JPS636885A - バイモルフ構造の高分子圧電シ−トの作製方法 - Google Patents

バイモルフ構造の高分子圧電シ−トの作製方法

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JPS636885A
JPS636885A JP61151096A JP15109686A JPS636885A JP S636885 A JPS636885 A JP S636885A JP 61151096 A JP61151096 A JP 61151096A JP 15109686 A JP15109686 A JP 15109686A JP S636885 A JPS636885 A JP S636885A
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JP
Japan
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films
adhesive
film
polarized
piezoelectric polymeric
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JP61151096A
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English (en)
Inventor
Toru Tsuchida
土田 亨
Noriko Kawai
河合 典子
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、導電膜を挟んで2枚の圧電フィルムを重ね合
わせたバイモルフ構造を有し、触覚センナなどとして用
いられる高分子圧電シートの作製方法に関する。
〈従来の技術〉 一般に、この種のバイモルフ構造の高分子圧室シートは
、薄くて柔軟性に富み、どこにでも貼り付けることがで
き、加えられた圧力に応じた電気信号を出力するなど種
々の利点を有するため、近年、従来の歪ゲージに代わっ
て圧力や歪を検出する触覚センサとして知能ロボットの
ハンドなどに用いられ始めた。そして、この高分子圧電
シートは、従来、熱圧着法や接着剤接着法によって製造
されている。
上記高分子圧電シートを構成する高分子圧電材料は、主
としてフッ素系ポリマが用いられ、たとえば、次に列挙
したものが用いられる。
1、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)2、ポリフッ化
ビニリデンにセラミクスの微粉末を分散させた材料(本
出願人の登録商標ビエゼル) 3、フッ化ビニリデンと3フツ化エチレンの共重合体(
以下VDP/TrPEと略す)上記熱圧着法は、第6図
のフローチャートに示すように、(a)例えばポリフッ
化ビニリデンと3フブ化エチレンの共重合体からなる厚
さ50μm程度の2枚の矩形フィルムおよび厚さSμズ
程度の矩形A(箔を洗浄し、(b)2枚の矩形フィルム
間に矩形AQ箔を挟んで140°Cの温度下で両側から
60kgf/cm2程度の圧力で押圧して熱圧着した後
、(C)−体化された矩形フィルムの両面にAρを蒸着
し、(d)!後にAQ層を介して高分子圧電材料のフィ
ルムに100MV/m程度の高電界を印加して分極を行
なうものである。また、上記接着剤接着法は、高分子圧
電材料の2枚のフィルムをまず夫々分極し、分極された
各フィルムの片面にAQを蒸着し、蒸着面をエポキシ樹
脂系やシアノアクリレート系の接着剤で互いに貼り合わ
せた後、さらに表裏面にAQを蒸着するものである。
・〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、上記従来の熱圧着法では、分極(d)が最終
工程となっている。これは、分極処理されたVDF/T
rPEの残留分極率を縦軸に、温度を横軸に夫々プロッ
トして示した第7図から明らかなように、60℃で分極
の略50%が、80℃で分極の略100%が消えてしま
うからである。即ち、熱圧着(b)の温度が140℃と
高温なので熱圧着工程以前に分極処理を行なっても無駄
で、自ずと最後に分極処理をせざるを得ないのである。
そして、このことが従来の熱圧着法の欠点に他ならない
。なぜなら、VDF/TrFEは、圧電性を発現せしめ
るための分極処理において高電界が印加されるため、熱
圧着時に洗浄不良で挟み込んだごみ等に起因して頻繁に
絶縁破壊を生じ、製品そのものが不良になることが多く
、不良になるかどうかは最終工程で初めて分かり、その
場合は前工程でかけた労力が全て無に帰すからである。
勿論より注意深いごみの洗浄によっである程度の改善は
期待されるが、抜本的問題解決は図り得ない。また、第
6図中に示すように熱圧着に相当長時間(約2.5時間
)を要することも欠点の一つである。
−方、上記従来の接着剤接着法では、接着剤が固まって
硬化するため、高分子圧電材料が本来有する柔軟性が損
なわれて、触覚センサとして機能し得ないという欠点が
ある。
そこで、本発明の目的は、熱圧着法によらないで分極処
理をできるだけ前工程に置くことかでき、かつ高分子圧
電材料の柔軟性を損なわずに製作歩留まりを向上させる
ことができるバイモルフ構造の高分子圧電シートの作製
方法を提供することである。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本発明のバイモルフ構造の高
分子圧電シートの作製方法は、高分子圧電材料からなる
2枚のフィルムを夫々分極処理し、分極処理された上記
2枚のフィルムの片面に夫々導電膜を形成し、上記2枚
のフィルムの導電膜が形成された片面を互いに粘着剤で
貼り合わせることを特徴とする。
く作用〉 本発明によれば、分極処理された2枚の高分子圧電材料
のフィルム片面に夫々導電膜を形成し、導電膜が形成さ
れた片面を互いに熱を加えることなく粘着剤で貼り合わ
せてバイモルフ構造を作製しているので、初期工程で分
極処理を行なって絶縁破壊の確認ができるとともに、貼
り合わ仕に粘着剤を用いるから、高分子圧電材料本来の
柔軟性が損なわれることがない。
〈実施例〉 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図はバイモルフ構造の高分子圧電シートの作製方法
の一実施例を示すフローチャートであり、ステップ(a
)は分極処理すべき高分子圧電材料であるVDF/Tr
FEからなる2枚のフィルムおよび分極処理に用いる2
枚のA&箔と2枚のフッ素樹脂系シート(たとえばダイ
キン工業(味)製ネオフロンシート)を作製する準備工
程、ステップ(b)は上記2枚のフィルムに公知の方法
で高電界を印加して分極処理する分極工程、ステップ(
C)は分極処理された上記2枚のフィルムの片面に夫々
導電膜を形成するAQ蒸着工程、ステップ(d)は上記
2枚のフィルムの導電膜か形成された片面を互いに粘着
剤で貼り合わせる貼り合わせ工程、ステップ(e)、(
rt)(rt)、(g、Xgz)は夫々−体に貼り合わ
せたフィルムの両面にさらにへρ等の導電膜を形成する
工程である。
上記ステップ(a)で作製されるVDF’/TrFEの
フィルムは厚さ50μmで100mm角、Af2箔は厚
さ7μmで85mm角、ネオフロンシートは厚さ250
μmであり、これらをごみのないようアルコールで十分
に洗浄する。上記ステップ(b)では、上記各フィルム
を上記2枚のA&箔で挟み、さらにこれを上記2枚のネ
オフロンシートで挟み、金型をあてがって両側から万力
等で押さえ付けた後、上記2枚のA12箔を介して発振
周波数数ミリHzの三角波によって各フィルムに60M
V/m以上かつ反転回数5回以上の高電界を印加して分
極処理する。上記ステップ(C)では、第2図に示すよ
うに、鉄製のサンプルホールド板1上に、−方のフィル
ム2は+(プラス)分極面を上に、他方のフィルム3は
−(マイナス)分極面を上にして載置し、その上に80
+nm角の中央穴4aを有する厚さ250μmで120
mm角のネオフロン族のマスキングシート4を重ね、マ
グネットテープ5,5.・・・で固定した後、このサン
プルホールド板1を真空蒸着装置内にセットして、上記
両分極面にAQを蒸着する。
上記ステップ(d)では、粘着剤として接着特性や耐熱
性に優れ、使用可能温度領域が広い(−73〜260℃
)メチルフェニル系シリコーン粘着剤(たとえば東芝シ
リコーン妹式会社製PSA518)を用い、これに室温
硬化触媒を添加して攪拌混合した後、混合液中の気泡を
真空引きで除去して粘着剤を調製する。次いで、−方の
フィルム2を第3図に示すようにA(蒸着面6を表にし
て厚さ250μ戻のネオフロンシート7上に、他方のフ
ィルム3を第4図に示すようにAQ蒸着面6を表にして
厚さ2mmの弾性板、たとえばフッ素ゴム板8上に夫々
置き、四隅を粘着テープ9で夫々とめる。フッ素ゴム板
8上のフィルム3のA!2蒸着部の少なくとも一隅に、
第4図に示すような中央電極取出口となる一辺30mm
の直角二等辺三角形に切った厚さ7μ次のAC箔lOを
ドータイトで貼り付け、このA12箔lOを除くフィル
ム3上および上記AQ箔10に対応する部分を除くネオ
フロンシート7上のフィルム2上に上記調製済の粘着剤
を均一に全面塗布した後、粘着剤中の溶剤を風乾あるい
は熱風強制乾燥させる。最後に、フィルム3の直角二等
辺三角形状のAσ箔IO上にドータイトを塗布した後、
第5図に示すようにフィルム2とフィルム3を正確に位
置合わせしながら、左手で矢印Aの如くネオフロンシー
ト7の手前を持ち上げ、右手で柄11を握ってローラ1
2を矢印Bの如く手前へ引き寄せて、両フィルムを張り
合わせる。そして、軽い圧力で半日程度圧着した後、粘
着テープ9をナイフで切って、貼り合わせたフィルムを
取り外す。
以降のステップ(e)、(r+Xrz)、(gtXgt
)はいずれも公知の手法であり、ステップ(e)は−体
化されfニフィルムの両面にAffの導電膜を蒸着で形
成する工程、ステップ(f、XL)は上記フィルムの両
面にスクリーン印刷法を用いて銀ペーストで電極を形成
する工程、ステップ(glXgt)は上記フィルムの両
面に酸化インジウムからなる半導体皮膜をスパッタリン
グで形成した後、その表面端部にACを蒸着する工程で
ある。
上記実施例では、粘着剤としてタック、せん断力、粘着
力および耐熱性に優れ、使用可能温度領域が広いメチル
フェニル系シリコーン粘着剤を用いているので、VDF
/TrFEフィルム本来の柔軟性を全く損なうことなく
接着剤と同等の接着性能を幅広く発揮できる。また、両
フィルムのA(蒸着面6.6を互いに貼り合わせるのに
ローラ12を用いているので、気泡のない完全な貼り合
わせができる。このようなバイモルフ構造のvDF/T
 rF Eフィルムの作製方法によって、第6図(a)
〜(d)の如〈従来5.5時間かかっていた工程が第1
図の(a)〜(e)の如<3.8時間に大幅に短縮され
、同様に従来例に比べて第1図の(a)〜(f2)の工
程は1.7時間、第1図の(a)〜(gt)の工程は実
に9.2時間も夫々短縮されるのである。
なお、本発明の高分子圧電材料、導電膜の形成。
粘着剤が、夫々実施例゛のVDF/TrFE、A(蒸着
、メチルフェニル系シリコーン粘着剤に限られないこと
は言うまでもない。また、上記実施例では分極処理され
た2枚のフィルムの互いに極性を異にする片面に導電膜
を形成し、この片面を互いに粘着剤で貼り合わ仕たが、
2枚のフィルムの互いに極性を同じにする片面に導電膜
を形成して、これらを互いに貼り合わすことら可能であ
る。
〈発明の効果〉 以上の説明で明らかなように、本発明のバイモルフ構造
の高分子圧電シートの作製方法は、高分子圧電材料から
なる2枚のフィルムを夫々分極処理し、分極処理された
上記2枚のフィルムの片面に夫々導電膜を形成し、上記
2枚のフィルムの導電膜が形成された片面を互いに粘着
剤で貼り合わせるようにしているので、分極処理を初期
の工程にもってくることができ、この分極処理で仮に絶
縁破壊が生じても以降の工程を経ることなく不良品とし
て破棄すればよいので、製作歩留まりが大幅に向上する
うえ、製作時間も従来法より3割程度短縮でき、接着剤
で貼り合わせた場合のように高分子圧電材料の柔軟性を
損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるバイモルフ構造の高分子圧電シー
トの作製方法の一実施例を示すフローチャート、第2図
は第1図のAl1蒸着工程の説明図、第3図、第4図、
第5図は第1図の貼り合わせ工程の説明図、第6図は従
来のバイモルフ構造の高分子圧電ソートの作製方法を示
すフローチャート、第7図はポリフッ化ビニリデンと3
フツ化エチレンの共重合体の残留分極率と温度の関係を
示す図である。 2.3−−−VDF/TrFEフィルム、6・ Aff
蒸着面、7・・・ネオフロンシート、8・・・フッ素ゴ
ム板、9・・・粘着テープ、10・・・A(箔、12・
・・ローラ。 特 許 出 願 人  ダイキン工業株式会社代 理 
人 弁理士  青白 葆 ほか2名第3図      
   第4図 第6図 第5図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高分子圧電材料からなる2枚のフィルムを夫々分
    極処理し、分極処理された上記2枚のフィルムの片面に
    夫々導電膜を形成し、上記2枚のフィルムの導電膜が形
    成された片面を互いに粘着剤で貼り合わせることを特徴
    とするバイモルフ構造の高分子圧電シートの作製方法。
JP61151096A 1986-06-26 1986-06-26 バイモルフ構造の高分子圧電シ−トの作製方法 Pending JPS636885A (ja)

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JPS636885A true JPS636885A (ja) 1988-01-12

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ID=15511247

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6729001B2 (en) * 1997-11-07 2004-05-04 Thomson-Csf Method for making a sonoprobe

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6729001B2 (en) * 1997-11-07 2004-05-04 Thomson-Csf Method for making a sonoprobe

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