JPS6367751B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、無人車における走行駆動モータの電
源の他、各種の制御回路や制御対象駆動機の電源
として該無人車に搭載されるバツテリーを充電状
態で多数保管して、搭載バツテリーの蓄電量が残
り少なくなつた無入車がバツテリー交換ステーシ
ヨンに到着したとき、その放電終止間際のバツテ
リーを充電状態のバツテリーと時間待ちのない状
態で能率良く交換することができるように構成さ
れた充電保管装置で、詳しくは、駆動回転可能な
一つの縦軸に、バツテリー又はバツテリーケース
の載置収納部及び充電器を備えたバツテリー保管
棚が縦軸々芯方向に適宜間隔を隔てて固着されて
いる無人車用バツテリーの充電保管装置に関す
る。

従来のバツテリー充電保管装置では、前記各バ
ツテリー保管棚が単一部品に構成されていたの
で、一部品としての重量が非常に大きく、また、
取り扱いにくいため、製作及び組付けに多大の手
間と労力を要する欠点があつた。特に、装置全体
としてのバツテリー保管数の増大を図るために前
記バツテリー保管棚のバツテリー載置収納数及び
バツテリー保管棚の取付け数を多くすると、バツ
テリー保管棚が重量化するばかりでなく装置全体
が嵩高くなるため、前述の製作及び組付け上の欠
点が助長される。

本発明の目的は、前記バツテリー保管棚の合理
的な改造をもつて前述の欠点を改善する点にあ
る。

かかる目的を達成するためになされた本発明に
よるバツテリー充電保管装置の特徴構成は、前記
各バツテリー保管棚が前記の縦軸々芯又はその近
くを通る状態で回転方向において複数個数個に分
割され、かつ、これら各分割棚部が固定連結自在
に構成されている点にある。

つまり、前記各バツテリー保管棚を固定連結自
在な複数の分割棚部から構成したことにより、全
体としての部品点数は増えるものの、一部品とし
ての重量が軽く、かつ、加工及び組付け時におけ
る取扱いも容易であり、加えて、各分割棚部が縦
軸々芯又はその近くを通る状態で分割してあるか
ら、これら各分割棚部を縦軸に対して上下方向の
みならず水平方向からも取付けることができると
いつた具合に組付け上の自由度も高くなり、全体
として製作及び組付け作業を能率良く容易に行な
い得るに至つた。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図，第２図は無人車の一例である電磁誘導
式無人車１に装着されるバツテリーケース（又は
バツテリーだけでも良い。）２の交換ステーシヨ
ンを示し、これには、複数のバツテリーケース２
を充電した状態で保管する施回式のバツテリー充
電保管装置Ａと、上下方向及び水平方向に夫々往
復移動ならびに縦軸芯周りで回動自在で、その上
下動と往復水平移動ならびに回動との組合せによ
り、無人車１上のバツテリーケース２を取出して
バツテリー充電保管装置Ａのバツテリー保管部３
に移載する一方、バツテリー保管部３内の充電済
みバツテリーケース２を取出して無人車１に移載
する装置Ｂとが配備されている。

前記無人車１は、第３図で示す如く、左右一対
の駆動兼操向車輪１Ａ、四対のキヤスター車輪１
Ｂ、機体横一側方に開口するバツテリーケース収
納部１Ｃ、制御機器等を備えた車体フレーム１Ｄ
上に荷物積載部１Ｅを構成するとともに、前記車
体フレーム１Ｄの前後に夫々、床面に敷設した誘
導ケーブル４の位置を検出する左右一対の追従用
センサー（図示せず）を設け、この追従用センサ
ーの検出結果に基づいて車体が誘導ケーブル４に
沿つて追従操向し乍ら自動走行するように、前記
一対の操向車輪１Ａに夫々連動された駆動モータ
（図示せず）を作動制御すべく構成されている。

また、前記無人車１の停止ゾーンで、前記バツ
テリー移載装置Ｂが存在する側の移動経路脇に、
無人車１の移動を案内するガイドローラ５を設
け、このガイドローラ５と誘導ケーブル４との間
の距離l₁を前記ガイドローラ５と無人車１の横巾
中央部まで距離l₂よりも小に構成している。

そして、前記無人車１のもつ制御機能、つま
り、無人車１の横巾中央部が誘導ケーブル４上に
位置するように操向制御する機能を利用して無人
車１をガイドローラ５に押し付け気味で走行させ
ることにより、無人車１を横ずれのない状態で正
確に停止させることができるのである。

前記バツテリー充電保管装置Ａは次の如く構成
されている。

即ち、第４図乃至第６図でも示すように、枠組
フレーム６の上下両端に亘つて、その中間部の横
断面形状を正四角形に形成してある一本の縦軸７
を回転自在に支承し、この縦軸７の正四角形状中
間部に、４つのバツテリー保管部３及びこれらに
載置収納されたバツテリーに充電する充電器８を
備えた平面視ほぼ円形のバツテリー保管棚９の４
枚を、縦軸軸芯方向に適宜間隔を隔てて固着する
とともに、前記枠組フレーム６の上部に正逆転切
換え可能なモータ１０及びこれに連動された減速
機１１を配設し、そのうち、前記減速機１１と縦
軸７とをギヤ対１２，１２を介して連動させてい
る。

また、前記枠組フレーム６に、前記バツテリー
保管部３に対する特定位置でのバツテリーケース
２の出し入れを許容する状態で装置全体を覆うカ
バー１３を取付けるとともに、前記枠組フレーム
６の底部に、充電時に発生する水素ガスを排出す
るための吸引フアン１４を備えた排気ダクト１５
を連通接続し、かつ、その連通接続部にはダンパ
１６を設けている。

このバツテリー充電保管装置Ａでは、前記バツ
テリー保管部３のうちの何れが空いているかの判
別、その空きバツテリー保管部３の何れに使用済
みバツテリーを収納するかの判別、各バツテリー
保管部３に収納されたバツテリーの充電完了順位
の記憶、その記憶に基づくバツテリーの取出し順
位の判別といつた各種事項をコンピユータ制御す
べく構成されている。

而して、前記各バツテリー保管棚９を、前記縦
軸７軸芯を通る状態で、かつ、該縦軸７の正四角
形状中間部の対角線方向に沿う状態で回転方向に
おいて２分し、これら両分割棚部９Ａ，９Ａの分
割面に、前記縦軸７に接当可能な平面視Ｖ字状の
第１取付けフランジ９ａ及び回転半径方向に沿う
一対の第２取付けフランジ９ｂ，９ｂを固着し、
もつて、前記両分割棚部９Ａ，９Ａの第１取付け
フランジ９ａ，９ａを前記縦軸７にボルトを介し
て固定連結するとともに、回転方向から互いに接
当する第２取付フランジ９ｂ，９ｂ及び９ｂ，９
ｂ同志を夫々ボルトナツトを介して固定連結して
いる。

前記バツテリー移載装置Ｂは次の如く構成され
ている。

即ち、第７図乃至第１０図でも示すように、正
逆転切換え可能なモータ１７及びこれに連動され
た減速機１８を備えたメインフレーム１９の縦フ
レーム部１９Ａに、上下方向にスライド移動自在
な昇降枠２０を取付けるとともに、前記減速機１
８に取付けられた駆動スプロケツト２１と前記縦
フレーム部１９Ａの上部に設けた受動スプロケツ
ト２２とに亘つてチエーン２３を巻回し、このチ
エーン２３の両端を前記昇降枠２０に取付け、も
つて、前記モータ１７の作動制御により昇降枠２
０を駆動昇降させるべく構成している。

また、前記昇降枠２０に、縦軸芯周で回動自在
なバツテリーケース２の載置収納部２４を有する
枠体２５と正逆転切換え可能なモータ２６ならび
に、このモータ２６に連動された減速機２７とを
設けるとともに、前記減速機２７と回転枠体２５
の回動支点軸２８とをギヤ対２９，２９を介して
連動させ、もつて、前記モータ２６の作動制御に
より、前記回転枠体２５をそれのバツテリー載置
収納部２４が停止無人車１のバツテリーケース収
納部１Ｃに対向する第１姿勢と前記バツテリー充
電保管装置Ａのバツテリー保管部３のうち、その
回転方向の特定位置に位置するバツテリー保管部
３に対向する第２姿勢とに切換自在に構成してい
る。

前記回転枠体２５には、無人車１のバツテリー
ケース収納部１Ｃ及びバツテリー充電保管装置Ａ
のバツテリー保管部３に対する遠近方向に移動自
在な可動枠３０とこの可動枠３０をチエーン３１
を介して駆動往復移動させるための正逆転切換え
可能なモータ３２とが装備されている。

前記可動枠３０には、それの横巾中央部に固着
された筒筒状部材３３に対して一定範囲内でバツ
テリー移載方向にスライド移動自在なロツド３４
が設けられ、このロツド３４の先端に固着された
ブラケツト３７Ａの、前記バツテリーケース２の
巾中央相当箇所には、前記バツテリーケース２の
逆しの字状係止部３５に下方から係合離脱自在
で、かつ、その係合状態での可動枠３０の離間移
動により無人車１のバツテリー収納部１Ｃ又はバ
ツテリー充電保管装置Ａのバツテリー保管部３内
の所定位置に載置されたバツテリーケース２を取
出す係止爪３６が設けられている。

前記可動ブラケツト３７Ａと前記筒状部材３３
に固着されたブラケツト３７Ｂとの間で、前記係
止爪３６の左右両側脇の対称又はほぼ対称位置に
は、前記可動枠３０の近接移動によりバツテリー
ケース２を台車１のバツテリーケース収納部１Ｃ
又はバツテリー充電保管装置Ａのバツテリー保管
部３内の所定位置に押込む一対の押圧部材３８，
３８が突出方向に弾性付勢された状態で設けられ
ており、更に、前記押圧部材３８，３８と係止爪
３６との間には、前記可動枠３０の近接移動時に
おけるバツテリーケース２の係合姿勢を矯正する
ための一対の押圧ロツド３９，３９が設けられて
いる。

そして、バツテリーケース２の引出しは前記係
止爪３６と押圧ロツド３９，３９との協働によつ
て行ない、また、バツテリーケース２の押込みは
前記一対の押圧部材３８，３８にて行なうべく構
成している。

上述実施例では、前記バツテリー保管棚９を回
転方向で２分割したが、第１１図で示すように３
分割以上に構成しても良く、また、このバツテリ
ー保管棚９を必ずしも等間隔で分割する必要はな
く、充電器８の取付けやバツテリー保管部３の製
作などを最も有利な状態で行ない得る任意の間隔
で分割すると良い。

更に、第１２図で示す如く、前記バツテリー保
管棚９の分割棚部９Ａ，９Ａの分割面端部を上下
方向で重合位置させ、この重合部分をボルトナツ
トを介して固定連結すべく構成して実施しても良
い。要するに、これら分割棚部９Ａ，９Ａの固定
連結手段は、所期の機械的強度を充分確保するこ
とができるものであれば如何なる固定連結構造を
採用しても良い。

前記縦軸７の形状も第４図で示すような正四角
形や第１１図で示す円形の他、三角形、五角形、
六角形、八角形といつた種々の形状が考えられ、
加工面、強度面等の諸条件に応じて適宜選定する
と良い。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はバツテリー自動交換装置全体
の平面図と側面図、第３図は台車の側面図、第４
図はバツテリー充電保管装置の横断平面図、第５
図、第６図は分割棚部の平面図と正面図、第７図
はバツテリー移載装置の昇降部及び回転部の拡大
平面図、第８図乃至第１０図は夫々バツテリー移
載装置の移載部を示し、第８図は正面図、第９図
は横断平面図、第１０図は縦断側面図、第１１
図、第１２図は夫々別の実施例を示すバツテリー
保管棚の平面図と要部の斜視図である。 １……荷物運搬台車、２……バツテリーケー
ス、３……バツテリー保管部、７……縦軸、８…
…充電器、９……バツテリー保管棚、９Ａ……分
割棚部、９ｂ……フランジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動回転可能な一つの縦軸７に、無人車１に
   装備されるバツテリー又はバツテリーケース２の
   保管部３及び充電器８を備えたバツテリー保管棚
   ９が縦軸々芯方向に適宜間隔を隔てて固着されて
   いる無人車用バツテリーの充電保管装置におい
   て、前記各バツテリー保管棚９が前記の縦軸々芯
   又はその近くを通る状態で回転方向において複数
   個に分割され、かつ、これら各分割棚部９Ａ，９
   Ａが固定連結自在に構成されていることを特徴と
   する無人車用バツテリーの充電保管装置。 ２ 前記バツテリー保管棚９Ａ，９Ａがそれらの
   各分割面に連設されたフランジ９ｂ，９ｂ…を互
   いに回転方向から接当させた状態でボルト・ナツ
   トを介して固定連結すべく構成されたものである
   特許請求の範囲第１項に記載の無人車用バツテリ
   ーの充電保管装置。 ３ 前記バツテリー保管棚９…が回転軸芯方向視
   において円形に構成されている特許請求の範囲第
   １項又は第２項に記載の無人車用バツテリーの充
   電保管装置。