JPS636408B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、例えば、筒状フイルムを一定長さ
にカツトするとともにそのカツト部分をシールし
て袋状となし、この包装袋の口部を拡開してここ
から収容物を入れ、その口部を結束して排出する
青果物用等の包装機において、収容物を入れた包
装袋をその口部を捩りながら結束装置へ搬送する
装置に関するものである。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点） 従来より、収容物を入れた包装袋の口部を吊下
支持した状態で、これを結束装置へ向けて移動さ
せるとき、この包装袋の一側に当接してこれを回
転させることにより、その口部を捩る装置は提案
されている。

ところが、同装置では結束装置への搬送途中に
包装袋に回転が与えられるため、包装袋が振れる
おそれがある。

この発明の目的は、結束前において包装袋の口
部を捩じることにより、収容物をその多少に拘ら
ず包装袋に移動空間を残ることなく詰め込むこと
ができるとともに、結束を容易にかつ確実にする
ことができ、しかも、結束装置への搬送途中に包
装袋の振れを防止することができる包装袋の口部
の結束装置への搬送装置を提供することにある。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） この発明は上記問題点を解決するためになさ
れ、後記する実施例の図面に示すように、収容物
を入れる包装袋８の口部８ａを吊下支持した状態
で結束装置１１へ向けて移動させる把持部材１
と、この把持部材１の移動方向Ａに沿つて設けら
れ、吊下された包装袋８の口部８ａに当接して包
装袋８の振れを防止するガイド部材４と、前記移
動方向Ａに沿つて移動し、吊下された包装袋８の
口部８をその移動方向Ａへ押して包装袋８の振れ
を防止する送り爪７と、同じく吊下された包装袋
８に弾性的に当接し、この当接により包装袋８を
回転させてその口部８ａを捩じる捩り付与部材２
とを備えたものである。

（作 用） 把持部材１に吊下された包装袋８が結束装置１
１へ向けて移送され、包装袋８が捩り付与部材２
に当接すると、この包装袋８は捩り付与部材２に
よつて強制的に回転され、包装袋８の口部８ａが
捩じられる。このとき、前記口部８ａは把持部材
１の移動方向Ａに沿つて設けられたガイド部材４
に当接しながら移動するとともに、送り爪７によ
つて前記移動方向Ａへ押されるため、包装袋８の
振れは確実に防止される。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に従つて説明す
ると、第１図及び第２図の想像線で示す結束装置
１１は市販されている公知のものを使用してお
り、第３図に示すように包装袋８の口部８ａをテ
ープ９により結束することができるようになつて
いる。

第２図に示すように把持部材１は包装袋８の口
部８ａを吊下支持した状態で前記結束装置１１へ
向けて第１図のＡ矢印方向へ移動するようになつ
ている。この把持部材１の移動方向Ａに沿つて捩
り付与部材としての無端状の回転ベルト２が上下
一対配設され、吊下された包装袋８の収容部分の
一側に当接し得るようになつている。この回転ベ
ルト２は包装袋８との当接状態で把持部材１の移
動方向Ａとは同一方向へ回転する。又、回転ベル
ト２の回転速度は把持部材１の移動速度よりも大
きくなつている。なお、回転ベルト２は発泡ウレ
タン等の緩衝材で形成され、しかもＢ矢印方向へ
スプリング（図示せず）の付勢に抗して移動し得
るようになつている。従つて、包装袋８の収容部
分との当接時には弾性的に当接してクツシヨンと
なり、収容物を保護する。

前記回転ベルト２に対向してガイド板３が配設
され、吊下された包装袋８を回転ベルト２との間
で案内する。なお、このガイド板３も回転ベルト
２と同様にＣ矢印方向へスプリング（図示せず）
の付勢に抗して移動し得るようになつている。

前記回転ベルト２の上方内側には上下一対のガ
イド杆４が配設されるとともに、前記ガイド板３
の上方には上下一対の無端状チエーン５ａ，５ｂ
が前記ガイド杆４に対向して配設され、これらガ
イド杆４とチエーン５ａ，５ｂとの間にガイド通
路６が形成される。第１図に示すようにこのガイ
ド通路６の入口側は広くなつている。チエーン５
ａ，５ｂには送り爪７が取着され、吊下された包
装袋８の口部８ａがガイド通路６を通つて移動す
るとき、その口部８ａを移動方向Ａへ押すように
なつている。

さて、把持部材１に吊下された包装袋８が結束
装置１１へ向けて移送され、包装袋８の収容部分
の一側が回転ベルト２に弾性的に当接すると、そ
の収容部分は把持部材１の移動速度よりも大きな
回転速度で回転する回転ベルト２により強制的に
第１図に示すＰ矢印方向へ回転され、包装袋８の
口部８ａが反Ｐ矢印方向へ捩じられる。このと
き、口部８ａは送り爪７に支えられ、振れること
がない。又、回転ベルト２は包装袋８との当接状
態で把持部材１の移動方向Ａとは同一方向へ回転
するため、包装袋８は回転ベルト２との接触抵抗
を受けることなく円滑に移送される。包装袋８の
口部８ａが捩じりが与えられると、収容物を包装
袋８に移動空間を残すことなく詰め込むことがで
きる。

なお、前述した実施例に限らず次のように構成
することも可能である。

(イ) 前記実施例の回転ベルト２の回転速度を変更
することにより、包装袋８の口部８ａの捩り回
数を適宜変えることができるようにする。

(ロ) 前記実施例のガイド板３に代えて、回転ベル
ト２と同様な回転ベルトを用い、その回転ベル
トを回転ベルト２とは逆方向へ回転させる。

(ハ) 前記実施例の回転ベルト２の回転方向を把持
部材１の移動方向Ａとは逆方向にする。その場
合には、回転ベルト２の回転速度を把持部材１
の移動速度よりも小さくする。

(ニ) 前述した包装機に限らず、包装袋の材質（例
えば麻袋）、大きさ、結束手段（例えば紐）や
収容物の種類（例えば菓子類）等を変更した各
種包装機に応用することができる。

発明の効果 以上詳述したように本発明は、包装袋８がその
口部８ａを把持部材１に吊下支持した状態で結束
装置１１へ向けて移動するとき、捩り付与部材２
との当接で回転され、口部８ａに捩りが与えられ
るので、収容物をその多少に拘らず包装袋８に移
動空間を残すことなく詰め込むことができるとと
もに、結束を容易にしかつ確実にすることがで
き、しかも、結束装置１１への搬送途中に包装袋
８の振れを防止することができる優れた効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略平面図、
第２図は同じく概略正面図、第３図は包装袋をテ
ープで結束した状態を示す部分斜視図である。 把持部材……１、回転ベルト（捩り付与部材）
……２、ガイド板……３、ガイド杆……４、チエ
ーン……５ａ，５ｂ、ガイド通路……６、送り爪
……７、包装袋……８、口部……８ａ、テープ…
…９、結束装置……１１、移動方向……Ａ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 収容物を入れる包装袋８の口部８ａを吊下支
   持した状態で結束装置１１へ向けて移動させる把
   持部材１と、 この把持部材１の移動方向Ａに沿つて設けら
   れ、吊下された包装袋８の口部８ａに当接して包
   装袋８の振れを防止するガイド部材４と、 前記移動方向Ａに沿つて移動し、吊下された包
   装袋８の口部８ａをその移動方向Ａへ押して包装
   袋８の振れを防止する送り爪７と、 同じく吊下された包装袋８に弾性的に当接し、
   この当接により包装袋８を回転させてその口部８
   ａを捩じる捩り付与部材２とを備えたことを特徴
   とする包装袋の口部の結束装置への搬送装置。