JPS6379594A - ポリペプチド鎖伸長因子−2毒素耐性変異体遺伝子とそのプロモ−タ−領域dna - Google Patents

ポリペプチド鎖伸長因子−2毒素耐性変異体遺伝子とそのプロモ−タ−領域dna

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JPS6379594A
JPS6379594A JP61223290A JP22329086A JPS6379594A JP S6379594 A JPS6379594 A JP S6379594A JP 61223290 A JP61223290 A JP 61223290A JP 22329086 A JP22329086 A JP 22329086A JP S6379594 A JPS6379594 A JP S6379594A
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Japan
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dna
cells
hamster
polypeptide chain
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JP61223290A
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Takeshi Uchida
内田 驍
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリペプチド鎖伸長因子−2(以下EF−2
と略称する)ゲノム遺伝子及びそのプロモーター・エン
ハンサー領域塩基配列並びにこれらの培養細胞への応用
に関する。
ポリペプチド鎖伸長因子−2は、真核細胞の蛋白合成時
にベプチヂル転移RNAをリボゾーム上のA部位からP
部位へ転移させる際に必須の酵素である。 この酵素は
、ジフテリア毒素または緑膿菌外毒素によりNAD由来
のA D P riboseと共有結合して失活する。
これらの毒素で処理した細胞は、EF−2が失活するた
め蛋白合成が阻害され死滅することになる。
本発明者らは、既に、EF−2の1部のアミノ酸配列を
明らかにし、それをもとに作製した合成オリゴヌクレオ
チドをもとにハムスターC)−T O細胞由来EF−2
cDNAの全−次構造を明らかにした。  (Kohn
o、に、、Uchida、T、、0hkubo、)1.
、Nakanishi。
S、、 Nakanishi、T、、 Fukui、T
、、 0htsuka、E、。
Ikehara、M、& Dkada、Y、 Proc
、 Natl、Acud、Sci、U、S、A8349
78(1986))。
更に、EF−2の変異のためにジフテリア毒素及び緑膿
菌外毒素耐性となった変異チャイニーズハムスター細胞
CHOからジフテリア毒素及び緑膿菌外毒素耐性EF−
2のcDNAのクローニングをし、その−次構造を明ら
かにしている。
本発明者らは、更に鋭意研究の結果、この度、毒素耐性
EF−2のゲノム遺伝子を単離し、その構造を明らかに
し、更にそのプロモーター・エンハンサー領域塩基配列
を明らかにした。
このことにより、EF−2ゲノム遺伝子の一次構造が初
めて明らかになった。 更に、EF−2の変異の為に毒
素耐性になった細胞からクローニングされた変異EF−
2ゲノム遺伝子は選択マーカー等して利用価値の高いも
のであることが明らかになった。
この変異EF−2ゲノム遺伝子がベクターに組み込まれ
たプラスミドを培養細胞へ導入し、毒素で処理すると、
この遺伝子の導入された細胞は毒素耐性となり生き残る
。 更に、この様な選択マーカーを持たない任意の遺伝
子を任意の細胞内へ導入する際に極めて良い選択マーカ
ー遺伝子となる。 従来、この様な遺伝子としては、p
SV2−gptとかpSV−neoなどがあり、上記の
様な目的に用いられているが、これらより用いる細胞の
幅も広く、また選択培養の日数は上記のものより短くて
充分である。
動物細胞を用いて有用物質を生産する場合に、本発明の
EF−2ゲノム遺伝子を利用することによりそのような
細胞を容易に得ることができる。
EF−2は、ハムスター細胞の全蛋白の数%を占めるこ
とから、EF−2ゲノム遺伝子のプロモーターは強力な
プロモーターであると考え、このようなEF−2ゲノム
遺伝子の5゛上流領域をを他の遺伝子の上流につなぐこ
とにより、目的の遺伝子産物を動物細胞で大量に発現さ
せることが可能となる。 EF−2ゲノム遺伝子の5゛
上流領域、特にそのプロモーター・エンハンサーHb5
 DNAは、有用物質を動物細胞で生産する場合にその
利用価値は大きい9 このように、本発明は、毒素耐性EF−2のゲノム遺伝
子、そのプロモーター・エンハンサー領域DNA、並び
にこれらの動物細胞に於ける外来遺伝子発現による有用
物質の生産への応用方法を提供する。
本発明のジフテリア毒素及び緑膿菌外毒素耐性変異EF
−2ゲノム遺伝子は、ハムスター培養細胞由来の毒素耐
性細胞から常法に従い高分子DNAを調整し、ラムダク
ローニングベクターを用いて、ハムスターゲノム遺伝子
ライブラリーを作成し、これを大腸菌にトランスフオー
ムした後、適当なフ゛ロープ、例えばハムスターのEF
−2cDNAのフラグメントを用い、コロニーハイブリ
ダイセージジョンを行うことにより目的とするDNAを
含むクローンを得、これから目的のファージあるいはD
NAを調整することにより作製することができる。
以下に本発明の実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明
する。本発明は、この実施例のみ躍定されるものではな
く、本発明の技術分野において通常行われる変更をする
ことができる。
実施例1 ジフテリア毒素耐性細胞由来遺伝子ライブラリーの作製 ハムスター培養細胞由来(CHO−KI)のジフテリア
毒素耐性KEE I細胞1)から常法に従って高分子D
NAを調製した2)。 すなわち、径15cmのペトリ
皿に単層培養させたKEE I細胞をトリス緩衝液(T
 B S : NaC18g、 KCI O,38g、
Tris−base 3.Ogを800m lの水で溶
かし、IN塩酸によりpHを7.4に合わせ、全量を水
で11にしたもの)で2回洗ったのち、細胞をポリスマ
ンにより集めた。集めたベレットを氷冷したTris−
EDTA (10mM Tris−HCI pH8,1
mME D T A )に108細胞/mlになるよう
懸濁し、10倍量の0.5 M E D T A(pH
8) 、 0.5%5arcosyl、100μg/m
l proteinase K(Merk)溶液を加え
、50℃で3時間インキュベートした。 フェノール抽
出をおだやかに3回行つたち、水層を透析チューブに移
し、47!の50 mMTris−11CI(pH8)
 、10mM  EDTA、 10mM NaCl溶液
で0D270が<0.05になるまで透析を行った。
更に、サンプルを100 p g/mlのRN A a
se (DNasef ree)で37℃、3時間処理
し、フェノール:クロロホルムでおだやかに2回抽出し
、水層を10mMTris−HCI pt(81mM 
 EDTA溶液で透析を行って高分子DNAとする。 
この時点でD N A ta度は、おおよそ50〜10
0μg/m lであり、DNAは80Kb以上のものが
取得できた。
(2)ラムダクローニングベクターEmble3の8゜
袈Emble3ベクター (Promega Biot
ec)  (Frischauf。
A、、 Lehrach、H,、Poustka、A、
、& Murrary、N、、 J。
Mo1.Biol、 170 827−842(198
3)) 10℃gをBai+HI反応液20μj! (
10mM Tris−HCI pH8,0,7mM M
gCIz、100 mM NaC1,2mM 2−メル
カプトエタノール、0゜017ウシ血清アルブミン)に
溶し、20VのBamHI(宝酒造)で37℃、2時間
反応させ完全に消化した後、EDTAを15mMになる
ように加えた。
70℃10分間処理し、制限酵素を不活化したのちエタ
ノール沈澱でDNAを回収し26μβのTE(1(Ln
MTris−tlcI−1mM EDTA 、 pt1
8)に溶した。 次ぎに、200のEcoRI (東洋
紡)を加え37℃、2時間反応させ、完全消化させたの
ちEDTAを15mMになるように加え、フェノール抽
出を行った。4.5μA 3M酢酸ナトリウムを加え、
22μlのイソプロパツールを加え15分間氷冷した。
 遠心後ペレットを500μlの0.35M酢酸ナトリ
ウムP116.0 、エタノール混液(1:2.5)で
洗い、遠心後最終?農度1μg/μlになるようにTE
に?6解した。
1)Kohno、に、、Uchida、T、、Meka
da、E、& 0kada、Y。
Somat、Ce1l Mo1.Genet、旦421
 (1985)2)Maniatis、t、、 Fr1
tsh、E、F、、 &Sambrook。
J、 Mo1ecular Cloning:A 1a
boratory Mannal(Cold   Sp
ring Harbor Laboratory、Co
1d SpringHarbor、NY) (3)インサートゲノムDNAの調製 (1)で調製した高分子DNAl0μgをSau 3A
反応液(10mM Tris−tlcl pH7,5,
7mM MgC1z、 100mM  NaC1) 1
00 、iJ lに?容かし、20メz61本、10℃
l8本の微量遠心チューブに分注した。 最初の20t
tlのチューブに5au3A I Uを加え、10t−
xiを第2のチューブに移した。 同様の操作を行い、
5au3A 23度を倍々希釈したチューブを10本作
り、37℃で1時間インキュベートし、0.3%のアガ
ロースゲルに流し、高分子DNAを部分消化した。
泳動後、エチジウムブロマイドで染色し、20Kb前後
の長さに部分消化される条件を決めた。次に100μg
の高分子DNAを11の5au3A反応液に溶かし、上
記の条件に必要なだけの5au3Aを加え、37℃1時
間反応させ、20Kb前後にピークをもつ5au3A部
分消化DNAを得た。これに等量のフェノール:クロロ
ホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)を加
え、2回抽出を行い、水層を得た。最終濃度が0.1M
になるようにNaC1を加え、倍量の水冷エタノールを
加え、DNAを沈澱させ回収した。
70%エタノールで2回洗い、200μlのTEに溶か
し、65℃10分間処理した。
次に、ベックマン5W410−ター用ポリアロマ−チュ
ーブに12m1の5−25%(W/い塩化ナトリウム密
度勾配溶液(3mM E D T A pH8を含む)
を作り、上記のDNA溶液200μlを上層し、370
00回転4.5時間室温で遠心したのち、0 、25m
 lずつエノフェンドルフチューブに分画して集めた。
そのうち25μlをとり、0.3%アガロースゲル電気
泳動を行い、各画分に含まれるDNAの長さを調べた。
15Kb〜22Kbを含む画分に等量の純水を加え、1
mlのエタノールを加え、−20℃に放置し、D N 
Aを沈澱させ、目的のDNAを回収した。沈澱したDN
Aは、70%エタノールで2回洗ったのち、20ttl
のTEに溶解し、DNAの濃度をアガロースゲル上にス
ポットし、既知濃度のDNAと比色することにより決定
した。
更に、上記DNA (3)13℃gにIUのアルカリホ
スファターゼ(ベーリンガーマンハイム社、分生腸由来
)を加え、50mM Tris−11cI pH9,5
,1mMspermichine、  0.1mM E
 D T A反応液4Chtl中で37℃30分処理し
た。
これに最終濃度10mMとなるようにニトリロ酢酸を加
え、70℃10分間処理したのち、エタノール沈澱を行
い、DNAを回収し、0.5μg/m 1の濃度になる
ように1mM Tris−HCI pH7,5,0,1
mME D T A溶液に溶解した。
(4)ライゲーション びパッケージング(2)で調製
したベクター2μg、(3)で調製したインサートDN
A2 μgをライゲーション反応液(66+nM Tr
is−HCI pH7,6,6,6mM MgC1z、
10mMジチオスレイトール(DTT)、 1mMAT
P) 20,171に溶かし、T4DNAライゲース(
宝酒造)を2U加え、12℃12時間インキュベートし
た。
(4)のDNA溶液を5μlを市販のλファージパッケ
ージングキソト(Gigapack Stratage
ne社)0.5mlのファージ希釈液(5,8g Na
C1,2g MgSO4・7Hz0 50m1 LM 
Tris−HCI pH7,5,5ml  2%ゼラチ
ンに水を加え11としたもの)を加え、その後20μl
のクロロホルムを加えた。
(5)ラムダファージによるライフ゛ラリ−の言周製大
腸菌NM539株を一夜LB培地(バクトドリプトン1
0g1酵母抽出液5g、 NaC15g 、?ルトース
4gを純水に溶し11としpHを7.5に調整したもの
)で培養し遠心で集菌したのち200μlの10 mM
MgS04に懸濁した。 この液100μlと(4)で
調製したパッケージング液100μlを加え、室温で2
0分間放置し、ファージを細胞に吸着させた。
45℃に冷えた2、5 mlの寒天培地(LB培地に0
.65Zの寒天10 mMのMgSO4を加えたもの)
にファージと菌を加えLB寒天培地(LB培地に1.5
zの寒天を加え径9cmのプラスチックプレートに流し
込み一夜乾燥したもの)にまき37℃−夜培養した。 
プレート50枚で約2 x 10’個のプラークが形成
された。
このプレートをマスタープレートとし、この上に滅菌し
たニトロセルロースフィルター(径82mm、ミリボア
HATF)をのせ1分間放置し、2枚のレプリカフィル
ターを作製した。
実施例2 ハムスターEF−2遺伝子を完全に含むクロ
ーンの選択 (1)プラークハイブリダイゼーションによるクローニ
ング 1)DNAの固定 上記のフィルターを■0,5N NaOH,01M T
ris−HCI pH7,5,03M Tris−tl
cl pH7,5+ 1.5M NaC1の順に5分処
理、3分乾燥の操作を繰り返し、その後1時間自然乾燥
させたのち、75℃2時間処理し、DNAをフィルター
に固定した。
ii)プリハイブリダイゼーション フィルターを3xSSC(SSC:0.3MNaCl。
0.03Mクエン酸3ナトリウム)+ 0.1%SDS
溶液で60℃15分間洗い、次に3xSSC,IOXデ
ンハート?g?f1. (50xデンハ一ト溶液=1%
フィコール、1%ポリビニルピロリドン、1%牛血清ア
ルブミン)50Mg/+nl変性ニシン精子D N A
溶液に浸し、60℃で3時間以上処理した。
iii )ニックトランスレーションによるプローブの
ハ ハムスターEF−2cDNA (Kohno、に、。
Uchida、T、、 0hkubo、H,、Naka
nishi、T、、Nakanishi。
T、、 Fukui、T、、 0htsuka、E、、
 Ikehara、M、、 & 0kada、Y、 P
roc、Natl、Acad、Sci、U、S、A、8
34978)のBgl II −5ma I断片520
bp (プローブA)(第3図参照)をニックトランス
レーション(Rigby、PJ。
J、、Diecmann、M、、 Rhodes、C,
、& Berg、p、、 J、Mo1.Biol、 1
13237(1977))により標識し、プローブとし
た(比活性>10”cpm/μg  DNA)。
iv)ハイブリダイゼーション 50組100枚のフィルターをプリハイプルダイゼーシ
ョンと同様の溶液40m1に浸し、95°C5分処理し
た後、急冷し熱変性させたプローブAを10’cpm加
え、65℃30時間反応させた。反応後3XSSC+0
.1%SDS溶液でフィルターをよく洗い乾燥させたの
ち、オートラジオグラフィーを行って陽性を示すプラー
クをマスタープレートから拾った。
以上の操作により合計200万個にプラークから17個
の陽性クローンを得ることができた。
選抜 上記の様にして得た17クローンをLmlの鮒培地(N
aC15,8g、 Mg5Oa ・7HzO2g SL
M  Tris−HCI pH7,550m1.2Zゼ
ラチン5mlに純水を加え11としたもの)にそれぞれ
加え一滴クロロホルムを加え4℃に4−6時間放置した
。このうち、Fri tschE、F、の方法(Mol
ecular Cloning、 a laborat
orymanual、 T、Maniatis、 E、
F、Fr1tsch & J、 Sambro。
k p、371−372 (1982) Co1d S
pring Harbor Laboratory)に
従ってλファージで調製した。 このDNAをBamH
IまたはPst Iで完全消化したのち1%のアガロー
スゲルに流し、ニトロセルロースフィルター上へのサザ
ンブロッテイングを行った。
またEF−2cDNAの■5′末端プローブB(Pst
 I −Pvu I[に断片約45obp)■プローブ
A■3′末端プローブC(Pst I −Bamlll
断片約230bp) (第3図)をそれぞれニックトラ
ンスレーションによりラヘルし、サザンブロッティング
のプローブとして用いた。その結果、完全長EF−2遺
伝子を含むと考えられる、即、上記の3プローブとすべ
てハイブリダイズするクローン4種類を得た(λ6゜λ
7.λ9. λ16)。
実施例3 ジフテリア毒素耐性EF−2遺伝子のマウスL細胞での
発現 マウスL細胞を8X10’細胞ずつ35mm径プラスチ
ック培養用ペトリ皿にまき、37℃1日、CO□インキ
ューベーターで培養後、先のλ6. λ7.λ9゜λ1
6のファージDNAを最終濃度1μg/mlの濃度とな
るようにリン酸カルシウム共沈澱法(Spandido
s、D、A、、& Wilkie、N、M、”Tran
scription andTranslation”
IRL  Press  Ltd、by  llame
s、B、D、&  fitgins、S、J、、1−4
8 (1984) )に従い作成した。170μ2ずつ
を細胞上に滴下し、24時間細胞に取り込ませたのち、
培養液で細胞をよく洗い新しい細胎増殖用培地(αME
N + 8% 分生胎児血清)に交換した。さらに、2
4時間培養後、ジフテリア毒素(DT)と同じ毒作用を
示す緑膿菌外毒素A (PA)を0゜05μg/mlに
なるように培地に加え培養を続けた。
3日後に2μl/mlの〔3H〕−ロイシンを含むF1
2培地で2時間培養し、蛋白合成を調べた。その結果λ
7とλ9のファージDNAを用いた場合にのみ毒素存在
下での蛋白合成能が認められたので、これらのクローン
中には、毒素耐性型EF−2遺伝子が機能ある形で含ま
れていることが判明した。
実施例4 ジフテリア毒素耐性型EF−2遺伝子のサブクローニン
グ 上記クローンλ7およびλ9をBamHIで完全消化し
たのち、サザンプロットを行うとEF−2cDNAの3
つのプローブA−Cは、すべてに1つのBamHI断片
すなわちλ7クローンでは8.5Kb、λ9クローンで
は14Kbの断片とハイブリダイズすることが明らかと
なったのでλ9由来の8.5KbBamHI断片のサブ
クローニングを行った。
λ7DNA1μgをBamHI 3 Uで37℃2時間
反応し、完全消化したのち1%の抵触点アガロースゲル
(マリンコロイド社)に流し、8.5Kb BamHI
 Wr片を切出し、5倍量の抽出液(50mM Tri
s−HCI pl(7,9,1mME D T A 、
0.5HNaC1)を加え65℃15分間加温してゲル
を溶解した。こののちフェノール抽出を行い、水層をエ
タノール沈澱し、8.5Kb BamHI断片を得た(
50mg#7g#j I!in  T E溶液)。
pUcl 8DNA (宝酒造)  (Yanisch
−Perron、C。
、Vteira、J、and Messtny、J、G
ene、33103(1985))1、czgを4Uの
BamHIで37℃2時間処理し、完全に消化したのち
フェノール抽出、エタノール沈澱を行いDNAを回収し
た。さらに200mM Tris−HCI pH8,2
9μiに?容かし、アルカリホスファターゼ0、5 t
J (宝酒造)を加え、50℃で45分間処理し、フェ
ノール抽出、エタノール沈澱を行い20μlのTEに溶
かした。このBamHI消化pUc18200mgに先
程調製した8、5Kb BamHI断片1100nを加
えライゲージシン反応液10μrに溶かしく66mM 
Tris−HCI pH7,6,6mM MgC1g、
 10mM  DTT 1mM  ATP)T4DNA
リガーゼ0.5 U (宝酒造)を加え、10゛Cで一
晩反応させた。この液5μlを用い100it l (
7)10mM CaC1z、40mM MgCIz形質
転換溶液を作り、これとCaC1zを用いて調製したコ
ンピテント細胞(E、coli HB 101株)10
0μlを混ぜ、0℃20分、室温10分放置したのち1
mlのLB培地を加え37℃1時間培養後、アンピシリ
ン50μg/ml加えたL B寒天培地上に播種した。
−晩培養後、単lコロニーをとり実施例2 (2)と同
様少量培養し、BamHI B、5Kb断片を1つ組み
込んだプラスミドpgHED7(第1図)を単離した。
実施例5 pgHED7を用いたマウスL細胞での毒素耐性形質の
一過的発現 pgHED7プラスミドにEF−2遺伝子が機能ある形
ではいっているか否かを確かめる為に、このプラスミド
をマウスL細胞に導入し、PA存在下で蛋白合成を行な
えるのかどうかを実施例3の手順で同様に行った。その
結果、毒素耐性形質の発現が確認された為BamHI 
B、6Kb断片にハムスターEF−2遺伝子が存在する
ことが明らかとなつた。
実施例6 ハムスターEF−2遺伝子の構造解析 (1)  EF−2遺伝子の制限酵素1図の作製各種制
限酵素(BamHI、Xho I 、Pst I 、P
vu II 、Sac I 。
Hind m、Sma I 、Bgl U 、Sal 
I 、EcoRI 、Kpn r 、C1aI等)を用
いpgHED7を1種または2種の制限酵素により切断
することによりpgHDE7の制限酵素地図(第1図)
を作成した。
pgHED7を適当な制限酵素を用い100塩基対から
500塩基対程度の断片にし、ポリアクリルアビドゲル
により各断片を調製し、M13ファージ由来のn+p1
8.mp19のマルチクローニングサイト((Yani
sh−Perron、Cm 、Vieira、J、、&
 Messing、J、Gene□103 (1985
))にリクローニングすべき断片を挿入し、大腸菌JM
105株にトランスフェクトした。目的の断片が挿入さ
れたか否かはIPTG(イソプロピル−β−叶チオガラ
クトピラノシド)存在下でX−Ga l (5−ブロモ
−4−クロロ−インドリル−β−D−ガラクトサイド)
が代謝されたかどうか、すなわち白色のプラークを形成
するか否かにより選択した。このプラークから目的の断
片を含むファージを培養し、上清から1本鎖のファージ
D N Aを調製、ジデオキシ法 (Sanger、F
、。
5cience 2141205 (1981)の鋳型
として使用した。
第2図にハムスターEF−2遺伝子発現の為に必要な領
域(すなわちプロモーターとエンハンサ−を含む領域)
約340種類の配列と第1エキソンの配列を示した。E
F−2mRNAは真核細胞のプロモータとして機能する
TATAAAAの下流25及び28塩基下流から読み初
めていることが、mRNAとのSrマフピング及びEF
−2cDNAとの塩基配列の比較から明らかとなった。
またEF−2遺伝子とEF−2cDNAの塩基配列の比
較からEF−2のエキソン、イントロン連結部が明らか
となった。 その結果EF−2ゲノム遺伝子は13個の
エキソンおよび12個のイントロンよりできていること
が明らかとなった。
その遺伝子地図を第1図に示した。
実施例 7 pgHED7のマウスL細胞での長期的発現マウスL細
胞を5X10’細胞/100+nmペトリ皿にまき、2
4時間培養後pgHED7 1μgDNAを実施例3と
同様にリン酸カルシウム共沈澱法でトランスフェクトし
、24時間後、培養液を除き、良く細胞を洗ったのち、
新しい培地で24時間培養を続けた。次にジフテリア毒
素と同じ毒作用を示す緑膿菌外毒素A(PA)を0.0
5μs/mlになるように培地に加え、10日間培養を
続け、毒素存在下で形成されたコロニー数を算定した。
対照としてCH0−KI細胞由来の高分子DNAIμg
を同様にトランスフェクトした細胞では、コロニーは全
く検出されなかったが、pg)(ED7をトランスフェ
クトした細胞ではプレートあたり約550個のコロニー
が形成された。表1にその結果を示す。
表1 毒素存在下でのコロニー形成数
【図面の簡単な説明】 第1図は、pgHEDフィンサート:ハムスター細胞由
来のジフテリア毒素及び緑膿菌外毒素耐性ポリペプチド
鎖伸長因子−2のゲノム遺伝子の制限酵素地図である。  図中、黒枠で示した部分はエクソンを表す。 第2図は、ハムスターEF−2遺伝子のプロモーターと
エンハンサ−を含む領域、約340種類の配列と第1エ
キソンの配列を示す図である。 第3図は、ハムスターEF−lj!伝子のcDNAを含
むプラスミドpHEW1の制限酵素地図を表す。 図中
、A、、B、Cは、プローブとして用いた断片を表す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハムスター細胞由来のジフテリア毒素及び緑膿菌
    外毒素耐性ポリペプチド鎖伸長因子−2のゲノム遺伝子
  2. (2)ハムスター細胞由来のジフテリア毒素及び緑膿菌
    外毒素耐性ポリペプチド鎖伸長因子−2のゲノム遺伝子
    を含むプラスミド
  3. (3)ハムスター細胞由来のジフテリア毒素及び緑膿菌
    外毒素耐性ポリペプチド鎖伸長因子−2のゲノム遺伝子
    を含むプラスミドを保持する微生物あるいは動物細胞
  4. (4)大腸菌(E.coli)HB101(pgHED
    7)株と命名された特許請求の範囲第3項記載の微生物
  5. (5)ハムスター細胞由来のポリペプチド鎖伸長因子−
    2のゲノム遺伝子のプロモーター・エンハンサー領域を
    コードするDNA
  6. (6)ハムスター細胞由来のポリペプチド鎖伸長因子−
    2のゲノム遺伝子のプロモーター・エンハンサー領域を
    コードするDNAを含むプラスミド
  7. (7)ハムスター細胞由来のジフテリア毒素及び緑膿菌
    外毒素耐性ポリペプチド鎖伸長因子−2のゲノム遺伝子
    から成る選択マーカー
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314808C (zh) * 2000-12-28 2007-05-09 中国医学科学院基础医学研究所 绿脓毒素基因及其包装与导向蛋白复合物对癌的靶向基因治疗

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CN1314808C (zh) * 2000-12-28 2007-05-09 中国医学科学院基础医学研究所 绿脓毒素基因及其包装与导向蛋白复合物对癌的靶向基因治疗

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