JPS636320Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願はＨ形支保工を用いるトンネル工法におい
て新規な構成を有するＨ形支保工の天端部用カバ
ーを提供しようとするものである。

従来提供されているこの種のものにあつては一
応下記のような問題を指摘することができる。

従来行なわれているＨ形支保工の継手板部は、
下側から防水剤を含浸した金具を当てて継手板部
の漏水を防止していたが、継手板部の下側から固
定されるため、当然上から水は浸入し、完全な固
定を必要とされ、わずかのすき間からも水は浸入
する。又、継手板をボルトで固定しているが、こ
のボルトはパツキン等が使用されておらず、地山
の動きによりボルトがゆるむ場合には、当然下側
から完全に漏水を防止しても、継手板部のボルト
穴から水が浸入してくる。

本案はこのような問題を充分解決しようとする
もので、以下図面を参照しながらその１実施例の
詳細を説明する。

１は本案のＨ形支保工天端部カバーである。そ
して、その構成は、Ｈ形支保工２Ａの継目板部２
A′となる天端プレート２の上端面に上方から当
接すべき細幅板状の上部カバー１Ａの下面に弾力
性と粘着性を有する防水発泡材でなる止水・目地
材１Ｂを添着し、上記上部カバーの両端には上記
天端プレートの前後面に当接すべき前後の舌状片
１Ｃ，１Ｄを連設し、上記舌状片１Ｃの先端には
上記天端プレート２の下面に掛けまわすべきゴム
バンド１Ｅを連設し、かつ、このゴムバンドは上
記舌状片１Ｄに対して係脱自在に構成されてい
る。

上記弾力性と粘着性を有する防水発泡材でなる
止水・目地材は、つぎに述べるような公知のもの
のうちから、選択すると良い。

例１〜軟質ポリウレタンフオームをベースに、
アスフアルト、特殊合成樹脂、合成ゴムなどを主
体とする止水剤を含浸処理加工した、フオームタ
イプの止水・目地材。（商標〜アスクツシヨン・
エバークツシヨン〜株式会社ブリジストン） 例２〜連続気泡の発泡材に粘着材を合浸した止
水・目地材。（登録商標〜コンプリフオーム・コ
ンプリバンド〜日東紡コンパウンド株式会社） ついで、本案のものの使用方法を効果と共に説
明する。

上記カバーの舌状片を第４図の如くほぼ垂直な
状態に折りまげて上記継目板部２A′に対して上
記カバー１Ａが天端プレートの上面に位置するよ
う上方から嵌着し、ゴムバンド１Ｅを上記プレー
ト２の下面に掛けまわして、当該ゴムバンド先端
の環体１E′を舌状片１Ｄの下端に設けたフツク１
D′に係止する。この結果、防水発泡材１Ｂは継
目板部の上面と前後面に密着し水の浸水を防止す
ることができる。この場合、カバーの接着作業は
天端プレートの上方からかぶせて、しかもゴムバ
ンドで係止すれば足りるから作業性に富みかつ確
実である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図
は平面図、第２図は同上のＡ−Ａ線断面図、第３
図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第４図は装着前の
正面図、第５図は装着状態の斜視図、第６図は同
上のＣ−Ｃ線断面図、第７図は天端プレート部分
の正面図、第８図は平面図である。 １……Ｈ形支保工天端部カバー、１Ａ……上部
カバー、１Ｂ……防水発泡材、１Ｃ，１Ｄ……舌
状片、１Ｅ……ゴムバンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｈ形支保工の継目板部となる天端プレート２の
   上端面に上方から当接すべき細幅板状の上部カバ
   ー１Ａの下面に弾力性と粘着性を有する防水発泡
   材でなる止水・目地材１Ｂを添着し、上記上部カ
   バーの両端には上記天端プレートの前後面に当接
   すべき前後の舌状片１Ｃ，１Ｄを連設し、上記舌
   状片１Ｃの先端には上記天端プレート２の下面に
   掛けまわすべきゴムバンド１Ｅを連設し、かつ、
   このゴムバンドは上記舌状片１Ｄに対して係脱す
   るよう構成されていることを特徴とするＨ形支保
   工の天端部用カバー。