JPS636649Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばバツチ制御システム等に用い
るパネル計器に関し、特にバツチ量等のパラメー
タの設定をキー操作により行うパネル計器に関す
る。

最近の半導体LSI技術の進歩によつてバツチ制
御システム等に用いるパネル計器にもマイクロプ
ロセツサが応用されている。この場合パラメータ
の設定は数字キーによる方法またはインク／デツ
クキーによる方法が採用されている。しかしなが
ら数字キーによる方法では、パネル計器の正面の
面積が広くなりがちで、狭い場合にはキーを実装
できない問題があり、インク／デツクキーによる
方法では設定操作に時間がかかりすぎる問題があ
る。またバツチ制御におけるバツチ量のように現
データから特定の桁だけ変更したい場合には、数
字キーによる方法でもインク／デツクキーによる
方法でも現データを表示しながら特定桁だけの変
更は困難であつた。また、数字キーやインク／デ
ツクキーに不用意に触れると誤設定されることが
ある。さらにデータの小数点設定は、専用の小数
点キーによりデータ設定と同時に行われている。
しかしバツチ量のように小数点を１度設定したら
変更する必要はなく、むしろ設定後は容易に変更
できにくくしたいが、データ設定は度々行ないた
い場合には不都合であつた。

本考案は、キー操作により現データを表示しな
がら特定桁のデータ設定を容易にでき、データ設
定とは別個に小数点設定ができて、しかも不用意
にキーに触れても誤設定されることのないパラメ
ータ設定手段を有するパネル計器を実現したもの
である。

第１図は本考案パネル計器の概念的な外観図
で、第２図はそのパラメータ設定部のブロツク線
図である。両図において、１はデータ表示器で、
６桁の数字表示器が示されている。２はパラメー
タ選択項目表示ランプ、３はパラメータ項目表示
ラベルで、バツチ設定値BATCH、上限流量設定
値FLOWLIMIT等の項目がある。４はパラメー
タ選択キー、５はシフトキー、６は数値選択キ
ー、７はセツトキーである。８はフリツプフロツ
プで、シフトキー５が押されるとセツトされ、パ
ラメータ選択キー４およびセツトキー７が押され
るとリセツトされる。９はメモリで、項目毎に
BATCH、FLOWLIMIT等のパラメータがデー
タベース構造で格納されている。１０はパラメー
タ項目選択回路で、パラメータ選択キー４の操作
で、メモリ９に格納されている設定データの選択
を行う。１１は桁選択回路で、シフトキー５の操
作で桁選択を行う。１２は数値選択回路で、桁選
択回路１１で選択された特定桁の内容を数値設定
キー６の操作で変更するものである。１３は設定
データ用セレクタで、フリツプフロツプ８がリセ
ツトされているときはメモリ９からのデータを選
択し、セツトされているときは数値選択回路１２
からのデータを選択する。１４はデータ用バツフ
アメモリで、セレクタ１３で選択された設定デー
タが書き込まれる。１５はゼロサプレツシヨン回
路で、フリツプフロツプ８がリセツトされている
とき、バツフアメモリ１４の内容をゼロサプレツ
シヨンするものである。１６はデータを表示パタ
ーンに変換する回路、１７はデータ設定と小数点
設定とを切換えるスイツチ、１８は小数点選択回
路で、スイツチ１７が小数点設定側を選択してい
るとき、シフトキー５の操作で小数点位置を設定
するものである。１９は小数点用セレクタで、フ
リツプフロツプ８がリセツトされているときはデ
ータメモリ９からの小数点位置を、セツトされて
いるときは小数点選択回路１８からの小数点位置
を選択する。２０は小数点用バツフアメモリで、
フリツプフロツプ８がリセツトされているときは
現データの小数点位置が書き込まれ、セツトされ
ているときはシフトキー５で設定される小数点位
置が書き込まれる。２１はデータ表示器駆動回路
で、設定データはバツフアメモリ１４の内容を、
小数点位置はバツフアメモリ２０の内容をデータ
表示器１に表示させるものである。この駆動回路
２１にはフラツシング用のクロツクCPと、桁選
択回路１１の出力およびフリツプフロツプ８の出
力が与えられ、フリツプフロツプ８がセツトされ
ているときのみ、特定桁または小数点位置をフラ
ツシングさせるようになつている。

このように構成した本考案計器において通常は
スイツチ１７がデータ設定側に接続されている。
まず表示モードではフリツプフロツプ８はリセツ
トされていて、パラメータ選択キー４で選択され
たメモリ９内のデータがバツフアメモリ１４に書
き込まれた後がゼロ・サプレツシヨンされてデー
タ表示器１で表示される。表示データはUP／
DOWN式のパラメータ選択キー４によつて選択
する。すなわちUP側▲を押すと、項目番号表示
用ランプ２の点灯位置が１つ上昇し、DOWN側
▼を押すと１つ下がつて項目が変更される。その
項目のデータは表示器１上に表示され、一方デー
タの単位に関する情報は項目表示ラベル３のラン
プが点灯している欄に記入されている。例えばバ
ツチ設定値BATCHの場合K1、上限流量設定値
FLOWLIMITの場合K1／ｈである。

次にシフトキー５を押すとフリツプフロツプ８
がセツトされ、セツトモードとなり、データのメ
モリ９からバツフアメモリ１４への転送が禁止さ
れる。その結果表示は現データで固定され、しか
もゼロ・サプレツシヨンなしで最高位桁がフラツ
シングし、最高位桁が選ばれていることを示す。
桁選択キー５を押す度にフラツシングしている桁
は１桁づつサイクリツクに右シフトし、変更した
い桁を選択する。そして数値設定キー６を押すこ
とによつて、選択された桁の数値をサイクリツク
にインクリメントして変更する。変更された値は
バツフアメモリ１４を介して表示器１で表示され
る。この動作をくり返して、データ表示器１上に
設定データを用意し終えてからセツトキー７を押
すと、この設定データがメモリ９に書き込まれる
とともにフリツプフロツプ８がリセツトされ表示
モードに戻り、変更された設定データをゼロサプ
レツシヨンして表示する。なお設定を中止したい
場合にはセツトキー７を押さないでパラメータ選
択キー４を押せば、フリツプフロツプ８がリセツ
トされ、セツトモードを解消し、表示モードに戻
る。

このように現データを表示しながら桁指定によ
り特定桁の数値だけを変更することができるた
め、設定操作を短時間にでき、しかもパラメータ
選択キー、シフトキー、数値設定キーおよびセツ
キーだけの少ないキー操作でパラメータの選択・
設定ができる。またシフトキー５を押して、数値
設定キー６を押して、さらにセツトキー７を押さ
ないと設定データは変更されないから、三重扉に
なつており不用意にキーに触れたくらいで誤設定
されることがない。さらにセツトモードのときは
ゼロサプレツシヨンなしで現データを表示するの
で、現データより桁の大きいデータへ変更する場
合にも桁選択を容易にできる。

次に小数点位置設定を行う場合には、側面パネ
ルのスイツチ１７を小数点位置側に切換えた後、
シフトキー５を押してセツトモードにすると、現
データを表示したまま現小数点位置の小数点のみ
がフラツシングして小数点位置設定モードになつ
ていることを示す。このモードではシフトキー５
は小数点位置設定用キーとして動作し、シフトキ
ー５を押す毎に小数点位置はフラツシングしなが
らサイクリツクに右シフトする。シフトキー５の
操作によつて小数点設定が終ればデータ設定と同
様にセツトキー７を押すことによつてメモリ９に
セツトされる。このようにデータ設定と小数点設
定とをスイツチ１７で切換えているため、データ
設定時に小数点位置が変更されることがない。ま
たデータを表示したまま、実際に表示器に小数点
を打つた形での位置の確認を取りながら設定がで
きる。

なお上述ではデータ設定を行うセツトモードの
とき常に選択された桁をフラツシングさせる場合
を例示したが、第３図のブロツク図に示すように
数値設定キー６を操作したときは数値を見やすい
ようにフラツシングを止めてもよく、またその桁
だけ輝度を上げるようにしてもよい。また数値設
定キー６としてインクリメントボタンの他にデク
リメントボタンを設けてもよい。この場合数値設
定がさらに容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案計器の一実施例を示す概念的な
外観図、第２図はそのパラメータ設定部の一実施
例をブロツク線図、第３図はパラメータ設定部の
別の実施例を示すブロツク線図である。 １……データ表示器、４……パラメータ選択キ
ー、５……シフトキー、６……数値設定キー、７
……セツトキー、８……フリツプフロツプ、９…
…メモリ、１４……データ設定用バツフアメモ
リ、１５……ゼロサプレツシヨン回路、１７……
データ設定と小数点設定とを切換えるスイツチ、
２０……小数点設定用バツフアメモリ、２１……
データ表示器駆動回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. データ表示器と、このデータ表示器で表示され
   るデータを選択するパラメータ選択キーと、前記
   データ表示器で表示されたデータの桁選択および
   小数点設定を行うシフトキーと、このシフトキー
   で選択された特定桁の数値を変更する数値設定キ
   ーと、シフトキーと数値設定キーで設定されたデ
   ータをメモリにセツトするセツトキーと、シフト
   キーの機能を桁選択か小数点設定かに切換えるス
   イツチを設け、このスイツチが小数点設定側を選
   択したときデータ表示器でデータを表示したまま
   小数点位置をシフトキーにより設定することを特
   徴とするパネル計器。