JPS6246405B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は、例えば、筒状フイルムを一定長さ
にカツトするとともにそのカツト部分をシールし
て袋状となし、この包装袋の口部を拡開してここ
から収容物を入れ、その口部を結束して排出する
青果物用等の包装機において、収容物を入れた包
装袋をその収容部分を締め上げながら結束装置へ
搬送する装置に関するものである。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題
点） 本出願人は特開昭59−124240号公報に示すよう
な装置を提案している。この包装装置において
は、収容物を入れた包装装置の口部を吊下支持し
た状態で結束装置へ向けて移動させる把持部材
と、前記吊下された包装袋の一側に当接して包装
袋を回転させその口部を捩じる捩り付与部材とを
備えている。

ところが、前記包装袋に入れられる収容物の容
量が多少ばらついた場合には、包装袋内に収容物
が移動する空間部を多く残したまま結束されてし
まうことがあつた。

本発明の目的は、結束前において包装袋の収容
部分を締め上げることにより、収容物をその多少
に拘らず包装袋に移動空間を残すことなく詰め込
むことができるとともに、結束を容易にしかつ確
実にすることができる包装袋の口部の結束装置へ
の搬送装置を提供することにある。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は後記する実施例の図面に示
すように、収容物を入れた包装袋９の口部９ａを
吊下支持した状態で結束装置１１へ向けて移動さ
せる把持部材１と、前記吊下された包装袋９の口
部９ａが通るガイド通路５とを備え、前記包装袋
９の収容部分の肩部９ｂをガイド通路５の側縁５
ａで支えて口部９ａを上方に引張るべく、前記把
持部材１とガイド通路５との間隔Ｌが前記結束装
置１１へ向かうに従い広くなるようにそれらを配
設したものである。

（作用） そして、このように構成された本発明において
は、把持部材１に吊下された包装袋９が結束装置
１１へ向けて移送されると、ガイド通路５と把持
部材１とはその間隔Ｌが前記結束装置１１に向か
うに従い広くなるようにそれらを配置しているた
め、前記包装袋９の収容部分の肩部９ｂは上方へ
引つ張られる。従つて、包装袋９には収容物が移
動空間を残すことなく詰め込まれる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に従つて説明す
ると、第１図及び第２図の想像線で示す結束装置
１１は市販されている公知のものを使用してお
り、第４図に示すように包装袋９の口部９ａをテ
ープ１０により結束することができるようになつ
ている。

第２図に示すように把持部材１は平行に延びる
一対のメインチエーン２に支持され、このメイン
チエーン２の駆動により包装袋９の口部９ａを吊
下支持した状態で前記結束装置１１へ向けて第１
図のＡ矢印方向へ移動するようになつている。メ
インチエーン２は第３図に示すように結束装置１
１へ向かうに従い上方へ傾斜されている。

第２図に示すように前記両メインチエーン２間
の中央部において把持部材１の下側には上下一対
のガイド杆３と上下一対の無端状送りチエーン４
ａ，４ｂが互いに対向して配設され、これらガイ
ド杆３と送りチエーン４ａ，４ｂとの間にガイド
通路５が形成される。第１図に示すようにこのガ
イド通路５の入口側は広くなつている。送りチエ
ーン４ａ，４ｂには送り爪６が取着され、吊下さ
れた包装袋９の口部９ａがガイド通路５を通つて
移動するとき、その口部９ａを移動方向Ａへ押す
ようになつている。このガイド通路５と前記メイ
ンチエーン２との間隔Ｌは第３図に示すように結
束装置１１へ向うに従い広くなつている。

第２図に示すように前記ガイド杆３の下方外側
には把持部材１の移動方向Ａに沿つて無端状の回
転ベルト７が上下一対配設され、吊下された包装
袋９の収容部分の一側に当接し得るようになつて
いる。この回転ベルト７は包装袋９との当接状態
で把持部材１の移動方向Ａとは一方向へ回転す
る。又、回転ベルト７の回転速度は把持部材１の
移動速度よりも大きくなつている。なお、回彫ベ
ルト７は発泡ウレタン等の緩衝材で形成され、し
かもＢ矢印方向へスプリング（図示せず）の付勢
に抗して移動し得るようになつている。従つて、
包装袋９の収容部分との当接時にクツシヨンとな
り、収容物を保護する。

前記回転ベルト７に対向してガイド板８が配設
され、吊下された包装袋９を回転ベルト７との間
で案内する。なお、このガイド板８も回転ベルト
７と同様にＣ矢印方向へスプリング（図示せず）
の付勢に抗して移動し得るようになつている。

さて、把持部材１に吊下された包装袋９が結束
装置１１へ向けて移送され、把持部材１がガイド
通路５からしだいに離間すると、第２図に示すよ
うに包装袋９の収容部分の肩部９ｂがガイド通路
５の下側縁８ａに支えられて口部９ａが上方へ引
張られる。すなわち、包装袋９の収容部分は締め
上げられるため、収容物を包装袋９に移動空間を
残すことなく詰め込むことができる。

一方、この移送時包装袋９の収容部分の一側が
回転ベルト７に当接すると、その収容部分は把持
部材１の移動速度よりも大きな回転速度で回転す
る回転ベルト７により強制的に第１図に示すＰ矢
印方向へ回転され、包装袋９の口部９ａが反矢印
方向へ捩じられる。このとき、口部９ａは送り爪
６に支えられ、振れることがない。包装袋９の口
部９ａに捩じりが与えられると、より一層収容物
を包装袋９に移動空間を残すことなく詰め込むこ
とができる。

なお、前述した実施例に限らず次のように構成
することも可能である。

(イ) 前記実施例のメインチエーン２を水平状態で
配設し、このメインチエーン２に対しガイド通
路５を下方へ傾斜させて配設する。

(ロ) 前記実施例のようにメインチエーン２を上方
へ傾斜させて配設するだかりでなく、ガイド通
路５も下方へ傾斜させて配設する。

(ハ) 前述した包装機に限らず、包装袋の材質（例
えば麻袋）、大きさ、結束手段（例えば紐）や
収容物の種類（例えば菓子類）等を変更した各
種包装機に応用するとができる。

発明の効果 以上詳述した本発明は、収容物を入れた包装袋
９の口部９ａを吊下支持した状態で結束装置１１
へ向けて移動させる把持部材１と、前記吊下され
た包装袋９の口部９ａが通るガイド通路５とを備
え、前記包装袋９の収容部分の肩部９ｂをガイド
通路５の側縁５ａで支えて口部９ａを上方へ引張
るべく、前記把持部材１とガイド通路５との間隔
Ｌが前記結束装置１１へ向うに従い広くなるよう
にそれらを配設したので、収容物をその多少に拘
らず包装袋９に移動空間を残すことなく詰め込む
ことができるとともに、結束を容易にしかつ確実
にすることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略平面図、
第２図は同じく概略正面図、第３図は把持部材を
支持するメインチエーンとガイド通路との位置関
係を示す概略側面図、第４図は包装袋をテープで
結束した状態を示す部分斜視図である。 把持部材…１、メインチエーン…２、ガイド杆
…３、送りチエーン…４ａ，４ｂ、ガイド通路…
５、側縁…５ａ、送り爪…６、回転ベルト…７、
ガイド板…８、包装袋…９、口部…９ａ、肩部…
９ｂ、テープ…１０、結束装置…１１、間隔…
Ｌ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 収容物を入れた包装袋９の口部９ａを吊下支
   持した状態で結束装置１１へ向けて移動させる把
   持部材１と、前記吊下された包装袋９の口部９ａ
   が通るガイド通路５とを備え、前記包装袋９の収
   容部分の肩部９ｂをガイド通路５の側縁５ａで支
   えて口部９ａを上方に引張るべく、前記把持部材
   １とガイド通路５との間隔Ｌが前記結束装置１１
   へ向かうに従い広くなるようにそれらを配設した
   ことを特徴とする包装袋の口部の結束装置への搬
   送装置。