JPS637386B2 - - Google Patents

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JPS637386B2
JPS637386B2 JP55001607A JP160780A JPS637386B2 JP S637386 B2 JPS637386 B2 JP S637386B2 JP 55001607 A JP55001607 A JP 55001607A JP 160780 A JP160780 A JP 160780A JP S637386 B2 JPS637386 B2 JP S637386B2
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JP
Japan
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transfer
transfer drum
drum
color
visible image
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JP55001607A
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Kan Shiga
Nobuo Kasahara
Toshio Nakahara
Masayoshi Watanuki
Hidetoshi Yano
Yoshihiro Sakai
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS637386B2 publication Critical patent/JPS637386B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、カラー電子写真装置における、可
視像転写装置に関する。
ドラム状もしくはベルト状に形成された感光体
を回動させて、その周面を循環的に移動させつ
つ、この感光体を均一に帯電し、色分解した原稿
光像により露光し、得られる静電潜像を、色分解
光像と補色関係にある色に着色されたトナーによ
つて可視化し、得られる可視像を記録シート上へ
転写するプロセスを、同一感光体および同一記録
シートに対して、色分解ごとに繰返し、上記記録
シート上で異色単色可視像を重ね合せることによ
り原稿のカラー複写を得るカラー電子写真方式が
知られている。
第1図に示す装置は、本発明者らが新たに提案
しようとするカラー複写機であるが、この装置を
例にとつて、以下に、カラー複写のあらましにつ
いて説明し、あわせて、本発明により解決しよう
とする問題につきのべる。
なお、本発明は、もちろん、この装置中に適用
されている。
図において、上方にある符号1は、原稿載置ガ
ラスを示している。この原稿載置ガラス1の右端
部下位にある符号2は照明ランプ、その近傍の符
号3はミラーを示している。又、原稿載置ガラス
1の左方下位にある符号4,6もミラーを示し、
原稿載置ガラス1の中央部下位の符号5はインミ
ラーレンズを示している。このインミラーレンズ
5の下位および右側にある符号7,8は、共にミ
ラーを示し、ミラー6と7との間にある符号9
は、フイルター部材を示している。
図面中央部の付号10は感光体を示し、ミラー
8の上位の符号11は遮光板を示している。感光
体10の上部にある符号12はチヤージヤーを示
し、以下、感光体10の周囲に、反時計まわりに
配された符号13,14,15,16,17,1
8,19は、それぞれイレースランプ、現像装
置、現像装置、現像装置、転写ドラム、クリーニ
ング装置、除電チヤージヤーを示している。
図面右下の符号20はカセツト、その右の符号
Sは転写紙、その上の符号21は送り出しローラ
ーを示している。カセツト20の左側にある符号
22はガイド、その左側の符号23はレジストロ
ーラー、を示し、その左側の符号24はしごきロ
ーラーを示している。
転写ドラム17の内部の符号25,26,27
は、それぞれ、プレチヤージヤー、転写チヤージ
ヤー、除電チヤージヤーを示しているが、プレチ
ヤージヤー25、除電チヤージヤー27は、転写
ドラム17の内外のものが対を形成している。除
電チヤージヤー27とプレチヤージヤー25の間
の符号28は分離爪を示し、ガイド22の上部の
符号29はクリーナーを示している。
又、分離爪28の右方の符号30はガイド、符
号31は定着装置を示し、符号32は排出ローラ
ーを示している。
照明ランプ2、ミラー3,4、インミラーレン
ズ5、ミラー6,7,8は、露光光学系を構成し
ている。
インミラーレンズ5、ミラー6,7,8は固定
的であるが、照明ランプ2、ミラー3,4は可動
である。すなわち、複写時には、照明ランプ2、
ミラー3は一体となつて矢印方向へ移動して、原
稿載置ガラス1上の原稿Oをスリツト走査する。
このとき、ミラー4は矢印方向へ、ミラー2の移
動速さの1/2の速さで移動して、原稿Oの被走査
部からインミラーレンズ5に到る光路長を不変に
保つ。
遮光板11は、必要に応じて軸11Aのまわり
に揺動して、感光体露光光量を調整する。
フイルタ部材9は、図面に垂直な回転軸9Aを
回転対称軸として、3種のフイルター、すなわ
ち、ブルーフイルターF.B,グリーンフイルター
F.G,レツドフイルターF.Rを、等方的且つ一体
的に配備してなり、矢印方向へ回転可能であり、
回転することによつて、任意の一フイルターを露
光光路中に設置しうるようになつている。
感光体10はドラム状に形成されて、その周面
部が感光面となつており、矢印方向に回動可能で
ある。
現像装置14,15,16は、その機能に関し
ては相互に全く同じであり、これらは、それぞれ
に用いられる現像剤におけるトナーの色に関して
のみ本質的に異つている。今、イエロートナーを
用いる現像装置14を例にとつて、その構成と機
能につき説明する。
現像装置14は、外囲部材14Aと、現像ロー
ラー14B、汲上ローラー14C,14D、セパ
レーター14E、ドクター14F、撹拌具14G
によつて、その要部を構成されている。感光体1
0に近接して配設される現像ローラー14Bは、
支持体14B3に保持された磁石14B1,14
B2と、スリーブ14B4によつて構成されてい
る。磁石14B1,14B2は、図面に垂直な方
向へ細長い、角柱状であつて、その長手方向に垂
直な方向へ磁化され、一対の側面が磁極面となつ
ている。磁石14B1は、その磁極面の一方を感
光体10の周面に、長さ方向にわたつて対向する
ようにして支持体14B3に保持され、磁石14
B2は磁極面の一方を下方に向けて保持されてい
る。磁石14B1,14B2の保持は、複写装置
空間に固定的である。なお、支持体14B3は非
磁性体である。スリーブ14B4は、非磁性体で
あつて、磁石14B1,14B2を囲繞して設け
られ反時計方向へ回動可能である。
現像ローラー14Bより下位に配備された汲上
ローラー14C,14Dは構造的には、現像ロー
ラー14Bと同じものである。これらにおけるス
リーブは共に反時計方向へ回動可能である。
外囲部材14Aの底部近傍に配備された撹拌具
14Gは、ねじり羽根状であつて、反時計方向へ
回動し、外囲部材底部で現像剤G,Yを撹拌す
る。現像剤G,Yは、磁性粉体キヤリアと、粉体
イエロートナーとの混合系であつて、上記撹拌具
14Gの撹拌により相互に逆極性に帯電する。こ
れによつて、キヤリアとトナーとは電気的に相互
に付着しあう。
現像剤G,Yはまず、汲上ローラー14Dの周
面上に、同ローラー内部の磁石の磁力により保持
され、スリーブの回動により搬送されて、汲上ロ
ーラー14Cに送られる。汲上ローラー14Cは
同様にして、汲上ローラー14Dから受けた現像
剤G,Yを、現像ローラー14Bに受けわたす。
現像ローラー14Bは、スリーブ14B4の回動
により現像剤G,Yは現像部へ搬送し、搬送され
た現像剤は現像に供される。なお、現像部へ搬送
される現像剤の量はドクター14Fによつて規制
される。また現像剤G,Yは磁石14B1の磁場
の作用により現像部においてはブラシ状となる。
現像に寄与した現像剤はスリーブ14B4の回
動とともに移動し、磁石14B1の影響領域を脱
出したのち、セパレーター14Eによりスリーブ
14B4の周面から分離し、再び外囲部材14A
の底部へと回収される。
以上が、現像装置の構成と機能である。なお、
現像装置15においては、キヤリアとマゼンタト
ナーとの混合系が現像剤G,Mとして用いられ、
現像装置16には、キヤリアとシアントナーとの
混合系が現像剤G,Cとして用いられる。
転写ドラム17は、第2図に示す如く、中空で
あつて、ドラム形のフレーム17Aに高絶縁性の
フイルム17Bを巻装され、周面の一部には、軸
方向にクランパーCrが配備されており、第1図
に示す如く矢印方向、すなわち時計方向へ回動可
能である。
さて、以下では、実際のカラー複写プロセスに
即して、上記装置の各部の動作を説明する。
複写すべきカラー原稿Oを原稿載置ガラス1上
に載置して装置を作動させると、感光体10が反
時計方向へ回動し、チヤージヤー12が放電し、
感光体周面を均一に帯電させていく。イレースラ
ンプ13は、必要に応じて発光し、非画像形成部
における除電を行なう。
この間に照明ランプ2が発光し、均一に帯電し
た感光体周面部が露光部へ到達すると同時に、ミ
ラー3と一体的に左方へ移動して原稿Oをスリツ
ト走査する。このときミラー4はミラー3の1/2
の速度で移動する。ミラー3の移動速度は、複写
倍率が等倍であれば、感光体10の周速に等し
い。かくして、感光体10の露光が行なわれるの
であるが、このとき、露光光路中には、スリツト
部材9のブルーフイルターF.Bが設置されている
ので、原稿像は色分解される。ブルーフイルター
F.Bは青色光を透過させる光学的性質を有するも
のであるから、青色に対して補色関係にある黄色
光が吸収されてしまう。すなわち、感光体10は
上記露光の際、黄色成分を除去された光で露光さ
れる訳であり、このようにして原稿Oにおける黄
色成分画像に対応する静電潜像が形成される。
この静電潜像は、現像装置14によつて可視化
され、感光体10上に黄色可視像が形成される。
この可視像は感光体10の回動とともに移動す
る。なお、現像装置14が作動している間、現像
装置15,16は、作動を停止している。
さて、転写紙Sは、適当な時期に送り出しロー
ラー21によつてカセツト20中から送り出さ
れ、ガイド22を通してレジストローラー23に
送られる。レジストローラー23は、転写紙Sの
先端を衝ると、クランプタイミングに備えて待機
する。
一方、転写ドラム17は、感光体10とともに
時計方向の回動を開始している。これとともに除
電チヤージヤー27は、転写ドラム内外で放電し
て、転写ドラムの除電を行なう。次いで、このよ
うに除電された転写ドラム周面は、ドラム内外の
プレチヤージヤー25の対によりプレチヤージさ
れる。
このようにプレチヤージされた転写ドラム17
の周面に、感光体10上の黄色可視像の移動に同
期を取つて、転写紙Sが、レジストローラー23
により給紙される。すると、転写紙Sの先端部は
クランパー(図示されず)によつてクランプさ
れ、その後、転写ドラム17の周面に張りついて
移動する。
しごきローラー24は、転写紙Sが、しわなど
の発生なしに、転写ドラム17の周面に密着する
ように作用する。なお、符号24Aは、しごきロ
ーラー24の、転写ドラム17への接触圧力をさ
さえるための対応ローラーである。
転写ドラム17の周面に保持された転写紙S
は、感光体10、転写ドラム17両者の転接部に
おいて、感光体10上の黄色可視像と重ね合せら
れる。同時に、転写チヤージヤー26は、静電潜
像と同極性の放電により転写ドラム17をプレチ
ヤージによる帯電電位よりもさらに高電位とし、
これによつて、可視像は、転写紙S上に静電転写
される。可視像転写後、転写紙Sは、なおも、転
写ドラムとともに回動をつづけるが、このとき、
除電チヤージヤー27、プレチヤージヤー25は
放電を停止しており、クリーナー29もその機能
を停止させている。一方、黄色可視像転写後の感
光体10は、回動とともにクリーニング装置18
のクリーニング部にいたり、反時計方向へ回動す
るブラシ18Aとブレード18Bとにより、残留
トナーを除去され、ついで、除電チヤージヤー1
9により除電されたのち、ただちに新たな使用に
備えてチヤージヤー12による帯電をうける。
さて、スリツト走査を行つた後、露光光学系
は、始動態位に復帰しており、上記スリツト走査
終了とともにフイルター部材9も反時計方向へ
120度回動する。
新たな帯電部分が露光部へ到ると同時に、原稿
Oの新たなスリツト走査が開始されるが、今度
は、グリーンフイルターF.Gが露光光路中に設置
されるので、緑色に対して補色であるマゼンタ成
分画像に対応する静電潜像が形成される。この静
電潜像は、現像装置15により可視化され、マゼ
ンタ可視像が形成される。このとき、現像装置1
4,16は作動を停止させている。
このようにして得られるマゼンタ可視像は、転
写ドラム17に保持された転写紙S上に、転写チ
ヤージヤー26により、黄色可視像に重ねて静電
転写される。
前と同様のプロセスが、最後に、レツドフイル
ターF.Rを露光光路中に設置して繰返され、感光
体10にシアン成分画像に対応する静電潜像が形
成されると、この静電潜像は、現像装置16によ
つて可視化される。このとき、現像装置14,1
5は作動しない。得られるシアン可視像が転写紙
上に転写されると、転写紙S上で、黄色可視像、
マゼンタ可視像、シアン可視像は互いに重なり合
い、ここに、原稿Oに対応するカラー可視像が形
成される。
カラー可視像を有する転写紙は、その後、除電
チヤージヤー27による除電を受け、同チヤージ
ヤーの位置を通過すると、先端部のクランプが解
除される。この状態で分離爪8が作用して、転写
紙Sを転写ドラム17の周面から分離させる。分
離した転写紙Sは、転写ドラム17の回動に伴
い、ガイド30に案内されて定着部へ進行し、定
着装置31によりカラー可視像を定着されたの
ち、排出ローラー32により、装置外へ排出され
る。
定着装置31は、熱ローラー31Aと加圧ロー
ラー31Bとにより転写紙上のカラー可視像を加
熱・加圧して、同転写紙上に定着する方式のもの
であつて、加熱ローラー31Aの周面には、オイ
ル供給機構31Cによつて離型液が供給され、同
周面はクリーニングローラー31Dによつてクリ
ーニングされる。
転写紙分離後の転写ドラム17の周面は、クリ
ーナー29のブレード29Aによつてクリーニン
グされる。なお、符号29Bはブレード29Aに
対する対圧ローラーを示している。
一方、シアン可視像転写後の感光体10は、さ
らに回動して、クリーニングと除電とを施され
る。
露光光学系は始動位置に復帰し、フイルター部
材9は、さらに120度回動して、第1図の状態が
再現する。
かくして、カラー複写プロセスが完了する。
以上が、カラー複写プロセスのあらましである
が、このようなカラー複写プロセスと関連する、
本発明における解決課題とはつぎのようなもので
ある。
転写ドラム17、転写チヤージヤー26、プレ
チヤージヤー25、除電チヤージヤー27等は、
本発明の可視像転写装置の構成要素であるが、従
来、このような転写装置に構成上似かよつたもの
として、第3図に示す如きものが提案された。
第3図において、符号100は感光体、符号1
70は転写ドラム、符号250はプレチヤージヤ
ー、符号260は転写チヤージヤー、符号270
は除電チヤージヤーを示している。また、符号2
51,271は、それぞれ、プレチヤージヤー2
50、除電チヤージヤー270の対向電極たる導
電性ブラシである。
転写ドラム170は、転写ドラム17と同様の
ものである。
この可視像転写装置において、可視像の転写
は、以下の如くに行なわれる。すなわち、転写ド
ラム170の回動とともに、プレチヤージヤー2
50が放電して、同ドラム170の表面を、転写
さるべき可視像と逆極性に帯電される。このよう
に帯電されると、記録シートたる転写紙Sの先端
部がクランパーによりクランプされ、転写ドラム
250の周面に保持される。この場合、転写ドラ
ム170をプリチヤージするのは、転写紙Sをド
ラム周面に静電的に吸着して、ドラム周面に安定
に保持するためである。
ついで、転写紙Sは、感光体100に転写部に
おいて転接し、転写チヤージヤー260が、転写
ドラム内周面に向つて放電し、これによつて、可
視像の第1回目の転写が行なわれる。次いで、転
写ドラム170、転写紙Sは除電チヤージヤー2
70に除電される。このプロセスが、必要な回数
だけ繰返されて、転写紙S上で異色可視像が重ね
合せられる。各可視像転写の際に除電、プレチヤ
ージが行なわれ、転写チヤージヤー260の放電
電圧は不変である。
この可視像転写装置には、以下の如き問題があ
る。
まず、可視像の転写のたびごとに除電がなされ
ると、除電のたびに、転写紙上の可視像を構成す
るトナーが少しづつ飛散し、最終的に得られるカ
ラー画像に像の乱れが生ずる。
また、転写紙Sの先端部、すなわちクランプさ
れた部分の近傍では転写不良が生ずる。
さらに、低湿度時(50%RH以下)で、所謂画
像ベタ部に、第4図に示す如き円形状の白ヌケ模
様が生ずる。
さらに、導電性ブラシ251,271を用いた
場合、ブラシの毛がちぎれたり、ぬけたりし、こ
れが浮遊して転写ドラム170の外周面側にくる
と、これらとチヤージヤー電極との間に火花放電
が発生して転写ドラムをいためたりするという問
題がある。
この問題は、導電性ブラシに替えて、ローラー
型の接触電極を用いれば解消されるが、このよう
にしても、上記の、画像乱れ、転写紙先端部近傍
の転写不良、低湿時における画像異常の問題は解
消されない。
本発明の目的は、このような問題を解決しうる
可視像転写装置の提供にある。
本発明の可視像転写装置については、これを適
用した第1図々示の装置に関連して、先に簡単に
説明したが、以下、本発明により、如何にして、
上記問題が解決されるかに重点をおいて、本発明
の可視像転写装置の構成上、動作上の特徴を、第
5図を参照して説明する。
本発明の可視像転写装置が、第3図に示す従来
装置に対してその構成上特徴とする点は、除電チ
ヤージヤー27、プレチヤージヤー25をそれぞ
れ、転写ドラム17の内外に設けた一対のコロナ
チヤージヤーで構成した点にある。これによつ
て、転写紙先端部近傍の転写不良の問題および、
低湿時の画像異常の問題が解消される。
また動作上の特徴は、以下の点に在る。すなわ
ち、プレチヤージヤー25によるプレチヤージ
は、各カラー電子写真プロセスにおいて、最初の
可視像、第1図の装置例に即していえば、黄色可
視像の転写に先出つてのみ行なわれること、転写
チヤージヤー26の放電電圧が、可視像転写ごと
に所定の値へ段階上に増大させられること、およ
び、除電チヤージヤー27による除電は、プレチ
ヤージ前と、転写紙Sの転写ドラム17からの分
離時、すなわち、可視像転写の終了後になされる
ことである。このようにすれば、除電によるトナ
ー飛散を最小限におさえられるので、トナー飛散
による像の乱れが防止される。
ところで、プレチヤージヤー25、除電チヤー
ジヤー27をそれぞれ転写ドラム17内外の一対
のコロナチヤージヤーで構成することにより、転
写紙先端部の転写不良、低湿時の画像異状が防止
される理由は、以下のようなものである。
転写ドラムは、第2図に示す如く、ドラム形フ
レームに高絶縁性のフイルムを巻装し、周面の一
部にクランパーを軸方向へ配備したものである
が、クランパー配備部分では、ドラム周面部の肉
厚が大きくなり、プレチヤージヤー、除電チヤー
ジヤーの対電極として、導電性ブラシやローラー
型の接触電極を用いると、転写ドラム回転時に
は、これら接触型電極が転写ドラムの内周面と、
上記クランパー配設部近傍で一時的に接触しなく
なり、ために、この部分では、除電不良、プレチ
ヤージ不全が生じ、これが、クランプされた転写
紙先端部近傍の転写不良の原因となるのである。
しかるに、本発明におけるごとく、これらチヤ
ージヤーを転写ドラム内外の一対のコロナチヤー
ジヤーで構成すれば、上記の如きプレチヤージ不
全、除電不良が生ずる余地はなく、従つて、転写
紙先端部近傍の転写不良は防止される。
次に、低湿時における画像異常であるが、本発
明者らの研究により、第4図に示す如きパターン
が異常放電による放電パターンであつて、このよ
うな円形状もしくは半円形状のパターンは、転写
チヤージヤーの放電極性を正極性にした場合に特
有のパターンであることが分つた。因みに、放電
極性を負極性とすると、上記円形もしくは半円形
状のパターンにかわつて、所謂稲妻形のパターン
があらわれる。
そして、このような異常放電パターンによる画
像異常が発生するのは、プレチヤージの際に、転
写ドラムの外周面のみを帯電させる場合に限られ
ることが分つた。すると、本発明の装置にあつて
は、プレチヤージの際に転写ドラムの内外周面と
もに帯電されるので、低湿時においても、異常放
電パターンによる画像異常が発生することはな
い。
さて、本発明の装置においては、転写チヤージ
ヤー26の放電電圧が、カラー電子写真プロセス
中、段階的に増大されるのであるが、これは、以
下の如き理由による。すなわち、本発明の装置の
場合、除電チヤージヤーは、電子写真プロセス
中、ある可視像の転写とこれにつづく可視像の転
写の間では作動しないので、転写チヤージヤー2
6の放電電圧を段階的に増大させないと、各可視
像ごとの転写効率を均一化できないのである。こ
ういう理由で転写チヤージヤーの放電電圧は段階
的に増大するのであるが、この放電電圧があまり
高くなると、転写部に火花放電が発生して転写ド
ラム等を損なうという問題があるが、このような
問題はプレチヤージにより有効に回避される。
すなわち、プレチヤージの帯電電圧をある程度
大きくすることで、転写チヤージヤーにおける最
初の可視像転写の際の放電電圧を有効に低くする
ことができるので、最終可視像転写の際の放電電
圧の大きさを、火花放電が発生しない程度の大き
さにおさえることができるのである。従来の装置
例では、プレチヤージの意義は、転写紙Sの転写
ドラム上への吸着保持にあるのであるが、本発明
においては、プレチヤージは、このような意義に
加えて、上記の独特の意義を有するのである。
以下に、具体的な作動例につき説明する。第1
図に示す装置例に関し、ブルーフイルターF.Bに
よる色分解時、転写ドラム17の時計方向への回
動と同時に除電チヤージヤー27に交流電圧電源
27A(第5図)から交流放電電圧5KVを印加し
て転写ドラム17の内外周面を除電し、次いで、
+1.5KVの直流偏寄成分を有する交流電圧電源2
5Aによりプレチヤージヤー25を放電させて、
転写ドラム17の内外周面をプレチヤージした。
転写ドラム17の外周面は正極性に帯電され、内
周面は負極性に帯電されるが、外周面における電
位は+1000Vになる。
ついで、転写紙Sを外周面にクランプ保持し、
転写チヤージヤー26に、+4.5KVの直流電圧を
印加して黄色可視像の転写を行ない、以下、転写
ドラムの2回転目、3回転目に対応して、転写チ
ヤージヤー26への印加電圧を、+5.25V,+6KV
と段階的に増大させて、マゼンタ可視像、シアン
可視像の転写を行つた。次いで、除電チヤージヤ
ー27への交流印加電圧を8.3KVとして除電を行
つたのち、クランパーを開き、転写紙Sを転写ド
ラム17より分離したのち定着を行つたところ、
転写紙先端部の転写不良や画像異常、画像乱れの
ない良好なカラー複写を得た。なお、湿度条件を
種々に変化させて上述の転写プロセスを行つた
が、低湿時においても、画像異常の生ずることは
なかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カラー複写機の1例を示す要部正面
図、第2図は転写ドラムの形状を示す斜視図、第
3図は、従来意図されている可視像転写装置を説
明するための図、第4図は、従来の可視像転写装
置において生ずる問題のひとつを説明するための
図、第5図は、本発明の可視像転写装置の動作を
説明するための図である。 17…転写ドラム、25…プレチヤージヤー、
26…転写チヤージヤー、27…除電チヤージヤ
ー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ドラム状もしくはベルト状に形成された感光
    体を回動させて、その周面を循環的に移動させつ
    つ、上記感光体を均一に帯電し、色分解した原稿
    光像により露光し、得られる静電潜像を、色分解
    光像と補色関係にある色に着色されたトナーによ
    つて可視化し、得られる可視像を記録シート上へ
    転写するプロセスを、同一感光体および同一記録
    シートに対して、色分解ごとに繰返し、上記記録
    シート上で異色単色可視像を重ね合せることによ
    り原稿のカラー複写を得るカラー電子写真装置に
    おいて、 ドラム形のフレームに高絶縁性のフイルムを巻
    装し上記フイルムにより周面部を形成し、周面の
    一部に配備されたクランパーにより、記録シート
    を周面上に保持し、回動して上記記録シートを、
    転写部において感光体周面に転接させる転写ドラ
    ムと、 上記転写部において、転写ドラムの内空間に配
    設され、転写ドラム内周面に向つて放電する転写
    チヤージヤーと、 転写ドラムの内外に、転写ドラム周面を介して
    対向するように設けられ、記録シートのクランプ
    に先立つて、転写ドラム周面を、直流偏寄した交
    流コロナ放電により、転写の極性と同極性に帯電
    する一対のプレチヤージヤーと、 転写ドラムの内外に、転写ドラム周面を介して
    対向するように設けられ、転写ドラムのプレチヤ
    ージに先だつて転写ドラムを交流除電し、可視像
    の転写後、記録シートの転写ドラムからの分離に
    先出つて、上記記録シートを交流除電する、一対
    の除電チヤージヤーと、 カラー電子写真プロセス中、単色可視像の転写
    が繰返されるごとに、上記転写チヤージヤーの放
    電電圧を、所定の値へ段階的に増大させる手段と
    を有する可視像転写装置。
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JPS58195860A (ja) * 1982-05-12 1983-11-15 Ricoh Co Ltd カラ−複写機用現像装置
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