JPS6377890A - L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの精製法 - Google Patents

L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの精製法

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JPS6377890A
JPS6377890A JP22132886A JP22132886A JPS6377890A JP S6377890 A JPS6377890 A JP S6377890A JP 22132886 A JP22132886 A JP 22132886A JP 22132886 A JP22132886 A JP 22132886A JP S6377890 A JPS6377890 A JP S6377890A
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JP
Japan
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ascorbic acid
phosphate
electrodialysis
reaction solution
acid
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Pending
Application number
JP22132886A
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English (en)
Inventor
Tomoji Murata
村田 友次
Rikuro Mori
森 陸郎
Atsushi Takahashi
淳 高橋
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NIKKO KEMIKARUZU KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
Original Assignee
NIKKO KEMIKARUZU KK
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Nikko Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 L−アスコルビン酸は、医薬品、化粧品、食品その他各
種の分野で広く使用されているが、L−アスコルビン酸
本来の性質から熱、光に弱(、安定性に欠けていた。こ
れらの欠点を改善する目的で種々のし一アスコルビン酸
誘導体が報告されている。この中で、L−アスコルビン
酸−2−リン酸エステルは生体内で容易に加水分解され
、ビタミンC活性を示し、しかも、安定であるなどの理
由から広く興味が持たれている。
〔従来の技術〕
これまで種々のし一アスコルビン酸−2−リン酸エステ
ルの製造法が提案されてきた。
しかしながら、いずれの製造法においても目的とするし
一アスコルビン酸−2−リン酸エステル以外の不純物の
混入は避けられず、アスコルビン酸の分解物、その他の
リン酸化物、有機酸、無機酸類などの不純物が含まれる
。このような反応液中から、目的とするし一アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルを収率良く、かつ高純度で得
ることは困難である。そこで、製造法に限らず精製法に
関しても既にいくつかの特許が出願されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これまでの精製方法は、純度的にまだ十
分でなかったり、また、極めて煩雑な陽イオン交換樹脂
、陰イオン交換樹脂の組み合わせによるイオン交換カラ
ムあるいは活性炭カラムなどを使用するため、収量及び
工程、日数などが原因で製造費が高価となっている。そ
こで、高純度なL−アスコルビン酸リン酸エステルが得
られ、且つ製造費が低価格であるし一アスコルビン酸−
2−リン酸エステルの精製法の開発が望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような状況にあって、本発明者らは、L−アスコル
ビン酸−2−リン酸エステルの精製にあたり、種々の精
製条件を鋭意検討した結果、電気透析法により容易に無
機塩の除去ができ、塩化カリウム含有量換算で1 /1
000以下に低減することにより容易にその他の制約を
取り除くことができることを見出し、本発明に到達した
即ち、本発明は、L−アスコルビン酸−2−リン酸エス
テル及び多量の無機塩、主としてに塩を含有する水溶液
を電気透析することにより、無機塩を2000ppm以
下にまで低減し、且つその他の低分子量不純物の除去を
可能にし、しかも、イオン交換樹脂を使用しなくとも容
易に目的とす・る金属塩として、L−アスコルビン酸−
2−リン酸エステルを精製単離できることを特徴とする
精製法を提供するものである。
本発明で用いられるし一アスコルビン酸−2−リン酸エ
ステルを含有する水溶液としては、L−アスコルビン酸
をリン酸化反応に付して得られたアスコルビン酸−2−
リン酸エステルを含有する反応液または他の方法によっ
て得られたし一アスコルビン酸−2−リン酸またはその
塩類を水に溶解させた水溶液などが挙げられる。
該反応液としては、5.6−0−イソプロピリデンし一
アスコルビン酸、もしくは、L−アスコルビン酸を特定
の溶媒中、塩基の存在下に室温以下でリン酸ハロゲン化
物と反応させ、得られたリン酸誘導体を加水分解して得
られた反応液(特公昭52−18191号公報)、5.
6−0−イソプロピリデンL−アスコルビンa、−a弐
POXs (X:ハロゲン)、及び第三級アミンを特定
の溶媒中で混合し、該混合物を少なくともpH値約13
に維持し反応させることにより得られた反応液(特公昭
59−4438号公報)などが挙げられる。
これらの反応液については、予め処理するのがよい。該
処理としては、例えば使用された溶媒の留去などが挙げ
られる。溶媒の留去方法としては、L−アスコルビン酸
−2−リン酸エステルの分解を抑えるため、出来るだけ
減圧下に留去する。また、第三級アミンを除去する方法
としては、無機アルカリ (NaOH,KOHなど)で
水溶液のpHを10以上にし、減圧下で留去する。
このようにして得られたし一アスコルビン酸−2−リン
酸エステルを含有する水溶液が使用できる。
その他、上記特許、ケミカル・アンド・ファーマシュウ
ティカル・ビュレチン(Chemical &Phar
maceutical Bulletin)第30巻、
1024〜1029頁(1982年);カルボハイドレ
ートリサーチ(Carbohydrate Re5ea
rch)第67巻、127〜138頁(1978年)な
どに記載の方法により得られたし一アスコルビン酸−2
−リン酸エステル塩の水溶液が挙げられる。
本発明に用いられる電気透析法とは、陽イオン交換膜、
陰イオン交換膜を交互に配列した多室型透析槽の両端に
電極を設け、直流電流を通電して、陽極側にCI−など
のアニオンを、陰極側にに゛などのカチオンを移動させ
る方法である。
陽イオン交換膜はに2イオン、陰イオン交換膜はCt−
イオンを通すが、両膜とも目的とするし−アスコルビン
M−2−リン酸エステルを通さないものを利用しなけれ
ばならない。これには、例えば、旭硝子■製セレシオン
AMV、 CMV、徳山曹達■製ネオセプタCM−1、
AM−1などが利用できるが、使用膜はこれらに匝定さ
れるものではない。
本発明は、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル塩
水溶液中に含まれる無機塩の除去を目的としたものであ
るが、電気透析中無機塩のみでなく、それ以外の低分子
化合物、例えば低級第三アミンやアスコルビン酸の分解
物なども同時に除去でき、より純粋な純度の高いし−ア
スコルビン酸−2−リン酸エステルを得ることができる
また、反応液に対して金属塩化物などを添加することに
よりイオン交換樹脂を用いなくとも、対応スるし一アス
コルビン酸−2−リン酸エステル塩として得ることがで
き、金属塩の交換も可能である。即ち、一般には、リン
酸化後、強酸性カチオン交換樹脂通液後、酸化マグネシ
ウム等によりL−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシ
ウム塩等として取り出すのであるが、本性によれば電気
透析中、MgC1□を添加することにより、反応にKを
使用したとすれば、KCIが透析除去され、対応するし
一アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム塩等として
の取り出しが可能である。取り出しは通常行われている
方法に従う。即ち、透析後、アルコール類(メタノール
、エタノール、イソプルピルアルコール)または、アセ
トンなどの水溶性有機溶媒を添加することにより行われ
る。
L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの透析濃度は
、粘稠性のない溶液であれば特に限定されず、不純物、
無機塩など、の含有量などによっても異なるが、1%〜
30%位、好ましくは1%〜20%位が適している。p
Hは酸性〜アルカリ性いずれでも可能であるが、弱酸性
〜中性が適している。
〔発明の効果〕
本発明の精製法によれば、目的とするし一アスコルビン
酸−2−リン酸エステル’c 高純度、高収率で精製す
ることができ、しかも着色が認められず、水溶液中で不
溶物の全く認められない製品を得ることができる。
本精製法で得られた製品は、高速液体クロマトグラフィ
ー及び文献記載の分子吸光係数から純度90%以上の高
純度のものである。
このように、従来、イオン交換樹脂を繰り返したり、あ
るいは、活性炭によるカラム吸着処理などにより精製し
ていた煩雑な方法から、単純且つ容易な精製法が可能と
なった。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお
、溶液のパーセントは特に断りのない限り容量/容量パ
ーセントを表す。
実施例1 純水1210mZ、ピリジン303g及び5,6−イツ
プロビリデンアスコルビン酸150gを混合溶解し、0
〜10℃に冷却後50%水酸化カリウム水溶液を加えて
pHを約13に調整し、オキシ塩化リン150gと50
%水酸化カリウム水溶液とを滴下しながら、pH13,
0〜10℃で反応させた。滴下終了後、ピリジンを減圧
下留去し、塩酸を加えて弱酸性とした。この液中には、
L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル約10%、カ
リウム塩10%を含有し、その他アスコルビン酸及びそ
の分解物を含有していた。この液に、塩化マグネシウム
6水塩を480g加え撹拌冷却後、メンブランフィルタ
−で濾過し、電気透析した。
電気透析に使用した膜は旭硝子■製アニオン交換膜セレ
ミオンAMV 、及びカチオン交換膜セレミオンCMV
であり、これらの膜を多室型電気透析装ヱに交互に組み
込んだ。以下通常の電気透析を行った。電流がIA以下
になる迄透析を行ったところ、Kは0.2%、CIは0
.2%まで除去された。なお、この時の電流効率は、9
8%であった。この透析液を冷却濾過しエタノール4倍
量を加え、晶析させ、濾取乾燥したところ、純度95.
0%で着色がなく、水不溶物の全く認められないし一ア
スコルビン酸−2−リン酸マグネシウム塩が収率87%
で得られた。
実施例2 実施例1と同様な方法でリン酸化後、脱ピリジンを行い
、このまま1と同様に電気透析を行い、得られた液から
、三菱化成製強酸性カチオン交換樹脂SK −IBを用
い、イオン交換法で陽イオンを除き、MgOを添加し中
和後、濾過、濃縮しエタノールを添加晶析させ、目的と
するし一アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシ
ウム塩を得た。この純度は99.5%で回収率は85%
であった。
実施例3 実施例1と同様にリン酸化、脱ピリジン処理を行った液
から、実施例2のイオン交換と同様の方法で陽イオンを
除去した後、?1gO中和、濃縮後エタノールで晶析し
た。この純度は70%で多量の無機塩その他のアスコル
ビン酸分解物が含まれていた。これを約10%のし一ア
スコルビン酸−2−リン酸エステル塩液となるように調
整し、徳山ソーダ製ネオセプタCM−1、AM−1膜で
電気透析を行った。透析液をメタノールで晶析させたと
ころ、純度は99.3%、回収率は80%であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルを含有する水
    溶液を精製するにあたり、電気透析法により不純物を除
    去することを特徴とするL−アスコルビン酸−2−リン
    酸エステルの精製法。
JP22132886A 1986-09-19 1986-09-19 L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの精製法 Pending JPS6377890A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0388869A1 (de) * 1989-03-21 1990-09-26 BASF Aktiengesellschaft Verfahren zur Herstellung von Ascorbinsäure-2-phosphat bzw. dessen Salzen sowie Kaliummagnesium-L-ascorbat-2-phosphat als vorteilhaftes Salz von L-Ascorbinsäure-2-phosphat
EP0779286A1 (de) * 1995-12-14 1997-06-18 F. Hoffmann-La Roche Ag Herstellung von Ascorbinsäure
KR100346672B1 (ko) * 1994-11-08 2002-11-23 가부시끼가이샤닛뽕하이폭스 3-o-치환 아스코르브산의 제조방법
US8763798B2 (en) 2007-01-25 2014-07-01 Fresenius Medical Care Deutschland Gmbh Closure for filling and sealing receptacles containing medicinal fluids and method for filling a receptacle with a medicinal fluid and sealing the receptacle

Cited By (5)

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