JPS637778A - 任意メチロトロ−フ性細菌の新菌株 - Google Patents

任意メチロトロ−フ性細菌の新菌株

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JPS637778A
JPS637778A JP62155271A JP15527187A JPS637778A JP S637778 A JPS637778 A JP S637778A JP 62155271 A JP62155271 A JP 62155271A JP 15527187 A JP15527187 A JP 15527187A JP S637778 A JPS637778 A JP S637778A
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methylophilus
viscogenes
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JP62155271A
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    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/04Polysaccharides, i.e. compounds containing more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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    • C12N1/205Bacterial isolates
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、任意メチロトローフ性細菌菌種であるメチロ
フィルス・ビスコゲネス(Methylophilus
 viscogenes)の新菌株ATCC53412
およびその変異株、ならびにそれを利用したエキソ多糖
の製造方法およびメタノールの醗酵方法に関する。メチ
ロフィルス・ビスコゲネスの菌株ATCC53412は
、リブロース−リン酸経路によりメタノールを同化して
、好気性培養条件下で細胞外ヘテロ多糖ポリ54を形成
することができる。
(従来の技術) C1化合物からの単細胞タンパク質(SCP)の製造に
ついては、このIO年間に学術的もしくは工業的な実験
室で広く研究されてきた。三菱瓦斯化学■、ヘキスト社
、IC1社などの企業がパイロットプラントでの研究を
行ってきたが、現在ではICI社のみが本格規模のSC
P工場を稼動させている。IC1社のこの製品は「プル
ティーン(Pruteen) Jなる登録商標で呼ばれ
、この製品は絶対メチロトローフ性の細菌であるメチロ
フィルス・メチロトロフス(Methylophilu
s methylotr。
phus)の醗酵により製造され、これは最終的に分離
・乾燥されて粉末もしくは顆粒状で得ている。
メチロフィルス・メチロトロフスはホルムアルデヒド固
定のりブロース−リン酸経路(RMP)を利用する絶対
メチロトローフである。メチロフィルス・メチロトロフ
スの菌株AS−1は、1木の8i!鞭毛を持ったゲノム
陰性の非着色桿菌である。
SCPの生産において、メタノール供給原料は操業コス
トの最も大きな割合を占めており、従って微生物増殖速
度の増大はsep生産の操業コストに直接影響してくる
。この理由により、ICI社は、組換えDNA技術を応
用してメチロフィルス・メチロトロフスの細菌のゲノム
を変質させることにより菌体収量を増大させている。大
腸苗(Escherichia colt)から得たよ
り効率的なグルタミン酸・デヒロドゲナーゼ窒素同化系
に対する遺伝子をクローニングし、メチロフィルス・メ
チロトロフスの菌株に挿入した。この菌株は、予めDN
A突然変異により遮断されたその効率がより小さいグル
タミン酸・シンターゼ窒素同化系を有していた(J、 
Windass et al、、 Nature、 2
87+ 396(1980)に記載〕。
メタノールは一般に単細胞タンパク質製造用の基質とし
て検討されているが、メタノールをSCP製造に適格と
する因子により、これはまたエギソ多糖類のような蓄積
された細胞外代謝産物の製造用の供給原料としても有望
である。メタノールを付加価値のある製品に転化させる
多くの微生物学的方法が発表されているが、それらは−
般にアミノ酸のような低容積/高価格の化合物である。
たとえば、J、 Bolbot #よびC,A41th
onyは、Proc、 Soc、 Gen、 Micr
obial、 5+ 43 (1978)において、シ
ュードモナス(Pseudomonas) A M I
のピルビン酸デヒドロゲナーゼ欠乏変異株がメタノール
での増殖中にアミノ酸であるアラニンとバリンを蓄積で
きることを見出した。Y、 Tan1 らは、Agri
c、Biol、 Chem、、 42.2275 (1
978)に、アルスロバクタ−・グロビフォルミス(A
rthrobactor gl。
biformis)の菌株を使用してメタノールから5
,2g/lまでのし一セリンが生産されることを述べて
いる。しかし、日常消費型の大量化学物質へのメタノー
ルの生転化に関しては現在まで未だに報告がない。
(発明が解決しようとする問題点) よって、本発明の目的は、C1化合物を蓄積した量の細
胞外代謝産物に生転化させる醗酵方法を提供することで
ある。
本発明の別の目的は、メタノール基質を蓄積した量のエ
キソ多糖に生成比させるための、急速増殖培養基を提供
することである。
本発明のさらに別の目的は、メチロフィルス・ビスコゲ
ネスの菌株ATCC53412もしくはその変異株を特
徴づける菌学的性質を有するメチロトローフ性細菌菌株
を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、水溶液に凝似望性およびチ
キソトロピー性を付与するのに適した性質を示すペテロ
多糖を提供することである。
本発明のその他の目的および利点は、以下の詳細な説明
および実施例から明らかとなろう。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、下記の菌学的性質: +8+好気性、ゲノム陰性、桿状、運動性で、極鞭毛を
持った細胞; (blリブロース−リン酸経路によりメタノールを同化
することができるメチロトローフ性;(C+フルクトー
スにより増殖可能;およびfdl約30〜43℃の培地
温度で最適増殖速度:で特徴づけられる新規な細菌菌株
の提供により達成される。
別の態様において、本発明は菌株ATCC53412の
菌学的性質を有する細菌培養株を提供し、この培養閑は
メタノールを細胞外に蓄積するヘテロ多糖に好気的に止
転化させることができる。
寄託番号ATCC53412の菌株の二次培養株は、米
国メリーランド州ロックビル所在のアメリカン・タイプ
・カルチャー・コレクション(ATCC)の永続的微生
物コレクションから請求により入手することができる。
この微生物の永続的寄託は、特許手続き上のブダペスト
条約の要件に従ってなされた。
菌株ATCC53412の菌学的性質を有する細菌菌株
は、メチロフィルス・メチロトローフのような既知のメ
チロトローフ性菌種のいずれにも属さない。分類学的同
定のために、ATCC53412菌株およびその変異株
の菌学的性質を有する細菌菌株を包含するこの新規な任
意メチロトローフ性の菌種は、メチロフィルス・ビスコ
ゲネスと命名された。
本明細書で使用した「メチロトローフ」なる用語は、1
もしくは2以上の炭素原子を含有するが、炭素−炭素結
合を含有していない炭素化合物により非独立栄養的に増
殖することのできる微生物を意味する。「独立栄養的」
とは、二酸化炭素基質による増殖を意味する。
本明細書において[任意メチロトローフ」とは、1種も
しくは2種以上の従属栄養基質(例、フルクトース)上
で増殖できるメチロトローフを意味する。
本明細書で使用した「C8化合物」なる用語は、メタノ
ール、ホルムアルデヒド、ギ酸、ホルムアミド、−酸化
炭素、ジメチルエーテル、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミンおよびトリメチルアミンN−オキ
シドのように、炭素−炭素結合を全く含有しない有機化
合物を意味する。
本明細書において、「エキソ多糖」とは、キサン(キサ
ンタン・ガム)およびポリ54 (Poly 54)で
例示されるような、醗酵培地中に細胞外代謝産物として
蓄積する多糖を意味する。
本明細書において、「ヘテロ多糖」とは、少なくとも2
゛種類の異なる単lPi単位、たとえばマンノースおよ
びガラクトース、から構成される多糖を意味する。
本明細書で使用した「リブロース−リン酸経路J  (
RMP)とは、ホルムアルデヒド3分子が縮合してピル
ビン酸1分子か、またはジヒドロキンアセトンリン酸1
分子のいずれかを生成する生化学回路を意味する。
リブロース−リン酸経路およびその変形例の解明に関す
る生化学の文献には、J、 Stroem et al
、。
バイオケミカル・ジャーナル(Biochem、 J、
)+ 144、465 (1974)  ;  C,A
nthony、サイエンティフィツク・プログレス(S
ci、 Prog、)、 62.167 (1975)
:およびCo1by et al、、バイオケミカル・
ジャーナル(Biochem、 J、)、 148.5
13 (1975)がある。
リブロース−リン酸経路には、6−ホスホグルコン酸デ
ヒドラーゼ/ホスホ−2−ケト−3−デオキシグルコン
酸アルドラーゼ;フルクトースニリン酸アルドラーゼ;
グルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ;3−へキス
ロースリン酸シンターゼ;ホスホフルクトキナーゼ;ホ
スホグルコイソメラーゼ;ホスホル3−ヘキスロースイ
ソメラーゼ;ホスホリボイソメラーゼ;リブロース−5
−リン酸3−エピメラーゼ;トランスアルドラーゼ;ト
ランスケトラーゼ;セドヘプツロースニリン酸アルドラ
ーゼ;およびセドヘプツロース−1゜7−ジホスフアタ
ーゼを包含する酵素が関与している。
RMP回路においては、3分子のホルムアルデヒドが3
分子のりブロース5−リン酸と効果的に縮合して3分子
のフルクトース6−リン酸が生成し、次いでこの生成物
からこの回路により3分子のりブロース5−リン酸が再
生されるので、全体としては1分子のジヒドロキシアセ
トンリン酸もしくはピルビン酸が生産される。かかる代
謝産物は、細胞生合成の基質として機能する。
この回路の2つの重要な酵素は、ホルムアルデヒドとり
ブロース5−リン酸との縮合、およびこの生成物のフル
クトース6−リン酸への転化の各反応を触媒する酵素で
あるヘキスロースリン酸シンターゼおよびヘキスロース
リン酸イソメラーゼであると考えられる。RMP回路の
2つの認められた変異回路、すなわちジヒドロキシアセ
トンリン酸を生成するフルクトースビスリン酸変異回路
と、ピルビン酸を生成するエントナー・ドゥドロフ変異
回路がある。
メチロフィルス・ビスコゲネス ! 米国テキサス州ビションブ所在のメタノール製造工場の
操業部付近で採取した土壌および水の試料を使用して一
連の分離を行った。試料をまずメタノール利用微生物の
存在についてスクリーニングした。
各試料の一部を、メタノール(0,5χv/v)ならび
に適当な栄養培地、たとえば第1表に例示した無機塩1
’i(MS)培地+塩化アンモニウム1g/lを入れた
250 mlの三角フラスコに接種した。このフラスコ
を、30〜55℃の範囲内の各種温度で保温して培養を
行った。増殖の表示となる検出可能な混濁が認められた
ら、各試料を2mlづつ取り出し、これを使用して上と
同様の培地を入れた滅菌フラスコにそれぞれ接種した。
最初の各試料について、次代の二次培養液を多数採取し
、次いでこの培養液を平板寒天培地で画線培養して、独
立した微生物mRコロニーを得、これからメタノール同
化微生物の純粋培養菌を得た。このようにしてATCC
398931株を単離し、これを生物学的に純粋な培養
菌として得た。新規苗株ATCC39893の分離およ
び特性に関しては、特願昭61−241201号に説明
されている。
本発明のメチロフィルス・ビスコゲネスの菌株^TCC
53412は、上記メチロフィルス・ビスコゲネス菌株
ATCC39893の培養菌から自然突然変異株として
単離された新規微生物である。
メチロフィルス・ビスコゲネスの各菌株は新規な組合せ
の性質を示し、それによりこれらは他のメチロトローフ
性細菌から区別される。メチロフィルス・ビスコゲネス
の菌株ATCC53412は、C8同化のりブロース−
リン酸経路を利用し、35〜40℃で1.5〜2時間と
いう非常に短い増殖速度倍加時間を有する任意メチロト
ローフである。この増殖速度倍加時間は、上記苗株AT
CC39893の増殖速度の約2倍であり、既知のあら
ゆるメチロトローフ性細菌の増殖速度を上回るものであ
る。
ATCC53412菌株はメタノール、フルクトースお
よびグルコースを基質として増殖する。また、ギ酸もし
くはメタノールの形態の外来エネルギー供給が存在する
場合には、この菌株はより広範囲の従属栄養基質(例、
コハク酸およびピルビン酸)でも増殖しよう。これは、
既知のどの微生物についても報告されたことのない特性
である。同定のために、この現象を示す細菌を、ここに
「潜在的任意メチロトローフ」と呼ぶことにする。
ATCC53412菌株の特徴を包含する性質を有する
細菌はさらに、メタノール寒天培地での淡橙色コロニー
の粘液性増殖によっても特徴づけられる。
ATCC53412型菌株のメチロトローフ性細菌の別
の菌学的特徴は、ヘキスロースリン酸シンターゼ/ヘキ
スロースリン酸イソメラーゼi性(J、 P。
Van Dijken et at、、エフ・イー・エ
ム・ニス・マイクロバイオロジカル・レター(FBMS
門1crobiol。
Letter)、 4.97 (1978) )が、タ
ンパク質1■につき1分間のNADH生成量で少なくと
も約400ナノモルであることである。
任意メチロトローフであるATCC53412型菌株の
顕著な別の特性は、メタノール基質を主転化させて、水
溶液に擬似塑性とチキソトロピー性とを付与するエキソ
多糖を蓄積した量で生成する能力である。ATCC53
412菌株の細菌は、細胞増殖の有無にかかわらず多様
な培養条件下で培地中に多量の蓄積したエキソ多糖を生
成することができる点で特に顕著である。ATCC53
412菌株の細菌は、利用可能な炭素源のうちエキソ多
糖の生合成に利用される割合が大きいという固有の能力
を有している。
メチロフィルス・ビスコゲネスATCC53412型の
菌株は、炭素源、窒素源、塩類、および各種増殖促進物
質を含存する栄養培地中で好気培養することができる。
適当な窒素源には、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、アンモニア、リン酸ニアンモニウム、硝酸アンモニ
ウム、硝酸ナトリウム、尿素、コーン浸出液、カゼイン
、ペプトン、酵母エキス、肉エキスなどがある。
好適な無機塩類としては、カルシウム塩、マグネシウム
塩、カリウム塩、リン酸塩、鉄塩、マンガン塩、亜鉛塩
、銅塩などがある。細菌増殖促進物質としては、大豆タ
ンパク質加水分解吻、酵母エキス、ビタミンおよびアミ
ノ酸が挙げられる。
栄養培地中での倣生物の培養は、典型的には振盪培養も
しくは液内培養により35〜40℃の温度および約6.
7〜7.1のpHで好気的に行われる。
本明細書で使用した「変異株」とは、親菌株から誘導さ
れた菌株であって、親菌株とは表現型および/または遺
伝子型が異なり、エキソ多糖を生合成することができる
というメチロトローフ性視苗株の能力を示すメチロフィ
ルス・ビスコゲネスの菌株を意味する。
工土ヱ芝糖豊生皇 前述した培養条件を採用すると、本発明のメチロフィル
ス・ビスコゲネスの菌株はエキソ多糖ヲ高濃度かつ高い
炭素源利用率で生産し、蓄積する。
菌株ATCC53412は、メタノールを増殖炭素源と
して使用した場合、培地11に対してで約10g/lま
での量でエキソ多糖を生産することができる。
エキソ多糖の収率は、メタノールの使用量に基づいて通
常は約30〜60%の範囲内となろう。
よって、別の態様において、本発明は、増殖炭素源(例
、C0化合物もしくはフルクトース)を含有する栄養培
地中でATCC53412型のメチロフィルス・ビスコ
ゲネス閏株を好気培養して、ヘテロ多糖を蓄積する量の
細胞外生産物として生成させることからなる、ヘテロ多
糖の製造方法を提供する。
さらに別の態様において、本発明は、増殖炭素源として
メタノールを含有する栄養培地中でメチロフィルス・ビ
スコゲネスの菌株ATCC53412もしくはその変異
株を好気培養して、蓄積量の細胞外生産物としてヘテロ
多糖ポリ54を生成させ、この生産物を培地から回収す
ることからなる、ヘテロ多糖の製造方法を提供する。
醗酵操作の完了後、全菌体を遠心分離、限外口過もしく
は加熱滅菌などの慣用手段によりブロスから取り除く、
残った上清液からヘテロ多糖は凍結乾燥、もしくは水溶
性有機溶剤(例、アセトン、メタノール、エタノールな
ど)による沈殿などの適宜手段により回収される。ヘテ
ロ多糖の沈殿は、溶液をカルシウム塩で処理することに
よっても行うことができる。
得られた粗製のヘテロ多糖の精製は、これを水に再溶解
させ、この水溶液を次いで透析および凍結乾燥して、精
製生成物とすることにより実施できる。
こうして得られた新規生成物であるヘテロ多糖ポリ54
の平均分子量は、約aoo、ooo〜1,500,00
0の範囲内である。
ヘテロ多糖ポリ54の粘度は、ブルックフィールドRV
T粘度計のスピンドル寛4により25℃で測定して、1
2 rpmでの0.5%粘度が2100 cpsである
ヘテロ多糖ポリ54の水溶液は無色透明で、擬似塑性お
よびチキソトロピー性の粘度特性を示す。この水溶液の
粘度特性は、約130℃までの温度、および約12まで
OpH値で安定である。
低セン断速度条件下で、ヘテロ多糖ポリ54は、−般に
市販のキサンタン・ガムの約2〜30倍という見掛は粘
度を示す、ヘテロ多糖ポリ54および市販のキサンタン
・ガム(例、ケルザン、 Kelzan)のセン断条件
下での粘度特性の比較データは、特開昭61−2412
01号に示されている。
ヘテロ多糖ポリ54のその他の物理化学的および構造上
の特徴は次の通りである。
A、枦の   (モル%) グルコース  lO ガラクトース 7〜10 マンノース   1〜3 グリクロン  1〜3 グリクロン酸(glycuronic acid)成分
は、グルクロン酸および/またはガラクツロン酸および
/またはマンヌロン酸を含む。
ヘテロ多糖ポリ54は、ピルビン酸もしくはタンパク賞
含有量を示さず、4単糖単位あたり約1個のアセチル基
を含有し、約1〜3重量%の窒素を含有する。
B、メ1」」Lゼ幻−゛ C39,2 H6,1 043、I N    2.1? 本平均値;灰分補正済 以下の実施例は本発明をさらに例示するためのものであ
る。使用した要素および具体的成分は代表例として示し
たものであって、本発明の範囲内で以上の説明に基づい
て各種の変更をなすことができる。
メタノール同化細菌の増殖に対しては、無機塩類培地(
MS)(第1表)を使用した。この培地に、l g/ 
1の硝酸カリウムを補給して硝酸無機塩類培地(NMS
)とするか、または1g/lの塩化アンモニウムを補給
してアンモニウム無機塩類培地(、へMS)とした。炭
素源のメタノールは0.2〜0.5χ(v/ν)の濃度
で使用するのが好ましい。
固体培地に対しては、滅菌の前に17g#!のジフコ社
製細菌用寒天(バタトアガー)を基本の無機塩類培地(
リン酸塩は存在させず)に添加する。
次いで、滅菌した無機塩類培地に冷却後に滅菌リン酸塩
溶液を無菌添加する。
醗酵操作は、ニュー・プランズウィソク・マイクロファ
ーム醗酵装置(容1141 )を使用して行う。使用容
積は101とし、醗酵装置の滅菌後にメタノールを無菌
添加する。2127m1nの空気供給速度で、20Or
pmの攪拌速度を恒常的に使用する。
この醗酵装置は、pHおよび溶解酸素制御手段を備えて
いる。
ヘキスロースリン酸シンターゼの触媒作用の生成物であ
るヘキスロース6−リン酸の分析法がないので、ヘキス
ロースリン酸シンターゼ/ヘキスロースリン酸イソメラ
ーゼを同時に分析する。ヘキスロースリン酸イソメラー
ゼにより、ヘキスロース6−リン酸はグルコース6−リ
ン酸に転化され、このグルコース6−リン酸はグルコー
ス6−リン酸デヒドロゲナーゼを使用し、同時に起こる
NADP″還元を340 nmで追跡することにより測
定することができる。この酵素分析溶液は次の成分を含
有する (最終濃度)ニリン酸緩衝液50 mM、 p
H7,2;塩化マグネシウム2.5mM;グルコース6
−リン酸デヒドロゲナーゼ0.7車位;ホスホグルコイ
ソメラーゼ0.75jR位;ホスホリボースイソメラー
ゼ1.75華位;リボース5−リン!25111M ;
 NAOP’ 0.25 mM  ;ならびにホルムア
ルデヒド5mM。
少しでもヒドロキシピルビン酸レダクターゼが存在する
ことは、微生物においてセリン経路のホルムアルデヒド
同化が起こったことを示す。この酵素:よ、次の成分を
含有する(最終濃度)酵素分析z液により測定できるニ
リン酸カリウム1恥pl+ 6.3 ;ヒドロキンピル
ビン酸リチウム0.01 M;およびN、1nll 2
 mM 、 NADIIの消失を340 nmで測定す
る。
グリセロールおよびジヒドロキシアセトンの測定は、グ
リセロールデヒドロゲナーゼ/ジヒドロキシアセトンレ
ダクターゼ(グリセロール:NAD’2−オキシドレダ
クターゼ、 EC1,1,1,6)により行われる。こ
の酵素は、エンテロバクタ−・アエロゲネス(Ente
robacter aerogenes)から誘導され
、シグマ・バイオケミカルズ社より入手できる。
グリセロールの測定に対しては、反応混合物(1,0m
l)は、50μmolのトリス−11cl纒衝液(シグ
マ・バイオケミカルズ社)+ pl(9,7;0.2 
μmolのMAD“ ;1単位の酵素;および15μm
olのグリセロール(もしくは試験溶液/醗酵ブロス、
20〜50μm)を含有する。分析は、基質の添加によ
り開始され、その後、ペックマン25型UV分光光度計
により340 nmでの吸光度の増大を監視する。
ジヒドロキシアセトンの測定に対しては、反応混合物(
1,0ml)は、50μmolのリンt1211 jJ
: ?Pi 。
pH6,0;0.5 μmolのNADH: 1単位の
酵素:および15μmo! のジヒドロキシアセトン(
もしくは試験溶液/醗酵プロス、20〜50μm)を含
有する。
分析は、基質の添加により開始され、その後340nm
での吸光度の減少を監視する。
生成したエキソ多I唐(例、ヘテロ多糖ポリ54)は、
メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株の培養作業が完了
してから回収する。醗酵装置がらプロスを取り出し、全
菌体を遠心分M (13,000x gで10分間)に
より取り除く。生成したエキソ多糖を通常はイソプロパ
ツールの添加により溶液から析出させて単離する。
エキソ多糖類の水溶液のレオロジー特性の測定を、ウェ
ルズ(Wel Is) / 7’ルツクフイールド・コ
ーン/プレート・ディジタル式粘度計、あるいは同軸シ
リンダ・センサ・システムを取りつけたレオマット (
Rheomat) 30型粘度計により行う。
エキソ多糖の単季唐含有量の分析は、加水分解−気液ク
ロマトグラフィー法により行う。この分析法は、エキソ
多糖をトリフルオロ酢酸水溶液中で加水分解させ、次い
でホウ水素化ナトリウムにより還元し、無水酢酸でアセ
チル化する操作を包含する。生成した単糖のポリ酢酸エ
ステル誘導体を次いでガスクロマトグラフィーにより、
標準試料と対比させて分析する。
実施例1 本実施例は、メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株AT
CC39893の培養菌から変異菌株を単離する方法を
説明する。
ATCC39893のリファンピシン耐性菌株の日常的
な継代培養中に、増殖培地に自然変異株が形成した。こ
の変異株はメタノール/アンモニウム無機塩寒天プレー
ト上でのコロニー形態が普通とは違っていたために検出
された。
このプレート上で増殖させたATCC39893のコロ
ニーは小さく、九個で、淡橙色で、本質的に非粘液性で
あった。変異株の方のコロニーは、より大きく (直径
約4u)、色がオフホワイトないし透明であり、本質的
に非常に粘液性であった。
この新菌株(ATCC53412)は、リファンピシン
耐性を示し、ATCC39893菌株と同様の培養学的
および生化学的特性を示し、さらにATCC39893
菌株との染色体DNA : DNAハイブリッド形成を
行うことから、ATCC39893の変異株であると決
定された。
自然突然変異の産物であると考えられるこの変異株AT
CC53412は、ヘテロ多糖ポリ54に相当するエキ
ソ多糖を構成的に合成することができる。
菌株ATCC53412は、ATCC39893の2〜
3倍の最適増殖速度を存する。
λ隻舅主 本実施例は、メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株の培
養によるM積した量のエキソ多糖代謝産物の生産を例示
する。
ATCC53412菌株の接種液500 mlを、MS
培地、1g/lの塩化アンモニウムおよび増殖炭素源と
して0.5%(v/v)のメタノールを使用して増殖さ
せる。フラスコは37℃で2日間インキュベーションす
る。こうして得られた培養液を使用して、MS培地10
1 、塩化アンモニウムIg/j!、およびメタノール
0.5%(v/v)を入れた容量141の二ニー・プラ
ンズウィノク・マイクロファーム酩酊装置を接種する。
最初の醗酵条件は次の通りである:37°C,攪!牢2
00 rpm、空気流量21 /min、およびpH7
,0゜pHは醗酵中はぼ7.0に制御する。醗酵培地中
の炭素が消耗してきたらメタノールを断続的に追加して
、0.59A(v/v)の濃度を保持する。メタノール
の濃度は気液クロマトグラフィーにより測定する。24
〜36時間の醗酵後、撹拌速度を40Orpmに増す。
メタノールが培養液により利用されなくなったら(通常
5〜7日後)、醗酵を終了させる。次いで、得られた非
常に粘稠な醗酵ブロスをイソプロパツールで希釈して(
アルコール:ブロス−2:1)、エキソ多糖の析出を助
長する。得られた析出物を口側した後、100%イソプ
ロパツールで、次いで70%イソプロパツールで洗浄す
る。析出したエキソ多糖をその後、強制空気Wi環式乾
燥器により55℃で乾燥する。乾燥したエキソ多糖を次
いでウィリーミルにより粉砕して粉末状とする。かくし
て得られたエキソ多糖生成物の物理化学的性質ハ、ヘテ
ロ多糖ポリ54について上に述べたモノと一敗している
芽−」−一表 Mg5Ot・7H201g CaCIg            0.2 gNa2
HPO40,33g KIbPOt           O,26gFeE
DTA           5.OtagNa2Mo
Oe ・2Hx0     2.OmgCuClz ・
2HzQ        1.(l l1gFe5On
 ・7Hz0     500  μgZnSOn ・
IH*0      400  IgMnCIg ’ 
4Hz0      20  μg83B0.    
      15  μgCoC1g ’ 6L0  
    50  IgMnCIg・6H1010μg

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)メチロフィルス・ビスコゲネス(Methylo
    philus viscogenes)の菌株ATCC
    53412を特徴づける菌学的性質を有する生物学的に
    純粋な培養菌。
  2. (2)メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株ATCC5
    3412の分類学的性質を示し、メタノールを細胞外ヘ
    テロ多糖に好気醗酵することのできる培養菌。
  3. (3)前記細胞外ヘテロ多糖が、ヘテロ多糖ポリ54で
    ある、特許請求の範囲第2項記載の培養菌。
  4. (4)メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株ATCC5
    3412。
  5. (5)増殖炭素源を含有する栄養培地中でメチロフィル
    ス・ビスコゲネスの菌株ATCC53412もしくはそ
    の変異株を好気条件下に培養することからなる、エキソ
    多糖の製造方法。
  6. (6)増殖炭素源がC_1化合物である、特許請求の範
    囲第5項記載の方法。
  7. (7)増殖炭素源としてメタノールを含有する栄養培地
    中で、メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株ATCC5
    3412もしくはその変異株を好気培養して、蓄積量の
    細胞外ヘテロ多糖生成物を生産することからなる醗酵方
    法。
  8. (8)増殖炭素源としてメタノールを含有する栄養培地
    中で、メチロフィルス・ビスコゲネスの菌株ATCC5
    3412を好気培養して、蓄積量の細胞外ヘテロ多糖ポ
    リ54を生産することからなる、特許請求の範囲第7項
    記載の醗酵方法。
JP62155271A 1986-06-28 1987-06-22 任意メチロトロ−フ性細菌の新菌株 Pending JPS637778A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR890001287B1 (ko) * 1985-09-09 1989-04-28 셀진 코오포레이션 발효방법 및 이에 따라 생산된 탈아세틸화된 헤테로폴리사카라이드

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EP0251727A1 (en) 1988-01-07
KR880000576A (ko) 1988-03-26

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