JPS6361035A

JPS6361035A - クラツチフエ−シングを製造する方法

Info

Publication number: JPS6361035A
Application number: JP20513086A
Authority: JP
Inventors: Yuuhachi Ninomiya; 二宮　佑八; Chiharu Ito; 千春伊藤
Original assignee: Asahi Fiber Glass Co Ltd
Current assignee: Asahi Fiber Glass Co Ltd
Priority date: 1986-09-02
Filing date: 1986-09-02
Publication date: 1988-03-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明はクラッチフェーシングを製造する方法に関する
ものである。

（従来の技術）自動車用のクラッチ板はＦ　ＲＰ製のドーナツ状の板状
体（クラッチフェーシング）を備えている。

クラッチフェーシングは、摩擦調整材と熱硬化性樹脂を
附与した補強繊維を加圧、加熱して該樹脂を硬化せしめ
ることによって製造される。

ＦＲＰを構成する補強繊維として硝子繊維束を用いる場
合、従来比較的細い硝子繊維束（ストランドと呼ぶ）を
多数引揃えてなる紐状体（ロービングと呼ぶ）が用いら
れ、ロービングを連続的に供給し、摩擦ａ整材を含む液
状の熱硬化性樹脂（樹脂組成物と呼ぶ）で充した含浸槽
を通過させることにより、ストランドに摩擦３！整材と
熱硬化性樹脂を附与する方法（従来法と呼ぶ）が広く用
いられるが、従来法は次のような欠点を有する。

ロービングは通常５〜３０本程度のストランドから構成
され、これらストランドの長さは厳密には同一てなく、
一定長のロービング中には比較的短いストランドと比較
的長いストランドが混在している。

従って一定長、例えば１０ｍのロービングの両端を挟ん
で引張り、ロービングを水平に保って張力を与えると、
このロービングを構成する比較的長いストランドには弛
みが生じ、中央部は両端部より垂下る「カテナリー」現
象が生ずる。

カテナリーが大きいとロービングを連続的に所定経路に
沿って送給するために用いられるガイドにロービングが
ひっかかり作業性が著しく悪化するため、作業性を良好
ならしめるためにはロービングのカテナリーを小さくす
る必要がある。

しかしながらカテナリーを小さくすると、樹脂組成物、
特に該組成物に含まれる摩擦調整材のロービングへの含
浸性が悪化し、均一な材質のクラッチフェーシングが得
られなくなったり、クラッチフェーシングの性箭か劣化
したりし易い。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は従来技術の有していた前述の問題点を解消する
ことを目的とするものである。

［発明の構成］（問題点をＰｓ決するための手段）本発明は前述の問題点を解決すべくなされたものであり
、硝子繊維束とバルキー化した偵子！ａ維束とを引揃え
てなる紐状体に摩擦調整材と熱硬化樹脂を附与し、加圧
加熱して樹脂を硬化させることを特徴とするクラッチフ
ェーシングを製造する方法を提供するものである。

次に本発明を更に具体的に説明する。

ガラスｍ維束（ストランド）としては太さ３〜２５ル、
好ましくは５〜１５弘の連続ガラス長職雑に集束剤を附
与しｓＯ〜４，０００木、好ましくは１００〜ｚ　、ｏ
ｏｏ木集束したものが好適に使用てきる。集束剤として
は例えば５ｆ−酸ビニルエマルジョンを３ｗｔ％、潤滑
剤を１．Ｏｗｔ％、カップリング剤を０．１ｗｔ％　含
む水溶液が例示されるが特に限定はない、集束剤の附与
量は固型分として０．０２〜１、Ｏｗｔヲ≦好ましくは
０．１〜０．６ｗｔ％程度とするのが適当である。

本発明においてはこのようなストランドをバルキー化し
て使用する。

ストランドのバルキー化とは、ストランドを該ストラン
ドを構成する個の硝子繊維に分離し、モノフィラメント
化することを言い、ストランドを管状体を有するバルキ
ー化装置に連続的に供給し、上記管状体中に高速気流を
吹込む公知の方法を好適に用いることができる。

本発明に２いてバルキー化処理を行うために用いるスト
ランドとして上述のように集束剤の附与量が小さいもの
、特に附与量が０．１〜０．６ｗｔ％程度のものを用い
るのが適当であり、バルキー化が容易であり、このよう
なバルキー化されたストランドを用いることにより樹脂
組成物の含浸が一層容易となり、均質なりラッチフェー
シングを得ることが可悌となる。

本発明においては上述のようにバルキー化したストラン
ドとバルキー化をしなしストランドとを引揃えてなる紐
状体を使用する。バルキー化しないストランドとしては
太さ３〜２５ＪＬ、好ましくは５〜１５周の連続ガラス
長ｔａｎに集束剤を附与し５０〜４，０００本、好まし
くは１００〜２，０００本集束したものが好適に使用で
きる。集束剤としては例えば酢酸ビニルエマルジョンを
６．０ｗｔ％、潤滑剤を１０ｗｔ％、カップリング剤を
０．２ｗｔ％含む水溶液が例示されるが特に限定はない
、集束剤の附与量は固型分として０．１〜１．５ｗｔ％
好ましくは０．４〜１．Ｏｗｔ％程度とするのが適当で
ある。

上述したようなバルキー化をしないストランドを５〜２
０本、バルキー化をしたストランドを１〜５木引揃える
。この際バルキー化したストランドがバルキー化されな
いストランドに囲まれるようストランドを配置するのが
適当である。・熱硬化性樹脂としてはＡステージのフェ
ノール樹脂を用いるのが好ましく、アルコール溶液を好
適に用いることができる。

摩擦調整材としては４０〜２００　ｍｅｓｈ程度のカシ
ューダスト、黒鉛、バライタ、ゴム粒等が例示される。

本発明の紐状体を、摩！ａＷＪ整材を含む液状の熱硬化
性樹脂に侵すことにより、紐状体に摩擦調整材と熱硬化
性樹脂を附与するのか望ましく、極めて好適な結果をう
ろことができる。

溶媒としてメチルアルコール等の低級アルコールを用い
、Ａステージのフェール樹脂を２０〜３０ｗｔ％程度溶
解した溶液に、フェノール樹脂に対し１〜１．５倍程度
の摩擦ＴＡ整材を添加、混合したものを用いるのが適当
であり、このような樹脂組成物を紐状体に対し、固型分
として２０〜６０ｗｔ％程度含浸させた後、溶媒を蒸発
させ指触乾燥したものを用い、極めて好適な結果をうる
ことができる。

なお樹脂組成物中にシラスバルーン、硝子小球のような
中空小球を樹脂に対し２〜３０ｗｔ％程度加えることも
でき、クラッチフェーシングを強度を低下させることな
く、軽量化することが可能となる。

なお、静電塗装の技法等を用いて、ガラス繊維に若干の
微粒状のフェノール樹脂と摩！！！調整材とを附与して
もよく、或はガラス繊維に予め摩擦調整材を附与してお
き、次いて液状樹脂を含浸せしめることもできる。

第１図に示すように、円筒状の芯ｌの両端にドーナツ状
のディスク２，２を互いに平行に固定した治具３を用い
、この芯上に、上記紐状体をスパイラル状に巻付けてド
ーナツ状の円盤状体４となし、この円盤状体４を第２図
に示すように型５に設けた環状の溝６中に挿入し、型５
と対をなす型５′で押圧加熱しクラッチフェーシングを
製造することができる。

次いて切削１表面研摩等の機械加工を施こして正確に所
定寸法に仕上げ、金属製保持金具に貼付けてケラツクと
する。

（作　用）紐状体はバルキー化されて、モノフィラメント状に分離
しているガラスｍ！１！束（ストランド）を含んでいる
ので、液状の樹脂も、比較的粒度の大きいＦ！！！擦調
整材も紐状体の内部迄浸入し易い。

（実施例）大さ１３ＩＬのガラス紐状体に、酢酸ビニルエマルジョ
ンを３．０豐七％、潤滑剤を１．０ｗｔ％、カップリン
グ剤をＯ，１ｗｔ％を含む集束剤を固型分とじて０．４
ｗｔ％附与し、　　２．ＱＯＯ木集束してガラス繊維束
（ストランド）とした。

このストランドを常法によりバルキー化したものを１本
、大さ１３ＪＬのガラス繊維に酢酸ビニルエマルジョン
を６．０ｗｔ％、潤滑剤を２−ＯｗＬ％、カップリング
剤を０．２ｗｔ％　含む集束剤を固型分として（Ｌ８ｗ
ｔ％附与し・、本集束してなるバルキー化してないスト
ランド１１本とを引揃えて紐状体とした。

この紐状体に粒度４０メツシユのカシューダストを１０
ｗｔ％、硫酸バリウムを１５ｗｔ％、Ａステージのフェ
ノール樹脂を１５ｗｔ％含むアルコール溶液を収容した
槽中を通過させることにより、上記溶液を固型分として
６０ｗｔ％含浸させ、アルコールを蒸発させ、指触乾燥
の状態とした。この紐状体はカテナリーが小であり、し
かも樹脂組成物は均一に、且つ作業上のトラブルを生ず
ることなく含浸させることができた。

このガラス紐状体を第１図に示す治具を用いて巻付け、
内径１１５ｍｍ、外径１５７ａ＋ｍ、巻上げ厚み約６■
のドーナツ状の円盤体４となし、第２図に示すような型
を用いて３００　ｋｇ／ｃｒｒｒ’に加圧しっつｌ゛８
０°Ｃに加熱し、フェノール樹脂を硬化させ、ついで仕
上げ加工を施こし、内径１１０ｍｍ、外径１６０ｍｍ、
厚み３．２　ａｓのクラッチフェーシングを得た。

樹脂の含浸操作中紐状体がガイドにひっかかることもな
く、樹脂の含浸は良好であり、均質なりラッチフェーシ
ングが得られた。

（発明の効果）本発明の紐状体はカテナリーが小さく、含浸作業中紐状
体がガイドにひっかかることもなく、しかし、摩擦調整
材を含む液状の熱硬化性樹脂の含浸性は良好であり、均
質な材質のクラッチフェーシングをうることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に用いる治具の斜視図、第２図は加
圧装置の断面図である。なお、図中１は芯、２はディスク、３は治具、４は円盤
状体、５．５′は型、６は溝を示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）硝子繊維束とバルキー化した硝子繊維束とを引揃
えてなる紐状体に摩擦調整材と熱硬化樹脂を附与し、加
圧加熱して樹脂を硬化させることを特徴とするクラッチ
フェーシングを製造する方法。
（２）紐状体を摩擦調整材を含む液状の熱硬化性樹脂に
浸すことにより紐状体に摩擦調整材と熱硬化性樹脂を附
与することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のク
ラッチフェーシングを製造する方法。