JPS6364523B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

発明の背景 発明の分野 本発明は一般に吸収性物品、例えば使い捨てオ
ムツに関し、更に詳細には蒸気の通過を可能とさ
せる一方、液体の通過を遅延させる前記物品用の
裏ばりに関する。 背景技術 人体からの液体排出物を吸収しかつ保持するの
に使用される吸収性物品、例えばオムツは周知で
ある。オムツは、洗浄しかつ多数回再使用しよう
とする多少永久型のもの、または１回だけ使用
し、次いで捨てようとする使い捨て型のもののい
ずれかである。オムツ、特に使い捨てオムツの外
部は、吸収された液体がオムツを通過しかつ隣接
物品、例えば衣類、寝具等を汚すのを防止するた
めに可撓性不透過性シートでカバーされ得ること
が既知である。これらのカバーシートはバツクシ
ートとして既知であり、そして一般に防水プラス
チツク、例えばポリエチレンから作られる。バツ
クシートは液体がそれを通過するのを防止し、そ
して液体をオムツ内に含有するのを助ける。不都
合なことに、バツクシートは完全な不透過性のた
め時々オムツにむれた感じを与え、そして着用者
にとつて不快となる。更に、それらの不透過性
は、オムツに含有される液体の蒸発によつて生ず
るであろうオムツの自己乾燥を妨げる。 蒸気に対して透過性であるバツクシートは通気
性バツクシートとして既知であり、そして文献に
記載されている。これらの通気性バツクシートは
より冷い感じを服装品を与え、そして着用しなが
らオムツの若干の乾燥を可能にする。一般に、こ
れらの通気性バツクシートは、液体の通過を遅延
させながらバツクシートを通しての蒸気の通過を
可能とさせられる。 例えば、米国特許第3156242号明細書は、微孔
フイルムを通気性バツクシートとして使用するこ
とを教示している。米国特許第3881489号明細書
は、２層の組み合わせ（その第一は低ボイド容量
の多孔化熱可塑性フイルムであり、その第二は有
孔性高ボイド容量の疎水性テイシユである）から
なる通気性バツクシートを教示している。米国特
許第3989867号明細書は、蒸気をバツクシートに
容易に通過させながら液体の通過を防止するテー
パー状穿孔ボス（hollowed bosses）を設けた通
気性バツクシートを教示している。 これらのバツクシートは更に通常の不透過性バ
ツクシートを超える若干の改善を与え、そして最
後の２つのものは特に価値を有するが、通常の着
用時に遭偶する圧力にかけられた際に液体の通過
を依然として制限しながら蒸気の更に効率的な通
過を与える物品が依然として要望されている。 発明の要約 本発明によれば、吸収性芯および蒸気透過性液
体不透過性（通気性）バツクシート（通気性バツ
クシートは２つのエレメント、即ち外方シートお
よび内方パネルからなる）からなるオムツが提供
される。外方シートは、シートの長さ方向に沿つ
てオムツの前方腰部分から後方腰領域まで縦方向
にのびる中心領域において蒸気透過性でありかつ
比較的液体不透過性であり、そして中心領域に隣
接しかつ中心領域の両側にある２つの縦方向の領
域において不透過性であるように作られる。内方
パネルは、オムツの股の領域において外方シート
の幅にわたつて実質上完全に横方向にのびるが、
股の領域において外方シートの長さに沿つて縦方
向の一部分の距離だけのびる不透過性シートであ
る。２つのエレメントは重ねられてバツクシート
を形成する。 従つて、本発明の目的は、蒸気の通過を可能と
させ、それによつて冷却効果および乾燥効果を使
い捨てオムツに与えるが、液体を使い捨てオムツ
内に保持する使い捨てオムツを提供することにあ
る。 発明の具体的説明 本発明の吸収性物品、更に詳細には本発明の使
い捨てオムツは２つの必須部材、即ち後述の吸収
性芯およびバツクシートからなる。場合によつて
は、そして好ましくはトツプシートが第三部材と
して設けられる。勿論、トツプシートはオムツの
吸収性芯と着用者の体との間に介装しようとする
エレメントである。本発明の以下の説明は、場合
によつて設けられるトツプシートを包含する。 図面、特にその第１図を参図すると、使い捨て
オムツ２１は本発明の使い捨てオムツの１つの好
ましい構造物である。オムツ２１は、種々の材料
の多プライから作られる。第１図に図示された好
ましい構造物は、トツプシート２２、吸収性芯２
３、内方パネル２４、および外方シート２５を包
含する。 以下に特にことわらない限り、本明細書におい
て「バツクシート」なる用語の使用は後述の内方
パネルおよび外方シートからなる本発明のバツク
シートを意味する。 内方パネル２４は外方シート２５上に重ねられ
てバツクシートを形成する。吸収性芯２３は内方
パネル２４および外方シート２５上に重ねられ、
トツプシート２２は吸収性芯２３上に重ねられ
る。使い捨てオムツ２１は、前方腰領域２６、後
方腰領域２７、および股の領域２８を有するであ
ろう。使い捨てオムツ２１を着用する際に、前方
腰領域２６は着用者の体の腹において着用者の腰
付近に一般に置かれ、一方後方腰領域２７は着用
者の体の背中において着用者の腰付近に一般に置
かれる。股の領域２８は着用者の股の領域付近に
一般に置かれる。或る種の構造的配置において
は、前方腰領域２６および後方腰領域２７は交換
可能である。このことは第１図に示された具体例
において一般に行われる。 使い捨てオムツ２４は、前方腰領域２６から後
方腰領域２７まで一般に走行する縦方向想像中心
線によつて２つの部分に区画して考えられ得る。
また、使い捨てオムツ２１は、股の領域２８を通
る領域にわたつて一般に走行する横方向想像中心
線によつて２つの部分に区画して考えられ得る
（第１図に図示された具体例は２つの想像中心線
で対称であるが、他の具体例はこのように対称で
ある必要はないことに留意すべきである）。 前記のように、吸収性芯２３は内方パネル２４
および外方シート２５の上に重ねられ、そしてト
ツプシート２２は吸収性芯２３上に重ねられる。
トツプシート２２は縦方向の寸法が吸収性芯２３
よりも長いことができ、それ故トツプシート２２
は第１図に示すように吸収性芯２３の縦方向エツ
ジの回りに折り重ねられかつその下に折り重ねら
れる。トツプシート２２および吸収性芯２３の組
み合わせは、横方向のエツジおよび縦方向の末端
が一般に隣接しかつ平行であるように外方シート
２５上に重ねられる。 トツプシート２２は、従順で柔軟な感じの有孔
紙または不織布ウエブであることができる。好適
なトツプシートの例は、米国特許Re第26151号明
細書に記載されている。前記特許によつて示唆さ
れた特定のトツプシートは、熱可塑性結合剤で結
合された疎水性不織レーヨンウエブである。 他の好適なトツプシートは、米国特許第
3860003号明細書に示されている。特に好ましい
トツプシートは、約2.2〜約2.5デニールの繊維か
ら作られかつ約17g／m²の坪量を有するスパンボ
ンドポリエステル不織布である。 吸収性芯２３は、当業者に周知の如何なる材料
からも製造され得る。好適な例は、紙綿の多プラ
イ、毛羽立つたセルロース繊維またはエアフエル
トとして時々称される木材パルプ繊維、および紡
績繊維である。吸収性芯は、前記米国特許第
3860003号明細書に記載のように半硬質であるこ
とができる。好ましい吸収性芯は、当業者に周知
の乾式抄造粉砕等級木材パルプから作られる。約
0.02〜約0.04g／cm²の坪量が好ましい。 本発明のバツクシートは、２つのエレメント、
即ち内方パネル２４および外方シート２５からな
る組み合わせである。 外方シート２５を第４図の代表的平面図に示
す。外方シート２５には２種類の領域、即ち不透
過性領域および蒸気透過性で比較的液体不透過性
の領域が設けられている。不透過性領域は液体ま
たは蒸気を本質上何も移送させない。蒸気透過性
で比較的液体不透過性の領域は、約0.6g／100
cm²／時よりも大きい蒸気移動速度を有し、そして
液体を約５％よりも低い液体移動率で通過させる
であろう。 ここで使用する液体移動率は、比較的液体不透
過性の材料の液体バリヤー性の尺度である。 評価すべきサンプルを湿潤標準芯と流体捕集物
との間に置く。湿潤標準芯を、湿潤標準芯から追
い出された如何なる液体もサンプルを通り流体捕
集物に通過しなければならないように均一な圧力
にかける。当然、サンプルが不透過性であるなら
ば、何の液体もサンプル中に通過しない。サンプ
ル中を通過する液体が多ければ多いほど、サンプ
ルは低い液体不透過性である。 標準芯は乾式抄造粉砕等級木材パルプから作ら
れ、そして0.023g／cm²の坪量を有する。標準芯は
テイシユ（後述）によつてカバーされ、そして直
径7.5cmの円形である。それをその重量の５倍の
合成尿でぬらす。合成尿は、非イオン界面活性剤
〔例えば、ローム・エンド・ハース・カンパニー
によつて製造されるトリトン（Triton）Ｘ−
100〕の添加によつて表面張力が45ダイン／cmに
減少され、かつ塩化ナトリウム１重量％も含有す
る蒸留水である。 流体捕集物はホワツトマン（Whatmann）
＃４実験室用紙（各々直径12.7cm）の２プライ
からなる。 サンプル、湿潤芯、および流体捕集物を湿潤標
準芯の表面にわたつて均一に分布された3078gの
おもりに付す。５分後、おもりを取り外し、試験
組立体を解体し、そして計量によつて流体捕集物
内の液体の量を測定する。液体移動率は、５分間
の試験時にサンプルを通つて流体捕集物に通過す
る液体の量を、湿潤標準芯に最初に存在する液体
のパーセントとして表示したものであると定義さ
れる。 蒸気移動速度を同様の技術によつて測定する。
前記標準芯を不透過性支持体上に置き、そしてそ
の重量の５倍の前記合成尿でぬらす。評価すべき
サンプルを、本発明の使い捨てオムツに使用した
際に有するであろうような配向において芯にわた
つてしつかりと伸張させる。全組立体を23℃の50
％相対湿度雰囲気中において１時間置く。芯から
蒸発する液体の量を計量によつて測定する。蒸気
移動速度は、蒸発された液体の量を液体ｇ／100
cm²サンプル／時で表示したものであると定義され
る。 外方シート２５においては、蒸気透過性で比較
的液体不透過性の領域は、第４図に示された縦方
向想像中心線３３に沿つて縦方向にのびる中心領
域である。前記中心領域に隣接して縦方向にのび
かつ前記中心領域の両側にある領域は、液体およ
び蒸気の両方に対して不透過性である。第４図に
おいては、蒸気透過性で比較的液体不透過性の領
域は一般にＺによつて示され、一方不透過性領域
は一般にＣおよびＤによつて示される（参照文字
が外方シート２５の特定の領域を一般に言及する
ためにこの点において使用され；後においては不
透過性領域および蒸気透過性で比較的液体不透過
性の領域の相対的大きさを説明する際の尺度とし
て使用されるであろう）。外方シート２５の幅は
Woによつて示され、そしてその長さはLoによつ
て示される。 外方シートは、それぞれの領域が不透過性領域
および蒸気透過性で比較的液体不透過性領域であ
る限り、如何なる好適な材料からも如何なる好適
な方法によつても作られ得る。 外方シート用に好適であると見い出されている
一材料は、好都合な方法で多孔化されている熱可
塑性フイルム（例えば、通常のポリエチレンフイ
ルム）である。好ましい多孔度は、次式 Ｒ＝ｄ（OA）／ｃ 〔式中、ｄはフイルム内の孔の平均直径（cm）で
あり、OAは％で表示される多孔化フイルムの全
開口面積であり、そしてｃは孔の平均厚（または
長さ）である〕 で定義される無次元Ｒ値によつて記載され得る。
通常、開口部が熱可塑性フイルム内に形成される
場合、開口部は先端および基端の両方において幾
分不規則な円錐開口の形状をとる。平均直径は、
このようにして形成された円錐の直径の相加平均
である。細孔の厚さは、このようにして形成され
た円錐の平均高さである（勿論、開口部が円錐の
通常の形成なしにフイルムから均一に切断される
べきであるならば、ｃはフイルムの厚さである）。 約２〜約40、好ましくは約５〜約25のＲ値を有
する多孔化フイルムは、本発明で使用するのに適
当な液体移動率および蒸気移動速度を通常有す
る。 外方シート２５の別の構造物は、米国特許第
3929135号明細書に記載のテーパー状毛管を利用
する。この特許は、１エレメントとして臨界的寸
法のテーパー状毛管を設けた定方向液体不透過性
シートを有する吸収性物品を記載している。前記
米国特許第3929135号明細書に記載のエレメント
を外方シート２５用基材として使用できる。即
ち、外方シート２５には前記米国特許第3929135
号明細書に教示のように蒸気透過性で比較的液体
不透過性の領域Ｚにおいてテーパー状毛管を設け
ることができる。この具体例においては、外方シ
ート２５は厚さ約0.013〜約0.076mm、好ましくは
約0.020〜約0.030mmの好適な不透過性材料、例え
ば低密度ポリエチレンであることができる。外方
シート２５には外方シート２５の平面における基
端および外方シート２５の平面から離れた先端を
有するテーパー状毛管を設けることができる。一
般に、先端は外方シート２５の平面から離れた想
像平面内にある。これらのテーパー状毛管には前
記米国特許第3929135号明細書に記載されかつ定
義された先端直径、基端直径、テーパー角および
高さが形成される。第３図は、第２図の３−３線
に沿つてとられた外方シート２５の断面図を表わ
し、そして第２図の外方シート２５にはこの種の
テーパー状毛管が設けられている（勿論、第１図
および第２図は本発明のオムツの一般化された代
表であつて、前記テーパー状毛管を有する構造物
には限定されない）。テーパー状毛管は約0.013〜
約6.35mmの基端直径および約0.0025〜約2.54mmの
先端直径を有しているべきである。テーパー状毛
管は約0.025〜約1.02mmの高さを有しているべき
である。テーパー角は約0゜よりも大きいが、約
90゜よりも小さい。１cm²当たり約２〜約1400のテ
ーパー状毛管があるべきである。好ましくはテー
パー状毛管は基端直径約0.76〜約1.27mm、先端直
径約0.25〜約0.51mmおよび高さ約0.25〜約0.51mm
を有する。好ましくは、１cm²当たり約46〜約132
個のテーパー状毛管があるべきである。 前記米国特許第3929135号明細書に記載のエレ
メントは定方向液体不透過性であることが記載さ
れた。即ち、テーパー状毛管を設けた外方シート
は、通常の状況下において液体を一方向のみに流
させ、逆方向には流させない。液体不透過方向
は、テーパー状毛管の最小直径から最大直径への
方向である。或いは、この方向は、テーパー状毛
管の基端がシートの平面内にありかつテーパー状
毛管の先端がシートの平面から離れた想像平面内
にある場合に、流体不透過方向は先端の想像平面
からシートの平面への方向であると記載され得
る。 外方シート２５は、相対的液体不透過性の方向
が吸収性芯からオムツの外面への方向であるよう
な配向で使用されなければならない。通常の場
合、このことは外方シート内のテーパー状毛管の
先端が吸収性芯の方向に配向され、かつオムツの
外面から離れることを意味する。 前記要件を満たす限り、他の材料、例えば不織
シートを外方シートとして使用できる。 内方パネル２４を如何なる液体不透過性材料か
らも作ることができる。この種の材料の例は、当
業者には明らかであろう。唯一の要件は、材料が
液体に対して不透過性であり、着用者の回りでの
使い捨てオムツのフイツトを妨げない程度に可撓
性であり、そして使い捨てオムツの全嵩高を相当
に加えることによつて着用者を不快とさせないよ
うに低嵩高を有することである。当然、材料は人
間の皮膚に対して害がなく、そして外方シート２
５および吸収性芯２３およびトツプシート２２と
物理的に適合すべきである。特に好適な１材料
は、約0.013〜約0.025mmの厚さを有するポリエチ
レンである。 内方パネル２４を第５図の代表的平面図に示
す。中心線３３は縦方向想像中心線であり、一方
中心線３２は横方向想像中心線である。内方パネ
ル２４の幅は一般にW₁によつて示され、その長
さはＸによつて示される。参照文字Ｘは、内方パ
ネル２４の不透過性領域を示す。第５図および第
１図に図示された具体例においては、不透過性領
域Ｘの長さは内方パネル２４の縦方向の全長であ
る。 内方パネルの別の具体例２４′を第６図の代表
的平面図に示す。内方パネル２４′は、横方向想
像中心線３２が中心となるように一般に位置付け
られた不透過性領域Ｘを有するシートとして示さ
れる。領域ＡおよびＢは不透過性領域Ｘに隣接し
て横方向にのび、かつ不透過性領域Ｘの両側にあ
る。領域ＡおよびＢは本質上完全に蒸気透過性で
なければならない。即ち、領域ＡおよびＢは、蒸
気移動に対して何の実際的抵抗も与えてはならな
い。実際上、蒸気移動に対して本質上何の抵抗も
与えない材料は液体も自由に通過させる。 第１図の場合のように、第６図において参照番
号２６，２７および２８はそれぞれ前方腰領域、
後方腰領域、および股の領域を表わす。内方パネ
ル２４′の一般的幅はWiによつて示され、その長
さはLiによつて示される。 内方パネル２４′は、テイシユ、例えば69.9
Kg／300m²の坪量を有する高湿潤強度クラフトパ
ルプペーパーテイシユに基づくことができる。こ
のテイシユを好適な方法で処理して、その領域Ｘ
を液体に対して不透過性とさせる。例えば、テイ
シユを領域Ｘにおいて溶融ポリエチレンまたは当
業者に周知の好適なロウで処理することができ
る。熱可塑性フイルムを適当な位置においてテイ
シユに貼着することによつても不透過性領域を形
成できる。テイシユを処理して領域Ｘを不透過性
とさせる方法にかけられる唯一の束縛は、一般に
前記内方パネル２４にかけられる制限である。即
ち、処理後、領域Ｘは液体に対して不透過性でな
ければならず、可撓性でなければならず、その所
期用途用に適当である嵩高よりも高くてはなら
ず、人間の皮膚に害があつてはならず、そして使
い捨てオムツの他のエレメントと適合しなければ
ならない。好ましくは、処理されたテイシユの表
面は、使用時に吸収性芯から離して配置される。 第６図に示された内方パネル２４′は、吸収性
芯２３の回りに通常使用される封筒（envelope）
テイシユであることができ、好ましくは封筒テイ
シユである。吸収性芯の回りに封筒テイシユを使
用する大抵の使い捨てオムツにおいては、封筒テ
イシユは一般にその平らな両面において吸収性芯
に面する。本発明の実施において、封筒テイシユ
を処理して内方パネル２４′を与える場合には、
外方シートに向けて配置される封筒テイシユだけ
がそのように処理されることを強調しなければな
らない。 内方パネル２４′は、領域ＡおよびＢが好都合
な方法で多孔化され、かつ領域Ｘが非多孔化のま
まである熱可塑性フイルムであることができる。 内方パネル２４′は、事実、前記基準を満たす
如何なる材料であることもできる。 第２図は、内方パネル２４′がテイシユであり、
そして股の領域２８が前記のように処理されて不
透過性領域Ｘを形成した本発明のオムツの具体例
の分解斜視図である。前のように、領域２６，２
７および２８はそれぞれ前方腰領域、後方腰領
域、および股の領域である。トツプシート２２は
吸収性パツド２３上に重ねる。次いで、これらの
２つのエレメントの内方パネル２４′上に重ね、
そして内方パネル２４′を外方シート２５上に重
ねる。次いで、エレメントの積み重ねを折り重ね
て、第１図に図示するようにオムツを形成する。 前記のように、図における参照文字は相対的寸
法を表わす。参照文字Liは内方パネル２４′の縦
方向長さ（即ち、前方腰縦方向エツジから後方腰
縦方向エツジまでの方向の長さ）を示す。不透過
性領域（オムツの横方向の全幅にわたつて本質上
のびている）の縦方向の長さはＸによつて示され
る。好ましくは、Ｘは吸収性芯の長さの約25％〜
約85％、好ましくは約65％である。LiおよびＸが
一致しない場合には、Liは吸収性芯の長さに応じ
た好都合な長さを有する。次いで、長さＡおよび
Ｂを便宜上選択する。唯一の束縛は、不透過性領
域がオムツの股の領域内に置かれなければならな
いことである（吸収性芯の長さは吸収性芯の縦方
向の寸法であり、そして前記の外方シートの縦方
向の寸法に対応する）。領域ＡおよびＢを吸収性
芯の回りに折り重ねることができる。 同様に第４図を参照すると、外方シート２５の
蒸気透過性で比較的液体不透過性の領域は、外方
シート２５の全長に本質上縦方向にのびる。この
蒸気透過性で比較的液体不透過性の中心領域の横
方向の幅はＺによつて示される。同様に、外方シ
ート２５の不透過性領域は外方シート２５の縦方
向の全長に本質上のび、そしてそれぞれ幅Ｃおよ
びＤを有する。不透過性領域ＣおよびＤは、本質
上オムツに自由側部フラツプ脚シールを与える。
一般に、ＣおよびＤは各々約５cmよりも長く、好
ましくは各々は約7.6cmである。 内方パネルの横方向の幅Wiおよび外方シート
のWoは好都合な寸法である。好ましくは、外方
シートは内方パネルよりも少なくとも約10cm幅広
い。内方パネルは通常実質上吸収性芯と同一の幅
である。 通常、使い捨てオムツは乳幼児にオムツを当て
るのに使用される。通常の場合、外方シート２５
の縦方向の長さLoは約30〜約52cmであり、一方
内方パネル２４′の縦方向の長さLiは約38〜約53
cmである。好ましくは、内方パネル２４の幅Wi
は約21〜約34cmであり、そして外方シート２５の
幅Woは約31〜約43cmである。吸収性芯は一般に
縦方向において約26〜約45cmであり、そして横方
向の幅は約21〜約34cmである。 しかし、使い捨てオムツを成人にフイツトする
ように設定できる。事実、失禁成人が使用する成
人用の大きさの使い捨てオムツの大きな商業的需
要がある。成人によつて使用されようとする場合
には、Loは好ましくは約71〜約102cmであり、一
方Liは約76〜約110cmである。好ましくは、内方
パネルは幅約30〜約54cmであり、そして外方シー
トは幅約45〜約79cmである。吸収性パツドは縦方
向において約58〜約87cmであり、そして横方向の
幅が約30〜約54cmである。前のように、Ｘは吸収
性芯の長さの約25％〜約85％、好ましくは約65％
である。 前記のように、内方パネル２４および２４′、
外方シート２５、および全体の使い捨てオムツ２
１はすべて図面において矩形物として表わされて
いる。これらの矩形物は米国特許Re第26151号明
細書に本質上記載されている。米国特許第
3860003号明細書は、図面に示された矩形配置と
は若干異なる広げた配置を有する使い捨てオムツ
を教示している。本発明を米国特許第3860003号
明細書によつて教示された配置のような配置に容
易に適応させることができることが理解されるべ
きである。この場合、LoおよびLiの絶対寸法お
よび吸収性芯の長さおよび幅は必要に応じて変化
するであろう。内方パネル２４および２４′およ
び外方シート２５の各種の領域は相対的寸法関係
を保持するが、これらの領域の絶対的幅および長
さは変化するであろう。 内方パネルおよび外方シートを各種の方式で連
合させることができる。好ましい具体例において
は、２つのエレメントは、多分オムツ折り重ねら
れた横方向の境界以外では互いに貼着されない。
即ち、内方パネルは外方シートと吸収性芯との間
に外方シートに隣接して単に置かれる。それらは
如何なる方式でも一方を他方に接合しない。 別の好ましい具体例においては、内方パネルを
接着剤ビーズまたはスポツトによつて外方シート
に貼着させる。例えば、縦方向想像中心線に平行
にのび、かつ内方パネル２４の不透過性部分の全
長にわたつて本質上のびる接着剤の多数の狭いビ
ーズを使用して、これらの２つのエレメントを接
合できる。これらの多数のビーズを約0.6〜約５
cm離間させることができる。この特定の配向にお
いて適用された接着剤のビーズは、内方パネルと
外方シートとを接合するのに役立つだけではな
く、内方パネルと外方シートとの間の領域に不注
意に移行する如何なる液体の横方向の移行も制限
するのに役立つ。液体のこの種の横方向の移行の
防止は、使用した際に着用者の脚の回りのような
オムツの横方向エツジからの液体の漏れがないよ
うにするのに役立つ。好ましくは、接着剤の縦方
向ビーズをオムツにおける接着剤の他のビーズの
不存在下においてさえ同一の理由でオムツの側部
フラツプ領域に適用する。如何なる接着剤、例え
ば当業者に周知のホツトメルト接着剤も使用でき
る。 本発明を限定するわけではないが、本発明をよ
り良く説明するために、以下の例を示す。 例 本発明を例示するために（限定はされない）、
以下の例を示す。 商業上入手可能な主要オムツに形状、大きさ、
および構造が類似であり、かつ第１図に一般に図
示されたデザインを有する使い捨てオムツを作つ
た。 サンプルＡ 吸収性芯は乾式抄造粉砕等級木材パルプから作
られ、0.028g／cm²の坪量を有し、そして縦方向の
長さ約40.6cm、横方向の幅30.2cmであつた。吸収
性芯をトツプシートに最も近に面上において57.9
Kg／3000m²の坪量を有するペーパーテイシユでカ
バーした。約23.5g／m²の坪量を有し、かつ約
30.2cm×約47cmであるスパンボンドポリエステル
繊維のトツプシートを吸収性芯の一面上に重ね
た。外方シートは、基端直径0.813mm、先端直径
0.279mmおよび上記基端より先端までの高さ0.401
mmを有するテーパー状毛管を設けた0.025mmのポ
リエチレンであつた。１cm²当たり128個のテーパ
ー状毛管があつた。外方シートは48.3cm（Lo）×
38.1cm（Wo）であつた。外方シートは11.4のＲ
値を有していた。内方パネルは69.9Kg／3000m²の
坪量のペーパーテイシユであり、そして47cm
（Li）×30.2cm（Wi）であつた。寸法Ｘが26.7cmと
なるようにテイシユの中心部分を溶融ポリエチレ
ンで被覆することによつて不透過性領域を得た。
この内方パネルを第２図に一般に示すように外方
シートと吸収性芯との間に外方シートと隣接して
置いた。外方シートおよび内方パネルからなるバ
ツクシートを吸収性芯／トツプシート組立体上に
重ね、そして全ユニツトを折り重ねて第１図によ
つて一般に示される使い捨てオムツとした。ホツ
トメルト接着剤ビーズを各側部フラツプ領域に沿
つて縦方向に置いた。外方シートと内方パネルと
の間の直接取付点が、オムツの折り重ねられた側
部フラツプ領域だけにあることを強調すべきであ
る。 サンプルＢ サンプルＢをサンプルＡのように作つたが、内
方パネルは30.2cm（Wi）×26.7cm（Ｘ）である不
透過性ポリエチレンフイルムであつた。内方パネ
ルを両面粘着テープでその横方向にのびるエツジ
に沿つて外方シートに接着的に締結させた。内方
パネルを接着した外方シートの内面側に、69.9
Kg／3000m²の前記ペーパーテイシユを配置し、吸
収性パツドをバツクシートの上記テイシユ側に面
するように配置した。これにより吸収性パツドと
不透過性の内方パネルの間にペーパーテイシユが
含まれた状態となつている。不透過性の内方パネ
ルを外方シートに接着してあるので、ペーパーテ
イシユの所定部分を非透過性にする必要がない。 サンプルＣ サンプルＣはコントロールサンプルであり、そ
して通常の使い捨てオムツであつた。サンプルＣ
をサンプルＢのように作つたが、内方パネルがな
かつた。外方シートは厚さ0.025mmの不透過性ポ
リエチレンであり、通常の使い捨てオムツのバツ
クシートであつた。 着用した際に本発明の使い捨てオムツから蒸発
する蒸気の量を測定するために（そして本発明の
２つのエレメントのバツクシートの通気性を測定
しかつ示すために）、以下の試験を実施した。 サンプルを折り重ねて、乳幼児につけるような
通常の使い捨てオムツの配置とした。即ち、前方
腰領域および後方腰領域を互いに近接させ、それ
によつてオムツをＵ字状に折り重ねた。トツプシ
ートはＵ字状の内面を形成し；バツクシート、本
発明の２つのエレメントのバツクシートまたは通
常のコントロールのバツクシートのいずれかはＵ
字状の外面を形成した。サンプルＡおよびＢにお
いては、内方パネルは一般にＵ字状の底部にあつ
た。合成尿のアリコート（aliquot）を各オムツ
の股の領域に加えて汚れを模擬した。アリコート
は70mlであつた昼間の使用を模擬し、または150
mlであつて夜間の使用を模擬した。ぬれたオムツ
をすべての開口エツジに沿つて両面粘着テープで
密封して、乳幼児の脚および腰の回りのオムツの
密閉を模擬した。 サンプルを静的および動的蒸発（通気性）試験
に付した。 静的試験の場合には、前記のように作られたオ
ムツを懸垂して腰領域を最上部とし、かつ股の領
域を自由に下方につるした。サンプルを23℃の50
％相対湿度雰囲気中に２時間置いた。この時間に
生ずる目減りを観察しかつ記録し、そして蒸発さ
れた最初の負荷の重量％として記録した。 動的試験の場合には、オムツを静的試験の場合
のように作り、そして懸垂した。しかし、この場
合には、オムツを乳幼児の動きを模擬するように
操作させた。この操作は、懸垂されたオムツの股
の領域に対してプレスするか、或いは股の領域を
固定された腰領域に向けて上方に約7.6cmの距離
上げ、次いで股の領域を約15サイクル／分の速度
で元の位置に下げる単純な機械化された機械装置
によつて与えられた。静的試験の場合のように、
観察し、そしてデータを記録した。 各オムツサンプル５個ずつを試験し、そして静
的試験の平均の結果を表Ｉに示し、動的試験の平
均の結果を表に示す。

【表】

【表】 容易にわかるように、本発明のオムツは通常の
使い捨てオムツよりも液体を多量に蒸発させた。
このように、本発明のオムツは通常の使い捨てオ
ムツよりも効率的に通気させる。内方パネルがオ
ムツの縦方向エツジにおける折り重ねられた側部
フラツプ領域以外外方シートに貼着されていない
サンプルＡは、別の具体例よりも有効であること
が示された。 同時に、蒸発（通気性）試験を実施し、液体が
オムツの外面に存在するかどうかを注意深く観察
した。本質上何の液体もいずれのサンプルの外面
上に観察されなかつた。 オムツをサンプルＢのように作るが、内方パネ
ルを完全に省略した。これらのオムツは適当な蒸
発または通気性を示すが、同時に過剰量の液体を
外方シート中に通過させる。それ故、隣接の衣類
が汚れるので、これらのサンプルは実用的用途用
には不適当である。 サンプルＡ，ＢおよびＣに対応するオムツを作
り、そして生きている乳幼児に使用することによ
つて評価する。乳幼児の母親は、すべてのサンプ
ルが外方衣服のぬれまたは汚れからの適当な保護
を与えると判定し、そして本発明のオムツが通常
の使い捨てオムツよりも全体に乾燥しており、か
つ冷いと判定している。上述の如く、本発明はオ
ムツを通して空気を循環させて着用者に殆ど生温
かく感じさせず、オムツから水蒸気を発散させ、
吸収体を乾燥させると共に、股領域において不透
過性の内方パネルの存在により、必要な場合、水
分の通過をよく制御することができる。かくして
このオムツは孔のあいていないバツクシートによ
りオムツに汚物封じこめ（containment）性能を
もたらし、一方ドライヤーであり、着用者に生温
かく感じさせない利点をもたらす。 また、本発明において、特に、 ａ） 乾式抄造粉砕木材パルプ繊維からなり、か
つ約0.03g／cm²の秤量を有する吸収性芯、 ｂ） １cm²当たり約130個のテーパー状毛管を設
けた厚さ約0.025mmのポリエチレンフイルムか
らなり、蒸気透過性で比較的液体不透過性の外
方シート（前記テーパー状毛管は前記フイルム
の平面における直径約0.81mmの基端、前記フイ
ルムの平面から離れた平面における直径約0.28
mmの先端および約0.40mmの高さを有する）、お
よび ｃ） 前記吸収性芯と実質上同じ幅でありかつ前
記吸収性芯の長さの約65％である不透過性領域
を設けた約70Kg／3000m²の秤量を有するペーパ
ーテイシユからなる内方パネル からなり、前記内方パネルは前記外方シート上に
重ねられて通気性バツクシートを形成し、そして
前記吸収性芯は前記内方パネルが前記吸収性芯と
前記外方シートとの間に介装されかつ前記不透過
性領域がオムツの股の領域に配置されるように前
記バツクシート上に重ねられるように構成すれ
ば、外方シートにおける前述のＲ値がより好まし
い値になる様に各条件が設定され、これによつて
上述した本発明の効果がより増加するものであ
る。 本発明の前記の具体的説明は、使い捨てオムツ
についてなされている。吸収性芯および特定の配
置の通気性バツクシートからなる本発明を他の具
体例において使用できることが予測される。例え
ば、本発明の吸収性物品を外科用包帯および衛生
ナプキンとして使用するような形状および大きさ
とすることができる。この種の具体例への本発明
の教示の拡張の詳細は当業者には明らかであろ
う。

【図面の簡単な説明】

第１図は広げた状態でありかつ各種の層を切り
取つた本発明のオムツの一具体例の斜視図、第２
図は各種の部材を重ねる方式を示す本発明のオム
ツの別の具体例の分解斜視図、第３図は第２図の
３−３線に沿つてとられた断面図、第４図はその
各種の領域を示す本発明の外方シートの代表的平
面図、第５図はその各種の領域を示す本発明の内
方パネルの代表的平面図、第６図は本発明の内方
パネルの別の具体例の代表的平面図である。 ２１……使い捨てオムツ、２２……トツプシー
ト、２３……吸収性芯、２４，２４′……内方パ
ネル、２５……外方シート、２８……股の領域。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 吸収性芯、蒸気透過性で比較的液体不透過性
   の外方シート、および液体不透過性内方パネルか
   らなり、前記内方パネルは前記吸収性芯と実質上
   同じ幅であり、かつ前記吸収性芯の長さの約25％
   〜約85％であり、前記内方パネルは前記外方シー
   ト上に重ねられて通気性バツクシートを形成し、
   そして前記吸収性芯は、前記内方パネルが前記吸
   収性芯と前記外方シートとの間に介装されかつオ
   ムツの股の領域に配置されるように、前記バツク
   シート上に重ねられることを特徴とする使い捨て
   オムツ。 ２ 前記外方シートが約５％よりも低い液体移動
   率および約0.6g／100cm²／時よりも高い蒸気移動
   速度を有する特許請求の範囲第１項に記載のオム
   ツ。 ３ 前記外方シートがその側縁に沿つて不透過性
   である特許請求の範囲第２項に記載のオムツ。 ４ 前記外方シートがその側縁に沿つて不透過性
   である特許請求の範囲第１項に記載のオムツ。 ５ 前記外方シートがそれを通る多孔を有する不
   透過性フイルムから作られ、それによつて前記フ
   イルムの蒸気透過性で比較的液体不透過性の領域
   の、下式で表わされる多孔度Ｒ値が約２〜約40で
   ある特許請求の範囲第１項、第２項、第３項また
   は第４項に記載のオムツ。 Ｒ＝ｄ（OA）／Ｃ （式中ｄはフイルム内の孔の平均直径、OAは百
   分率で表示される多孔化フイルムの全開口面積、
   ｃは孔の高さである。） ６ 前記Ｒ値が約５〜約25である特許請求の範囲
   第５項に記載のオムツ。 ７ 前記外方シートが前記フイルムの平面内にお
   ける基端および前記フイルムの平面から離れた先
   端を有するテーパー上毛管を設けた不透過性フイ
   ルムから作られ、前記先端の直径が約0.0025〜約
   2.54mmであり、前記基端の直径が約0.013〜約6.35
   mmであり、前記毛管の高さが約0.025〜約1.02mm
   であり、そして前記毛管のテーパー角が約0゜より
   も大きく、かつ約90゜よりも小さく、そして１cm²
   当たり約２〜約1400個のテーパー状毛管がある特
   許請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４
   項に記載のオムツ。 ８ 前記テーパー状毛管の基端直径が約0.76〜約
   1.27mmであり、先端直径が約0.250〜約0.51mmであ
   り、高さが約0.25〜約0.51mmであり、そして１cm²
   当たり約46〜約132個のテーパー状毛管がある特
   許請求の範囲第７項に記載のオムツ。 ９ 前記内方パネルが不透過性領域および少なく
   とも１つの本質上完全に蒸気透過性の領域を設け
   たシートから作られ、そして前記不透過性領域が
   前記吸収性芯と実質上同じ幅であり、かつ前記吸
   収性芯の長さの約25％〜約85％である特許請求の
   範囲第１項、第２項、第３項または第４項に記載
   のオムツ。 １０ 前記内方パネルが不透過性領域および少な
   くとも１つの本質上完全に蒸気透過性の領域を設
   けたシートから作られ、そして前記不透過性領域
   が前記吸収性芯と実質上同じ幅であり、かつ前記
   吸収性芯の長さの約25％〜約85％である特許請求
   の範囲第５項に記載のオムツ。 １１ 前記内方パネルが不透過性領域および少な
   くとも１つの本質上完全に蒸気透過性の領域を設
   けたシートから作られ、そして前記不透過性領域
   が前記吸収性芯と実質上同じ幅であり、かつ前記
   吸収性芯の長さの約25％〜約85％である特許請求
   の範囲第６項に記載のオムツ。 １２ 前記内方パネルが不透過性領域および少な
   くとも１つの本質上完全に蒸気透過性の領域を設
   けたシートから作られ、そして前記不透過性領域
   が前記吸収性芯と実質上同じ幅であり、かつ前記
   吸収性芯の長さの約25％〜約85％である特許請求
   の範囲第７項に記載のオムツ。 １３ 前記内方パネルが不透過性領域および少な
   くとも１つの本質上完全に蒸気透過性の領域を設
   けたシートから作られ、そして前記不透過性領域
   が前記吸収性芯と実質上同じ幅であり、かつ前記
   吸収性芯の長さの約25％〜約85％である特許請求
   の範囲第８項に記載のオムツ。 １４ ａ） 乾式抄造粉砕木材パルプ繊維からな
   り、かつ約0.03g／cm²の秤量を有する吸収性芯、 ｂ） １cm²当たり約130個のテーパー状毛管を設
   けた厚さ約0.025mmのポリエチレンフイルムか
   らなり、蒸気透過性で比較的液体不透過性の外
   方シート（前記テーパー状毛管は前記フイルム
   の平面における直径約0.81mmの基端、前記フイ
   ルムの平面から離れた平面における直径約0.28
   mmの先端および約0.40mmの高さを有する）、お
   よび ｃ） 前記吸収性芯と実質上同じ幅でありかつ前
   記吸収性芯の長さの約65％である不透過性領域
   を設けた約70Kg／3000m²の秤量を有するペーパ
   ーテイシユからなる内方パネル からなり、前記内方パネルは前記外方シート上に
   重ねられて通気性バツクシートを形成し、そして
   前記吸収性芯は前記内方パネルが前記吸収性芯と
   前記外方シートとの間に介装されかつ前記不透過
   性領域がオムツの股の領域に配置されるように前
   記バツクシート上に重ねられることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の使い捨てオムツ。 １５ 前記不透過性領域が熱可塑性フイルムから
   なる特許請求の範囲第１４項に記載のオムツ。 １６ 前記不透過性領域が熱可塑性重合体で被覆
   された紙繊維からなる特許請求の範囲第１４項に
   記載のオムツ。 １７ エレメントとして、流体透過性トツプシー
   トをさらに含む特許請求の範囲第１４項、第１５
   項、または第１６項に記載のオムツ。