JPS6229367Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えば、予め筒状に成形された筒
状フイルムを袋状に開口する拡開器からその筒状
袋の両口端縁をクランプ部材で把持して移送し、
その筒状フイルムを所定長さにカツトするととも
にそのカツト部分をシールして袋状となし、この
包装袋の口部を拡開してここから収容物を入れ、
その袋口部を結束して排出する青果物用等の袋詰
包装機において、収容物を入れた包装袋の口部を
テープで貼着する結束装置へ向けてその袋口部を
移送させる搬送装置に関するものである。

本考案の目的は、袋口部をクランプ部材で把持
して結束装置へ移送させるとき、その袋口部の移
送方向に沿つて配設された無端状送りチエーンに
取着された第１送り爪により袋口部を支えて包装
袋の振れを防止するとともに、袋口部が搬入され
る結束装置の結束通路のうち少なくともその入口
付近で前記第１送り爪と協働してテープ結束時に
袋口部にかかる抵抗力に抗してこれを支える第２
送り爪により、包装袋の振れを防止することがで
き、しかも包装袋の連続的な移送に伴い前記送り
爪を袋口部に同期し易くして連続運転を大変行い
易くした包装袋の口部の搬送装置への結束装置を
提供することにある。

以下、本考案の第１実施例を第１図〜第５図に
従つて説明すると、第１図に示すように結束装置
１３に併設された搬送装置１においては、第２図
に示すようにクランプ部材２が包装袋１２の口部
１２ａを吊下支持した状態で結束装置１３へ向け
て第１図のＡ矢印方向へ移動するようになつてい
る。このクランプ部材２の移動方向Ａに沿つて無
端状の回転ベルト３が上下一対配設され、吊下さ
れた包装袋１２の収容部分の一側に当接し得るよ
うになつている。この回転ベルト３は包装袋１２
との当接状態でクランプ部材２の移動方向Ａと同
一方向へ回転し、その回転速度はクランプ部材２
の移動速度よりも遅くなつている。又、前記回転
ベルト３に対向してガイド板４が配設され、吊下
された包装袋１２を回転ベルト３との間で案内す
る。

前記回転ベルト３の上方内側には上下一対のガ
イド杆５が配設されるとともに、前記ガイド板４
の上方には無端状の送りチエーン６が前記ガイド
杆５に対向して配設され、これらガイド杆５と送
りチエーン６との間にガイド通路７が形成され
る。

前記送りチエーン６には複数個の第１送り爪８
が等間隔に取着され、吊下された包装袋１２の口
部１２ａがガイド通路７を通つて移動するとき、
その口部１２ａを移動方向Ａへ押すようになつて
いる。前記送りチエーン６が掛渡されるスプロケ
ツトのうち結束装置１３に近接するスプロケツト
９の下面には第５図に示すように第２送り爪１０
がその下面に対し一定間隔を保つように一対の脚
部１１により支持され、その先端部１０ａがスプ
ロケツト９の外周よりも若干外側へ突出するよう
になつている。そして、前記送りチエーン６の回
転に伴いこのスプロケツト９が回転すると、第４
図及び第５図に示すように、送りチエーン６の各
第１送り爪８とスプロケツト９上の第２送り爪１
０の先端部１０ａとが送りチエーン６のスプロケ
ツト９の巻掛け角度範囲だけ上下方向に一定間隔
をおいて対向した状態で移動する。

結束装置１３には前記搬送装置１のガイド通路
７に連続する結束通路１４が形成され、この結束
通路１４の入口１４ａにおいて前記第１送り爪８
と第２送り爪１０とが第４図に示すように離間状
態から接近して互いに対向するようになつてい
る。結束装置１３の貼着機構については、第３図
に示すように、外周に複数の凹部１６を有する回
転部材１５が前記結束通路１４の一側縁に回動可
能に軸１７着され、この結束通路１４の反対側の
一側縁には前記回転部材１５の外周に対しスプリ
ング１９の付勢により圧接される押え部材１８が
回動可能に軸２０着されている。結束装置１３内
に取付けられたテープ２１の先端部２１ａは前記
回転部材１５と押え部材１８との間で挾持される
ようにセツトされる。又、結束通路１４のさらに
奥側の一側縁にはカツター２３及び係合突部２４
を有する二叉状の切断部材２２が回動可能に軸２
５着され、スプリング２６の付勢によりカツター
２３が結束通路１４から退避するとともに、係合
突部２４が結束通路１４を遮るようになつてい
る。

さて、クランプ部材２に吊下された包装袋１２
が結束装置１３へ向けて移送され、包装袋１２の
収容部分の一側が回転ベルト３に当接すると、そ
の収容部分はクランプ部材２の移動速度よりも大
きな回転速度で回転する回転ベルト３により強制
的に第１図に示すＰ矢印方向へ回転され、包装袋
１２の口部１２ａが反Ｐ矢印方向へねじられる。
前記送りチエーン６の第１送り爪８は包装袋１２
の移送中口部１２ａを支えてその振れを防止する
が、このねじり付与時において特に振れ防止機能
を果す。

一方、クランプ部材２の移動に伴い包装袋１２
の口部１２ａが搬送装置１のガイド通路７から結
束通路１４の入口１４ａを通つて回転部材１５の
凹部１６に入ると、テープ２１の先端部２１ａは
第３図に示すように回転部材１５の凹部１６に沿
つて口部１２ａを挾むように屈曲され、その後口
部１２ａの移動に伴う回転部材１５の回転により
口部１２ａを挾んで貼着される。このとき、口部
１２ａは抵抗力を受けるが、前記第１送り爪８と
第２送り爪１０とが協働して口部１２ａを押すた
め、口部１２ａは両送り爪８，１０により支えら
れ、口部１２ａの振れが防止される。この状態の
まま口部１２ａがさらに移動して切断部材２２の
係合突部２４を押すと、カツター２３がスプリン
グ２６の付勢に抗して結束通路１４側へ移動し、
前記貼着されたテープ２１の先端部２１ａを第８
図に示すように切断する。この切断時には前記第
１及び第２送り爪８，１０は口部１２ａから離れ
かける。切断後、包装袋１２は結束通路１４に連
続して形成された排出口２７へ導かれ、そこでク
ランプ部材２による把持が解除されて落下する。

なお、この第１実施例において、前記第２送り
爪１０をスプロケツト９上に支持してもよい。

次に、本考案の第２実施例を第６図及び第７図
に従つて説明すると、この実施例は第１実施例に
比較して第２送り爪１０の取付構造を異にしてい
る。すなわち、下部の送りチエーン６の上方にガ
イド通路７に沿つて上部の送りチエーン２８が配
設され、その送りチエーン２８に第２送り爪１０
が取着されている。そして、ガイド通路７上にお
いて第１送り爪８と第２送り爪１０とが上下方向
に一定間隔をおいて対向した状態で移動し、その
状態のまま結束通路１４へ導かれるようになつて
いる。なお、これら両送り爪８，１０の振れ止め
機能は第１実施例と同様である。

以上詳述した本考案は、収容物を入れた包装袋
１２の口部１２ａをテープ２１で貼着する結束装
置１３へ、その袋口部１２ａを把持して移送させ
るクランプ部材２と、この袋口部１２ａの移送方
向に沿つて配設された無端状の送りチエーン６
と、この送りチエーン６に取着され、同送りチエ
ーン６の回転に伴い前記袋口部１２ａをその移動
方向へ押す第１送り爪８と、前記袋口部１２ａが
搬入される結束装置１３の結束通路１４のうち少
なくともその入口１４ａ付近で前記第１送り爪８
と協働して結束時袋口部１２ａをその移動方向へ
押すように回転する第２送り爪１０とから構成し
たので、前述したように、ガイド通路７及び結束
通路１４において包装袋１２の振れを防止するこ
とができるとともに、包装袋１２の連続的な移送
に伴い送り爪８，１０をその袋口部１２ａに同期
させ易くなり、連続運転が大変行い易くなる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第５図は第１実施例を示し、第１図は
搬送装置並びにそれに併設された結束装置を示す
概略平面図、第２図は同じく概略正面図、第３図
は結束装置の内部構造を示す断面図、第４図は第
１送り爪と第２送り爪との同期作用を示す部分平
面図、第５図はその正面図、第６図及び第７図は
第２実施例を示し、第６図は搬送装置並びにそれ
に併設された結束装置を示す概略平面図、第７図
は同じく概略正面図、第８図は包装袋の口部にテ
ープを貼着した状態を示す部分斜視図である。 １……搬送装置、２……クランプ部材、６……
送りチエーン、７……ガイド通路、８……第１送
り爪、９……スプロケツト、１０……第２送り
爪、１２……包装袋、１２ａ……口部、１３……
結束装置、１４……結束通路、１４ａ……入口、
２１……テープ、２８……送りチエーン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 収容物を入れた包装袋１２の口部１２ａをテー
   プ２１で貼着する結束装置１３へ、その袋口部１
   ２ａを把持して移送させるクランプ部材２と、 この袋口部１２ａの移送方向に沿つて配設され
   た無端状の送りチエーン６と、 この送りチエーン６に取着され、同送りチエー
   ン６の回転に伴い前記袋口部１２ａをその移動方
   向へ押す第１送り爪８と、 前記袋口部１２ａが搬入される結束装置１３の
   結束通路１４のうち少なくともその入口１４ａ付
   近で前記第１送り爪８と協働して結束時袋口部１
   ２ａをその移動方向へ押すように回転する第２送
   り爪１０とから構成したことを特徴とする包装袋
   の口部の結束装置への搬送装置。