JPS6328737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、止水板に関する。詳しくは、本考案
は、従来にないタイプの止水性及び作業性に優れ
た新規な止水板に関する。

従来の止水板は、合成樹脂又は合成ゴムから構
成され、一部に水膨潤性物質等を使用して、止水
性の向上を図つたものもあつた。これらの止水板
は、すべて第１図に示されるように、コンクリー
ト打設部の両側にまたがつて埋設されるものであ
つたために、コンクリート打設に当つて仮留が必
要となるなど、作業上繁雑な手順を踏まなければ
ならなかつた。

本考案の目的は、コンクリート打設時に簡単に
取り付け可能で、しかも優れた止水性を有する止
水板を提供することである。

本考案の止水板は、長手方向の一側縁に水膨潤
性物質からなる膨出部を設け、他の一側縁に断面
略Ｃ字形の腕部を設け、該腕部の溝に、水膨潤性
物質からなる止水材を装着してなるものである。

本考案の止水板の一実施態様を第２図及び第３
図に示す。第２図は本考案の止水板の断面図であ
る。

１は合成樹脂、ゴム類等で形成される止水板主
体で、コンクリート接合部のずれに対応するため
には、ゴムのような伸張力のある材料で形成され
るのが好ましい。

また２は一側縁に形成された水膨潤性物質から
なる膨出部である。かかる膨出部は、止水板主体
１と一体に形成されていてももちろんよいが、水
膨潤性物質２を取り付けて形成してもよい。（第
３図） また、３は他の側縁に形成された断面略Ｃ字形
の腕部で、腕部の溝には水膨潤性物質からなる止
水材４が装着されている。止水材４は、はめ込み
式にすると、水場でもコンクリートの打設直前に
セツトすれば使用できるので好ましい。

本考案の止水板は、第４図に示すように、打
設、固化したコンクリートブロツクに、腕部３を
釘打ち、もしくは接着剤あるいはこれらの併用に
より取り付けて使用する。

本考案の止水板に用いられる水膨潤性物質とし
ては、例えば、ビニル系、アクリル系の単一重合
体および共重合体、ポリウレタン系重合体、セル
ロース、デンプンおよびそれらの変性物、架橋物
等が拳げられる。中でも好ましいものは、水膨潤
性ポリウレタン含有可撓性物質であり、特に好ま
しいものは水膨潤性ポリウレタンと天然ゴム、合
成ゴムもしくは再生ゴム等の混合物からなる可撓
性物質である。

本考案によれば、目地部に侵入した水は、水膨
潤性物質を膨潤させるので、間隙が塞がれ、優れ
た止水性が得られる。また打設固化したコンクリ
ートに取り付けて使用すればよいので作業性も非
常に良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の止水板の使用状態を示す斜視図
である。第２〜３図は、本考案の止水板の断面図
である。第４図は、本考案の止水板の使用状態を
示す斜視図である。 １……止水板主体、２……膨出部、３……腕
部、４……止水材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向の一側縁に水膨潤性物質からなる膨出
   部を設け、他の一側縁に断面略Ｃ字形の腕部を設
   け、該腕部の溝に水膨潤性物質からなる止水材を
   装着してなる止水板。