JPS6364175B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野と目的 本発明は、破砕豆粒とか細片海苔等の煎餅介在
物を中央部分に介在させ、表裏両面を煎餅生地で
覆つた新規な煎餅を作るためのサンドイツチ状の
煎餅生地を連続的に生産する装置に関するもので
あり、前記煎餅介在物を略一定量ずつ、打ち抜か
れるべき定位置に供給でき、また重ね合わされる
２枚の煎餅母生地を連続移行させつつ確実に接着
させうる装置を提供することを目的としている。

発明の構成と効果 本発明は、特許請求の範囲に明記されるよう
に、煎餅外郭を決める環状凸縁で囲まれた複数の
成形部を周面に有する積極駆動の型ロールに対
し、破砕豆粒等の煎餅介在物供給用の積極駆動の
供給ロールが対設され、該供給ロールには、前記
型ロールの成形部に相対するよう複数の煎餅介在
物の収納凹所が形成されており、型ロールの回転
方向において、前記供給ロールより前方の型ロー
ル周面には、第１の煎餅母生地の供給装置が配置
され、更に型ロール周面における回転方向前方に
は第１の煎餅母生地の押付け無端ベルトが配置さ
れており、型ロールの下方には、該型ロールから
外された第１の煎餅母生地受支用の無端ベルトが
配置されており、該無端ベルトの第１の煎餅母生
地受支位置より前方の上面に臨んで第２の煎餅母
生地の供給装置が配置され、前記無端ベルトの進
行方向において、第２の煎餅母生地の供給装置よ
り前方の位置には、第２の煎餅母生地の押付け装
置が配置され、前記無端ベルトの進行方向におい
て、前記押付け装置より前方の位置には、煎餅生
地の打抜きロールが配置されていると云う構成と
することにより、破砕豆粒あるいは細片海苔等を
略一定量ずつ、型ロールの成形部にのみ確実に供
給でき、また重ね合わされた２枚の煎餅母生地同
士を確実に接着させて焼成時における上下の煎餅
母生地の剥離を防止し、全く新規な構成の煎餅用
の煎餅生地を連続生産しうる効果を奏せしめるも
のである。

実施例とその作用 第１図は、本発明の実施の１例の略示側面図で
あるが、この装置によつて製造されるサンドイツ
チ状煎餅生地の１例は第６図に示されている。

第６図に示されるサンドイツチ状煎餅生地Ａは
裏側の煎餅生地Ｂと裏側の煎餅生地Ｃとが接面Ｄ
で一体に接着されており、両生地Ｂ，Ｃの重なり
の中央部分には破砕豆粒Ｅ層が介在させられてい
る。図示例の破砕豆粒としては、ピーナツツ、ア
ーモンド、カシユーナツツ等が用いられるが、そ
の外には細片海苔その他任意の乾燥食品粒体か細
片であればよい。

第１図は、前述のサンドイツチ状煎餅生地Ａを
連続的に均質に製造する装置の１例を示している
が、本発明の要旨とする構成を明示するため各種
ロールや各種ベルト類を支持する構枠、駆動装置
等の発明の要旨外の部材の図示は省略されてい
る。

第１図において積極駆動される型ロール１はそ
の周面２の円周方向および母線方向に複数の成形
部３が整列して形成されている。

この成形部３は、第２図および第３図に示され
るように、成形しようとする煎餅外郭に合致する
環状凸縁４が型ロール１の周面２に突設された構
造とされている。

この型ロール１の周面２には、該ロールの上部
に位置して破砕豆粒等の煎餅介在物供給用の供給
ロール５が密接して配置されている。

該供給ロール５は、型ロール１の成形部３に相
対し、かつ該成形部３の範囲内に含まれる面積の
煎餅介在物収納用の収納凹所６が、その周面７に
複数整列して形成されている。図示例の収納凹所
６は、第４図、第５図に示されるように複数の小
円溝８群によつて構成されており、小円溝８群は
型ロール１の成形部３の面積に合致する面積部分
９内に、第４図に示されるよう形成されている。

上述の供給ロール５は、第１図に示される煎餅
介在物の供給ホツパー１０の下底の開口部１１に
臨み、下底壁部でしごかれることにより収納凹所
６内に一杯に煎餅介在物を充填される。

なお、供給ロール５の収納凹所６は、型ロール
１の成形部３ピツチに合わせて周面７に刻設して
おき、両ロール１および５を等周速で回転させる
ことにより、常に収納凹所６を成形部３に相対さ
せうるものである。

型ロール１の矢印Ｆで示す回転方向において前
記供給ロール５より前方の型ロール１の周面２に
は、第１の煎餅母生地１２の供給装置１３が配置
されている。供給装置１３は矢印Ｇ，Ｈ方向に積
極駆動される一対のロールより成り、第１の煎餅
母生地１２は、のし餅状体１４となつて型ロール
１の周面２に供給される。

型ロール１の周面２における回転方向の供給装
置１３より前方位置には、案内ロール１５，１６
群によつて積極回動される弗素樹脂加工された押
付け無端ベルト１７が配置されている。

この押付け無端ベルト１７の先端部分１８は、
テンサー１９により嘴状とされ、型ロール１から
外された第１の煎餅母生地１２の受止用の、弗素
樹脂加工された無端ベルト２０上に臨ませられて
いる。

型ロール１の下方に位置する前記無端ベルト２
０における第１の煎餅母生地受支位置より前方
の該ベルト２０の上面２１に臨んで、第２の煎餅
母生地２２の供給装置２３が配置されている。供
給装置２３は矢印Ｊ，Ｋ方向に積極駆動される一
対のロールより成り、第２の煎餅母生地２２は、
のし餅状体２４となつて、無端ベルト２０上に受
支され、連行されるのし餅状体１４たる第１の煎
餅母生地１２の上面に重ねられ載置される。

前記無端ベルト２０の矢印Ｌで示される進行方
向において、第２の煎餅母生地２２の供給装置２
３より前方の位置には、のし餅状体２４となつた
第２の煎餅母生地２２をのし餅状体１４となつて
無端ベルト２０上に載置され、連行される第１の
煎餅母生地１２上に押し付け接着させる押付け装
置２５が配置されている。

前述の押付け装置２５は、無端ベルト２０の下
面に配置された受板２６と協働して押し付け作用
を生ずるが、その運動は次の如くである。

即ち周知の、欠歯歯車と複ラツクより成る機構
または摺動歯車と複ラツクより成る機構等によ
り、押付け装置２５はフレーム２７に支持され、
矢印Ｍ，Ｎ方向の往復運動を為しうるよう組み付
けられると共に、同時に周知の偏心カム機構等に
より、矢印Ｏ，Ｐ方向の上下運動を為しうるよう
組み付けられている。

上述の矢印Ｏ方向の運動は、無端ベルト２０へ
の押圧運動であり、矢印Ｍ方向の運動は、無端ベ
ルト２０の移行と同調した前進運動であり、矢印
Ｐ方向の運動は、無端ベルト２０からの離間運動
であり、矢印Ｎ方向の運動は無端ベルト２０の移
行方向と逆行する後退運動である。

前述の押付け装置２５としては通常のロールで
もよく、その下面には、型ロール１における成形
部３間の間隙部２８に対応する位置に凸刃部を設
け、この部分で重ね合わされているのし餅状体１
４，２４たる第１、第２の煎餅母生地１２，２２
を押圧するようにしてもよい。

前述の無端ベルト２０の先端は、嘴状とされて
搬送無端ベルト２９上に臨ませられており、押付
け装置２５の作用を受けたのし餅状体１４，２４
たる第１、第２の煎餅母生地１２，２２は無端ベ
ルト２０から搬送無端ベルト２９上に移し変えら
れる。

この搬送無端ベルト２９上には、打抜きロール
３０が配置されており、前述の重ねられ押し付け
られ、接着されたのし餅状体１４，２４たる第
１、第２の煎餅母生地１２，２２を前述の成形部
３で成形された部分の輪郭に沿つて打ち抜きサン
ドイツチ状煎餅生地３１に成形する。

第１図中符号３２は打ち抜かれたサンドイツチ
状煎餅生地３１を乾燥工程へ送る無端ベルトであ
り、符号３３は打ち抜きによつて生じた余り生地
３４を搬出装置３５へ移送する無端ベルトであ
る。

図示実施例は、上述の構造であるから、破砕豆
粒等の煎餅介在物は、供給ロール５の小円溝８群
たる収納凹所６内に充填されたのち、型ロール１
の成形部３内に正確に移し換えられ、その上面に
供給装置１３でのし餅状体１４とされた第１の煎
餅母生地１２が当接され、更に押付け無端ベルト
１７で押し付けられて該のし餅状体１４内に埋め
込まれた状態とされる。

次いで、のし餅状体１４は、破砕豆粒等の煎餅
介在物が上面となるよう無端ベルト２０上に移さ
れ、その上面に供給装置２３によつて第２の煎餅
母生地２２がのし餅状体２４となつて重ねられ載
置される。

かくして、第１の煎餅母生地１２ののし餅状体
１４と、第２の煎餅母生地２２ののし餅状体２４
との間に破砕豆粒等の煎餅介在物が挾持され、サ
ンドイツチ状となつた生地３６が得られる。

この生地３６は次いで無端ベルト２０で連続移
行されつゝ、押付け装置２５で順次押圧され、の
し餅状体１４とのし餅状体２４とは前記煎餅介在
物の存在部分以外の部位、主として周縁部分で一
体に接着される。

このとき、押付け装置２５の、第１図中符号Ｍ
およびＮで示される方向の運動ストロークを、該
板の全長の1/3とし、前押圧部分と後押圧部分と
が一部ラツプするよう構成し、かつ該板の移動速
度と無端ベルト２０の移行速度とを等速としてお
けば、生地３６に対し、所定個所で余すところな
く押圧作用を及ぼすことが可能となる。

前述のごとく押圧作用を受けた生地３７は、常
法により打抜きロール３０で所定のサンドイツチ
状煎餅生地３１に打ち抜かれ、乾燥工程へ送られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施の１例の略示側面図、第２図は型
ロール図面の１部の平面図、第３図は第２図中
−線断面図、第４図は供給ロール周面の１部の
平面図、第５図は第４図中−線断面図、第６
図はサンドイツチ状煎餅生地の破断斜面図であ
る。 １：型ロール、２：周面、３：成形部、４：環
状凸縁、５：供給ロール、６：収納凹所、１２：
第１の煎餅母生地、１３：供給装置、１７：押付
け無端ベルト、２０：受止用の無端ベルト、２
１：上面、２２：第２の煎餅母生地、２３：供給
装置、２５：押付け装置、３０：打抜きロール、
Ｆ：型ロールの回転方向。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 煎餅外郭を決める環状凸縁で囲まれた複数の
   成形部を周面に有する積極駆動の型ロールに対
   し、破砕豆粒等の煎餅介在物供給用の積極駆動の
   供給ロールが対設され、該供給ロールには、前記
   型ロールの成形部に相対するよう複数の煎餅介在
   物の収納凹所が形成されており、型ロールの回転
   方向において、前記供給ロールより前方の型ロー
   ル周面には、第１の煎餅母生地の供給装置が配置
   され、更に型ロール周面における回転方向前方に
   は第１の煎餅母生地の押付け無端ベルトが配置さ
   れており、型ロールの下方には、該型ロールから
   外された第１の煎餅母生地受支用の無端ベルトが
   配置されており、該無端ベルトの第１の煎餅母生
   地受支位置より前方の上面に臨んで第２の煎餅母
   生地の供給装置が配置され、前記無端ベルトの進
   行方向において、第２の煎餅母生地の供給装置よ
   り前方の位置には、第２の煎餅母生地の押付け装
   置が配置され、前記無端ベルトの進行方向におい
   て、前記押付け装置より前方の位置には、煎餅生
   地の打抜きロールが配置されていることを特徴と
   するサンドイツチ状煎餅生地の成形装置。