JPS6363387B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高速記録を可能とするプリンタに関す
る。

従来のプリンタ例えば、転写用インクフイルム
をカセツトに収め、記録紙に転写用インクフイル
ムをサーマルヘツドにより押圧し、サーマルヘツ
ドを選択的に駆動することによりインクフイルム
上のインクを融解し、記録紙に融解したインクを
転写する如く構成されていた。しかしながら記録
紙にインクを転写する際、記録紙に圧接したまま
記録紙との相対速度が０となるようにインクフイ
ルムを送る構成となつている為、高速印字を行な
わせる為に、記録行毎に記録方法を変えて記録す
ると、転写用インクフイルム上の使用済の部分を
再使用することになるので、従来行記録を行なう
場合、常に同一方向に記録走査を行なうことが行
なわれていた。

本発明は上述の点に鑑み、高速記録を可能とす
るプリンタを提供するものである。

本発明の他の目的は以下図面を参照して行なわ
れる本発明の実施例の説明より明らかとなるであ
ろう。

以下本発明による１実施例を説明する。

なお以下述べる実施例は、高速記録を可能とす
るとともに、インクリボンの使用量を判別し、イ
ンクリボンの送りを定めることができるプリンタ
である。またさらに、印字に要したインクリボン
の使用量を算出する算出手段と、前記算出手段の
算出結果に基づき印字前に予め印字方向に前記イ
ンクリボンを巻き上げる手段とを有するプリンタ
である。そして以下述べる実施例は、双方向印字
を行なう為に印字方向を逆にするとき、インクリ
ボンを巻き上げる手段を有するプリンタであつ
て、前記巻き上げ手段は印字文字数に応じて巻き
上げ量を変えるプリンタである。

第１図は実施例によるプリンタの機械部分の斜
視図である。同図に於いて、１はカセツトで、転
写用インクフイルム２を内蔵し、リール３，４に
より供給、巻戻しがなされる。

５はサーマルヘツドで、図示の如く２つの相異
なるサイズの発熱要素が設けられている。

６はキヤリツジで、サーマルヘツド５、カセツ
ト１を載置するもので、後述するベルトにより左
右に移動する。

７はベルトで、ローラ８，９に掛けられ、キヤ
リツジ６を左右に移動させるようにキヤリツジ６
に結合されている。

１０はベルトで、サーマルヘツド５に対向する
ように配置された移動プラテン１１を左右に移動
させるように移動プラテン１１を載置している。

１２，１３，１４，１５はローラで、ベルト１
０が巻回されている。

１６は駆動モータで、その回転力をベルト１７
を介してローラ１８，１９に伝える。ローラ１８
に伝えられた力は電磁クラツチ２０を介してロー
ラ１４に伝えられる。ローラ１９に伝えられた力
は電磁クラツチ２１を介してローラ１５，９に伝
えられる。

２２は記録紙で、サーマルヘツド５とプラテン
１１との間に給送される。

２３はプランジヤーで、ロツド２５に結合さ
れ、軸２６を動かし、該軸２６に取り付けられた
キヤリツジ６を揺動させる。即ち、サーマルヘツ
ドをプラテン１１に記録紙２２、インクリボン２
を介して圧接させたり離接させたりする。

２４はバネで、プランジヤー２３を作動させな
いとき、軸２６を逆方向に回転させるものであ
る。

第２図は第１図に示すプリンタの制御回路を示
す図である。

cpuはプロセツサーで、Ｂはアドレス信号、コ
ントロール信号及びデータ信号を送るバスであ
る。

KBはキーボードで、プリント指示キー及びそ
の他諸機能の指示を与えるキーが備えられてい
る。

ROMは制御用メモリで、第３図に示すような
制御手順を記録していると共に各種の処理手順を
記憶している。

RAMはメモリで、印字方向を記憶するフラツ
グFG、インクリボンの使用量を記憶するレジス
タCR等を有する。

PRTIはプリンタインタフエースで、バスＢを
介して送られてくる記録すべき文字あるいは制御
信号をプリンタPRTに送る。

プリンタPRTは第１図に示すものである。

WPIは文字処理装置インターフエースで、不
図示の処理装置からの文字、制御命令等をバスＢ
に伝達するものである。

上述した構成から成る実施例の作動説明を行な
う。

まず不図示の処理装置から印字指令が来ると、
処理部cpuはその印字指令を解読し、制御メモリ
ROMより第３図に示す如き制御手段を順次読み
出し、文字処理装置インタフエースWPIを介し
て送られてくる記録すべきデータの為の制御を開
始する。

まずプリンタフエースPRTIを介してプリンタ
PRTに制御信号を送り、プランジヤ２３をオフ
させてスプリング２４により軸２６を矢印の方向
に回転させると、サーマルヘツド５は記録用紙２
２より離れる。次にプロセツサcpuは文字処理装
置インターフエースWPIから送られてくる制御
信号及びフラツグFGを調べ逆方向印字を行なう
か否かを判別する。YesであればフラツグFGの
内容を変えて次のステツプに行く。ステツプ４
で、現行でのフイルム使用量（印字文字数により
プロセツサcpuで算出する）の予定量に基づき、
インクリボン２をこれから行なう印字方向に向か
つて巻き上げる。

次のステツプ５でモータ１６を駆動し印字位置
までサーマルヘツド５を送る。次にステツプ６で
はプランジヤ２３によりヘツド５を記録用紙２２
に圧接しステツプ７に移る。ステツプ７では印字
方向にヘツドを移動させながらインクリボンの送
りを記録紙２２との相対速度を０にし同時にイン
クリボンの使用量を計数しレジスタCRに入れる。
次のステツプ８でサーマルヘツド５を記録紙２２
より離す。

前述のステツプ２で逆方向印字を行なわないと
判断したとき、ステツプ９に移り、前の行は逆方
向印字か否かを調べる。もしYesであれば、ステ
ツプ１０に移り、レジスタCRの前の行のインク
リボン使用量に応答しインクリボンを巻き上げ
る。次にサーマルヘツド５を印字位置まで送る。
次のステツプでサーマルヘツド５を圧接しステツ
プ１２に移る。ステツプ１３の内容は前述のステ
ツプ７と同一である。

次のステツプ１４でサーマルヘツドを離して印
字を終了する。

なおステツプ２に於いての逆方向印字を行なう
か否かの判別は専用のロジツクで行なうようにし
ても良く通常１行毎に印字方向を切換えて行な
う。またステツプ１０，１１は同時に行なうこと
が望ましい。

上述した如く本発明によれば、未使用のインク
リボンを逆方向の記録の際にも使用できるので、
双方向の記録が可能となり、高速記録が実現す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるプリンタの斜視図、第２
図は第１図に示すプリンタの制御ブロツク図、第
３図は制御手段を示す図である。 １……カセツト、RAM……メモリ、ROA……
制御メモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ インクリボンを用いて、記録シートに記録を
   行なうプリンタにおいて、 前記インクリボンを保持するための保持部と、 前記記録シートに沿つて往復移動可能であつ
   て、前記往動時及び復動時にともに前記記録シー
   トに記録を行なうよう、前記保持部に保持された
   前記インクリボンに作用するためのサーマルヘツ
   ドと、 前記保持部に保持された前記インクリボンの供
   給・巻戻しを行なうための手段と、 前記往動時記録から前記復動時記録に切り換わ
   る際に、前記復動時記録に寄与する前記インクリ
   ボンを予じめ巻き取るよう制御するための制御手
   段と、 を有することを特徴とするプリンタ。