JPS6361286B2

JPS6361286B2 -

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Publication number: JPS6361286B2
Application number: JP54075560A
Authority: JP
Priority date: 1978-06-15
Filing date: 1979-06-15
Publication date: 1988-11-28
Also published as: CH640409A5; GB2024873B; DE2924230C2; IT1165686B; CA1139226A; BE876985A; DE2924230A1; IT7968281A0; JPS554384A; GB2024873A

Description

【発明の詳細な説明】

本発明はある種の第４級化重合体を有効成分と
して含有する化粧料組成物に関する。更に詳しくは、本発明は下記の式：〔式中、R₁、R₂、R₃およびR₄は同一でも異なつ
てもよく、かつ、各々、メチル基又はエチル基を
表わし、Ａは炭素数１〜18個のアルキレン基又は
アルケニレン基、ｐ―キシリレン基、２―ヒドロ
キシプロピレン基又は―（CH₂）_o―Ｏ―（CH₂）_o
基（ｎは２又は３の数を表わす）を表わし、X
はハロゲンイオンを表わし、ｍは２又は３の数を
表わす〕で示される高分子鎖を有する重合体の少
なくとも１種、および、染色または脱色用基剤の
調製、パーマネント処理用組成物の調製またはパ
ーマネント処理の前または後に行う処理に用いる
ローシヨンの調製に使用される種々の成分を含有
すること（但し、網状ポリアミノアミドは含有し
ないものとする）を特徴とする毛髪用化粧料組成
物に関する。本出願人は先に、例えばルクセンブルグ特許
68901号明細書に記載されるごときある種の網状
ポリアミノアミドの少なくとも１種と本発明で使
用する前記式()の重合体を包含するカチオン重
合体とからなる毛髪用化粧料組成物を提案した
（特開昭53−107426号公報参照）。本発明は前記カ
チオン重合体自体がすぐれた毛髪用化粧料組成物
を与えることを知見したことに基ずくものであ
る。従つて本発明の化粧料組成物は前記した通り
その構成成分として前記網状ポリアミノアミドは
含有していない。本発明はある一定の重合度を有するポリマーを
使用する場合に限定されるものではないけれど
も、本発明に従つて利用できるポリマーは一般に
分子量が1500から50000までの範囲ものである。本発明で使用するのに望ましいポリマーとして
は、特に、前記式において、 R₁＝R₂＝R₃＝R₄＝CH₃ ｍ＝３Ｘ＝Cl、およびＡ＝―CH₂CH₂―Ｏ―CH₂―CH₂―
（ポリマーP₁）Ａ＝―CH₂―CHOH―CH₂―
（ポリマーP₂）

【式】Ａ＝―CH₂―CH＝CH―CH₂―
（ポリマーP₄）Ａ＝（CH₂）₆ （ポリマーP₅）であるもの；および、 R₁＝R₂＝R₃＝R₄＝C₂H₅ ｍ＝３Ｘ＝Cl、およびＡ＝―（CH₂）₆― （ポリマーP₆）Ａ＝―CH₂―CHOH―CH₂―
（ポリマーP₇）Ａ＝―CH₂―CH＝CH―CH₂―
（ポリマーP₈）であるもの；を挙げることができる。本発明に従つて使用されるポリマーは、以上の
ものの他に、次式で示される反復単位を有する
コポリマーであり得る；（式中、R′₁、R′₂、R′₃およびR′₄はR₁、R₂、R₃
およびR₄と同一の意義を有する。A′は炭素原子
数20個以下の、置換または非置換の、直鎖または
分岐鎖アルキレン基またはアリーレン基を表わ
し、Ａは前記と同一の意義を有する。これらのポリマーとしては、特に後述するよう
な組成を有するポリマーP₉からP₁₄を挙げること
ができる。上記のポリマーはフランス特許75―15162号明
細書に記載される方法と同様の方法で製造し得
る。本発明の毛髪用化粧料組成物中には、これを染
色ないし脱色用の基剤もしくは組成物あるいはパ
ーマネント（処理）用組成物とするために、混合
用材料および添加物も含有される。周知のごとく、現在の毛髪の染色ないし脱色技
術においては、クリーム状、ゲル状または希釈に
よりゲル化可能な液体状の組成物を形成する染色
基剤ないし脱色基剤が使用されている。一般に、クリーム状組成物は、アニオン性ない
し非イオン性乳化剤とC₁₂からC₂₀までの脂肪酸石
ケンないし脂肪族アルコールとを使用して調製さ
れる。石ケンは、たとえばラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、
ヒドロキシステアリン酸、アラキジン酸、リシノ
ール酸、ラノリン酸、フエニルステアリン酸、リ
ノレン酸のごとき、炭素数12から20までの天然な
いし合成脂肪酸であつて、その濃度が１〜60％、
多くの場合、５〜30％（希釈前）のものを使用し
て製造することができる。石ケンを生成させるために使用するアルカリ化
剤としては、特にカセイーソーダ、カセイカリ、
アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、モノおよびジ
イソプロパノールアミン、Ｎ―エチルモルホリ
ン、２―アミノ―１―ブタノール、２―アミノ―
２―メチル―１―プロパノールおよびこれらの混
合物を挙げることができる。またクリーム状組成物は、炭素原子数12〜20個
の天然または合成アルコールを原料とし、これを
乳化剤と混合することによつても調製し得る。これらの脂肪族アルコールのうち、特にヤシ油
脂肪酸の誘導体であるアルコール類、ミリスチル
アルコール、セチルアルコール、ステアリルアル
コール、アラキジルアルコール、イソステアリル
アルコール、ヒドロキシステアリルアルコール、
オレイルアルコール、リシノールアルコールを、
通常、１％から60％の濃度で、多くの場合５％か
ら30％の濃度で使用する。クリーム状組成物を得るために用いられる乳化
剤は、C₁OからC₂Oまでのオキシエチレン型また
はポリグリセロール型の天然または合成脂肪族ア
ルコールであり、例えば次のものを挙げることが
できる；10〜30モルのエチレンオキシドを含むポ
リオキシエチレン化オレイルアルコール、６〜10
モルのエチレンオキシドを含むオキシエチレン化
セチルアルコール、10モルのエチレンオキシドを
含むオキシエチレン化セチルステアリルアルコー
ル、30モルのエチレンオキシドを含むオレオセチ
ルアルコール、10、15ないし20モルのエチレンオ
キシドを含むステアリルアルコール、４モルのグ
リセロールを含むポリグリセロール化オレイルア
ルコール、および５〜30モルのエチレンオキシド
を含み、９個から20個までのポリオキシエチレン
炭素原子を有する合成脂肪族アルコール類。これらの非イオン性乳化剤は、通常１％から60
％までの濃度、多くの場合、５％から30％までの
濃度で存在させる。他の乳化剤としては、オキシエチレン化または
非オキシエチレン化アルキル硫酸塩があり、例え
ば次のものを挙げることができるラウリル硫酸ナ
トリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、セチルス
テアリル硫酸ナトリウム、トリエタノールアミン
のアセチルステアリル硫酸塩、たとえば2.2モル
のエチレンオキシドを含むオキシエチレン化ラウ
リルエステル硫酸ナトリウム、たとえば2.2モル
のエチレンオキシドを含むオキシエチレン化モノ
エタノールアミンのラウリルエステル硫酸塩。上記の成分は、一般に１％から60％の濃度、多
くの場合、３％から15％（重量比）までの濃度で
存在させる。これらのクリーム状組成物は、たとえば脂肪酸
アミドのような、種々の通常の添加物を含有し得
る。これらの脂肪酸アミドのうち通常用いられるも
のは、ヤシ油の成分である種々の脂肪酸ラウリン
酸またはオレイン酸の、モノまたはジエタノール
アミドであり、その濃度は一般に重量比で０から
15％である。また、クリーム状組成物中には、エチレンジア
ミン四酢酸またはその塩のごとき金属イオン封鎖
剤、増粘剤、香料等を含有させ得る。一般に、ゲル化可能な液体は、オキシエチレン
化またはポリグリセロール化した非イオン性化合
物と溶媒とを用いて調製するか、あるいはオレイ
ン酸、リノレン酸、リシノール酸またはイソステ
アリン酸のごとき液体脂肪酸の石ケンと溶媒とを
用いて調製する。石ケンを生成させるために用いられるアルカリ
化剤としてはアルカリ性ないしアミン性の塩基、
例えば、カセイソーダ、カセイカリ、アンモニ
ア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノ及びジイソプロ
パノールアミン、Ｎ―エチルモルホリン、２―ア
ミノ―１―ブタノール、２―アミノ―２―メチル
―１―プロパノール、もしくはこれらの混合物を
挙げ得る。オキシエチレン化した非イオン性の化合物のう
ちで、特によく用いられるものとしては天然ない
し合成液状脂肪族アルコール、例えば４モルおよ
び10モルのエチレンオキシドを含むオレイルアル
コール、４モルおよび６モルのエチレンオキシド
を含むC₁O―C₁₂の合成脂肪族アルコール、２モ
ル、６モルおよび９モルのエチレンオキシドを含
むC₉―C₁₅の合成脂肪族アルコールを挙げ得る。オキシエチレン化した非イオン性化合物のうち
で特によく用いられるものとしては、４モルのエ
チレンオキシドを含むノニルフエノールのポリエ
ステル、および９モルのエチレンオキシドを含む
ノニルフエノールのポリエステルを挙げ得る。これらの成分は、５％〜60重量％、多くの場
合、５〜40重量％の濃度で用いられる。ポリグリセロール化した非イオン性化合物のう
ちで特によく用いられるものとしては、２モルの
グリセロールを含むオレイルアルコール、および
４モルのグリセロールを含むグリセロール化オレ
イルアルコールを挙げ得る。これらの成分は一般に５％から60重量％、多く
の場合、５％から40重量％の濃度で用いられる。使用される溶媒としては、エチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコールの
ごとき低級脂肪族アルコールあるいは、プロピレ
ングリコール、メチルグリコール、エチルグリコ
ール、ブチルグリコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコ
ール、ジエチレングリコールモノエチルエステル
のごときグリコール類を挙げ得る。これらの溶媒もしくはその混合物は一般に２％
から20重量％、多くの場合、５％から15重量％の
濃度（希釈前）用いられる。ゲル化可能な組成物中には、他の通常の種々の
添加物を添加し得る。これらの添加物としては、たとえば脂肪酸アミ
ド類、天然または合成アルコール類、オキシエチ
レン化または非オキシエチレン化アルカリ性アル
キル硫酸塩類、保存剤、金属イオン封鎖剤、香料
などが用いられる。脂肪酸アミドとして特によく用いられるものと
しては、オレイン酸またはラウリン酸のジエタノ
ールアミドおよびヤシ油のモノまたはジエタノー
ルアミドを挙げ得る。これらのアミドは、一般に0.5％から15重量％、
多くの場合、１％から10重量％の濃度（希釈前）
で用いられる。天然ないし合成脂肪族アルコールのうちで特に
よく用いられるものとしては、オレイルアルコー
ル、ラウリルアルコール、オクチルドデシルアル
コール、ヘキシルドデシルアルコール、イソステ
アリルアルコール、リシノレイルアルコール、リ
ノレイルアルコールを挙げ得る。これらのアルコールは、一般に１％から25重量
％、多くの場合、５％から15重量％の濃度（稀釈
前）で用いられる。オキシエチレン化または非オキシエチレン化し
たアルカリのアルキル硫酸塩として通常用いられ
るものとしては次のものを挙げ得る：ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムまたは
トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノ
ールアミン、たとえば2.2モルのエチレンオキシ
ドを含むオキシエチレン化ラウリルエステル硫酸
ナトリウム、たとえば2.2モルのエチレンオキシ
ドを含むオキシエチレン化ラウリルエステル硫酸
モノエタノールアミン。これらの硫酸塩は一般に0.5％から15重量％、
多くの場合、１％から10重量％の濃度（稀釈前）
で用いられる。常用される希釈比（１〜３倍）になるように過
酸化水素を混合し、透明度を得るのに充分な量の
過酸化水素およびアンモニアを添加すると、クリ
ーム状の染色基剤ないし脱色基剤からクリーム状
組成物が得られ、またゲル化可能な液状基剤から
はゲルが得られる。本発明は、本発明による染色基剤と直接染料ま
たは酸化染料とを混合した染色用複合剤も包含す
るものである。また本発明は、使用時に混合すべき２種の液体
に分割した形の染色剤ないし脱色剤も包含する。
この場合、第１液は場合により酸化染料を含む基
剤であり、第２液はたとえば過酸化水素のような
酸化剤より成る。これらの２種の液体は１個の包
装容器に収納される。周知のごとく、酸化染料は、ジアミン型、アミ
ノフエノール型もしくはフエノール型の芳香族化
合物である。これらの化合物は一般にはそれ自体
で染料ではないが、一般に過酸化水素より成る酸
化性媒質の存在下で縮合により染料に転化する。
このような酸化染料には２種類のものがあり、そ
の一方はジアミンまたはアミノフエノールのごと
きいわゆるパラもしくはオルトと呼ばれる誘導体
であり、他方はメタジアミン、ｍ―アミノフエノ
ール、ポリフエノールなどのごとき、メタ誘導体
と呼ばれ、一般に変質剤ないしカツプラーと通称
されるものである。上記以外の使用可能な染料としては、ニトロ染
料、アントラキノン誘導体、トリフエニルメタン
系染料、アゾ染料、含金属染料、キサンテン系染
料、アクリジン系染料などの直接染料があげられ
る。本発明にもとづく染色基剤は、前記したごとき
４級窒素を含むポリマーを重量比で0.5％から10
％まで、多くの場合、１％から３％までの量で含
有する。本発明による基剤のPHは通常６から11（多くの
場合、８から11）の範囲であり、この値を達成す
るために、必要に応じて、適当な塩基、あるいは
酒石酸、クエン酸、酢酸、塩酸、リン酸などの酸
を添加する。多くの場合、本発明にもとづく組成物中にはア
ニオン性ポリマーは含まれない。本発明の化粧料組成物を用いて毛髪の染色ない
し脱色の処理を行うにあたつては、場合によつて
は染料を含む前記染色基剤ないし脱色基剤を毛髪
に塗布し、場合によつてはたとえば過酸化水素の
ような酸化剤と混合し、所望の染色効果もしくは
脱色効果が得られるまで充分な時間だけ十分に作
用させ、ついで毛髪をリンスする。通常、組成物を作用させる時間は５分ないし45
分で、多くの場合、15分から30分間である。１回に毛髪を染色ないし脱色するのに要する組
成物の量は通常10ｇから100ｇである。本発明の化粧料組成物は、パーマネント用組成
物の形態に調製することもできる。周知のごとく毛髪のパーマネント処理を行うた
めの従来の方法においては、まず最初に、適当な
還元剤を含む組成物で毛髪を処理することによつ
てケラチンのＳ―Ｓ結合を開裂させ、次いで、場
合によりリンスしたのち、髪に張力を加えながら
適当な酸化剤を含む組成物が毛髪を処理すること
によつてこのＳ―Ｓ結合を再構成し、毛髪に所望
の変形を与える。上記のような還元性および酸化性組成物の処方
は、特にE.SidiとC.Zviakによる化粧品学の著作
「Problemes Capillaires」（Paris、1966年、
Gauthier―Villard）の中に記載されている。本発明によるパーマネント処理用組成物は、特
にパーマネント変形処理の第１段階で用いるため
の還元性組成物である。これら組成物中には、還元剤のほかに、組成物
をローシヨンの形態にするか、あるいは水で希釈
して用いる粉末の形態にするための添加物が含ま
れる。用いる還元剤は、多くの場合、たとえばチオグ
リセロールのごときメルカプタン、あるいはチオ
グリコール酸またはその誘導体などである。最もしばしば用いられる組成物中には、ベース
としてチオグリコール酸またはその誘導体、特に
その塩（アンモニウム塩、モルホリン塩、エチル
アミン塩）、そのエステル（グリコールエステル、
グリセロールエステル）、そのヒドラジドもしく
はそのアミドが含まれる。還元剤の濃度は、充分に多くのＳ―Ｓ結合を還
元するのに必要な濃度とする。この濃度について
はすでに検討されており、化粧品学の諸文献に記
載されている。たとえばチオグリコール酸の場合
には、使用濃度はほぼ１％から11％の間である。パーマネント処理の第１段階用の組成物のPH
は、通常７から10までの間である。還元性組成物は、式で示されるポリマーを通
常0.1％から10重量％、多くの場合、0.25％から
５重量％含有する。パーマネント処理の第１段階に用いるローシヨ
ンは多くの場合水溶液であり、上記の物質以外
に、PH調節剤（たとえば炭酸アンモニウムまたは
重炭酸アンモニウム）、亜硫酸塩（たとえば亜硫
酸ナトリウムまたはカリウム）のごとき補助的還
元剤、エタノールまたはイソプロパノールのごと
き溶媒、非イオン性またはカチオン性界面活性
剤、香料および（または）染料類を含有する。式で示されるポリマーは、パーマネント用
（または染色用）の組成物中に用いられる混合材
料および添加剤に親和性を有するものである。本発明のパーマネント処理用組成物を用いて毛
髪のパーマネント変形処理を行うにあたつては上
述したごとき還元性組成物の充分な量を毛髪に塗
布し、ほぼ５分から20分間そのまま保つたのち、
毛髪をリンスし、こののち毛髪に張力を加えなが
ら、毛髪のケラチンのＳ―Ｓ結合を再形成させる
のに充分な量の酸化性組成物で処理する。酸化剤として通常用いられるのは過酸化水素
（H₂O₂）、ペルオクソホウ酸ナトリウムまたはペ
ルオクソ硫酸ナトリウムのごときペルオクソ塩、
臭素酸塩（臭素酸ナトリウム、カルシウムまたは
マグネシウム）、ヨウ素酸ナトリウム等である。毛髪に張力を与えるためには、通常、カールク
リツプに毛髪を巻く。多くの場合これは還元性組
成物を塗布する前に行なう。酸化性組成物を充分な時間作用させてから、毛
髪の張力を解放し、こののちリンスする。最後に
毛髪のセツトを行なう。本発明による化粧料組成物は、パーマネント処
理の前または後に用いるローシヨンとすることも
できる。このローシヨンは、水以外に、溶媒（た
とえばエタノールまたはイソプロパノール）、非
イオン性またはカチオン性界面活性剤、PH調節試
薬、香料および（または）染料を含む。式で示
した形のポリマーは、通常、重量比で0.1％から
10％多くの場合重量比で0.25％から５％含まれ
る。上記のローシヨンをパーマネント処理の前ま
たは後に、充分な量毛髪に塗布して、毛髪のトリ
ートメントを行う。本発明による組成物中に含まれる式で示され
るポリマーは、染色処理、脱色処理もしくはパー
マネント処理によつてひきおこされる変質効果か
ら髪を保護することができる。これらの変質効果
についてはすでによく知られている。本発明による組成物は、特にアニオン性ポリマ
ーを含まない。式で示したポリマーは、本発明による組成物
の形で用いられた際には、湿つた髪や乾燥した髪
を梳くのを容易にする。これを用いることによつ
て髪は生気を帯び、光沢のある外観と柔かい感触
を生ずる。また、これらの組成物は、毛髪に発生する静電
気を減少もしくは除去することができる。本発明で使用される前記式の化合物のあるも
の、特にポリマーP₂〜P₁₄は新規化合物である。以下に本発明の実施例を示す。実施例１染色用組成物染色基剤の処方：セチルステアリルアルコール ……22ｇオレイン酸ジエタノールアミド ……５ｇセチルステアリル硫酸ナトリウム ……４ｇポリマーP₁ ……５ｇアンモニア水（22゜Be′ ……12ml 染色用組成物を得るには、上記の基剤に、酸化
染料と以下に示す添加物を加える：ｍ―ジアミノアニソール硫酸塩 ……0.048ｇレゾルシン ……0.420ｇｍ―アミノフエノール ……0.150ｇニトロｐ―フエニレンジアミン ……0.085ｇｐ―トルイレンジアミン ……0.004ｇ Trilon Ｂ（エチレンジアミン四酢酸）
……1.000ｇ重亜硫酸ナトリウム（ｄ＝1.32） ……1.200ｇ水 …… 残部 100ｇこの処方に従う混合物30ｇを、20容量の過酸化
水素45ｇと混合する。かくして滑らかで、粘稠
な、かつ塗布時の感触の良好な、毛髪によく粘着
するクリームが得られた。 30分間放置したのち、髪をリンスし乾燥させ
た。湿つた状態もしくは乾燥した状態の毛髪は容
易に梳くことができた。毛髪は光沢がありかつ量
感があり、絹のような感触を示した。前記組成物を完全に白い毛髪に施した場合、毛
髪はブロンドの感じとなつた。実施例２染色用組成物染色基剤の処方：ステアリルアルコール ……20ｇココヤシ油のモノエタノールアミド ……５ｇラウリル硫酸アンモニウム（20％の脂肪酸アル
コールを含む） ……10ｇポリマーP₂ ……６ｇアンモニア水（22゜Be′） ……10ml 染色用組成物を得るには、上記の基剤に、酸化
染料と以下に示す添加物を加える：ｍ―ジアミノアニソール硫酸塩 ……0.048ｇレゾルシン ……0.420ｇｍ―アミノフエノール ……0.150ｇニトロｐ―フエニレンジアミン ……0.085ｇｐ―トルイレンジアミン ……0.004ｇ Trilon Ｂ（エチレンジアミン四酢酸）
……1.000ｇ重亜硫酸ナトリウム（ｄ＝1.32） ……1.200ｇ水 …… 残部 100ｇこの処方による混合物30ｇを、20容量の過酸化
水素40ｇと混合する。かくして滑らかで、粘稠な
かつ塗布時の感触の良好な、毛髪によく粘着する
クリームが得られた。 30分間放置したのち、毛髪をリンスし乾燥させ
た。湿つた状態もしくは乾燥した状態の毛髪は容
易に梳くことができた。毛髪は光沢がありかつ量
感があり、絹のような感触を示した。前記組成物を完全に白い毛髪に施した場合、毛
髪はブロンドの感じとなつた。ポリマーP₂の代わりに、等量のポリマーP₃ま
たはP₄、もしくはP₃とP₄の混合物を用いても同
様の結果が得られた。実施例３染色用組成物染色基剤の処方：ラウリル硫酸トリエタノールアミン（40％
MA） ……３ｇ Henkel社から商品名EUTANOL Ｇで市販
されている２―オクチルドデカノール ……８ｇオレイルジエタノールアミド ……６ｇ Henkel社から商品名MERGITAL OC 30で市
販されている、30モルのエチレンオキシドを含
有するオレオセチルアルコール ……３ｇオレイン酸 ……19ｇポリマーP₄ ……４ｇブチルセロソルブ ……７ｇ 96％エチルアルコール ……8.5ｇプロピレングリコール６ｇアンモニア水（22゜Be′） ……20ml 染色用組成物を得るには、この基剤に、酸化染
料と以下に示す添加物を加える：ｐ―アミノフエノール ……0.22 ｇｍ―ジアミノアニソール硫酸塩 0.044ｇレゾルシン ……0.12 ｇｍ―アミノフエノール ……0.075ｇニトロｐ―フエニレンジアミン ……0.030ｇｐ―トルイレンジアミン ……0.16ｇ Trilon Ｂ ……３ｇ重亜硫酸ナトリウム（ｄ＝1.32）
……1.2 ｇ水 …… 残部この処方による混合物30ｇを、20容量の過酸化
水素30ｇと混合する。かくしてゲルが得られる。
これをブラシで塗布した。30〜40分間経たのちリ
ンスした。毛髪は容易に梳くことができた。この毛髪は絹
のような感触を示した。毛髪をセツトして乾燥さ
せた。毛髪は光沢を有し、生気があり、また量感
があり、感触は絹のようであり、容易に梳くこと
ができた。前記組成物を完全に白い毛髪に施した場合、毛
髪は銅色がかつた明かるいブロンドの感じとなつ
た。ポリマーP₄の代わりに、等量のポリマーP₂ま
たはP₅を用いても、あるいは等量のポリマーP₂
とP₃の混合物またはP₁₂とP₁₄の混合物を用いても
同様の結果が得られた。実施例４染色用組成物染色基剤の処方： EUTANOL Ｇ ……12ｇオレイルジエタノールアミド ……９ｇ MERGITAL OC 30 ……２ｇオレイン酸 ……20ｇポリマーP₂ ……３ｇブチルセロソルブ ……６ｇ 95％エチルアルコール ……10ｇプロピレングリコール ……５ｇアンモニア水（22゜Be′） ……18ml 染色用組成物を得るには、この基剤に、酸化染
料と以下に示す添加物を加える：ｐ―アミノフエノール ……0.08 ｇｍ―ジアミノアニソール硫酸塩 ……0.04 ｇレゾルシン ……0.248ｇｍ―アミノフエノール ……0.07 ｇニトロｐ―フエニレンジアミン ……0.002ｇｐ―トルインレンジアミン ……0.3 ｇ TRILON Ｂ ……３ｇ重亜硫酸ナトリウム（ｄ＝1.32）
……1.2 ｇ水 …… 残部 100ｇカツプの中でこの処方による混合物30ｇと20容
量の過酸化水素30ｇとを混合する。これによつて
ゲルが得られた。ブラシを用いてゲルを塗布した。30〜40分経た
後リンスした。毛髪は容易に梳くことができた。
感触は絹のようであつた。毛髪をセツトして乾燥
させた。毛髪は光沢を有しかつ生気があり、また
量感があり、感触は絹のようで、容易に梳くこと
ができた。前記組成物を完全に白い毛髪に施した場合に、
毛髪は灰色がかつたブロンドの感じとなつた。ポリマーP₂の代わりに、等量のポリマーP₄、
P₅、P₇またはP₈を用いても同様の結果が得られ
た。実施例５染色用組成物染色基剤の処方： EUTANOL Ｇ ……12ｇオレイルジエタノールアミド ……９ｇ MERGITAL OC 30 ……２ｇオレイン酸 ……20ｇポリマーP₃ ……３ｇブチルセロソルブ ……６ｇ 96％エチルアルコール 10ｇプロピレングリコール ……５ｇアンモニア水（22゜Be′） ……18ml 染色用組成物を得るには、この基剤に、酸化染
料と以下に示す添加物を加える： β―メトキシエチルアミノ―４―アニリンの２
塩酸塩 ……0.4 ｇｐ―アミノフエノール ……0.25ｇレゾルシン ……0.07ｇｍ―アミノフエノール ……0.04ｇＮ―（β―ヒドロキシエチル）―５―アミノ―
２―メチルフエノール ……0.12ｇ（２，４―ジアミノ）フエノキシエタノール
……0.03ｇハイドロキノン ……0.1 ｇ Trilon Ｂ ……0.24ｇ重亜硫酸ナトリウム（ｄ＝1.32） ……１ml 水 …… 残部 100ｇカツプの中でこの処方による混合物30ｇと20容
量の過酸化水素30ｇとを混合する。これによつて
ゲルが得られた。ブラシを用いてゲルを塗布した。30〜40分間経
てからリンスした。毛髪は容易に梳くことがで
き、感触は絹のようであつた。毛髪をセツトした
のち乾燥させた。毛髪は光沢を有しかつ、生気が
あり、また量感があつた。乾燥した状態において
も感触は依然として絹のようで、容易に梳くこと
ができた。前記組成物を完全に白い毛髪に施した場合に、
毛髪は明かるいブロンドの感じとなつた。ポリマーP₃の代わりに、等量のポリマーP₂、
P₄、P₁₁またはP₁₃を用いても同様の結果が得られ
た。実施例６脱色用組成物組成物の処方：オレイン酸 ……20ｇモノエタノールアミン ……７ｇオレイルアルコール ……12ｇラウリル硫酸トリエタノールアミン（活性成分
40％） ……３ｇ MERGITAL OC 30 ……３ｇラウリルジエタノールアミド ……12ｇポリマーP₅ ……３ｇブチルグリコール ……５ｇエチルアルコール ……8.5ｇプロピレングリコール ……６ｇ Trilon ……0.2ｇアンモニア水（22゜Be′） ……18ml 水 …… 残部 100ｇ使用に先立つて、カツプ中で、この処方による
混合物60ｇと20容量の過酸化水素120ｇとを混合
する。これによつてゲル化液体が得られ、これは
好ましい状態で塗布でき、ブラシで塗布した場合
に毛髪によく粘着した。30〜45分間経たのちリン
スした。湿つた毛髪は容易に梳くことができ、感
触は絹のようであつた。乾燥したのち毛髪は光沢
があり、生気があり、量感があり、感触は絹のよ
うで容易に梳くことができた。上記の処方のうちからカチオン性ポリマーを除
いた混合物で脱色した場合に比べ、毛髪の状態は
はるかに良好であつた。濃い栗色の毛髪をこれで脱色すると、毛髪は濃
いブロンドの感じとなつた。ポリマーP₅の代わりに、等量のポリマーP₂、
P₃、P₄、P₆、P₈、P₉またはP₁₀を用いた場合でも
同様の結果が得られた。上記組成物の製造例において使用されるカチオ
ン性ポリマーの合成法を以下に示す。合成法 No.１次式で表わされる反復単位を有するポリマー
P₅の合成法。 46ｇ（0.2モル）のＮ，N′―ビス（３―ジメチ
ルアミノプロピル）―尿素、31ｇ（0.2モル）の
１，６―ジクロロヘキサンおよび50ｇの水を激し
く撹拌しながら還流下に３時間加熱する。これを
冷却したのち、得られる粘性の溶液に140ｇの水
を添加する。残留した微量の１，６―ジクロロヘ
キサンを除くために約150ｇの水を蒸留し、ポリ
マーが50％となるように溶液濃度を調節する。 50％溶液の分析値：Cl計算値：9.22％Cl実
測値：8.68％外観：粘性で透明で無色の溶液。合成法 No.２次式で表わされる反復単位を有するポリマー
P₂の合成法。Ｎ，N′―ビス（３―ジメチルアミノプロピル）
―尿素と１，３―ジクロロ―２―プロパノールを
出発原料とし、No.１の合成法と同様な操作を行な
う。 50％溶液の分析値：Cl計算値：9.89％Cl実
測値：8.78％外観：粘性で透明で無色の液体。合成法 No.３次式で表わされる反復単位を有するポリマー
P₄の合成法。この化合物は、Ｎ，N′―ビス（３―ジメチル
アミノプロピル）―尿素とトランス―１―ジブロ
モ―２―ブテンを出発原料とし、ポリマーP₅の
場合と同様な操作を行なうことによつて得られ
る。 50％溶液の分析値：Br計算値：18％Br実
測値：17.32％外観：粘性でわずかに黄色がかつた透明な液
体。合成法 No.４次式で表わされる反復単位を有するポリマー
P₃の合成法。 46ｇ（0.2モル）のＮ，N′―ビス（３―ジメチ
ルアミノプロピル）―尿素、52.8ｇ（0.2モル）
の１，４―ビス（ブロモメチル）ベンゼンおよび
216ｇのメタノールを、500cm³のエーレンマイマー
フラスコ中で激しく撹拌しながら還流下で３時間
加熱する。冷却したのち減圧下でメタノールを蒸
留する。200cm³の水を加え、水相を100cm³のクロロ
ホルムで３回洗浄する。減圧下で150cm³の水を蒸留し、次いで水を加え
て、溶液中の活性成分の濃度が50％となるように
調節する。 50％溶液の分析値：Br計算値：16.2％Br
実測値：14.7％外観：粘性で透明で無色の溶液。合成法 No.５次式で表わされる反復単位を有するポリマー
P₁の合成法。 46ｇ（0.2モル）のＮ，N′―ビス（３―ジメチ
ルアミノプロピル）―尿素と50ｇの水とを混合す
る。これを約50〜60℃に加熱し、28.6ｇ（0.2モ
ル）のβ，β′―ジクロロエチルエーテルを加え、
11時間還流下で加熱する。次いで140cm³の水を加
える。活性成分が50％の溶液となるまで水を蒸留
する。 50％溶液の分析値：Cl計算値：9.5％Cl実
測値9.19％実施例７パーマネント用組成物 (a) 還元性調合物（第１段階）チオグリコール酸 ……８ｇアンモニア水（PH７になる量）重炭酸アンモニウム ……6.4ｇ塩化ジメチルジステアリルアンモニウム
……0.2ｇポリマーP₁ ……３ｇ 20モルのエチレンオキシドを含むオキシエチレ
ン化オレイルアルコール ……１ｇ香料（必要量）水 ……残部 100ｇ (b) 定着剤（第２段階）塩化ジメチルステアリルアンモニウム
……0.3ｇフエナセチン ……0.1ｇクエン酸 ……0.3ｇ９モルのエチレンオキシドを含むオキシエチレ
ン化ノニルフエノール ……１ｇ H₂O₂（必要量）８容染料（必要量）香料（必要量水残部 100ｇカールクリツプで巻いた毛髪に還元性組成物を
塗布し、５ないし15分間反応させる。注意深くリ
ンスしたのち定着剤を塗布し、10分間反応させ
る。リンスしたのち最後にセツトする。湿つた毛髪は容易に梳くことができた。感触は
絹のようであつた。乾燥したのち、毛髪は光沢を
有しかつ生気があり、絹のごとき感触を示し、容
量に梳くことができた。毛髪には静電気は発生し
なかつた。ポリマーP₁の代わりに、等量のポリマーP₆と
P₇の混合物、またはP₉とP₁₁の混合物、またはP₁₀
とP₁₃の混合物を用いても同様な結果が得られた。８容のH₂O₂溶液からは、反応式H₂O₂→H₂O＋
１／２O₂に従つた分解によつて、溶液の８倍の体積
の酸素が発生する。調製方法前記した合成法と同様な操作によつて、すでに
構造式を記載した以下のポリマーを合成した。ポリマーP₆：塩素含有量：理論値の98％ポリマーP₇：塩素含有量：理論値の98％ポリマーP₈：塩素含有量：理論値の91％また、同様の操作によつて、ジハロゲン化物と
ジアミン（ジハロゲン化物とジアミンは等量）の
混合物を反応させることによつてコポリマーを合
成した。次に示すジハロゲン化物およびジアミン
を用いた。以下のコポリマーが得られた。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１式〔式中、R₁、R₂、R₃およびR₄は、同一でも異な
つてもよく、かつ、各々、メチル基又はエチル基
を表わし、Ａは炭素数１〜18個のアルキレン基又
はアルケニレン基、ｐ―キシリレン基、２―ヒド
ロキシプロピレン基又は―（CH₂）_o―Ｏ―
（CH₂）_o―基（ｎは２又は３の数を表わす）を表
わし、Xはハロゲンイオンを表わし、ｍは２又
は３の数を表わす〕で示される高分子鎖を有する
重合体の少なくとも１種、及び、染色または脱色
用基剤の調製、パーマネント処理用組成物の調製
またはパーマネント処理の前または後に行う処理
に用いるローシヨンの調製に使用される種々の成
分を含有すること（但し、網状ポリアミノアミド
は含有しないものとする）を特徴とする毛髪用化
粧料組成物。２重合体の分子料が約1500〜50000である、特
許請求の範囲第１項記載の組成物。３慣用の添加物をさらに含み、染色または脱色
用基材となるクリーム状組成物を形成している特
許請求の範囲第１項又は第２項に記載の組成物。４添加物がC₁₂―C₂₀の脂肪酸の石ケンまたは
C₁₂―C₂₀の天然または合成脂肪酸アルコールであ
り、共存物質としてアニオン性または非イオン性
乳化剤、および場合によつては脂肪酸アミド、金
属イオン封鎖剤、増粘剤および（または）香料を
含む特許請求の範囲第３項記載の組成物。５染色または脱色用基材となるゲル化可能な液
体となるような他の添加物を含み、過酸化水素を
加えた際にゲル化する、特許請求の範囲第１項又
は第２項に記載の組成物。６添加物が非イオン性のオキシエチレン化ない
しポリグリセロール化化合物、もしくは液状の脂
肪酸石ケンであつて、更に溶媒と、場合により天
然ないし合成脂肪族アルコールの脂肪族アミド、
アルカリのアルキル硫酸塩、保存剤、金属イオン
封鎖剤および（または）香料が添加されている特
許請求の範囲第５項に記載の組成物。７前記重合体が重量比で0.5〜10％添加されて
いる特許請求の範囲第３項〜第６項のいずれかに
記載の組成物。８前記重合体が重量比で１％〜３％添加されて
いる特許請求の範囲第７項記載の組成物。９直接染料又は酸化染料と混合して毛髪染色用
組成物とした、特許請求の範囲第３項〜第８項の
いずれかに記載の組成物。１０過酸化水素のごとき酸化剤からなる第２の
液体と混合して、毛髪染色用又は脱色用組成物と
した、特許請求の範囲第３項〜第８項のいずれか
に記載の組成物。１１混合用材料を添加してパーマネント処理用
組成物とした特許請求の範囲第１項又は第２項に
記載の組成物。１２前記重合体を重量比で0.1〜10％含有する
特許請求の範囲第１１項記載の組成物。１３還元剤を含み、パーマネント処理の第１段
階で用いる組成物とした特許請求の範囲第１２項
記載の組成物。１４ PH調節剤薬（たとえば炭酸アンモニウムな
いし重炭酸アンモニウム）、亜硫酸塩（たとえば
亜硫酸ナトリウムないしカリウム）のごとき補助
的還元剤、エタノールまたはイソプロパノールの
ごとき溶媒、非イオン性またはカチオン性界面活
性剤、香料および（または）染料類を含有する特
許請求の範囲第１１項〜第１３項のいずれかに記
載の組成物。１５混合用材料を含み、パーマネントの前処理
ないし後処理のために用いるローシヨンの形態を
有する、特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
組成物。