JPS6366812B2 - - Google Patents

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JPS6366812B2
JPS6366812B2 JP11792479A JP11792479A JPS6366812B2 JP S6366812 B2 JPS6366812 B2 JP S6366812B2 JP 11792479 A JP11792479 A JP 11792479A JP 11792479 A JP11792479 A JP 11792479A JP S6366812 B2 JPS6366812 B2 JP S6366812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prenyl
decomposition
halides
distillation
stabilizer
Prior art date
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Expired
Application number
JP11792479A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5643224A (en
Inventor
Shoichi Kinoshita
Yoshitomo Yonehara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP11792479A priority Critical patent/JPS5643224A/ja
Publication of JPS5643224A publication Critical patent/JPS5643224A/ja
Publication of JPS6366812B2 publication Critical patent/JPS6366812B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
ハロゲン化プレニルはケトン類と脱塩化水素反
応させることにより、あるいはその他の方法によ
りイソプレン骨格を有する各種化合物を合成する
為の中間体として極めて重要な物質である。 本発明はかかるハロゲン化プレニルの新規な安
定化方法に関するものである。 ハロゲン化プレニルの分解は、鉄、銅のような
金属との接触、または空気(酸素)及び水の存在
により、あるいは光、熱、あるいはこれらの相互
作用によつて促進され、その分解生成物として塩
化水素、イソプレン等が生じ酸性を呈するように
なる。また、一度分解が起きると分解は急速に進
行し、異性化、重合物の増加等が併発し、純度は
急激に低下する。 一方、ハロゲン化プレニルは()式で示され
る如く、三級 (式中、Xはハロゲン原子) 構造体と平衡状態にあり、精製した高純度ハロゲ
ン化プレニルは分解が進行するとともに異性化が
起こり、平衡組成を呈する。たとえば1−クロロ
−3−メチル−2−ブテンと3−クロロ−3−メ
チル−1−ブテンにおいて常温の平衡組成は前者
9に対し、後者1であり、蒸留時、熱による分解
の結果、異性化を併発し、留液の純度及び蒸留収
率が著しく低下する。 かかる製品純度並びに蒸留収率の低下は工業的
には非常に致命的欠陥であり、蒸留時、安定剤を
使用することにより、ハロゲン化プレニルの分解
を抑制し、ハロゲン化プレニル留液の高純度の保
持並びに蒸留収率を向上させる必要がある。 従来、ハロゲン化炭化水素系溶剤の安定剤とし
ては、多数のものが提案されているが、はるかに
不安定なハロゲン化プレニルにはそのまま適用で
きない。 本発明者らは、ハロゲン化プレニルのこのよう
な欠点を改良する目的のもとに種々の物質につい
て苛酷な条件のもとで安定化効果を検討し、蒸留
試験を行つた結果、蒸留時の分解並びに異性化を
抑制するすぐれた安定化効果をもつ化合物を見い
出した。 即ち、本発明はハロゲン化プレニルに第二級ア
リールアミン系化合物、エポキシ系可塑剤及び必
要に応じてN,N−ジ置換アニリンを加えた安定
剤組成物を添加する事を特徴とするハロゲン化プ
レニルの安定化方法である。 本方法に使用する安定化剤組成物としては第二
級アリールアミン系化合物及びエポキシ系可塑剤
から成る組成物でも、ハロゲン化プレニルの分解
並びに異性化抑制効果を有するが、上記成分に
N,N−ジ置換アニリンを加えた安定剤組成物の
方がより優れた安定化効果を発揮する。 本方法はハロゲン化プレニルを室温下安定にす
る為にも使用することが出来るが、該化合物を添
加してハロゲン化プレニルの蒸留を行う場合、蒸
留釜及び蒸留塔内において、熱による分解並びに
分解に伴う異性化が起らず、ハロゲン化プレニル
の高い蒸留収率が得られる。一方、蒸留時、ハロ
ゲン化プレニルの受器にあらかじめ第2級アリー
ルアミン系化合物を仕込んだ後蒸留すると蒸留留
液を更に安定にすることができる。また、例えば
イソプレンとハロゲン化水素又は濃ハロゲン化水
素水によるハロゲン化プレニルの合成の反応終了
液に本安定剤を直接添加してもよいが、該反応液
は酸性の状態で水をかなり含有しているので該反
応液を無水炭酸ナトリウム等の弱塩基性脱水剤を
使用して中和乾燥した後、本発明の安定剤を添加
し、蒸留を行うと安定効果は一層顕著となる。 本発明において、ハロゲン化プレニルとは塩化
プレニル、臭化プレニル、ヨウ化プレニルであ
る。 本発明において使用される第二級アリールアミ
ン系化合物としては、ジフエニルアミン、フエニ
ル−α−ナフチルアミン、フエニル−β−ナフチ
ルアミン、N,N′−ジ−α−ナフチル−P−フ
エニレンジアミン、N,N′−ジ−β−ナフチル
−P−フエニレンジアミン、N,N′−ジフエニ
ル−P−フエニレンジアミンあるいはこれらの混
合物が挙げられる。 N,N−ジ置換アニリンは、アルキル基、アル
ケニル基又はアラルキル基が同一に又は相異つて
置換したN,N−ジ置換アニリンであり、代表的
にはN,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチ
ルアニリン、N,N−ジブチルアニリン、N,N
−ジベンジルアニリン等を挙げることができる。
そして、N,N−ジ置換アニリンは単独又は2種
以上混合して使用してもよい。エポキシ系可塑剤
はオキシラン酸素0.1%以上のもので例えばエポ
キシ化油系、エポキシ化脂肪酸エステル系可塑剤
である。商品の例を挙げればエポサイザーW−
100−EL、エポサイザーW−109−EL(以上エポ
キシ化油系)、エポサイザーW−180−EL、エポ
サイザーW−121−EL、エポサイザーW−128−
EL、エポサイザーW−131−EL(以上エポキシ化
脂肪酸エステル系)、以上大日本インキ化学工業
株式会社製がある。かかるエポキシ系可塑剤は単
独又は混合でも良い。 本発明においてハロゲン化プレニルの蒸留時の
安定化に必要な各安定剤成分の添加量及びその割
合は蒸留原料の組成により異り、かなり広い範囲
にわたつて変化させることができるが、通常ハロ
ゲン化プレニルに対する各安定剤成分の添加量は
次の範囲が好ましい。 (i) 第二級アリールアミン系化合物
0.01〜5重量% (ii) エポキシ系可塑剤 0.05〜10重量% (iii) N,N−ジ置換アニリン 0〜5重量% また、添加した安定剤組成物成分の全重量に対
する各成分の割合は次の範囲が好ましいが、これ
に限定されるものではない。 (i) 第二級アリールアミン系化合物 1〜30重量% (ii) エポキシ系可塑剤 10〜80重量% (iii) N,N−ジ置換アニリン 0〜50重量% 本発明の方法は、粗ハロゲン化プレニルの蒸留
に際し、ハロゲン化プレニルの分解並びに分解に
伴う異性化を抑制する場合に特にすぐれた効果を
発揮するハロゲン化プレニルの安定化法である。 以下、本発明を実施例及び比較例を用いて具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 実施例 1 還流冷却器を付した容積200mlのナス型フラス
コに第一表に示す各種安定剤を所定量添加した塩
化プレニル100gを供し、80℃の温度に保持した
オイルバス中に浸漬し、加熱した。5時間後冷却
し、分解により生成した遊離の塩化水素を
0.1NNaOCH3(メタノール〜ベンゼン溶液)で滴
定した。なお、使用した塩化プレニルは十分中和
乾燥したものを用いた。第一表の結果から、本発
明による塩化プレニルは分解が抑制されている事
は明白である。 表において、エポサイザーW−109−ELは、エ
ポキシ化油系可塑剤で、その酸価0.5以下、沃素
価5.0以下、オキシラン酸素9.0%以上であり、エ
ポサイザーW−100−ELは、同じく夫々0.5以下、
3.0以下、6.8%以上である。 エポサイザーW−180−ELは、エポキシ化脂肪
酸エステル系可塑剤で、その酸価等は夫々1.0以
下、10以下、5.0±0.5%である。
【表】 * 分解比:安定化剤を添加した場合に分解
生成した遊離の塩化水素量を安定化剤
を添加しない場合に分解生成した遊離の塩
化水素量で割つた値。
実施例 2 イソプレンと塩化水素を反応させ、合成した粗
塩化プレニルを中和乾燥し、第二表に示す各種安
定剤を所定量添加した後、常法の真空蒸留装置を
用いて窒素雰囲気下にて蒸留(150〜80mmHg)を
行い、各成分の蒸留回収率並びに純度をガスクロ
マトグラフイーにて分析した。第二表の結果か
ら、本発明による塩化プレニルが高回収率で回収
され、高純度であることから、塩化プレニルの分
解及び分解に伴う異性化も抑制することが明白で
ある。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハロゲン化プレニルに第二級アリールアミン
    系化合物及びエポキシ系可塑剤から成る安定剤組
    成物を添加することを特徴とするハロゲン化プレ
    ニルの安定化法。 2 ハロゲン化プレニルに第二級アリールアミン
    系化合物、エポキシ系可塑剤及びN,N−ジ置換
    アニリンから成る安定剤組成物を添加することを
    特徴とするハロゲン化プレニルの安定化法。
JP11792479A 1979-09-17 1979-09-17 Stabilization of prenyl halide Granted JPS5643224A (en)

Priority Applications (1)

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JP11792479A JPS5643224A (en) 1979-09-17 1979-09-17 Stabilization of prenyl halide

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JP11792479A JPS5643224A (en) 1979-09-17 1979-09-17 Stabilization of prenyl halide

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Publication Number Publication Date
JPS5643224A JPS5643224A (en) 1981-04-21
JPS6366812B2 true JPS6366812B2 (ja) 1988-12-22

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ID=14723551

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JP11792479A Granted JPS5643224A (en) 1979-09-17 1979-09-17 Stabilization of prenyl halide

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008509A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 東ソー有機化学株式会社 アリルブロミド化合物の安定化方法、及び安定化されたアリルブロミド化合物組成物

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Publication number Publication date
JPS5643224A (en) 1981-04-21

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