JPS6363271B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6363271B2
JPS6363271B2 JP11657580A JP11657580A JPS6363271B2 JP S6363271 B2 JPS6363271 B2 JP S6363271B2 JP 11657580 A JP11657580 A JP 11657580A JP 11657580 A JP11657580 A JP 11657580A JP S6363271 B2 JPS6363271 B2 JP S6363271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iodine
ions
present
metal filter
silver metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11657580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5742508A (en
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11657580A priority Critical patent/JPS5742508A/ja
Publication of JPS5742508A publication Critical patent/JPS5742508A/ja
Publication of JPS6363271B2 publication Critical patent/JPS6363271B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶液に含有される沃素の捕集方法に
関する。
例えば、原子力発電所においては、原子炉冷却
材に含まれる放射性沃素の量を放射線測定器等の
測定器により測定することが行なわれている。
しかし、この原子炉冷却材に含まれる放射性沃
素の量は10-5〜10-6μCi/ml程度のきわめて微少
量であり、測定器で精度良く測定するためには、
何らかの方法で放射性沃素を捕集し、放射能濃度
を高めたうえでこれを測定する必要がある。
従来、このように溶液に含有される放射性沃素
を捕集する方法として、フイルタ処理法、イオン
交換樹脂法、添着炭法および溶媒抽出法等の方法
が知られている。
フイルタ処理法は、放射性沃素を含有する溶液
を紙およびカチオン交換ペーパに過させクロ
ム、ストロンチユウム等の放射性妨害核種を取り
除いた後、これをアニオン交換ペーパに過さ
せ、このアニオン交換ペーパで放射性沃素を捕集
する方法であるが、紙、カチオン交換ペーパお
よびアニオン交換ペーパの3種類のフイルタを必
要とし、また、放射性妨害核種の分離性能が劣る
という欠点がある。
イオン交換樹脂法は、イオン交換樹脂により溶
液中に含有される放射性沃素を捕集する方法であ
るが、イオン交換樹脂を大量に使用するため、こ
れが二次廃棄物となり、後処理に問題を生じる。
添着炭法は、銀ゼオライトあるいは活性炭によ
り溶液中に含有される放射性沃素を捕集する方法
であるが、捕集効率が悪く、また、放射性沃素と
ともに、放射性妨害核種も捕集してしまうという
欠点がある。
溶媒抽出法は、溶液中に含有される放射性沃素
を四塩化炭素の溶媒相へ抽出し、これを水相へ逆
抽出することを繰返し、放射性沃素を捕集する方
法であるが、捕集時間がかかり、また、放射性沃
素の抽出に用いられた四塩化炭素の処理に問題が
ある。
本発明者はかかる事情に鑑み、溶液に含有され
る沃素の捕集効率が高く、かつ、容易にこれを捕
集できる方法を開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、次のことを見出した。
すなわち、例えば、原子炉冷却材中に含有され
る沃素は溶液中に、三沃素イオン(I3 -)、沃素イ
オン(I-)、次亜沃素酸イオン(IO-)、沃素酸イ
オン(IO3 -)、過沃素酸イオン(IO4 -)等の沃素
の酸素酸イオンのイオン形態で存在しているが、
これを銀の薄膜から成る銀メタルフイルタで捕集
した場合には、I3 -およびI-のイオン形態で溶液
中に存在する放射性沃素の捕集効率が非常に高い
ことを見出した。
第1図は、この関係を示すもので、横軸に沃素
のイオン形態を、縦軸に銀メタルフイルタを過
させる前の溶液中に存在するそれぞれのイオン濃
度および過させた後の溶液中に存在するそれぞ
れのイオン濃度を示している。
白地で示される棒線は過させる前のイオン濃
度を、斜線で示される棒線は過させた後のイオ
ン濃度をそれぞれ示している。
過後に溶液に含まれるI3 -およびI-のイオン
濃度が非常に低くなつているのは、低くなつた分
だけそれぞれのイオンが銀メタルフイルタによつ
て捕集されたことを示している。
さらに、本発明者はこの銀メタルフイルタは、
クロム、ストロンチユウム等の放射性妨害核種は
捕集せず、これを透過させることを見出した。
一方、IO-、IO3 -、IO4 -等の沃素の酸素酸イオ
ンのイオン形態で溶液中に存在する銀メタルフイ
ルタによる捕集効率の低い沃素は、Na2SO3およ
びNaHSO3等の還元剤により、I-イオンに還元す
ることができる。
すなわち、Na2SO3を用いる場合には、 HIO+Na2SO3→HI+Na2SO4 HIO3+3Na2SO3→HI+3Na2SO4 HIO4+4Na2SO3→HI+4Na2SO4 で示される化学反応により、NaHSO3を用いる
場合には、 HIO+NaHSO3→HI+NaHSO4 HIO3+3NaHSO3→HI+3NaHSO4 HIO4+4NaHSO3→HI+4NaHSO4 で示される化学反応により還元される。
本発明はかかる知見に基づきなされたもので、
次亜沃素酸イオン(IO-)、沃素酸イオン
(IO3 -)、過沃素酸イオン(IO4 -)等の沃素の酸
素酸イオンを含有する溶液に還元剤を添加混合
し、前記酸素酸イオン(I-)とした後、これを銀
メタルフイルタにより捕集することを特徴とする
沃素の捕集方法を提供しようとするものである。
以下本発明の詳細を説明する。
本発明に使用される沃素の捕集装置は、例えば
第2図に示すように、開口部を銀メタルフイルタ
1により遮蔽された過瓶2と、試料液3を収納
する試料液瓶4とから構成されており、過瓶2
の円錐形状部には一端を吸引ポンプ5に接続され
る配管6が開口している。
このように構成された沃素の捕集装置を用いて
溶液中に含まれる沃素の捕集は以下述べるように
して行なわれる。
すなわち、試料液瓶4に沃素を含有した試料液
3を収納し、これにNa2SO3又はNaHSO3等の還
元剤を添加混合し、IO-、IO3 -、IO4 -等のイオン
形態で存在する沃素をI-のイオン形態とした後、
試料液瓶4を逆さにし、その開口部を過瓶2の
銀メタルフイルタ1上に係止し、しかる後、吸引
ポンプ5を稼動し、過瓶2内に存在する空気を
吸引する。
この結果、試料液瓶4内の試料液3は銀メタル
フイルタ1を過し、銀メタルフイルタ1にはI-
のイオン形態で存在する沃素が効率よく捕集され
る。
以下本発明の詳細を実施例により説明する。
実施例 原子力発電所の原子炉冷却材から試料液を500
ml採取し、これを試料液瓶4に収容し、これに
NaHSO350mgを添加混合した後、試料液瓶4を
逆さにし、その開口部を過瓶2の開口部を遮蔽
するφ47×0.05の銀の薄膜からなる銀メタルフイ
ルタ1上に係止した後、吸引ポンプ5を稼動し、
過瓶2内の気圧を200mmHgに保ちながら、銀メ
タルフイルタ1に試料液を過させた。
第3図は、このようにして、銀メタルフイルタ
1を過した溶液に含まれるそれぞれのイオン形
態における濃度を、過させる前の溶液に存在す
るそれぞれのイオン形態における濃度と比較して
示したものである。
白地で示される棒線は過させる前のイオン濃
度を斜線で示される棒線は過した後のイオン濃
度をそれぞれ示している。
この図と第1図とを比較することにより、試料
中に含まれる、IO-、IO3 -およびIO4 -等の沃素の
酸素酸イオンはNaHSO3によりI-イオンに還元さ
れ、銀メタルフイルタ1により効率よく捕集され
たのがわかる。
以上述べたように、本発明の沃素の捕集方法に
よれば、溶液中に存在するIO-、IO3 -、IO4 -等の
沃素の酸素酸イオンを還元しI-イオンとし、これ
を銀メタルフイルタに捕集することにより、溶液
中に存在する沃素を捕集効率良く、かつ簡単な装
置で捕集することができる。
さらに、本発明の沃素の捕集方法を、原子炉冷
却材に含有される放射性沃素の捕集に採用した場
合には、銀メタルフイルタにはクロム、ストロン
チユウム等の放射性妨害核種は捕集されずに放射
性沃素のみを捕集することができるので、原子炉
冷却材に含まれる微少量の放射性沃素の量を精度
良く測定することができる。
また、本発明の沃素の捕集方法によれば、従来
方法に比較して、2次廃棄物の量は非常に少ない
ものとなり、従来方法で問題になつていた放射性
物質の2次廃棄物処理の問題も解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、各種イオン形態で存在す沃素の濃度
を銀メタルフイルタによる過前後に分けて示す
棒グラフ、第2図は、本発明の沃素の捕集方法に
用いられる装置の一実施例を示す縦断面図、第3
図は、原子炉冷却材中に存在する沃素を本発明の
一実施例の方法により捕集したときの、過前後
における沃素の濃度を示す棒グラフである。 1……銀メタルフイルタ、2……過瓶、3…
…試料液、4……試料液瓶、5……吸引ポンプ、
6……配管。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 次亜沃素酸イオン(IO-)、沃素酸イオン
    (IO3 -)、過沃素酸イオン(IO4 -)等の沃素の酸
    素酸イオンを含有する溶液に還元剤を添加混合
    し、前記酸素酸イオンを沃素イオン(I-)とした
    後、これを銀メタルフイルタにより捕集すること
    を特徴とする沃素の捕集方法。
JP11657580A 1980-08-25 1980-08-25 Collection of iodine Granted JPS5742508A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11657580A JPS5742508A (en) 1980-08-25 1980-08-25 Collection of iodine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11657580A JPS5742508A (en) 1980-08-25 1980-08-25 Collection of iodine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5742508A JPS5742508A (en) 1982-03-10
JPS6363271B2 true JPS6363271B2 (ja) 1988-12-06

Family

ID=14690502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11657580A Granted JPS5742508A (en) 1980-08-25 1980-08-25 Collection of iodine

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5742508A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS628085A (ja) * 1985-07-03 1987-01-16 Nippon Atom Ind Group Co Ltd 原子炉冷却水中の放射性よう素の自動前処理方法
JP2540401B2 (ja) * 1991-11-05 1996-10-02 動力炉・核燃料開発事業団 放射性ヨウ素化合物の沈澱分離方法
JP5871823B2 (ja) * 2010-03-09 2016-03-01 クリオン インコーポレイテッド 同位体特定分離及びイオン特定媒体を使用するガラス固化
US9365911B2 (en) 2012-03-26 2016-06-14 Kurion, Inc. Selective regeneration of isotope-specific media resins in systems for separation of radioactive isotopes from liquid waste materials
JP2012250198A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Kaneka Corp ヨウ素酸イオンの除去・吸着方法
KR101558920B1 (ko) * 2013-09-13 2015-10-08 한국원자력연구원 요오드 핵종을 함유하는 방사성 폐수의 생물학적 정화 장치
KR101551233B1 (ko) * 2014-09-16 2015-09-10 한국원자력연구원 원전 중대사고 시 발생하는 방사성 폐액 처리방법
CN105174220B (zh) * 2015-07-21 2017-05-17 安徽六国化工股份有限公司 湿法磷酸生产中回收磷矿伴生高化合价碘制备碘酸盐的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5742508A (en) 1982-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Nozaki et al. Scavenging of thorium in the ocean
US4448711A (en) Process for producing zeolite adsorbent and process for treating radioactive liquid waste with the zeolite adsorbent
US5885465A (en) Method of separating short half-life radionuclides from a mixture of radionuclides
EP1324951B1 (en) Inorganic sorbent for molybdenum-99 extraction from irradiated uranium solutions and its method of use
JPS6363271B2 (ja)
Rao et al. Effective removal of cesium and strontium from radioactive wastes using chemical treatment followed by ultra filtration
JPS6243519B2 (ja)
US4622176A (en) Method of processing radioactive liquid wastes containing radioactive ruthenium
Orvini et al. Speciation problems solved with NAA: Some actual cases for Hg, V, Cr, As and Se
RU2680507C1 (ru) Способ очистки вод, загрязненных тритием
Howells et al. The chemical processing of irradiated fuels from thermal reactors
JPH0727069B2 (ja) 硝酸含有水溶液中のセシウムの分離方法
RU2066493C1 (ru) Способ обработки жидких радиоактивных отходов аэс
JP4565124B2 (ja) オゾン水を用いた放射性核種の分離回収方法
CN101313367A (zh) 碘物质到碘化物的快速还原
EP0261662A2 (en) Method for removal of iodine in gas
Cederberg et al. Containment of Iodine-131 Released by the RaLa Process
CN113865947B (zh) 一种气体循环回路中低浓度分子碘在线取样装置和方法
Lin Chemical behavior of radioiodine in boiling water reactor systems II: Effects of hydrogen water chemistry
Tölgyesi et al. Determination of alpha-emitting isotopes in radioactive wastes
RU2716828C1 (ru) Способ выделения молибдена-99 из топлива растворного реактора и устройство для его осуществления
USH800H (en) Method for gettering organic, inorganic and elemental iodine in aqueous solutions
JPH0611599A (ja) 放射性廃棄物の処理方法及び前処理設備
Markose Adsorption of natural radionuclides on pyrolusite
JPH11264896A (ja) 廃液処理方法及び廃液処理装置