフオーク48
によりクラツチ44のドライブ及びドリブンメン
バ46,47が円滑に噛合つて接続する。そこで
このとき以降は、車軸40も車軸41と同様に直
結して差動装置37が通常の機能を回復し、後輪
へも動力伝達されて前,後輪による4輪駆動走行
が行われる。 なお、本考案は上記実施例のみに限定されるも
のではなく、自動変速機にも適用でき、2,4輪
切換用電磁クラツチを用いても良い。
以上の説明から明らかなように、本考案は、
2,4輪切換クラツチ21を接続した後に、積分
回路63によつて所定時間遅れで駆動系静止用ク
ラツチ44を接続して4輪駆動とするので、後輪
側に伝達されている動力で差動装置37により軸
40aと40bの回転が略等しくされるため、駆
動系静止用クラツチ44の噛合いが円滑に行なわ
れる。
2,4輪切換クラツチ21を接続した後に、積分
回路63によつて所定時間遅れで駆動系静止用ク
ラツチ44を接続して4輪駆動とするので、後輪
側に伝達されている動力で差動装置37により軸
40aと40bの回転が略等しくされるため、駆
動系静止用クラツチ44の噛合いが円滑に行なわ
れる。
第1図は本考案が適用される4輪駆動車の伝動
系を示すスケルトン図、第2図は本考案による装
置の一実施例を示す断面図、第3図は動作系を示
す回路図である。 4……変速機、14……前輪終減速装置、21
……2,4輪切換クラツチ、23……後輪終減速
装置、32……2,4輪切換用スイツチ、37…
…差動装置、40……車軸、44……駆動系静止
用クラツチ。
系を示すスケルトン図、第2図は本考案による装
置の一実施例を示す断面図、第3図は動作系を示
す回路図である。 4……変速機、14……前輪終減速装置、21
……2,4輪切換クラツチ、23……後輪終減速
装置、32……2,4輪切換用スイツチ、37…
…差動装置、40……車軸、44……駆動系静止
用クラツチ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 変速機から前,後輪のいずれか一方へは直接的
に伝動構成し、他方へは2,4輪駆動切換スイツ
チと第1のソレノイド弁とによつて接断する2,
4輪切換クラツチを介して伝動構成し、上記2,
4輪切換クラツチ以降の駆動系における差動装置
に連設される左右輪の車軸の一方へ駆動系静止用
クラツチを設けた4輪駆動車において、 上記駆動系静止用クラツチを接断する負圧式ア
クチユエータと、上記負圧式アクチユエータに作
用する負圧を制御する第2のソレノイド弁とを有
し、 上記2,4輪切換スイツチに連動するスイツチ
を、上記第2のソレノイド弁のソレノイドに、積
分回路とコンパレータおよびトランジスタを介し
て接続し、 上記2,4輪切換スイツチをオンして上記2,
4輪切換クラツチが接続した後に、上記積分回路
によつて所定の時間遅れで上記駆動系静止用クラ
ツチを接続して4輪駆動とすることを特徴とする
4輪駆動車の駆動系断続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3474483U JPS59139424U (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 4輪駆動車の駆動系断続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3474483U JPS59139424U (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 4輪駆動車の駆動系断続装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59139424U JPS59139424U (ja) | 1984-09-18 |
JPS638490Y2 true JPS638490Y2 (ja) | 1988-03-14 |
Family
ID=30165472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3474483U Granted JPS59139424U (ja) | 1983-03-09 | 1983-03-09 | 4輪駆動車の駆動系断続装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59139424U (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59102433U (ja) * | 1982-12-23 | 1984-07-10 | 本田技研工業株式会社 | 前後輪駆動装置 |
-
1983
- 1983-03-09 JP JP3474483U patent/JPS59139424U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59139424U (ja) | 1984-09-18 |
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