JPS6363796A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洗浄剤組成物、更に詳しくは衣料用洗浄剤組成
物に関する。

〔従来の技術及び問題点〕

家庭洗濯において、汚れの発生頻度、汚れの落ちにくさ
等で、気になる汚れの代表としては、襟・袖口の汚れと
靴下汚れが挙げられる。これ等天然汚れの汚垢成分を分
析すると、トリグリセライド等のアシルグリセロール、
スクワレン、コレステロール類、ワックス等の皮脂成分
、皮膚角質小片等の蛋白成分、及び無機質等からなって
おり、天然汚れは複合汚垢となっている。

天然汚れの中で、蛋白成分は汚れを落ちに（くしでいる
といわれ、そのために衣料用洗剤に蛋白分解酵素を配合
すると、蛋白質を含有する襟汚れ等の天然汚れの洗浄性
は著しく向上する。

襟汚れ等に含まれる蛋白汚れは、その由来から、皮膚角
質の剥離小片と考えられ、軟ケラチンが主成分と考えら
れる。

この水不溶性の蛋白を分解するのに有効な酵素が洗剤用
酵素として望ましいといえる。

バチルス属ＮＫＳ−２１号菌（微工研条寄第９３号）の
生産するアルカリプロテアーゼＡＰＴ−２１は、既存の
洗剤用プロテアーゼの中で最も大皮膚角質ケラチンの分
解活性が高（、洗浄性能に優れた酵素の一つである。

しかしながら、日本での洗濯習慣を考えると、低温条件
下（１０〜３０°Ｃ）で、しがも短時間洗浄が主流のた
め、酵素の効果を充分に引き出し、満足のいく洗浄効果
を提供することは今だ充分とは言い難い。

解決法の一つとして異種プロテアーゼを組み合わせるこ
とが知られている（特開昭５９−２２７９９５号公報、
米国特許４５１１４９０号参照）。

至適温度の異なるプロテアーゼの組み合わせにより、広
範な温度領域において酵素の洗浄効果を期待する（特開
昭５９−２２７９９５号公報参照）、あるいは蛋白分解
特異性の異なる酵素の組み合わせで、相乗効果（米国特
許第４５１１４９０号明細書参照）を期待するものであ
る。

しかしながら、酵素は一種の触媒であり、反応を進行さ
せるためには、至適温度範囲内で出来るだけ高温で（至
適温度を越えて用いる場合は酵素が失活し好ましくない
）且つ充分な時間を必要とする。そのため、特に汚れが
ひどい場合には、日本の様な洗浄条件下では、充分満足
のいく洗浄効果を得ることは出来なかった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで本発明者等は、かかる問題を克服せんと鋭意検討
を進めた結果、二種以上の菌起源の異なるプロテアーゼ
と、特定の高分子化合物及び脂肪酸塩を組み合わせるこ
とにより、低温条件においても飛躍的に洗浄効果が上が
ることを見い出し、本発明を完成した。

即ち、本発明は、通例の洗剤成分を含む洗浄剤組成物に
おいて、 ｆａｔ　　菌起源の異なる２種以上のプロテアーゼを合
計で０．０１〜５重量％ ｃｏ）ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸及びそ
の塩からなる群から選ばれる１種以上の化合物を０．１
〜５重量％ ｆｃ）　　高級脂肪酸又はその塩を０．１〜５重量％含
有せしめたことを特徴とする洗浄剤組成物を提供するも
のである。

本発明は、米国特許第４５１１４９０号における単なる
異種酵素の組み合わせによる蛋白質分解活性の相乗効果
に基づくものではなく、その洗浄機作は不明ではあるが
、菌起源の異なる二種以上のプロテアーゼの組み合わせ
に特定の高分子化合物と脂肪酸塩を組み合わせることに
より、はじめて達成されるものである。

本発明において用いられるプロテアーゼとしては、通常
洗浄剤に用いられるものであれば、特に限定されない。

本発明に使用される好ましいプロテアーゼを以下に例示
する。

しかしながら、以下の例示は、本発明を限定するもので
はない。

（１）特開昭５１−８４０１号記載のバチルス属起源の
アルカリセリンプロテアーゼ（ノボ・インダストリーズ
社） （２）特開昭４６−４３５５１号記載のフザリウム属又
はジベレラ属起源の強アルカリプロテアーゼ（成田薬品
工業） （３）特開昭４６−４２９５６号記載のバチルス属起源
のアルカリプロテアーゼ（合同酒精） （４）特開昭５４−６２３８６号記載のアクレモニウム
属起源のアルカリプロテアーゼ（キリンビール） （５）特開昭５９−５９１８９号記載のアクロモバクタ
−属の起源のアルカリプロテアーゼ（和光純薬工業） （６）特開昭４８−２７９４号記載のバチルス属起源の
アルカリプロテアーゼ（理化学研究所）（７）特開昭５
０−１６４３５号記載のバチルス属起源のアルカリプロ
テアーゼ（理化学研究所）（８）特開昭５３−１８５９
４号記載のバチルス属起源のアルカリプロテアーゼ（理
化学研究所）（９）特開昭５５−４６７１１号記載のバ
チルス属起源のアルカリプロテアーゼ（理化学研究所）
（１０）特開昭５７−４２３１０号記載のバチルス属起
源のアルカリプロテアーゼ（ギスト・プロカデス社） （１１）特開昭５６−１６２００号記載のバチルス属起
源のアルカリプロテアーゼ（ギスト・プロカデス社） （１２）特開昭５６−２４５１２号記載のバチルス属起
源のアルカリプロテアーゼ（ギスト・プロカデス社） （１３）特開昭４７−１８３２号記載のバチルス属起源
のアルカリプロテアーゼ（三条オーシャン）（１４）特
開昭５２−３５７５８号記載のバチルス属起源のアルカ
リプロテアーゼ（バクスター・トラベノール・ラボラト
リーズ社） （１５）特開昭５０−３４６３３号記載の枯草菌起源の
アルカリプロテアーゼ（長瀬産業） （１６）特公昭４６−４１５９４号記載のセファロスポ
リウム属起源のアルカリプロテアーゼ（藤沢薬品工業） （１７）特開昭５８−１３４９９０号記載のバチルス属
起源のアルカリプロテアーゼ（昭和電工） （１８）特開昭５５−１４０８６号記載のバチルス属起
源のアルカリプロテアーゼ（ギスト・プロカデス社） （１９）特開昭５１−８２７８３号記載のバチルス属起
源のアルカリプロテアーゼ（ギスト・プロカデス社） （２０）特開昭５１−１２５４０７号記載のバチルス属
起源のアルカリプロテアーゼ（ギスト・プロカデス社） （２１）特開昭５５−３９７９４号記載のバチルス属起
源の低アレルギー発現性プロテアーゼ（ノボ・インダス
トリーズ社） （２２）特開昭４６−１８４０号記載のセラチア属起源
のアルカリ性プロテアーゼ（リサーチ・コーポレーショ
ン） （２３）特開昭４８−２３９８９号記載のアクレモニウ
ム属、セファロスポリウム属、アレウリスミイウム属起
源のアルカリプロテアーゼ（アルブライト・エンド・ウ
ィルソン・リミテンド）（２４）特開昭５８−１５２４
８２号記載のセルムス属起源の耐熱性アルカリプロテア
ーゼ（天野製薬）上記アルカリ性プロテアーゼは精製分
画物は勿論、粗酵素及びそれらの造粒物も当然使用でき
る。

造粒物として用いる場合には、通常の造粒法に基づき、
安定化剤、フィラー、増量剤、増白剤、バインダー及び
コーティング剤等と共に造粒し用いることが出来る。二
種以上の酵素の造粒に際しては、別々に造粒してもよい
し、酵素を混合し、同一造粒物としてもよい。

入手可能な市販酵素としては以下のものが例示される。

（１）アルカラーゼ（Ａｌｃａｌａｓｅ）　、（２）サ
ビナーゼ（Ｓａｖｉｎａｓｅ）　、（３）エスペラーゼ
（Ｅｓｐｅｒａｓｅ）（以上ノボ・インダストリーズ社
） （４）マクサターゼ（Ｍａｘａｔａｓｅ）　、（５）マ
クサカル（Ｍａｘａｃａｌ）　（以上ギスト・プロカデ
ス社）（６）　ＡＰＩ−２１（昭和型１） （７）ミレザイム（Ｍｉｌｅｚｙｍｅ）　　（フィルス
・ラボラトリ−社） （８）ビオブラーゼ（長瀬産業） 本発明のプロテアーゼの組み合わせは、菌起源の異なる
ものであれば、その至適温度、至適ｐＨ等にとられれる
ことはなく、どのような組み合わせでもかまわないが、
特に好ましい組み合わせとしては、プロテアーゼの一種
が、バチルス属ＮＫＳ−２１号菌（微工研寄第９３号）
の生産するアルカリプロテアーゼＡＰＩ−２１であるも
のである。

二種酵素を組み合わせる場合には、その混合比は９／１
〜１／９であることが好ましく、三種以上の酵素を組み
合わせる場合には、そのうちの少な（とも二種の酵素が
各々全体の１／１０以上含まれていればよい。酵素の組
み合わせの比率がこの範囲をはずれる場合には、本発明
の効果は期待しにくい。

洗浄剤組成物中の酵素の含有量は０．０１〜５重量％が
好ましく、これより少ない場合には本発明の効果は期待
出来ず、多過ぎる場合には効果が頭打となってしまう。

次に本発明の他の必須成分である特定の高分子化合物、
ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸及びその塩は
、分子量としては通常洗浄剤゛に用いられるものであれ
ば、その分子量にかかわりなく用いることが出来る。

これら高分子化合物は、別々に用いても、併用しても、
その効果は変わらない。使用量としては、組成物中、０
．１〜５重量％が好ましく、多過ぎても、少なすぎても
相乗効果は認められない。

また、高級脂肪酸又はその塩としては、平均炭素数８〜
２０のものが好ましく、分子内に不飽和結合あるいはヒ
ドロキシル基を有していてもかまわない。配合に際して
は、配合物中あるいは洗剤溶液中で中和される場合には
、脂肪酸の形で添加出来る。塩として添加する場合には
、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアルカノ
ールアミン塩等の脂肪酸塩として用いることができる。

使用量としては、組成物中、０．１〜５重量％が好まし
く、多過ぎても、少なすぎても効果はない。

本発明の洗浄剤組成物は、これ等必須成分に加え、他の
公知の洗浄剤成分、即ち、界面活性剤、２価金属イオン
捕捉剤、アルカリ剤及び無機塩、再汚染防止剤、漂白剤
、酵素、蛍光増白剤等を必要に応じ、併用することが出
来る。

以下これ等公知の洗浄剤成分について説明する。

１）界面活性剤 平均炭素数１０〜１６のアルキル基を有する直鎖アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素数１０〜２０の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基を有し、１分子内に平均０．５
〜８モルのエチレンオキサイドを付加したアルキルエト
キシ硫酸塩、平均炭素数１０乃至２０のアルキル基を有
するアルキル硫酸塩、平均１０〜２０の炭素原子を１分
子中に有するオレフィンスルホン酸塩、平均ｌＯ〜２０
の炭素原子を１分子中に有するα−スルホ脂肪酸メチル
あるいはエチルエステル塩などのアニオン性界面活性剤
、平均炭素数１０〜２０のアルキル基を有し、１〜２０
モルのエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレン
アルキルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又は
そのアルキレンオキサイド付加物などの非イオン界面活
性剤、その他ベタイン型両性界面活性剤、スルホン酸型
両性界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、カチオ
ン性界面活性剤など ２）二価金属イオン捕捉剤 トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩、オルソリン酸塩、結
晶性アルミノケイ酸塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジ
アミン四酢酸塩、クエン酸塩、イソクエン酸塩、ポリア
セタールカルボン酸塩など ３）アルカリ剤及び無機塩 ケイ酸塩、炭酸塩、セスキ炭酸塩、硫酸塩など ４）再汚染防止剤 ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースなど ５）酵素 セルラーゼ、リパーゼ、アミラーゼ等 ６）水道水中の有効塩素捕捉剤又は還元剤水道水に含ま
れる有効塩素は酵素活性に対し阻害的に働く為、有効塩
素捕捉剤又は還元剤は酵素の安定化に役立つ。

有効塩素の捕捉剤としては、硫酸アンモニウム、尿素、
塩酸グアニジン、炭酸グアニジン、スルファミン酸グア
ニジン、二酸化チオ尿素、モノエタノールアミン、ジェ
タノールアミン、トリエタノールアミン、又、グリシン
、グルタミン酸ナトリウム等で代表されるアミノ酸及び
牛血清アルブミン、カゼイン等のタンパク質請にはタン
パク質加水分解物、肉エキス、魚エキス等、 還元剤としては、千オ硫酸塩、亜硫酸塩、亜ニチオン酸
塩等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等及びロン
ガリットＣ等が挙げられる。

７）漂白剤、螢光染料等 漂白剤として過炭酸ソーダ、過炭酸ソーダ、硫酸ナトリ
ウム、塩化ナトリウム過酸化水素付加物などを、又、増
白剤として市販螢光染料の他、香料、ケーキング防止剤
、酵素の活性化剤、酸化防止剤、防腐剤、可溶化剤、色
素、青味付剤なども必要に応じて配合することができる
。

８）その他上記以外の洗剤の常用の成分も必要に応じて
用いることができる。

本発明で使用する洗浄剤生地が粉末の場合には、噴霧乾
燥法、造粒法等々公知の製造方法で製造されたものが使
用されるが、噴霧乾燥法で製造された洗浄剤生地が好適
に使用される。噴霧乾燥法による洗浄剤生地はその製造
条件等については特に制約なく界面活性剤、ビルダー等
の耐熱成分の水性スラリーを熱空間に噴霧し乾燥されて
得られる粒径が約５０〜２０００μの中空粒状のもので
、咳噴霧乾燥後に香料、酵素、漂白剤、ゼオライトや炭
酸ソーダ等の無機アルカリビルダー等の成分を後添加し
てもよい。

また洗浄剤生地が液体の場合には、均一溶液でも、不均
一な分散系でもよい。

〔実　施　例〕

次に本発明を実施例をもって説明するが、本発明はこれ
ら実施例によって限定されるものではない。

実施例１ 高級脂肪酸塩として硬化牛脂脂肪酸ソーダを用い、表２
に示す種々の２種のプロテアーゼ、ポリエチレングリコ
ール、又はポリアクリル酸ソーダを用いた洗浄剤組成物
について、蛋白汚れを含有する天然汚れに対する洗浄力
を調べた。

１）洗浄剤 用いた洗剤配合を表１に、使用した酵素、高分子化合物
を表２に示す。

表　　　１ 表　　　　２ ２）天然えり重篤染布 木綿合宿＃　２０２３布をワイシャツの襟に縫い付け、
成年男子に３日間着用させる。着用後２５℃、６５％Ｒ
１１に１ケ月放置後、汚れの程度を三段階に分け、この
うち最も汚れのひどいもののうち、中心点に対し汚れが
対称な布を選び出し、この汚れの対称点で布を半裁し実
験に供した。

３）洗浄条件及び方法 ９　ｃｍ　Ｘ　３０ｃｍの天然汚染布を対称の位置で半
裁し、９　ｃｍ　Ｘ　１５ｃｍの一対の汚染布の一方を
基準洗剤で洗浄し、片方を比較洗剤あるいは本発明の洗
剤でそれぞれ洗浄した。まず、天然汚染布片１５枚を５
０ｃｍ　Ｘ　５０ｃｍの綿布に縫い付け、６Ｉ！の０．
６６５％の洗剤溶液に、この汚染布と未着用の綿製肌着
を合わせて１ｋｇ入れ、３０℃で２時間漫潰後、東芝製
洗濯機「銀河」に移し、全量を３ＯＡとした後、強反転
で１０分間洗浄し、乾燥後判定に供した。

基準洗剤で洗った半裁布と本発明の洗剤で洗った半裁布
とを肉眼判定による一対比較で評価した。汚れの程度を
表す１０段階にランクづけした標準汚れを基準にし、洗
浄布をランクづけした。洗浄性は基準洗剤の洗浄力を１
００としたときの本発明の洗剤の洗浄力の点数で表した
。洗浄力指数の差は０．５以上で有意の差とみなせる。

結果を表３に示した。

また、天然えり重篤染布の汚垢部には、牛血清アルブミ
ン換算で１０ｍｇ／ｇ繊維の蛋白質が含まれていた。

表　　　　　　　３ 以上の如く、２種のプロテアーゼとポリエチレングリコ
ール又はポリアクリル酸ソーダと石鹸の組み合わせが蛋
白質を含む天然汚れの洗浄力に対し効果的であることが
判る。

実施例２ 蛋白汚れを含有する天然汚れに対し、ポリエチレングリ
コール又はポリアクリル酸ソーダと表５に示した２種の
プロテアーゼと脂肪酸塩を用いた洗浄剤組成物の洗浄力
を調べた。

１）用いた洗剤配合を表４に、使用した酵素、脂肪酸塩
を表５に示す。

表　　　　４ 表　　　　　　５ ２）　天然えり重連染布、洗浄条件及び方法は実施例１
と同様に行った。結果を表６に示す。

表　　　　　６ 以上の如く、２種プロテアーゼと脂肪酸塩との組み合わ
せは、特定の高分子化合物を含有する洗浄剤組成物にお
いて、蛋白質を含む天然汚れの洗浄力に対し、効果的で
あることが判る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　通例の洗剤成分を含む洗浄剤組成物において、 （ａ）菌起源の異なる２種以上のプロテアーゼを合計で
   ０．０１〜５重量％ （ｂ）ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸及びそ
   の塩からなる群から選ばれる１種 以上の化合物を０．１〜５重量％ （ｃ）高級脂肪酸又はその塩を０．１〜５重量％含有せ
   しめたことを特徴とする洗浄剤組成物。