JPS637113Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はアパート等の屋内に並列して配置
し、新聞、郵便等が投入できるようにした新聞、
郵便等の受け箱に関するものである。

従来の技術 従来より第８図に図示したように上部口３０を
備えた角筒状体３１を、アパート等の屋内に取付
孔３２を介して壁面に螺子を螺入するか又は釘を
打ち込んで取り付けるようにした新聞、郵便等の
受け箱は知られている。

考案が解決しようとする問題点 ところで第８図に図示した新聞、郵便等の受け
箱は使用者の名前等を記入した名刺等を角筒状体
３１の表面に貼着し使用するものであるが、使用
中に剥離してアパート等の多数の受け箱を並べて
使用する箇所では使用者の区分ができなくなり、
又更に多数の受け箱を並べて使用する工作が極め
て不便で一般の使用者は簡単にできない等のおそ
れがあり、更にアパート等の玄関口に多数取り付
けた受け箱が不揃いで見苦しく且つ上部口３０の
位置が一列に揃わないので郵便、新聞等の投入を
迅速に行うことができないものである。

この考案は上記の問題点を解決したものであ
り、使用便利な新聞、郵便等の受け箱を得ること
を目的としたものである。

問題を解決するための手段 上記の目的を達成するためのこの考案の構成を
実施例に対応する第１図〜第７図を用いて説明す
ると、この考案は、両側面板１，１を有する後面
板２の上部に係止孔３を穿設した係止金具４を溶
着し、該両側面板１，１において、一側面には２
つの切込部５，５を形成し、舌片を切り起して係
止舌片６，６を設け、他の一側には２つの切込部
７，７を形成して切込み舌片を内方に押込んで前
記係止舌片６，６が係止できる係止孔８，８を形
成し、又前記後面板２より高さの低い前面板９の
両端部を折曲して両側辺部１０，１０を設け、該
両側辺部１０，１０を前記両側面板１，１に嵌合
してスポツト溶着し、前記前面板９には周縁部を
残して四角形の開口部１１を形設し、前面板９の
裏面に位置して該開口部１１の両側に縦溝１２，
１２を設けたレール板１３，１３を固着し、更に
底面板１４の周縁部を外側下方に折曲して折曲片
１５，１５，１５，１５を形成し、該折曲片１
５，１５，１５，１５を前記両側面板１，１、後
面板２及び前面板９の下部にスポツト溶着して、
底面板１４を両側面板１，１、後面板２、前面板
９に固着し、前記縦溝１２，１２には透明開閉板
１６を、前面板９の上部から挿入し得るように形
成すると共に透明開閉板１６は、上部の両端を切
欠して切欠部１７，１７を形成し、切欠部１７，
１７の頂部間１８の部分を折曲して、挟持部１９
を有する折返片２０を形成し、該折返片２０はレ
ール板１３，１３間に位置する幅に形成したもの
である。

実施例 以下図面についてこの考案の実施例を説明する
と、両側面板１，１を有する後面板２の上部に係
止孔３を穿設した係止金具４を溶着し、該両側面
板１，１において、一側面には２つの切込部５，
５を形成し、舌片を切り起して係止舌片６，６を
設け、他の一側には２つの切込部７，７を形成し
て切込み舌片を内方に押込んで前記係止舌片６，
６が係止できる係止孔８，８を形成し、又前記後
面板２より高さの低い前面板９の両端部を折曲し
て両側辺部１０，１０を設け、該両側辺部１０，
１０を前記両側面板１，１に嵌合してスポツト溶
着し、前記前面板９には周縁部を残して四角形の
開口部１１を形設し、前面板９の裏面に位置して
該開口部１１の両側に縦溝１２，１２を設けたレ
ール板１３，１３を固着し、更に底面板１４の周
縁部を外側下方に折曲して折曲片１５，１５，１
５，１５を形成し、該折曲片１５，１５，１５，
１５を前記両側面板１，１、後面板２及び前面板
９の下部にスポツト溶着して、底面板１４を両側
面板１，１、後面板２、前面板９に固着し、前記
縦溝１２，１２には透明開閉板１６を、前面板９
の上部から挿入し得るようにして縦溝１２，１２
に透明開閉板１６を嵌挿し、前記透明開閉板１６
は、上部の両端に切欠部１７，１７を形成し、切
欠部１７，１７の頂部間１８の部分を折曲して、
挟持部１９を有する折返片２０を形成し、該折返
片２０はレール板１３，１３間に位置する幅に形
成したものであり、且つ２１，２１は後面板２の
両側面板１，１に凹設した湾曲凹部であり、２２
は後面板２の前面上部に固着した装飾体である。
又２３は新聞等の出入口、２５はスポツト溶着
部、２６は切欠開口部で名刺２４の摘みを容易と
したものである。

考案の作用効果 この考案は以上のような構成であり、前記後面
板２の上部にある係止孔３を例えばアパート等の
部屋の入口に設けてある釘等の係止具に係止し、
前記前面板９のレール板１３，１３の縦溝１２，
１２に透明開閉板１６を嵌入すると、新聞等の出
入口２３より新聞、雑誌、郵便等を投入すれば、
前記透明開閉板１６により明瞭にわかる。それ故
に部屋の入口の前板に係止して新聞等の受け箱と
して使用することができる。

又アパート等の屋内の管理人室の前に本考案品
を数個用意して置き、両側面板１，１の一方に設
けた２個の係止舌片６，６を他の両側面板１，１
の他方に設けた２つの係止孔８，８に挿入して、
本考案品を数個確実に連結して並置することがで
きるもので、係止孔３を介して吊り下げた個々の
受け箱は２個の係止舌片６，６と２つの係止孔
８，８とが相俟つて横一列に強固に取り付けられ
るもので隣接した受け箱との間に無駄な隙間がで
きずに安定よく簡単な取り付け手段で取り付ける
ことができるもの、新聞等を投入又は取り出す出
入り口の高さが横一列に揃い投入並びに取り出し
を迅速に行うことができるものである。また、透
明開閉板１６の折返片２０の挟持部１９にアパー
トに入居している人々の名刺２４を挿入し透明開
閉板１６を前記前面板９のレール板１３，１３の
縦溝１２，１２に嵌挿すると、アパートに入居し
ている人々の氏名が本考案品の前面板９に表示さ
れ、アパートに入居している人々の氏名がわか
る。それ故にアパートの管理人が入居している各
人に新聞、郵便物等を投入することができて便利
であり、且つ名刺２４が表面に露出していないの
でいたずらによつて名刺２４をとられるようなこ
ともなく、更に名刺２４を挟持することができる
挟持部１９を有する折返片２０はレール板１３，
１３間に位置する幅に形成したことによつて透明
開閉板１６を前面板９に装着するに際し折返片２
０がレール板１３，１３に当たり開口部１１の閉
塞が行なわれない等のおそれがなく名刺２４の取
り替えも簡単に行うことができるものである。更
に第５図に示すように本考案品の部品をスポツト
溶着して組立てられるから本考案品は製作容易で
低コストである。

又更に構造が極めて簡単であり、安価に提供で
きる等の幾多の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体斜視図、第２図は第１図に於ける
Ａ−Ａ断面図、第３図は第１図に於けるＢ−Ｂ断
面図、第４図は一部拡大斜視図、第５図は分解斜
視図、第６図は透明開閉板の斜視図、第７図は名
刺を挟持した透明開閉板の斜視図、第８図は従来
品の説明図である。 １……両側面板、２……後面板、３……係止
孔、４……係止金具、５……切込部、６……係止
舌片、７……切込部、８……係止孔、９……前面
板、１０……両側辺部、１１……開口部、１２…
…縦溝、１３……レール板、１４……底面板、１
５……折曲片、１６……透明開閉板、１７……切
欠部、１８……頂部間、１９……挟持部、２０…
…折返片、２１……湾曲凹部、２２……装飾体、
２３……出入口、２４……名刺、２５……スポツ
ト溶着部、２６……切欠開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側面板１，１を有する後面板２の上部に係止
   孔３を穿設した係止金具４を溶着し、該両側面板
   １，１において、一側面には２つの切込部５，５
   を形成し、舌片を切り起して係止舌片６，６を設
   け、他の一側には２つの切込部７，７を形成して
   切込み舌片を内方に押込んで前記係止舌片６，６
   が係止できる係止孔８，８を形成し、又前記後面
   板２より高さの低い前面板９の両端部を折曲して
   両側辺部１０，１０を設け、該両側辺部１０，１
   ０を前記両側面板１，１に嵌合してスポツト溶着
   し、前記前面板９には周縁部を残して四角形の開
   口部１１を形設し、前面板９の裏面に位置して該
   開口部１１の両側に縦溝１２，１２を設けたレー
   ル板１３，１３を固着し、更に底面板１４の周縁
   部を外側下方に折曲して折曲片１５，１５，１
   ５，１５を形成し、該折曲片１５，１５，１５，
   １５を前記両側面板１，１、後面板２及び前面板
   ９の下部にスポツト溶着して、底面板１４を両側
   面板１，１、後面板２、前面板９に固着し、前記
   縦溝１２，１２には透明開閉板１６を、前面板９
   の上部から挿入し得るように形成すると共に透明
   開閉板１６は、上部の両端を切欠して切欠部１
   ７，１７を形成し、切欠部１７，１７の頂部間１
   ８を折曲して、挟持部１９を有する折返片２０を
   形成し、該折返片２０はレール板１３，１３間に
   位置する幅に形成した新聞、郵便等の受け箱。