JPS6384438A - ピツクル液注入インジエクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、ハムなどの食肉加工品の原料肉塊にピック
ル液を注入するためのピックル液注入インジェクタに関
するものである。

従来技術の構成とその問題点 たとえば、ハムの加工工程において、その原料肉塊を塩
漬タンク内で塩漬する前、予めピックル液を原料肉塊に
注入する必要がある。これによって原料肉塊の塩漬期間
を短縮すること、および原料肉塊の発色効果および保存
性を高めることができる。さらに、多くの場合、ピック
ル液の注入と並行し、原料肉塊の繊維を切断することが
要求される。原料肉塊の繊維を切断すると、原料肉塊を
適度に軟質化すること、およびピックル液を原料肉塊に
均一に分散させ、浸透させることができる。

ところで、これまでに、ピックル液を原料肉塊に注入す
るとともに、原料肉塊の繊維を切断することができるピ
ックル液注入インジェクタが開発されている。第１１図
は従来のピックル液注入インジェクタを示す。このイン
ジェクタは多数のビ′ツクル液注入ニードル（１）を有
する。注入ニードル（１）はピックル液を原料肉塊に注
入するためのもので、原料肉塊送りコンベヤ（２）の上
方に配置され、垂直方向にのび、ピックル液注入ヘッド
（３）に取り付けられている。第１２図および第１３図
に示すように、注入ニードル（１）は円筒状中空パイプ
（４）と尖端（５）からなり、尖端（５）は中空パイプ
（４）の開口端に溶接またはプレスはめされ、これを封
閉している。そして、尖端（５）付近において、複数の
ピックル液噴出孔（６）が中空パイプ（４）の周壁に形
成されている。尖端（５）は三角錐状のものである。

注入ヘッド（３）はバルブステム（７）を有し、ピック
ル液供給チューブ（８）に接続されている。

バルブステム（７）は供給チューブ（８）のピックル液
を遮断するためのものである。そして、後述するように
、シリンダによって注入ヘッド（３）が駆動され、バル
ブステム（７）がストッパ（９）と接触し、ストッパ（
９）によってバルブステム（７）が操作される。ストッ
パ（９）は支柱（ｌＯ）に固定されている。

さらに、このインジェクタは多数の原料肉塊繊維切断ニ
ードル（１１）を有する。切断ニードル（１１）は原料
肉塊の繊維を切断するためのもので、コンベヤ（２）の
上方に配置され、注入ニードル（１）の下流側に配置さ
れ、垂直方向にのび、原料肉塊繊維切断ヘッド（１２）
に取り付けられている。そして、第１４図および第１５
図に示すように、切断ニードル（１１）の尖端に刃（１
３）が形成され、刃（１３）は一定の幅（Ｗ）をもち、
原料肉塊の繊維を切断することができる。

コンベヤ（２）は可動板（１４）と固定板（１５）から
なる。そして、シリンダによって可動板（１４）が駆動
され、可動板（１４）は固定板（１５）の上方まで上昇
し、水平方向に前進し、固定板（１４）の下方に下降し
、水平方向に後退し、これを繰り返す。したがって、可
動板（１４）によって原料肉塊を持ち上げ、これを水平
方向に送り、一定距離づつ間欠的に送ることができる。

さらに、このインジェクタは一対の原料肉塊押え板（１
６）、（１７）を有する。押え板（１６）は注入ニード
ル挿入孔（１８）を有し、注入ニードル（１）の位置に
配置され、支柱（１０）に固定されている。押え板（１
７）は切断ニードル挿入孔（１９）を有し、切断ニード
ル（１１）の位置に配置され、支柱（２０）に固定され
ている。

このインジェクタにおいて、原料肉塊は一定距離づつ間
欠的に送られ、注入ニードル（１）の位置および切断ニ
ードル（１１）の位置に送られる。そして、原料肉塊が
送られる毎に、シリンダによって注入ヘッド（３）が駆
動され、注入ヘッド（３）は−定距離下降する。したが
って、バルブステム（７）がストッパ（９）から離れ、
ピックル液が供給チューブ（８）を通り、注入ヘッド（
３）に供給され、注入ニードル（１）に導入される。注
入ニードル（１）は注入ヘッド（３）と一体的に下降し
、押え板（１６）の挿入孔（１８）に挿入される。した
がって、注入ニードル（１）の尖端（５）が原料肉塊に
突き刺さり、ピックル液が注入ニードル（１）を通り、
ピックル液噴出孔（６）から噴出し、原料肉塊に注入さ
れる。ピックル液の注入後、注入ヘッド（３）はもとの
位置まで上昇し、注入ニードル（１）は原料肉塊から抜
き出される。そして、バルブステム（７）がストッパ（
９）と接触し、供給チューブ（８）のピックル液が遮断
される。

さらに、原料肉塊が送られる毎に、シリンダによって切
断ヘッド（１２）が駆動され、切断ニードル（１１）が
切断ヘッド（１２）と一体的に下降し、原料肉塊押え板
（１７）の挿入孔（１９）に挿入される。したがって、
切断ニードル（１１）の刃（１３）を原料肉塊に突き刺
し、原料肉塊の繊維を切断することができる。

しかしながら、このインジェクタの場合、注入ヘッド（
３）、切断ヘッド（１２）および押え板（１６）、（１
７）の所要スペースが大きく、全体をコンパクトにする
ことができないという問題があった。さらに、注入ニー
ドル（１）および注入ヘッド（３）の他に、切断ニード
ル（１１）および切断ヘッド（１２）の製造および維持
コストが付加され、全体の製造および維持コストが高い
という問題もあった。

発明の目的 したがって、この発明は、ピックル液を原料肉塊に注入
するとともに、原料肉塊の繊維を切断するようにしたと
ックル液注入インジェクタにおいて、全体をコンパクト
にすること、およびその製造および維持コストを低くす
ることを目的としてなされたものである。

発明の構成 この発明は、ピックル液を原料肉塊に注入するピックル
液注入ニードルの尖端に原料肉塊の繊維を切断すること
ができる刃を形成したことを特徴とするものである。

実施例の説明 以下、この発明の詳細な説明する。

第１図はこの発明にかかるピックル液注入ニードル（２
１）を示す。この注入ニードル（２Ｉ）は円筒状中空バ
イブ（２２）と尖端（２３）からなり、尖端（２３）は
中空バイブ（２２）の開口端に溶接またはプレスはめさ
れ、こ上を封閉している。そして、尖端（２３）付近に
おいて、複数のピックル液噴出孔（２４）が中空パイプ
（２２）の周壁に形成されているのは第１１図の注入ニ
ードル（１）と同様である。

しかしながら、第１１図の注入ニードル（１）と異なり
、この注入ニードル（２１）の尖端（２３）は三角錐状
のものではない。第２図、第３図および第４図に示すよ
うに、尖端（２３）は一対の斜面（２５）および一対の
切り込み面（２６）を有する。そして、切り込み面（２
６）によって刃（２７）が形成されている。刃（２７）
は中空パイプ（２２）の径と同一の幅（Ｗ）をもち、弓
形状に湾曲しており、原料肉塊の繊維を切断することが
できる。

したがって、第１１図の注入ニードル（１）に代えて、
第１図の注入ニードル（２Ｉ）を使用し、多数の注入ニ
ードル（２１）を垂直に配置し、これを注入ヘッド（３
）に取り付ける。そして、原料肉塊が送られる毎に、注
入ニードル（２１）を注入ヘッド（３）と一体的に下降
させると、注入ニードル（２１）の尖端（２３）が原料
肉塊に突き刺さり、ピックル液が中空パイプ（２２）を
通り、ピックル液噴出孔（２４）から噴出し、原料肉塊
に注入される。さらに、注入ニードル（２１）の尖端（
２３）が原料肉塊に突き刺さるとき、その刃（２７）に
よって原料肉塊の繊維が切断される。したがって、原料
肉塊を適度に軟質化するとともに、ピックル液を原料肉
塊に均一に分散させ、浸透させることができる。

要するに、ピックル液注入ニードル（２１）だけで、ピ
ックル液を原料肉塊に注入するとともに、原料肉塊の繊
維を切断することができるものである。したがって、第
８図の切断ニードル（１１）、切断ヘッド（１２）およ
び押え板（１７）を設ける必要がなく、これを除去する
ことができる。したがって、その所要スペースを削減し
、全体をコンパクトにすることができる。さらに、切断
ニードル（１１）および切断ヘッド（Ｉ２）の製造およ
び維持コストが付加されず、全体の製造および維持コス
トを低くすることができる。

なお、第１図の注入ニードル（２Ｉ）を製造するには、
尖端（２３）として中空パイプ（２２）と同一径のむく
軸を使用し、これを中空パイプ（２２）の開口端に溶接
する。その後、そのむ（軸に斜面（２５）および切り込
み面（２６）をフライス加工すればよい。これによって
中空パイプ（２２）の径と同一の幅（Ｗ）の刃（２７）
を得ることができる。

また、尖！（２３）の刃（２７）の形状については、必
ずしもこれを弓形状に湾曲させる必要はない。第５図、
第６図および第７図に示すように、刃（２７）に種々の
形状をもたせてもよい。さらに、第８図および第９図に
示すように、中空パイプ（２２）の径よりも大きい幅（
Ｗ）の刃（２７）を形成することも可能である。第１０
図に示すように、中空パイプ（２２）の径よりも小さい
幅（Ｗ）の刃（２７）を形成してもよい。要するに、原
料肉の繊維を切断するに適したものにすればよいもので
ある。

発明の詳細 な説明したように、この発明は、ピックル液注入ニード
ルだけで、ピックル液を原料肉塊に注入するとともに、
原料肉塊の繊維を切断することができる。したがって、
前記従来の原料肉塊繊維切断ニードルおよび原料肉塊繊
維切断ヘッドを設ける必要がなく、その所要スペースを
削減し、全体をコンパクトにするとともに、全体の製造
および維持コストを低くすることができ、゛所期の目的
を達成することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す側面図、第２図は第１
図のピックル液注入ニードルの拡大断面図、 第３図は第２図の注入ニードルの正面図、第４図は第１
図の注入ニードルの斜視図、第５図〜第１０図は第３図
の変形例を示す正面図、 第１１図は従来のピックル液注入インジェクタを示す側
面図 第１２図は第１１図のピックル液注入ニードルの側面図
、 第１３図は第１２図の注入ニードルの拡大断面図、 第１４図は第１１図の原料肉塊繊維切断ニードルの正面
図、 第１５図は第１４図の切断ニードルの側面図である。 （２１）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
注入ニードル（２３〉・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・尖端（２７）・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・刃特許出願人　　株式会社ヒガシモト
キカイ代　　　理　　　人　　　新　　　実　　　健　
　　部外１名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ピックル液注入ニードルの尖端を原料肉塊に突き刺し、
   ピックル液を前記原料肉塊に注入するようにしたインジ
   ェクタにおいて、前記注入ニードルの尖端に前記原料肉
   塊の繊維を切断することができる刃を形成したことを特
   徴とするピックル液注入インジェクタ。