JPS636278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は非常用として常に新鮮な水を貯えて置
くことができる水タンクに関するものである。

本考案の目的は非常時にタンクを置いたままで
取出すことができるものを提供することにある。

しかして本考案は水道コツクａにホースｂを介
して連絡する水入口１と、浴槽ｃ、洗たく機の洗
たく槽ｄ或いは厨房流し等にホースb′を存して連
絡する水出口２とを上面に有し、かつ水入口１若
しくは水出口２の少なくとも一方を片側に偏して
設けたタンク本体３から成り、前記と反対方向へ
偏したタンク本体の他側に取出口６を開口し、取
出口６に施したキヤツプ７に、タンク本体３内に
収容されかつ取出し口６を通過し得る水小出し容
器４を吊持した吊杆５を固定し、更にタンク本体
３の上面に把手８を形成するための凹部９を設け
るとともに、タンク本体３の下面に手かけ用弧状
段部１０を設けたことを特徴とする非常用水タン
クである。図示の実施例においてはタンク本体３
上面の中央に把手８を形成するため凹部９を設
け、又手かけ用の弧状段部１０は底面の一側に設
けてある。そして水出口１と給水口２とはホース
ｂ，b′に嵌めたカツプリング１１により簡単に着
脱できるようにしてある。

本考案は以上記述した構成であるから水道コツ
クａをあけると水は水入口１からタンク本体３内
に一旦入り、水出口２から出る作用を行なうた
め、水道コツクａをひねつて水を使用するたびに
タンク本体３内は常に新鮮な水が入るが、本考案
に於る水入口１若しくは水出口２の少なくとも一
方はタンク本体３の片側に偏して設けられている
から、水はタンク本体３の片側から他の片側まで
十分に動いてから水出口２より出るため、タンク
内に古い水は溜まることがなく、水使用の都度水
全体が入れ替えられる状態となる。また、タンク
本体３の他側に偏して水取出口６を設けたので、
タンク本体３を片側に傾けたときに水出入口１，
２や取出口６から水を溢れさせることがない。特
に本考案ではキヤツプ７を取外し、そのまま持上
げると水小出し容器４により水は取出されるので
使用上便利であり、小出し容器４は底部近くに配
置されるので、水がごく少なくなるまで汲み出す
ことができ、タンク本体３を持上げたり傾むけた
りしなくても良い。他方いざ非常の際にはタンク
本体３の上面の把手８と底面の手かけ用弧状段部
１０で本体１を持ち上げ運搬可能であり、かつま
た常時、水が入つているので消火用水容器として
も利用でき、その際水吐出口となる取出口６の反
対側の水入口１又は水出口２は本体１内を大気と
通じるので水が出易い効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る非常用水タンクの一実施例
を示したもので、第１図は縦断側面図、第２図は
平面図、第３図は使用状態を示す斜視図である。 ａ……水道コツク、ｂ，b′……ホース、ｃ……
浴槽、ｄ……洗たく槽、１……水入口、２……水
出口、３……タンク本体、４……水小出し容器、
５……吊杆、６……取出口、７……キヤツプ、８
……把手、９……凹部、１０……弧状段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水道コツクａにホースｂを介して連絡する水入
   口１と、浴槽ｃ、洗たく機の洗たく槽ｄ或いは厨
   房流し等にホースb′を存して連絡する水出口２と
   を上面に有し、かつ水入口１若しくは水出口２の
   少なくとも一方を片側に偏して設けたタンク本体
   ３から成り、前記と反対方向へ偏したタンク本体
   の他側に取出口６を開口し、取出口６に施したキ
   ヤツプ７に、タンク本体３内の底部近くに収容さ
   れかつ取出し口６を通過し得る水小出し容器４を
   吊持した吊杆５を固定し、更にタンク本体３の上
   面に把手８を形成するための凹部９を設けるとと
   もに、タンク本体３の下面に手かけ用弧状段部１
   ０を設けたことを特徴とする非常用水タンク。