JPS6369645A - 印刷機の回転体接触圧測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、印刷機の回転体間の接触圧力の測定装置に関
する。

（従来の技術） 印刷において版面とブランケット間の圧力が大き過ぎる
と版面が早くに摩耗し、また網点部のインクがブランケ
ットへ転写されるときその部分の面積が増大し、点大り
による色再現性の低下を生ずる。また各部分によって版
面とプランゲットとの接触圧が異なれば、接触圧の大き
い部分が早く摩耗し結局耐剛性低下につながる。

また試験片を数多く並べて印刷し、それぞれの耐剛性を
評価することは、刷版の開発研究においてしばしば利用
されるテスト方法であるが、この場合も版面各部の印圧
が正確に把握されていないと、耐刷性の違いがたんに印
圧の違いによることに気付かず、刷版の評価に大きな誤
ちをもたらす。

印圧計測はこのような理由から極めて重要であり、従来
から種々の手段が開発されている。

従来、印刷における印圧測定には、例えば富士写真フィ
ルム製のプレスケール（登録商標）シートや版胴の軸受
けに取付けられたロードセルなどが利用されている。し
かしプレスケールはいちいち印刷機を止めて発色度を調
べ、次の測定にはまた新しいものと取交えねばならない
不便さがあり、また軸受は部の圧力だけでは版面各部の
圧力分布は分からない。これらに対して版面各部の印圧
分布を知るためにピエゾ素子、電気抵抗線型ひずみゲー
ジなどが用いられることが印刷雑誌第８巻第２０号ペー
ジ１以下（１９６５）に述べられている。しかしそれら
の方法では圧力センサからの出力はいずれも電圧として
とり出し、電気信号を機械的接触方式で検出記録部へ出
力させているのでノイズの影響を受は易く、また素子や
ゲージの取り付けに種々の工夫を必要とする。したがっ
てこのような方法を用いて高感度ならびに高精度に版面
各部の印圧を知ることは実験的にはともかく、オンライ
ン計測としては不向きであった。

また、平版印刷機の運転にさいして、モルトンローラの
左、中央、右各部分が版面と一様に接触していなければ
、モルトンから版面の非画像部へ与えられる水分量が不
均一となり、インク汚れや印刷物の品質低下をもたらす
。そのために、従来からモルトンと版面間に紙などを挟
んで接触状態をチェラックしつつ接触圧の調整が行なわ
れている。

（発明の目的） 本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので
、印圧のみでなくモルトンローラと版面間、ブランケッ
ト胴と紙面間の圧力分布も測定し、印刷機における各種
の胴またはローラ間あるいは胴／ローラ間の圧力分布の
オンライン計測を実現させることのできる印刷機の回転
体接触圧測定装置を提供するものである。

（発明の構成） 本発明の印刷機の回転体接触圧測定装置は、印刷機の版
胴の版面下、あるいはブランケット胴のブランケット下
やモルトンローラのモルトン下など版に接する回転体に
取付けられたシート状の圧力センサを用い、版面とそれ
に接する回転体間の接触圧を版面各部について、印刷機
運転中に連続的に計測し電気信号である接触圧信号を出
力する計測手段、前記接触圧信号を受け、この信号を周
波数信号に変換する変換手段、この周波数信号を電気通
信方式を用いることによって外部に送信する送信手段、
および前記回転体の外部に設けられた信号の受信手段な
らびに信号処理手段を備えていることを特徴とするもの
である。

（発明の作用・効果） 本発明の印刷機の回転体接触圧測定装置においては、シ
ート状の圧力センサを用い、該圧力センサの出力信号を
周波数信号に変換し、これを電気通信方式を用いて回転
体外部に発信するようにしたので、印刷機運転中に連続
的に高感度・高精度で回転体各部の接触圧を測定するこ
とができる。

（実施例） 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい実施例に
よる印刷機の回転体接触圧測定装置について説明する。

第１図は、本発明の一実施例による回転体接触圧測定装
置（以下虫に測定装置と称す）を印刷機の版胴に組み込
んだ状態を示す図である。

この第１図において符号１は版胴を示し、この版胴１上
には、測定装置１０の一部をなすシート状の圧力セン−
ｆｉｌ、版２が順に巻き付けられてる。上記圧力センサ
１１は、例えば第２図および第３図に展開して示したよ
うに、導電性ゴム製シー）ｌｌａに多数の電極Ｒ＋　、
Ｒ２・・・・・・Ｒ９を配置して形成したものである。

このシート状の圧力センサ１１は、シートｌｌａ上に電
極Ｒ，・・・・・・Ｒ，。

を取り付けたのち、その上から耐水・耐油性フィルムを
貼り、それを版胴上で版の下部となるように巻き付けら
れる。この際、圧力センサ１１は、版２の大きさと同じ
にすることが望ましく、それができなりればダミーシー
トを用いて版面に起伏を生じないようにする。シート状
圧力センザ１１は感度を低下させずまた巻き付けが容易
であること、またこの圧力センサ１１を版の下に設置す
ることによってそれら回転体の接触状態が通常の場合と
異ならないことなどを考慮してシート厚さが決められる
。この圧力センサ１１は、版胴の他、ブランケット胴、
モルトン胴などにも取り付けられ、その場合にも上記条
件を満すようにする。この圧力センサ１１としては、こ
の他プラスチックシートにアルミニウム箔を貼り付け、
それをエツチングして得た箔型歪ゲージシートなどを用
いることができる。これらの圧力センサは、いずれの場
合にもシートに圧力が加わると、電極　Ｒ１・・・・・
・Ｒ７の抵抗値が変化する形式のものである。

上記圧力センサ１１の多数の電極Ｒ，・・・・・・Ｒ。

は、マルチプレクサ１２を介してＣＲ発振器１３に接続
されている。このＣＲ発振器１３は、マルチプレクサ１
２を介して上記圧力センサ１１の電極Ｒ＋　・・・・・
・Ｒ６間の抵抗値信号が例えば胴の１回転ごとに順次切
り換えられて入力され、抵抗値変化を周波数変化に変換
させるものである。この発振器１３は、送信器１４に接
続されており、この送信器１４は、上記発振器１３から
の周波数信号を電気通信方式を用いて外部に送信するも
のである。これらの発振・送信回路部分は、上記版胴１
の版２のくわえ部にある間隙３に取り付けられる。

この回路部分は、コンパクトに設計・製作ができるので
、上記の場所の他網の側部や内部の空間に取り付けても
よい。

またこれらデバイスの電源は、デバイスの消費電力が少
ないので乾電池が用いられる、あるいは太陽電池を用い
てもよく、それによって保守も容易となる。

版胴１の外部には、上記送信器１４からの周波数信号を
受信する受信器１５が設けられている。

この場合送受信はＦＭ方式を採用するのが留部しい。こ
のＦＭ方式は、ＡＭ方式と比較してノイズの影響を受け
にくいのが特色で、とくにノイズ源が多い印刷工場内で
のオンライン計測に適している。この受信器１５には、
信号処理回路１６が接続されており、この信号処理回路
１６は、受信器１５から人力された周波数信号を圧力−
周波数の関係式から圧力信号に変換する。信号処理回路
１６には、データ処理回路１７が接続されており、この
データ処理回路１７は、」二記信号のデジタル化等を行
ない、それに接続されているＣ”、　ＲＴ等からなる表
示器１８上に、版胴１の各位百に一ついての接触圧すな
わち印圧を刻々と表示させる。またＬ記デ・−タは１回
転ごとにフロッピディスクに貯えられる。従って、各点
における印圧のバラツキ、時系列変化などが容易に求め
られ、またモニタされる。

以上説明した実施例においては、本発明の接触圧測定装
置を版胴における印圧測定について行える例について説
明したが、モルトンローラやプランケラ）　ＩＦＩにお
いても、上記と同様に配置されて、回転体間の接触圧測
定にも用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例による回転体接触圧測定装
置が組み込まれた版胴の横断面図、第２図は、上記測定
装置におけるシート状圧力センサの展開平面図、 第３図は、第２図の線Ａ−Ａに沿う断面図である。 ｌ・・・・・・版胴、　　　２・・・・・・版、ｌＯ・
・・・・・回転体接触圧測定装置、１１・・・・・・シ
ート状の圧力センサ、１３・・・・・・発振器、　　１
４・・・・・・送信器、１５・・・・・・受信器、　　
１６・・・・・・信号処理回路。 第１図 第２図 第　３　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 印刷機の版胴の版面下、あるいはブランケット胴のブラ
   ンケット下やモルトンローラのモルトン下など版に接す
   る回転体に取付けられたシート状の圧力センサを用い、
   版面とそれに接する回転体間の接触圧を版面各部につい
   て、印刷機運転中に連続的に計測し電気信号である接触
   圧信号を出力する計測手段、前記接触圧信号を受け、こ
   の信号を周波数信号に変換する変換手段、この周波数信
   号を電気通信方式を用いることによって外部に送信する
   送信手段、および前記回転体の外部に設けられた信号の
   受信手段ならびに信号処理手段を備えた印刷機の回転体
   接触圧測定装置。