JPS6372636A - 第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化方法 - Google Patents

第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化方法

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JPS6372636A
JPS6372636A JP61215160A JP21516086A JPS6372636A JP S6372636 A JPS6372636 A JP S6372636A JP 61215160 A JP61215160 A JP 61215160A JP 21516086 A JP21516086 A JP 21516086A JP S6372636 A JPS6372636 A JP S6372636A
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secondary alkyl
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solution
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JP61215160A
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English (en)
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Yutaka Haneda
豊 羽田
Sadao Yoshimoto
定男 善本
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、第二級アルキル基置換ナフタレン類を触媒の
存在下に分子状Miで酸化して、ナフタレン類のヒドロ
ペルオキシド類および/またはカルビノール類を製造す
る方法に関する。
1肌0反東血豊旦鬼旦V胆ヱ辺■1尤 第二級アルキル基置換ナフタレン類たとえばジイソプロ
ピルナフタレンを酸化してジイソプロピルナフタレンジ
ヒドロベルオキシド(以下D HPと略プることがある
)とし、これを酸性触媒にて酸分解することによりジヒ
ドロキシナフタレンを製造することができる。またジイ
ソプロピルナフタレンを酸化覆る際に生成するジイソプ
ロビルナフタレシジカルビノールは、過酸化水素で酸化
覆ることによりpHPにすることができる。このジヒド
ロキシナフタレンはたとえば合成樹脂、合成繊組、医薬
品、農薬、染料等の原料として産業上有用である。
ところで米国特許第4,503,262号明細店には、
ジイソプロピルナフタレンを有機溶剤に溶解し、重金属
塩触媒、たとえば、有機鼠コバルトの存在下に分子状酸
素にて酸化してD HPを製造する方法において、特に
、上記有機溶剤として炭素数5〜]4の脂肪族炭化水素
溶剤、たとえば、n−へブタンを用いることによって、
反応速度、「1的とするジヒドロペルオキシドの収率お
よびI[を向上させ得ることが記載されているが、反応
速度や収率は必ずしも充分とはいえない。
また米国特許第2.751.418号明細書には、第二
級のアルキル基で置換された芳香族炭化水素8分子状酸
素で酸化して、ヒドロペルオキシドを得る際に、パラジ
ウム、白金、オスミウム、イリジウム、ルテニウム、ロ
ジウムなどの負金属触媒を用いる方法が示されている。
しかし該公報に示された触媒は、たとえばアルミナ等の
固体状担体に負金属を担持させた触媒あるいはコロイダ
ルパラジウムのような触媒表面積の大きい固体触媒を反
応溶液に分散させて用いる、いわゆる不均一系触媒とし
て用いられている。そして該公報の実施例には、p−サ
イメン、5ec−ブチルベンゼンのようなアルキルベン
ゼンの酸化については示されているが、ジイソプロピル
ナフタレン等の第二級アルギル阜置換ナフタレン類につ
いては具体的な実施例は記載されていない。また実施例
に示された酸化反応では、塩基として炭酸水素ナトリウ
ムまたは炭酸ナトリウムのように弱塩基が使用されてお
り、したがって上記酸化反応は反応溶液のpl−1値は
低い領域でしか行なわれない。
また英国特許第714.545号明細書には、第二級ア
ルキル基で置換された芳香族炭化水素を分子状1mで酸
化してヒドロペルオキシドにするに際して、この酸化反
応を、銅、銀または金で表面が覆われた反応器あるいは
攪拌翼を用いて行うと酸化速度が向上することが記載さ
れているが、この公報には具体的にクメン、ジイソプロ
ピルベン等のアルキルベンゼンを表面が銅で被覆された
反応器を用いて酸化させる実施例しか開示されておらず
、その効果は未だ不充分である。
また英国特訂第760.367号明細出にはクメンをギ
酸銅、酌MSHの存在下に酸化してヒドロペルオキシド
をjワる方法が開示されているが、その効果は未だ不充
分である。
本発明者等は第二級アルキル基置換ナフタレン類を酸化
するに当たって、上記公報に開示された方法について検
討したところ、上記公報に開示されていずれの方法を採
用しても、第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化反
応を満足しうる程度の速度で行なうことはできないこと
を見出した。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解決
しようとするものであって、第二級アルキル基置換ナフ
タレン類を分子状酸素で酸化してヒドロペルオキシド類
および/またはカルビノール類を製造するに当たり、触
媒として特定のものを選択して酸化反応を行うことによ
り、従来法に比べて酸化速度を早めてより短時間の反応
でしかも目的物のヒドロペルオキシド類あるいはカルビ
ノール類を高収率でかつ高選択率で19る方法を提供す
ることを目的としている。
発明の概要 本発明に係る第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化
方法は、第二級アルキル基置換ナフタレン類を分子状酸
素により液相酸化してヒドロペルオキシド類および/ま
たはカルビノール類を製造するに当たり、パラジウムお
よび金からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の
化合物のうち、第二級アルキル基置換ナフタレン類の反
応混合溶液に可溶性の金属化合物を金属に換粋した量と
して、原料の第二級アルキル基置換ナフタレン類に対し
て0.5ppm以上の量で反応混合溶液に溶解させて酸
化反応を行うことを特徴としている。
発明の詳細な説明 以下本発明に係る第二級アルキル基置換ナフタレン類の
酸化方法についてより具体的に説明する。
本発明では第二級アルキル基置換ナフタレン類は分子状
酸素により液相酸化されてヒドロペルオキシド類および
/またはカルビノール類が′!A;L、され”る。
この場合に第二級アルキル基置換ナフタレン類として、
具体的には、β−イソプロピルナフタレン、β−3C叶
ブチルナフタレン、2,6−ジイソプロピルナフタレン
、2.7−ジイソプロピルナフタレン、2.4−ジイソ
プロピルナフタレン、2,6−ジ(5ec−ブチル)ナ
フタレン、1,7−ジ(5ec−ブチル)ナフタレン等
を例示でき、この中ではイソプロピルナフタレン、ジイ
ンプロピルナフタレンが好ましく、特に2,6−ジイソ
プロピルナフタレンが好ましい。
本発明に係る酸化反応を行なうに際して、塩基の存在は
必ずしも必要ではないが、通常は塩基存在下で酸化を行
うことが好ましく、この場合の塩基としてはアルカリ金
属化合物が好ましく用いられる。このようなアルカリ金
属化合物として、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどこの種の
反応に対して従来公知のものが使用できる。アルカリ土
類金属化合物は、通常水溶液にして用いられる。
これらアルカリ金属化合物の水溶液における濃度は20
重回り以下が好ましい。また、反応混合物における塩基
水溶液の使用量は、通常、反応混合物の5〜80重昂%
を占めるのが好ましく、特に、20〜70重Φ%の範囲
にあることが好ましい。塩基水溶液の使用量が反応混合
物の5重り%よりも少ないときは、油状の未反応の第二
級アルキル基買換ナフタレン類およびその酸化生成物と
、塩基水溶液からなる反応液の分散状態がよくなく、乳
化状態が不充分となって、酸化反応に不利な影響を及ぼ
覆。一方、塩基水溶液の使用量が80重量%よりも多い
場合も、反応系の乳化状態が悪くなるので好ましくない
。また、酸化反応においては、塩基水溶液のpl−1は
通常は7以上、好ましくは12以上に保持される。
なお原料の第二級アルキル基置換ナフタレン類およびぞ
の酸化生成物と、塩基水溶液とは、通常、機械的な攪拌
によって充分に乳化させることができるが、必要に応じ
て、たとえば、ステアリン酸等の従来より知られている
乳化剤の存在下に攪拌してもよい。
前記塩基として、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化ストロンチウム等のアルカリ土類金属水酸化
物も用いることができる。特に、水酸化カルシウムが好
ましい。これらアルカリ土類金f1M化物は、単独で用
いてもよく、また前記アルカリ金属化合物と併用しても
よい。
本発明に係る第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化
方法では、触媒としてパラジウムおよび金からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の金属の金属化合物のうら、
第二級アルキル基置換ナフタレン類の反応混合溶液に可
溶性の金属化合物か使用される。このような可溶性金属
化合物のうら、パラジウム化合物として具体的には、塩
化パラジウム、硫酸パラジウム、硝酸パラジウム等の無
機パラジウム化合物、あるいはパラジウムアセデルアセ
トナート、シュウ酸パラジウム、酢酸パラジウム等の有
機パラジウム化合物を例示できるが、この中では塩化パ
ラジウムが好ましい。また金化合物として、具体的には
、塩化金酸ツートリウム、シアン化第−金、塩化金、テ
トラクロロ金酸カリラム、テトラクロロ含酸ナトリウム
、テトラじドロキソ金酸カリウム等を例示できるが、こ
の中では塩化金酸ナトリウムが好ましい。
本発明では、前記した第二級アルキル基置換ナフタレン
類の反応混合溶液に可溶性の金属化合物は、金属に換粋
した量として、原料の第二級アルキル基置換ナフタレン
類に対して0.5ppm以上の量で反応混合溶液に溶解
させて酸化反応が行われる。以下これについて詳述する
本発明で本明細出において第二級アルキル基置換太フタ
レン類の反応混合溶液とは、塩基および第二級アルキル
基置換ナフタレン類が酸化されて生成プるヒドロペルオ
キシド類、カルビノール類、未反応ナフタレン類等の酸
化反応物を含有する混・合溶液、すなわち、本発明に係
る酸化反応を行うのに必要な原料を反応器に仕込んで酸
化反応を開始してから反応終了時に到るまでの間に存在
する混合溶液を意味する。したがって反応混合物中に不
溶物か存在しない場合には、その仝聞が本発明に係る反
応混合溶液に相当する。このような反応混合溶液につい
てさらに詳しく)ホペると、塩基として前記したアルカ
リ金属化合物の水溶液を用いる場合には、該反応混合溶
液は油相と水相の二液相からなる油水混合物を形成して
いる。本発明では前記した触媒としての金属化合物は、
原料の第二級アルキル基置換ナフタレン類に対して0.
5pptn以上の♀で反応混合物に溶解して使用される
が、この場合、金属化合物は油相、水相のいずれの相に
溶解していても良い。たとえば触媒としての金属化合物
は、油相のみにあるいは水相のみに溶解していても良い
し、油相および水相の両相に溶解していても良い。要す
るに、触媒として金属化合物は油相、水相のいずれか一
方、あるいは両相に溶解していて、その溶解量の合計量
が第二級アルキル基置換ナフタレン類に対して0.5p
pm以上になるようにして酸化反応が行われる。
本発明では、塩基として前記したアルカリ土類金属水酸
化物を粉末状で水を用いずに使用することもでき、この
場合には前記した反応混合溶液は油相のみとなるが、こ
のときには触媒の金属化合物としてたとえばパラジウム
アセチルフセトナート等の有機パラジウム化合物を用い
て、これを油相に溶解させて反応を行うことができる。
本発明では前記した反応混合溶液に金属化合物を第二級
アルキルナフタレン類に対して0.5ppm以上のけて
溶解させて使用されるが、この点についてざらに説明す
る。酸化反応を回分式で行う場合には、該金属化合物の
早は仕込み時に原料の第二級アルキルナフタレン類に対
して0.5ppm以上の恒て溶解させて反応か行われる
。また酸化反応を連続式で行う場合には、該金属化合物
の量は、反応部に再循環される未反応の第二級アルキル
基置換ナフタレンの量と、新たに追加供給きれる新!!
¥な第二級アルキル基置換ナフタレンの昂を加えた合計
量に対して0.5ppm以上のmとなるようにして酸化
反応が行われる。
本発明では前記した反応混合溶液に金属化合物を第二級
アルキルナフタレン類に対して0.5ppm以上の量で
溶解させる方法として、以下の方法を用いることが好ま
しい。すなわち金属化合物をまず可溶性溶媒に溶解させ
て適宜濃度の触媒溶液を調製し、この溶液を塩基および
第二級アルキル基買換ナフタレン類とともに酸化反応器
に仕込んで混合する方法を採用する。このようにすると
、金属化合物を反応の開始[【)点から確実に所定量反
応混合溶液に溶解させて酸化反応を行うことができる。
このような触媒溶液は、反応の開始前に全量を反応器に
仕込んで反応を行っても良いし、あるいは必要に応じて
反応開始後適宜量の触媒溶液を連続的または非連続的に
反応器に供給して反応を行うこともできる。この場合の
触媒としては、金属化合物が塩@清水溶液に溶解された
ものを使用することか好ましい。
金属化合物を溶解させるのに用いられる可溶性溶媒とし
て、具体的には水、塩基水溶液、酸水溶液あるいは炭化
水素溶剤などが用いられるが、この中では上)ホした理
由により塩基水溶液が好ましい。可溶性溶媒としてどの
ものを使用するのが好ましいかについては、使用される
金属化合物として何を選ぶかによって選択される。たと
えば、塩化パラジウムを触媒として用いる場合には、塩
化パラジウムは中性の水には溶解しにくいため、水に塩
酸あるいは水酸化ナトリウムなどの酸あるいは塩基を加
えてpHを酸性あるいはアルカIJ性とにした水、づな
わち酸水溶液あるいは塩基水溶液を用いることが好まし
い。また硫酸パラジウムを触媒として用いる場合には、
中性付近の水、酸水溶液、塩基水溶液のいずれにも硫酸
パラジウムを溶解さUることができる。またパラジウム
アセデルアセトナートのような有機パラジウム化合物を
触媒として用いる場合には、有機パラジウムは、通常ア
ルキルベンゼンあるいは酸化原料である第二級アルキル
基置換ナフタレン類のような炭化水素溶剤に溶解するの
で、炭化水素溶剤を可溶性溶媒として用いることができ
る。
このようにして得られる触媒溶液においては、溶解した
金属化合物の濃度は特に限定はされない。
すなわら触媒溶液を塩基および反応原料である第二級ア
ルキル基置換ナフタレンとともに反応器に仕込んで酸化
反応を行う際に、酸化反応中の反応混合溶液に溶解した
金属化合物の母を、金属に換粋した量として原料の第二
級アルキル基置換ナフタレン類に対してo、5ppm以
上の量とにづることかで8る限りにおいて、触媒溶液中
の金属化合物のI!度は特に限定されず、通常は金属化
合物を金属にJlして表示して、10〜11000pp
の深度の触媒溶液を調製して用いると、反応混合溶液に
溶解した金属化合物の量を容易に前記した0、5ppm
以上の昂に容易にすることができる。
本発明では第二級アルキル基置換ノーフタレン類の酸化
は、前述したように前記金属化合物を反応混合溶液に溶
解し、その溶解量を原料であるナフタレン類に対してo
、5ppm以上にして行われるが、これに対して、触媒
としてのパラジウムあるいは金を、金属として、あるい
は担持固体触媒のように反応混合溶液に溶解させずに分
散させて用いる、従来のいわゆる不均一系触媒としての
使用方法では、第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸
化速度は遅く、この方法によって該速度を向上させるた
めには、不均一系触媒の使用量を極めて多量使用せねば
ならない。これに対して本発明のように反応混合溶液に
触媒溶解させて用いる方法では、微量で足りるという利
点がある。なお、反応混合溶液に溶解した金属化合物の
量が、原料の第二級アルキル基置換ナフタレン類に対し
て0.5ppm未満である場合には、ナフタレン類の酸
化速度かそれ稈向上しないため、o、5ppm以上、好
ましくは2 i)t)m以上にして酸化が行われる。
本発明では触媒の使用量の上限については特に制限はな
いか、経済的な理由から通常は1000ppm以下で用
いるので好ましい。
反応混合溶液の吐Iは、通常7以上であることが好まし
く、特に12以上であることが好ましい。
反応混合溶液のpl−1か12以上であると、触媒とし
ての金属化合物の使用量、すなわら反応混合溶液中の金
属化合物の溶解量を少なくしても酸化速度を著しく高く
することができるので好ましい。
ここで反応混合溶液のp t−1値は、反応混合溶液を
10〜20a2サンプリングし、静置後、分離してくる
水相のpHを直接測定することにより行なうことができ
る。油水分離が困fiな場合には、水で飽和したメブル
イソブチルケトンを反応混合溶液に加えることによって
pl−1の測定を行なうことができる。
上)小のように反応混合溶液の叶1が12以上であると
、酸化反応速度を高めることができる。この意味で酸化
反応に使用される塩基として、水酸化す1〜リウム等の
強塩基を用いると、炭酸水素ナトリrクムなどの弱塩基
を用いた場合に比べて反応混合溶液のD)−(を高くで
ることかできるので好ましい。
なお塩基として、たとえば炭酸ナトリウムなどを用いて
、反応混合溶液の叶1値を12未満にして酸化反応を行
う場合には、反応混合溶液に溶解した金属化合物の量を
、金属に換緯した吊として、原料の第二級アルキル阜煮
換ナフタレン類に対して通常50ppm以上の吊として
酸化反応を行うと、ptl値を高くした場合と同等程度
に酸化速度を速くすることができる。
本発明では、分子状画素が酸化剤として用いられるが、
分子状酸素としては、これは通常空気で充分である。分
子状酸素の使用量は、第二級アルキル基置換ナフタレン
類の100gに対して空気に換鋒して通常5〜15NΩ
/時であるが特に制限されるものではない。また酸化反
応は回分式でも連続式でも行うことができる。
本発明では反応温度は、通常80〜150’C好ましく
は90〜130℃であり、反応時間は反応温度等の条件
によっても異なるが、通常は6〜40時間である。反応
は、普通、加圧下に行われるが、必要に応じて常圧下ま
たは減圧下に行うこともできる。
第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化反応において
は、好ましくは反応開始剤が用いられる。
たとえば、α、α−アゾビス(シクロへキナシー1−カ
ルボニトリル)やナフタレン類の酸化生成物であるヒド
ロペルオキシドを反応開始剤として用いることができ、
その量は反応混合物100重量部に対して通常0.00
5〜1重量部である。
本発明では、前記のようにして第二級アルキル基誼換ナ
フタレン類は酸化されて、ヒドロペルオキシド類および
/またはカルビノール る。得られる酸化生成物としては、2,6−ジイツプロ
ピルナフタレンを用いた場合には、2.6ービス(2−
ヒドロペルオキシ−2−プロピル)ナフタレン[2.6
−ジイツブロピルナフタレンジヒドロペルA:tシトの
別名、以下D H Pと略す]、2−(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)−6−(2−ヒドロペルオキシ−2−
プロピル)ナフタレン[トIHPと略す]、2−イソプ
ロピル−6−(2−ヒドロペルオキシ−2−プロピル)
ナフタレン[MHPと略す]などのヒドロペルオキシド
類が生成し、また2.6ービス(2−ヒドロキシ−2−
プロピル)ナフタレン[DCAと18す]、2−イソプ
ロピル−6−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ナフタ
レン[MCAと略すコなど゛のカルビノール類が生成す
る。
酸化反応による反応生成物の組成を求めるには、たとえ
ば反応後の混合溶液にアルコール等を加えて均一溶液と
して液体クロマトグラフィーにて分析すれば、未反応の
第二級アルキル基置換ナフタレン類および酸化反応生成
物であるpHPSHHP,DCA,MHP,MCAなど
を定♀することができる。
また酸化反応混合物中におけるヒドロペルオキシド類の
金山(pHP,HHPおよびM H Pなどの合δ1小
を意味し、以下T − H P Oと略す)は、前記り
機相を公知のヨードメトリー分析法によって求めること
ができる。
酸化反応終了後、反応混合物に必要に応じてたとえばメ
チルイソブチルケトン等の溶剤を加えて油水分MMるこ
とによりヒドロペルオキシド類、カルビノール類を含む
油相を得ることができる。
19られた油相から必要に応じ溶剤を蒸留除去すると、
酸分解してジヒドロキシナフタレンを1寄るだめの酸分
解原料を得ることができる。
発明の効果 本発明に係る第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化
方法によれば、不均一系の触媒を用いる従来法に比べて
、触媒使用量を少くすることができるととーしに酸化速
度を著しく高くすることができるので、短時間で酸化生
成物であるヒドロペルオキシド類、カルビノール類を高
収率て17ることができる。
以下本発明の方法を実施例により具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 回転攪拌機(タービン翼型攪拌羽根)、ガス吹込み管、
)B度M鞘、還流冷却器を備えた5000dオートクレ
ーブ(SUS  316L!FA)に2,6−ジイツプ
ロピルナフタレン1100g、4.5小母%水酸化ナト
リウム水溶液3009、水8509、反応開始剤(2,
6−ジヒドロキシナフタレンのヒドロペルオキシド)1
1g、および塩化パラジウムを4.5小母%水酸化ナト
リウム水溶液に溶解させてjqられるPd金B換痒で温
度2 3 ppmの触媒溶液を5 0 g Ii込んで
、空気を195NΩ/hr流通さけながら攪拌回転数1
ooorpmの条件で8時間反応を行った。このときの
反応初期の反応混合溶液のpHは約14であり、反応終
了時のpHは13.3であった。また触媒として仕込ん
だ塩化パラジウムは、反応混合溶液に仝母溶解しており
、該化合物のPdとしての母は、原料である2、6−ジ
イツプロピルナフタレン母に対して1.lppmであっ
た。
反応結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、2.6−ジイツブロピルノ°フタレ
ンの量を1800gとし、4.5重量%水酸化ナトリウ
ム水溶液を350g、水を150g、反応開始剤を18
9仕込み、触媒としての全屈化合物を添加しないで、反
応を100℃で行った以外は、実施例1と同様にして酸
化を行った。
結果を表1に示す。
実施例2 比較例1において、2,6−ジイツプロビルナフタレン
の母を1150gとし、顆粒状の水酸化ナトリウムを7
.0g、水を115(1、反応開始剤を46gおよび塩
化パラジウムを1%の硫酸水溶液に溶解させてPd11
度として11000ppとじた触媒溶液を2.3gオー
トクレーブに仕込んだ以外は、比較例1と同様にして反
応を行った。
結果を表1に示す。
実施例3 比較例1において4.5重量%の水酸化ナトリウム水溶
液を2489、水を206g、および触媒として硫酸パ
ラジウムを10%水酸化ナトリウム水溶液に溶解させて
Pd溌度として1100ppにした触媒溶液を46gイ
ードクレーブに仕込んだ以外は、比較例1と同様にして
反応を行った。
結果を表1に示す。
災施■A 比較例1において、2,6−ジイツプロピルナフタレン
の母を1100gとし、4.5重量%水酸化ナトリウム
水溶液を3509、水を8503、および10重但%水
酸化ナトリウム水溶液に塩化パラジウムを溶解させてP
d1度を11000ppとした触媒溶液を、1時間当た
り10dの割合で供給しながら90℃で行った以外は、
比較例1と同様にして酸化を行った。
結果を表1に示す。
比較例2 比較例1において4.5重Φ%の水酸化ナトリ「クム水
溶液を3309.4.5千〇%水酸化ナト1ノウム水溶
液に塩化パラジウムを溶解させてPd15度を23 p
pmとした触媒溶液を205j仕込んだ以外は、比較例
1と同様にして反応を行った。
結果を表1に示づ。
比較例3 実施例3において、触媒として、塩化パラジウムを水酸
化ナトリウムに溶解させた触媒溶液を用いる代わりに、
Pdブラックの微粉末を0.1869仕込んで、固体状
のPdが2.6−ジイツプロビルナフタレンに対して1
100ppとした以外は、実施例3と同様にして反応を
行った。反応終了後に油相及び水相を濾過して溶液中に
溶解したPd化合物の母を原子吸光法で分析したところ
この母はtrace、であった。
結果を表1に示す。
比較例4 比較例1において、2.6−ジイツプロビルナフタレン
の岳を1100!J、4.5蛋品%水閑化ナトリウム水
溶液を248g、10%水酸化プ。
トリウム水溶液を41S?、水を206cJ、NaAu
C14を10重量%水酸化ナトリウム水溶液に溶解さゼ
てALJとして1100ppとした触媒溶液を 4.6
g用いて反応混合物溶液中の該ナフタレンに対するAu
の晶を0.25ppmとした以外は、比較例1と同様に
して反応を行った。
結果を表1に示す。
実施例5 比較例4において、反応混合溶液中のAuの吊を2.6
ppmとした以外は、比較例4と同様にして行った結果
を表1に示す。
比較例5〜8 触媒として表1に示したような種々の全屈化合物を4.
5重量%水酸化ブトリウムに溶解させて、金属として1
100ppの触媒溶))夕を調製し、この触媒溶液を反
応系に仕込んで、反応混合溶液中の該金属の量を2,6
−ジイツプロビルナフタレン什込み量に対して2.6p
pmとした以外は、比較例4と同様にして反応を行った
結果を表1に示す。
比較例9 実施例1において2,6−ジイツプロビルナフタレンの
ルを1150!7、塩基として水酸化ナトリウム水溶液
の代わりに炭酸ナトリウムを9.29、水を1150g
、反応開始剤を46gオートクレーブに仕込んで無触媒
下で反応を行った以外は、比較例1と同様に100℃で
8時間酸化反応を行った。
結果を表2に示す。
比較例10 比較例9において、触媒としてのパラジウムブラックを
2,6−ジイツブロビルナフタレンに対して1oopp
mとなる岳で分散させて用いた以外は、比較例9と同様
にして反応を行った。
結果を表2に示す。
実施例6 比較例9において、触媒として塩化パラジウムを1%f
t酸水溶液に溶解させて11000ppとした触媒溶液
を115g仕込/Vで、反応混合溶液中のPdの母を2
,6−ジイツブロビルナフタレン仕込母に対して110
0Dpとした以外は比較例9と同様にして反応を行った
結果を表2に承り。     − 比較例11 比較例9において、触媒としてPtCl4・5ト12 
oを1%硫酸水溶液に溶解させてptとして9o o 
ppmとした触媒溶液を1159仕込んで、反応混合溶
液中のptの量を2,6−ジイツプロピルナフタレン仕
込母に対して90ppmとした以外は比較例9と同様に
して反応を行った。結果を表2に示づ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第二級アルキル基置換ナフタレン類を分子状酸素
    により液相酸化してヒドロペルオキシド類および/また
    はカルビノール類を製造するに当たり、パラジウムおよ
    び金からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属の金
    属化合物のうち、第二級アルキル基置換ナフタレン類の
    反応混合溶液に可溶性の金属化合物を金属に換算した量
    として、原料の第二級アルキル基置換ナフタレン類に対
    して0.5ppm以上の量で反応混合溶液に溶解させて
    酸化反応を行うことを特徴とする第二級アルキル基置換
    ナフタレン類の酸化方法。
  2. (2)パラジウムおよび金からなる群から選ばれる金属
    化合物を可溶性溶媒に溶解させて触媒溶液をつくり、該
    溶液を塩基および第二級アルキル基置換ナフタレン類と
    ともに反応器に該金属化合物が金属に換算した量として
    原料の第二級アルキル基置換ナフタレン類に対して0.
    5ppm以上の量で存在するように仕込んで反応を行う
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の第二級
    アルキル基置換ナフタレン類の酸化方法。
  3. (3)該反応混合溶液のpH値を12以上にして酸化反
    応を行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項または
    第2項に記載の第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸
    化方法。
  4. (4)該反応混合溶液のpH値が12未満の場合には、
    反応混合溶液に溶解した該金属化合物の量を金属に換算
    した量として、原料の第二級アルキル基置換ナフタレン
    類に対して50ppm以上にして酸化反応を行うことを
    特徴とする特許請求範囲第1項ないし第3項のいずれか
    に記載の第二級アルキル基置換ナフタレン類の酸化方法
  5. (5)第二級アルキル基置換ナフタレン類がジイソプロ
    ピルナフタレンであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第4項のいずれかに記載の第二級アルキル
    基置換ナフタレン類の酸化方法。
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