JPS6374492A - モノクロ−ナル抗体 - Google Patents

モノクロ−ナル抗体

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JPS6374492A
JPS6374492A JP61220049A JP22004986A JPS6374492A JP S6374492 A JPS6374492 A JP S6374492A JP 61220049 A JP61220049 A JP 61220049A JP 22004986 A JP22004986 A JP 22004986A JP S6374492 A JPS6374492 A JP S6374492A
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JP
Japan
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rask
cancer
monoclonal antibody
ras
cells
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JP61220049A
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Hiroshi Shiyuku
洋 珠玖
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Individual
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • C07K16/32Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against translation products of oncogenes

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  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、Ki−ras発癌遺伝子産物に対するモノク
ローナル抗体、該抗体を生産するノ1イブリドーマおよ
び該抗体を用いる癌の検出方法に関する。従って、本発
明は癌の臨床診断分野において利用される。
従来技術 細胞の癌化における遺伝子の役割が注目されている。癌
遺伝子としては、ras遺伝子やmyc遺伝子などが知
られており、これらの遺伝子に支配される産物をマーカ
ーとして癌を検出しようとする試みがなされている。
ras遺伝子産物に関しては、これに対するモノクロー
ナル抗体を用いて癌の検出を行う方法が知られている。
ras遺伝子にはHa−ras。
Ki−ras、N−rasなどの種類があり、これらr
as遺伝子に支配される産物は分子量21.000の蛋
白質で、それぞれHa−p21゜Ki−p21.N−p
21 (総称してp21という)として示される。
p21に対するモノクローナル抗体としては、1arv
eyのマウス肉腫ウィルスによってトランスフオームし
たラット腎由来のNRK (正常ラット腎臓)細胞を抗
原として作製されたp21に対するラットモノクローナ
ル抗体[J、 Viro143、294−304 (1
982)) 、  Ha −r a sのN末端から1
0番目〜17番目の合成ペプチドを抗原として作製され
たマウスモノクローナル抗体(Proc、 Natl、
 Acad、 Sci、、 IJs^、  81.52
27−5231 (1984) 〕などが知られている
N−raSおよびに−rasを抗原とするモノクローナ
ル抗体の例は知られていない。
発明が解決しようとする問題点 従来知られている)(a−rasの遺伝子産物に反応す
るモノクローナル抗体を癌の診断に使用する試みがなさ
れているが、適用できる癌の範囲は限られており、適用
範囲拡大の意味からもさらに優れたモノクローナル抗体
の開発が望まれている。たとえば)(a−rasの抗体
を用いる免疫組織学的検出で、ヒト結腸癌、乳癌。
前立腺癌、胃癌に陽性のものは知られている。
問題点を解決するための手段 本発明者は、Ki−ras遺伝子産物で免疫されたマウ
スの肺臓細胞とマウスミエローマ細胞との融合細胞(ハ
イブリドーマ)が生産するモノクローナル抗体が、種々
の癌細胞と反応し癌の診断に利用できることを見出した
。該モノクローナル抗体はとくにヒト甲状腺癌に対して
反応性を有しているが、ヒト甲状腺癌に対して有効なモ
ノクローナル抗体は現在まで知られておらず、癌診断上
非常に有用である。
以下、本発明のモノクローナル抗体、その製造法ならび
にそれらを用いる癌の検出方法について詳細に説明する
本発明は、Ki−ras遺伝子産物に反応するモノクロ
ーナル抗体を提供する。本発明のモノクローナル抗体は
、Ki−ras遺伝子産物を用いてマウスを免疫し、得
られる肺臓細胞とマウスミエローマ細胞とを融合させ、
得られる融合細胞(ハイブリドーマ)からKi−ras
遺伝子産物に反応する細胞を選択し、該細胞を培養する
ことにより製造することができる。
このハイブリドーマ製造に際しては、Ko°旧erとM
ilsteinの方法[Nature  256.49
5−497(1975))を改良した加藤らの方法[G
ANN  76゜524−531 (1985))に従
って行う。
Ki−ras遺伝子産物としては、1(irstein
肉腫ウィルス由来のK i −r ’a s癌遺伝子を
使って工注らの組換えDNA技法〔バイオケミカル・ア
ンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーショ
ン(Bioch、Biophy、 Res、 Comm
、)。
皿126−133 (1985) )に従って製造した
に1−p21が好適に用いられるが、他の方法で得られ
るKi−ras遺伝子産物も用いることができる。
免疫用マウスとしては、BALB/C系マウス、BAL
B/c系マウスと他系マウスとのF1マウスなどが用い
られる。
免疫はマウス1匹(6〜8週令、20〜30g)に対し
て蛋白50〜200尾を用いて2〜3週間ごとに3〜6
回行う、マウスの飼育および肺細胞の採取は常法に従う
ミエローマ細胞としては、MOPC−21NS/ I 
CNature、 256.495−497 (197
5) :]、SP 2/ O−Ag 14 ’[Nat
ure、 277、131−133(1979)) 、
S 19415. XXO,BU、1(J、EXII、
 Med、、 148.313−328 (i97B)
 :lなどが用いられる。肺細胞とミエローマ細胞は1
対1〜10対1の割合で混合し、融合は、NaCj2(
約0.85%)、ジメチルスルホキシド〔10〜20%
(V/V) )および分子量1.000〜6. O00
のポリエチレングリコールを含むリン酸緩衝液(p H
7,2〜7.4)中で行う。
融合は両細胞の混合物を35〜37℃で1〜3分間イン
キュベートすることによって行う。
融合細胞(ハイブリドーマ)の選択は、ヒポキサンチン
(1,3〜1.4mg/J) 、アミノブチリ7 (1
8〜20Itg/a> 、 fミジ7(375〜4.0
00■/#) 、ストレプトマイシン(50〜100x
/ml) 、ペニシリン(50〜100単位/?l11
)、グルタミン(3,5〜4.0g/A)。
牛胎児血清(10〜20%)を含む基礎培地を用い、生
育してくる細胞として選択する。
基礎培地としては、動物細胞の培養に一般に使用されて
いるRPM I 1640培地、EagleのMEM培
地などが用いられる。
融合細胞(ハイブリドーマ)のクローン化は限界希釈法
にて少なくとも3回繰り返して行う。
ハイブリドーマを通常の動物細胞の培養と同様にして培
養すれば、培地中に本発明の抗体が生育される。例えば
2〜5×106のハイブリドーマ細胞をストレプトマイ
シン(50〜100R/ml)、ペニシリン(50〜1
00単位/+++1)。
グルタミン(3,5〜4.0 g /〜Il)、牛胎児
血清(10〜20%)を含むRPM11640培地10
〜20m1を用い、フラスコ内で5%G O2存在下、
35〜37℃、3〜7日間培養することによって培養液
中に抗体が分泌、蓄積される。
またバイプリドーマ細胞をプリスタン(Pristan
e)処理のヌードマウスまたはBALB/Cマウスの腹
腔内に移植して増殖することにより腹水中に本発明の抗
体を蓄積させることができる。すなわち、これらのマウ
ス腹腔内にプリスタン(Pristane、 2.5.
 IQ、 14 tetramethyl penta
decane。
米国アルドリッチ社製)0.5〜1mlを注射し、その
後2〜3週目に腹腔に5X106〜l0X106個のハ
イブリドーマ細胞を移植する。通常7〜10日後に腹水
が蓄積し、これを採取する。
培養物および腹水中のモノクローナル抗体はアフィゲル
プロティンA  MAPS−IIキット(日本バイオラ
ッドラボラトリ−社)を用いるアフィニティクロマトグ
ラフィーにて採取する。
かくして得られるモノクローナル抗体としては、RAS
K−1,RASK−2,RASK−3右よびRASK−
4と命名したものが具体例としてあげられる。これらは
、下記のごとき理化学的および生物学的性質で特徴づけ
られる。
本発明のこれらモノクローナル抗体を生産するハイブリ
ドーマは1986年9月11日イ寸で、英国のBura
pean Co11ection of Animal
 Ce1lCulturesに、ECACC86091
101゜86091102.86091103゜860
911’04としてそれぞれ寄託されている。
本発明モノクローナル抗体の生物学的活性は実施例2〜
7に示された如くである。実施例中に示された間接蛍光
抗体法(Indirectimmunofluores
cence assay ; I F法)、酵素抗体固
相法(Enzyme 1inkecl immunos
orbent assay; EL I SA法)、イ
ムノブロッティング法(Immunoblotting
) 、アビジン−ビオチン複合体酵素抗体法(Avid
in−Biotin complex enzymei
mmunoassay ; ABC法)は以下の如く行
った。
間接蛍光抗体法(IP法); 10%牛脂児血清添加MEM培地に浮遊したヒト癌培養
細胞を60穴マイクロプレートに105個/mlあて分
注し、5%Co2中にて37℃、−昼夜培養してプレー
トに付着せしめる。PBSにて洗浄後細胞を10%フォ
ルマリン溶液にて常温で60分間固定し、再度洗浄する
。モノクローナル抗体を10ρづつ各穴に加え常温にて
45分間インキニベートし、洗浄後蛍光標識山羊抗マウ
ス免疫グロブリン抗体(コールタ−社)を10gづつ加
え常温にて30分間反応させる。再度PBSにて洗浄後
蛍光顕微鏡にて細胞の蛍光発色を検鏡する。
酵素抗体同相法(ELISA法); ELISA用96穴用人6穴イムノプレート、標的とな
るras−p21蛋白溶液(50g/ml)を50mづ
つ分注し、4℃にて一昼夜放置、0.5%Tween 
2Q添加PBS (以下同じ)にて洗浄後5%牛血清ア
ルブミン溶液1001jIlにて1時間常温でブロッキ
ングを行う。洗浄後適宜希釈したモノクローナル抗体5
0gを加え常温にて4,5分間反応させる。再度洗浄後
ペルオキシダーゼ標識山羊抗マウス免疫グロブリン抗体
(医学生物学研究所)(1/2,000に希釈)を50
dづつ分注し、常温にて45分間反応させた後洗浄する
。基質としてO−フェニレンジアミンを用い発色せしめ
、自動ELISA!J−グー(SLT210.ラボサイ
エンス社)により490nmの波長での吸光度を測定す
る。
アビジン−ビオチン複合体酵素抗体法(ABC法〉;パ
ラフィン包埋の10%ホルマリン固定組織標本を4廓の
厚さに薄切しスライドに付着させ脱パラフイン化を行う
。蒸留水にて洗浄後0.3%過酸化水素を含んだ100
%エタノールにて30分間処置し、蒸留水にて3回洗浄
後正常馬血清(ベクタスティンABCキット、ベクター
ラボ社)を滴下し、20分間インキュベートする。その
後適宜希釈したモノクローナル抗体を加えて常温にて3
0分間インキュベートし、PBSにて3回洗浄後ビオチ
ン化山羊抗マウス免疫グロブリン抗体(ベククスティン
ABCキット、ベクターラボ社)を加え300分間反応
せる。3回洗浄後ペルオキシダーゼ化アビジン−ビオチ
ン複合体(ベクタスティンABCキット。
ベクターラボ社)を加え1時間反応させ、再度3回洗浄
後0.05%ジアミノベンチジンと0.01%過酸化水
素を含んだ0.05 M ) Uス塩酸緩衝液(pH7
,2)にて常温で5分間反応させる。
水洗後へマドキシリン染色を常法で行い組織内の基質発
色を検鏡する。
イムツブo−7テイング法(Towin Lら、 Pr
oc。
Natl、Acad、Sci、、 USA、  76、
4350 (1979))  :試料を5DS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法により泳動し、ニトロセル
ロース膜に各ペプチド(ras癌遺伝子支配p21蛋白
など)を電気的に転移し、その後モノクローナル抗体と
反応させる。洗浄後ビオチン化抗マウス免疫グロブリン
抗体(ベクタスティンABCキット。
ベクターラボ社)と反応せしめ、再度洗浄後ペルオキシ
ダーゼ化アビジン−ビオチン複合体(ベクタスティンA
BCキット、ベクターラボ社)と反応させ、4−塩化1
−ナフトールを基質として発色させる。モノクローナル
抗体の特定蛋白(この場合はp21蛋白)に対する反応
の指標または泳動距離より反応蛋白の分子量が測定でき
る。
本発明のモノクローナル抗体は、種々の癌細胞、癌組織
に反応性を有している。たとえば、ヒト甲状腺癌、ヒト
胃癌、ヒト乳癌、ヒト子宮癌、ヒト大腸癌などに反応を
示す。従来ヒト甲状腺癌に反応性を示すモノクローナル
抗体は知られておらず、本発明のモノクローナル抗体は
甲状腺癌の検出にとくに有用である。癌の診断法として
は、上記のごとき組織染色法、血清診断法への応用が考
えられ、実施例にその例を示す。
実施例1゜ RASK−1,RASK−2,RASK−3およびRA
SK−4モノクロ一ナル抗体の製造:Kirstein
肉腫ウィルス由来のKi−ras癌遺伝子を使い工注ら
の方法〔バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・
リサーチ・コミニニケーシ−a 7 (Bioch、B
iophy、 Res、 Comm、)。
132、126−133 (1985) )に従ってK
i−ras癌遺伝子支配蛋白(Ki−p21)を製造し
た。
Ki−p21 <蛋白量50■)と完全フロインドアジ
ユバント(ディフコ社製)0.02m1とを混合し、(
BALB/cxC57BL/6)F1マウス(8週令、
25g)(静岡実験動物より購入)1匹の背面に皮下接
種することにより免疫した。2週間後に同量のKi−p
21蛋白と不完全フロインドアジユバント(ディフコ社
製)0.02m1とを混合し、同マウスの背面に皮下接
種を行い、さらに2週間後に100■、4週間後に20
0■の同蛋白質のみを腹腔的接種した。最終免疫4日目
にマウスを殺し、肺臓を摘出し、常法により浮遊細胞を
得た。
この膵臓浮遊細胞108個とマウスミニロー?MOPC
−21NS/1細胞〔Nature、 256゜495
−497 (1975)) 2 X 10’個とを、4
2%(W/V)ポリエチレングリコール(M、 11.
4,000゜Koch−L’ight、 Bucks、
英国)および15%(V/V)ジメチルスルホキシド(
Merck、 Darmstadt、西独)を含むリン
酸緩衝液生理食塩水(PBS)0.2ml中で、加藤ら
の方法[GANN、 76、524−531 (198
5) :)に従って融合させた。
融合細胞は、HAT培地〔ヒポキサンチン1、36 m
g/dl、アミノプテリン19.1xr/J。
チミジン387■/a、ストレプトマイシン100xr
/ml、 ヘ=シリン100単位/ml 、グルタミン
2mMおよび牛脂児血清10%を含むRPM11640
培地(pH7,2)を用いて前記加藤らの方法に従い選
択した。
得られた融合細胞4個を限界希釈法を2回繰り返すこと
によりクローン化した。得られた4個のクローンを下記
の方法で培養してKi−p21蛋白抗原に対して特異的
に反応するモノクローナル抗体を著量生産する株を得た
。すなわち、各クローンの5X106細胞を、ストレプ
トマイシン100g/ml、ペニシリン100単位/m
1.グルタミン3.8 g / 1および牛脂児血清1
0%を含むRPM11640培地15mlを用い、15
 Qmlのフラスコ内で95%CO□−5%o2の存在
下、37℃で7日間培養した。
これら4個のクローンの生産するモノクローナル抗体を
RASK−1,RASK−2゜RASK−3およびRA
SK−4とした。各クローンの細胞5X106個を、前
もってプリスタン0.5mlを注射したBALB/cX
C57BL/6)Fl(静岡実験動物より購入〉マウス
腹腔内に接種移植した。2週間〜1ケ月後に腹水的1〜
51を採取し、アフィゲルプロティンAMAPS−I[
キット(日本バイオ・ラッド・ラボラトリーズ社)を用
いるアフィニティクロマトグラフィに従って各腹水から
モノクローナル抗体RASK−1,RASK−2,RA
SK−3およびRASK−4をそれぞれ腹水1mlあた
り約2〜10mg得た。
実施例2゜ モノクローナル抗体の各種培養株細胞に対する反応性: 実施・例1で得たモノクローナル抗体と、各種培養株細
胞の細胞質内抗原との反応を前記間接蛍光抗体法で検索
した。細胞としては、Ca1u−1(肺癌細胞)、Pa
ca2 (膵癌細胞)。
5K−NSH(神経芽腫)、5W13(副腎皮質癌細胞
)、HL60(前骨髄球性白血病細胞)を用いた。
本発明のモノクローナル抗体RASK−1゜RASK−
2,RASK−3およびRASK−4は、これら全ての
細胞と反応性を示した。
反応の程度は下記第1表に示すとおりである。
第    1    表 実施例3゜ モノクローナル抗体のras癌遺伝子支配蛋白p21に
対する反応性: 実施例1で得たモノクローナル抗体とras癌遺伝子支
配蛋白p21との反応性を前記EL I SA法および
イムノブロッティング法により検討した。
免疫に用いたKi−p21蛋白を固相として行ったEL
ISA法にてRASK−1,RASK−2,RASK−
3,RASK−4の全ての抗体が強い陽性反応を示した
。これらの抗体のKi−p21に対する抗体価は、EL
ISA法にてRASK−1;1/1000. RASK
−2;1/4000. RASK−3;1/4000.
 RASK−4; 1/4000 、であった。N−r
as癌遺伝子の支配蛋白N−p21を固相として用いた
ELISA法ではRASK−1は陰性、RASK−2は
極弱い陽性反応を示したがRASK−3,RASK−4
は極めて強い陽性反応を示した。
これらの抗体のras癌遺伝子支配p21蛋白に対する
反応をイムノブロッティング法により検討した。K1−
1)21蛋白、N−p21蛋白、および1arvey肉
腫ウイルス変異細胞。
Kirsten肉腫ウィルス変異細胞の細胞抽出液を用
いてイムノブロッティングを行った。結果を第2表に示
す。この結果、RASK−1はKi−ras癌遺伝子由
来p21蛋白(Ki−p21)に対しては反応を示すが
、N−ras癌遺伝子由来p21 (N−p21)およ
びHarvey肉腫ウィルス変異細胞に対しては反応を
示さなかった。RASK−2はKi−ras癌遺伝子由
来p21蛋白(Ki−p21)に反応したが、N−ra
s癌遺伝子由来])21蛋白 (N−p21)には極弱
く反応し、1arvey肉腫ウイルス変異細胞には全く
反応しなかった。RASK−3およびRASK−4は、
Ki−ras癌遺伝子。
N−ras癌遺伝子、および)(a−ras癌遺伝子由
来の全ての1)21蛋白と反応した。
第    2    表 RASK−4+          十       
 十        +実施例4゜ 本発明のモノクローナル抗体のKi−ras蛋白に対す
る結合部位の異同を、ビオチン化したRASK−3およ
びRASK−4を用いて検討した。
前述の如くアフィゲルプロティンA  MAPS−■に
より採取したRASK−3およびRASK−4をN−ハ
イドロオキシサクシニミドービ第チンと4時間室温にて
インキユベートすることによりモノクローナル抗体のビ
オチン化をおこなった。
ELISA用プレートにKi−ras蛋白p21を結合
させ、あらかじめRASK−1゜RASK−2,RAS
K−3,RASK−4を加え1時間室温にてインキユベ
ートした。その後1/2000.1/4000.1/8
000に稀釈したビオチン化RASK−3またはRAS
K−4を加え、ABC法によりELISA法を奢こなっ
た。結果は第3表に示された如くである。ビオチン化R
ASK−3のKi−rasp21に対する結合はRAS
K−3>RASK−4>RASK−2>RASK−1の
順に阻害される。一方ビオチン化RASK−4のKi−
rasp21に対する結合は、RASK−4>RASK
−3>RASK−2>RASK−1の順に阻害され、R
ASK−3とRASK−4は同一のp21の異なった部
位に反応していることが示唆される。
第    3    表 ビオチン化抗体 RASK−3RASK−4 実施例5゜ 本発明モノクローナル抗体(RASK−3)の甲状腺癌
組織に対する反応性(ABC法による): 10%フォルマリン固定甲状腺癌50症例に対するモノ
クローナル抗体(RASK−3)の反応性を前記ABC
法により検討した。結果を第4表に示す。第4表に示す
ごとく、病理形態学的に癌と診断し得た部分では全体に
強く陽性反応を示した症例は40例であり、部分的に強
い陽性反応を示した症例が10症例であった。
一方非癌化部分では、一部陽性を示したものが3症例、
一部局陽性が25症例、全く陰性なものが22症例であ
った。他のモノクローナル抗体による結果もこれと同様
であった。
第    4    表 抗体との反応性 全体陽性 部分陽性 部分周陽性 陰性実施例6゜ 本発明モノクローナル抗体の胃癌に対する反応(ABC
法による): 10%フォルマリン固定胃癌42症例に対する本発明モ
ノクローナル抗体の反応性をABC法により検討した。
RASK−3による結果を第5,6表に示す。第5表に
示すごとく病理形態学的に癌と診断し得た部分では全体
に強く陽性反応を示したちの6症例、全く陰性なもの5
症例であった。一方正常粘膜上皮細胞では部分的弱陽性
のもの3症例であり、残る39症例は陰性であった。胃
癌部分の陽性度を、胃癌組織型別に検討した結果が第6
表に示されている。乳頭腺癌は3症例全てが、また高分
化型管状腺癌は12症例全てが全体に強く陽性を示した
。中分化型管状腺癌は11症例中9症例が全体に陽性を
示し、低分化腺癌は12症例中5例が全体的に、6例が
部分的に強陽性を示した。膠様腺癌は2症例全てが陽性
であったが、印環細胞癌は2症例全てが陰性であった。
第    5    表 抗体との反応性 胃癌部分    31/42   6/42   0/
42  5/42第    6    表 乳頭腺癌   3/3 管状腺癌 高分化型   12/12 申分化型   9/11 低分化腺癌     11/12(内6例部分陽性)膠
様腺癌   2/2 印環細胞癌    0/2 実施例7゜ 本発明モノクローナル抗体の大腸癌、子宮癌。
乳癌に対する反応(ABC法による):10%フォルマ
リン固定大腸癌、子宮癌、乳癌に対するこれらのモノク
ローナル抗体の反応性をABC法により検討した。全て
の抗体が、大腸癌、子宮癌、乳癌組織と強く反応したが
、正常組織では局限性か、または陰性があった。
発明の効果 本発明によれば、Ki−ras遺伝子産物に対して反応
性を有するモノクローナル抗体が提供され、これらは癌
の検出や血清診断などに応用できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)IgGクラスに属し、Ki−ras遺伝子産物に
    反応するモノクローナル抗体。
  2. (2)該Ki−ras遺伝子産物がKi−p21である
    特許請求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。
  3. (3)RASK−1、RASK−2、RASK−3また
    はRASK−4で特定される特許請求の範囲第1項記載
    のモノクローナル抗体。
  4. (4)Ki−ras遺伝子産物に反応するモノクローナ
    ル抗体を用い、間接蛍光抗体法、酵素抗体固相法、AB
    C法またはイムノブロッティング法により癌の検出を行
    う方法。
  5. (5)癌がヒト甲状腺癌、ヒト胃癌、ヒト乳癌、ヒト子
    宮癌およびヒト大腸癌から選ばれるものである特許請求
    の範囲第4項記載の方法。
  6. (6)Ki−ras遺伝子産物に反応するモノクローナ
    ル抗体を生産する能力を有するハイブリドーマ。
  7. (7)ECACC86091101、ECACC860
    91102、ECACC86091103またはECA
    CC86091104の番号で特定される特許請求の範
    囲第6項記載のハイブリドーマ。
JP61220049A 1986-09-18 1986-09-18 モノクロ−ナル抗体 Pending JPS6374492A (ja)

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