JPS6361254B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワービングルーム（weaving looms）
および他の織機に使用する一定の調整しうる張力
により糸を供給する装置に関し、特に改良された
点は送出される糸を制御する装置に関する。

本発明における糸供給装置はほぼ円筒状の円筒
体またはドラムから構成されているタイプであ
り、この円筒体の端部に供給すべき糸を巻付けア
ームによつて巻き、次いでこの糸の巻回を適当な
手段によつて軸方向に導き、反対端で織機、特に
ワービングルームによつて巻き戻す。

巻き戻し糸の張力は、織機を作動する場合に一
定張力を保証する制動装置により制御する。

このタイプの既知装置においては、巻戻し糸の
張力は糸を巻戻し、適当な外部支持体に固定する
円筒体または巻付けドラムの外部ベースと共動す
るブラシから構成される制動装置によつて制御さ
れる。

かかるブラシは糸張力の調整を得る目的のため
に、連続状態に、または一定または種々の傾斜を
有する通常、合成材料のバンドル、幾分長いブリ
ストル（bristles）に配置する環状リングから構
成されている。

しかし、供給装置のドラム上におけるブラシの
高いまたは低い圧力はむしろ規定される範囲内の
糸張力の調整を維持すると共に、ブラシのブリス
トは、特に摩耗糸と作用する場合に速やかに摩耗
し、ブラシ自体は特に厚い糸に要求される高い張
力を得る場合にはある変形を受け、最後にブラシ
のブリストルは糸と作用する時にその通路に沿つ
て堆積する該糸操作中予じめ処理された物質で含
浸される。

これらの欠点の結果として、送出し糸の張力が
不規則になる。多くの場合、ブラシ制動装置は巻
戻し糸に「バルーン」が形成するのを停止しまた
は制限するために単に使用しており、かつ張力を
調整する作用を他の手段によつて達成する必要が
生ずる。

糸供給装置の他の既知制動装置は薄い金属シー
トの複数の半径方向素子を使用するために、巻付
けドラムの外部ベースに弾性的に押付けて巻戻し
糸の張力を調整している。

かかる制動装置においては、金属シート素子を
プラスチツク材料のリングとハブとの間の端部に
保持し、またこのリングおよびハブは半径方向弾
性ラミネートで接続している。

特に、この既知の装置はブラシ制動のすべての
欠点を除去することができるが、しかしブラシ制
動装置はほぼ半径方向に作用するから、一般に糸
の巻回を巻付ける円周より小さい直径を有する円
周に沿つて円筒状巻付け体の外部ベースとの接触
区域を有する欠点があり、巻付け体のリムのため
に円筒体の側面とベースとの間の広いフイレツト
から構成することになる。この事は巻戻し糸の
「バルーン」を防止する作用を著しく制限する。
更に、巻取つた糸の進行方向を送出し糸の移動方
向と同じに供給装置において、半径方向金属シー
ト制動装置を使用する場合には円筒状巻付け体か
ら糸を引き出す軸上に通すために送出し糸を180゜
以上の全角度に強制し、これにより糸自体が他の
既知のブラシ制動装置に比較して高い応力を受け
る。通常、かかる角度は90゜を越えないようにす
る。

本発明は糸供給装置に固定保持する巻付けドラ
ムのエンド−キヤツプを包囲する支持体に半径方
向に位置した複数の弾性的にたわむ金属素子
（elasticealy yielding metal ile−ments）から
なる、前記キヤツプに作用するタイプの一定の調
整しうる張力により織機に糸を供給する装置用の
送出し糸の制動装置において、上記支持体を互い
に垂直な、かつ上記ドラムの軸に対して垂直な２
つの軸ａおよびｂのまわりに揺動するように取付
け、上記金属素子を前記糸供給装置の巻付けドラ
ムの円周区域より幾分小さい直径の上記キヤツプ
の円周区域に沿つて送出し糸を掛合するように構
成したことを特徴とする。

本発明の好適な例においては、上記金属素子を
截頭円錐形表面に形成するように配置し、かつ該
表面の主円周に沿つて互いに接続したほぼ半径方
向金属シート羽根とし、該羽根は截頭円錐形表面
の母線に対してある傾斜位置に突出させ、次いで
羽根の内側自由端でかかる母線に沿つて偏倚させ
る。

本発明の他の好適な例においては、羽根を弾性
材料の開放キヤツプ型支持体に取付け、羽根の周
囲接続区域を弾性変形リングによつてかかるキヤ
ツプ−型支持体の大直径のリムに設けた内部着座
部に固定し、上記羽根の自由端を同じキヤツプ−
型支持体の小直径のリムに支承する。キヤツプ−
型支持体はフオークの枝の端部相互間に適当に関
節結合して取付し、かかる端部を支持体の正反対
の点で掛合し、かかるフオークを可動アームによ
つて支持体の揺動軸および装置の縦軸に対して垂
直な軸のまわりに揺動するように支持する。

次に、本発明を添付図面について説明する。

第１図は糸供給装置を示しており、この供給装
置はケーシング１の内部に図に示していない電気
駆動モータおよび電子制御回路、並びに巻付けア
ーム２を内蔵し、外部には糸４を巻付ける円筒体
３またはドラム、該円筒体上に巻付られた糸の巻
上げ量を検出する手段５、円筒体３の回転を防止
する磁石６、および送出し糸４を制動する制動装
置７から構成する。ケーシング１の内側の１部お
よびケーシングの外側上の１部に、円筒体３上に
巻付けた糸を前方に導びく円板８を設ける。

糸巻付けアーム２は電気駆動モータの軸９の彎
曲端を有する傾斜延長部からなり、該軸９および
延長部２はその内側に糸を摺動するために中空に
する。更に、軸９上には軸受上に自由回転するよ
うに円筒体またはドラムを取付ける。この円筒体
またはドラムは１対の磁石６で回転を防止する。
かかる磁石６のうち、１方の磁石をケーシング７
に固定し、他方の磁石を円筒体３に支持する。

本発明においては、制動装置７を截頭円錐形表
面１１を形成するように配置し、かつ該表面の主
円周１２に沿つて互いに接続する複数のほぼ半径
方向の金属シート羽根１０（第３図）およびプラ
スチツク材料のキラツプ−型支持体１３（第４
図）から構成する。

羽根１０は截頭円錐表面の母線に対して傾斜位
置の相互接続区域１２から離し、また羽根はかか
る円錐形表面の小円周に接近する自由端１０′を
母線の方向に延長する羽根の傾斜は巻付けドラム
３の縁に沿つて糸を移動できるように定める。

截頭円錐形表面１１を形成する金属シート羽根
の組を大直径の接続部区域１２でキヤツプ−型支
持体１３の大直径１５のリムの内側に設けた円周
着座部１４に差込み、かかる羽根の組は該着座部
にプラスチツク材料の弾性リング１６によつて固
定する。

羽根の自由端１０′はかかる支持体１３の小直
径１７のリム上に支え、このために各羽根は板ば
ねに類似する通性素子のように作用することがで
きる。羽根１０の組を有するキヤツプ−型支持体
１３は糸巻付け円筒体３のほぼキヤツプ形状の自
由端を包囲し、支持体１３の自己心定め（Sllf−
centering）を保証できるように固定し、これに
より完全に均一な制動作用を円筒体３の全円周部
に沿つて移動する糸４に与えることができる。

支持体１３はアーム１８によつてフオーク１９
に固定し、このフオーク１９はその位置をケージ
ング１に固く接続したロツド２０で装置の縦軸方
向に調整するように支持する。また、ケーシング
１には装置自体のドラム３に巻付ける糸の量を検
出する手段を設ける。アーム１８はロツド２０に
ねじ手段２１′で取付けできる摺動体２１によつ
て固定する。また、アーム１８は軸受２２によつ
て装置の縦軸に対して垂直をなす軸ａのまわりに
揺動するように取付けたフオーク１９を支持す
る。また、フオーク１９は支持体１３を支持し、
この支持体１３は装置の縦軸に対しておよびフオ
ーク自体を揺動固定した軸ａに対して垂直をなす
軸ｂのまわりを揺動するように固定する。支持体
１３および羽根１０により形成されたユニツトの
重心を通る軸ｂは正反対位置に取付けられた２つ
の軸受２３によつて支持体１３の大直径１５のリ
ム上に限定されている。

２つの軸ａおよびｂのまわりに揺動できるよう
にすることは制動装置７に完全に関節結合した取
付け配置を与えることによつて達成することがで
き、これにより金属シート羽根１０は巻付け円筒
体３のキヤツプの半径方向部分上に均一な圧力を
与えるようになり、この結果円筒体３の円周に沿
つて糸が位置する瞬間に装置を横切る糸４の均一
に調整された張力が保障される。

操作において、糸４をモータの中空軸９を通し
て装置に進入させ、糸４を巻付けアーム２によつ
て数回の巻回に巻付け（巻回状態を検出し、かつ
モータの作動を調節する手段５により制御する）、
この糸４を円筒体３のキヤツプ端の彎曲円周と制
動装置７の羽根１０との間に通し、次いで糸をセ
ラミツク糸道２４を通して送出する。制動力およ
び糸４の張力は、ロツド２０に沿つて摺動体２１
を摺動することによつて制動装置７をドラム３か
ら離しまたは近づけるように移動させ、これによ
り円筒体のキヤツプ端に対して幾分強く制動装置
７の羽根１０を押圧することによつて容易に調節
することができる。いかなる操作条件において
も、制動装置７は完全に心定めし、または調整さ
れた状態から変化する任意状態に応答して自己心
定めできるようにする。

上述するように、制御装置は著しく均一に作用
し、著しい応答手段により調節することができ
る。更に、制動装置は糸巻付け円筒体３の大直径
に極めて近い直径を有するかかる円筒体の端部の
円周区域に沿つて作用し、巻付け円筒体から糸を
引出すセラミツク糸道への糸通路に沿つて糸に極
めて制限された偏差を与え、これにより半径方向
金属素子を有する従来の制動装置の欠点を除去す
ることができる。

制動装置７の上述する関節結合した取付システ
ムは、勿論、小さい角誤差を調整することを考慮
して羽根１０を自由に位置する他の機械システム
で置換できる。例えば、第５図に示すように、第
１および２図に示す取付システムと異なる取付シ
ステムは外部スラストブロツクに制動装置７の支
持体１３を支持し、アーム１８に結合した軸２６
にキー止めした内部スラストブロツクを有する自
由調節半径方向玉軸受２５からなり、軸２６は糸
を通すために中空にする。

複数の薄い金属シート羽根は円筒体３のキヤツ
プの円周にかかる円筒体３を掛合することのでき
る他のたわみ素子で置換することができる。例え
ば、第６図に制動金属素子の異なる例を示してい
る。この変形例においてはガータースプリング２
７を使用しており、このガータースプリング２７
は複数の薄い金属シート素子から形成し、２個の
端部２８に互いに接続し、最初に円筒体形状に巻
上げ、次いで自身のまわりに巻上げる。更に、ガ
ータースプリング２７は軸受３０によりフオーク
１９に結合した支持体２９に固定する。フオーク
１９はアーム１８に取付け、フオーク１９を第１
および第２図に示すようにロツド２０に取付け
る。

上述において本発明の好適な構造について説明
したが、本発明は本明細書および特許請求の範囲
の記載を逸脱しない限り種々変更を加えることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の制動装置を具えた糸供給装置
の説明用線図、第２図は第１図の装置に取付けた
本発明の制動装置の外側正面を示す説明用線図、
第３図は本発明の制動装置の組を説明するための
線図、第４図は羽根の組の支持体に取付けた状態
の説明用線図、および第５〜６図は本発明の制動
装置の変形構造を示す説明用線図である。 １……ケーシング、２……巻付けアーム（傾斜
延長部）、３……円筒体またはドラム、４……糸、
５……糸巻上げ量の検出手段、６……磁石、７…
…制動装置、８……円板、９……駆動モータの軸
（中空軸）、１０……羽根、１０′……自由端、１
１……截頭円錐形表面、１２……截頭円錐形表面
の主円周（接続部区域）、１３……キヤツプ−型
支持体、１４……円周着座部、１５……支持体１
３の大直径、１６……弾性リング、１７……支持
体１３の小直径、１８……アーム、１９……フオ
ーク、２０……ロツド、２１……摺動体、２１′
……ねじ手段、２２，２３，３０……軸受、２４
……糸道、２５……自動調節半径方向玉軸受、２
６……軸、２７……ガータースプリング、２８…
…端部、２９……支持体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 糸供給装置に固定保持する巻付けドラムのエ
   ンド−キヤツプを包囲する支持体に半径方向に配
   置した複数弾性的にたわむ金属素子からなる前記
   キヤツプに作用するタイプの一定の調整しうる張
   力により織機に糸を供給する装置用の送出し糸の
   制動装置において、前記支持体を互いに垂直な、
   且つ前記ドラムの軸に対して垂直な２つの軸ａお
   よびｂのまわりに揺動するように取付け、前記金
   属素子を前記供給装置の巻付けドラムの円周区域
   より幾分小さい直径の前記キヤツプの円周区域に
   沿つて送出し糸を掛合するように構成したことを
   特徴とする糸供給装置用の送出し糸の制動装置。 ２ 前記金属素子を截頭円錐形表面を形成するよ
   うに配置し、かつ前記表面の主円周に沿つて互い
   に接続するほぼ半径方向の金属シート羽根とした
   特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 前記羽根を截頭円錐形表面の母線に対して傾
   斜位置における相互接続部区域から突出させ、次
   いでその内部自由端における母線に沿つて偏倚さ
   せた特許請求の範囲第１および２項記載の装置。 ４ 前記羽根はプラスチツク材料の開放キヤツプ
   −型支持体に取付け、前記羽根の円周接続区域を
   プラスチツク変形リングによつて前記キヤツプ−
   型支持体の大直径のリムに設けた内部着座部に引
   留め、前記羽根の自由端を同じキヤツプ−型支持
   体の小直径のリムに支持するように構成した特許
   請求の範囲第１〜３項のいずれか一つの項記載の
   装置。 ５ 前記金属素子のための支持体を供給装置の縦
   軸に対して平行に推移できるアームに関節結合に
   適当に取付けた特許請求の範囲第１項記載の装
   置。 ６ 前記キヤツプ−型支持体をフオークの枝の端
   部間に関節結合して取付け、かかるフオークを推
   移できるアームによつて前記支持体の揺動軸に対
   しおよび装置の縦軸に対し垂直な軸のまわりに揺
   動するように支持した特許請求の範囲第４または
   ５項記載の装置。 ７ 前記金属素子をキヤツプ−型支持体により支
   持したガータースプリングの素子を分離して互い
   に接続した特許請求の範囲第１項記載の装置。 ８ 前記金属素子のための支持体を供給装置の縦
   軸に沿つて推移できるアームに自己調節軸受けに
   よつて取付けた特許請求の範囲第１項記載の装
   置。