JPS6360984B2 - - Google Patents

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JPS6360984B2
JPS6360984B2 JP61164270A JP16427086A JPS6360984B2 JP S6360984 B2 JPS6360984 B2 JP S6360984B2 JP 61164270 A JP61164270 A JP 61164270A JP 16427086 A JP16427086 A JP 16427086A JP S6360984 B2 JPS6360984 B2 JP S6360984B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は海苔抄機に供給される海苔抄き原料の
塩分濃度調整方法およびその方法を実施するため
の装置に関し、特にその際の塩分濃度の測定に関
するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来海苔抄製の際に割れ、破れ等が発生し歩留
りが低下していた。また、海苔抄き原料を作り、
あるいは処理する水に僅かな塩分を含ませること
により、歩留りが向上し、色、光沢も良くなる
が、塩分が多すぎると海苔保存時に吸湿したり、
2次加工時に塩分が析出して品質を害するおそれ
があつた。また、海苔抄機には常時大量の海苔抄
き原料を連続供給となければならず、その塩分濃
度を規定範囲に維持するのに困難性があつた。
これらの点に鑑み、海苔抄き原料の塩分を規定
範囲に維持しつつ海苔抄機への大量供給に支障を
来さないよう、海苔抄き原料の塩分濃度を適正に
かつ迅速に調整維持することを可能ならしめ、以
て海苔抄製の際の歩留りや製品海苔の色、光沢等
の品質を向上すると共に、保存時の吸湿や2次加
工時の塩分析出等のトラブルを解消するため、海
苔と水とを混合して海苔と水との混合物とする際
に、前記水として所定の塩分濃度に調整された水
を用い、また、この水の塩分濃度を調整するに当
つて、淡水と海水を混合水調整槽に供給してお
き、この混合水調整槽内の混合水の塩分濃度を濃
度センサにより検出し、この検出塩分濃度が前記
適正濃度範囲より高いときは淡水を供給し、検出
塩分濃度が適正濃度範囲より低いときは海水を供
給し、何れの場合も濃度が適正濃度範囲に入れば
供給停止するようにしている。
また、その方法を実施するための装置として塩
分と水の混合水調整槽に淡水を供給する手段、海
水を供給する手段、調整槽内塩分濃度を検出する
センサ、当該センサ信号電源回路、塩分濃度基準
値と調整槽内塩分濃度測定値を比較し測定値が塩
分適正濃度範囲より大なる時に淡水供給手段を駆
動する出力信号を出し、測定値が適正濃度範囲よ
り小なる時は海水供給手段を駆動する出力信号を
出す塩分濃度制御回路より成るものが用いられて
いる。
このように淡水と海水を大量に混合調整しなが
ら供給する場合、その混合水の塩分濃度を検出し
て迅速に塩分濃度を調整するため、前記混合水の
電気抵抗値を測定して塩分濃度を検出し、この検
出値により塩分濃度調整回路を作動させ調整制御
する方法が行われている。しかしながら、電気抵
抗値測定のためには測定用の電流を流す必要があ
り、この測定用電流に直流分が含まれると混合水
が電気分解してガスを発生し、この発生したガス
が気泡となつて電極に付着する等により電極表面
の抵抗が変化して測定誤差を生ずる問題があつ
た。
このため、一般に塩分濃度検出装置としては微
小電流による精密測定装置にするなど高級で高価
な装置を必要としていた。本発明は測定電流をあ
る程度の必要な大きさにして簡易な装置で塩分濃
度を測定可能にしようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記の点に鑑み、海苔と水とを混合し
て海苔と水との混合物とする際に、前記水として
所定の塩分濃度に調整された混合水を用いる海苔
混合物の塩分濃度調整方法において、調整槽内で
調整される前記混合水の塩分濃度を前記混合水中
に所定の間隔を隔てて設置した電極間に、高周波
信号を与え、前記混合水の抵抗値を測定すること
により塩分濃度を検出し、この検出値に基づいて
前記混合水の塩分濃度を調整するようにしたもの
である。
また、その方法を実施するための装置として
は、塩分と水の混合水調整槽に淡水を供給する手
段および海水を供給する手段、混合水調整槽内塩
分濃度を検出するセンサ、塩分濃度基準値と混合
水調整槽内塩分濃度測定値を比較し測定値が塩分
適正濃度範囲より大なる時に淡水供給手段を駆動
する出力信号を出し、測定値が適正濃度範囲より
小なる時は海水供給手段を駆動する出力信号を出
す塩分濃度制御回路を有する海苔混合物の塩分濃
度調整装置において、前記塩分濃度を検出するセ
ンサに絶縁体に所定の間隔を隔てて支持され混合
水中に露出又は浸漬される電極と、この電極に定
電圧高周波信号を与える信号電源回路を設けたも
のである。
〔実施例〕
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明
する。
第1図は本発明の方法及び装置のフローシート
を示すものであつて、海苔原藻をミンチ機により
細小片に裁断することによつてミンチ化し、この
海苔を充分に水洗して塩分や挾雑物を取除いた
後、このミンチ化した海苔を調合機において海苔
と水との混合物、即ち海苔混合物とし、この海苔
混合物は海苔混合物攪拌槽内に攪拌しながら一旦
貯溜する。攪拌槽内では必要に応じて海苔濃度調
整することもできる。この場合の水は、僅かな塩
分を加えた所定の塩分濃度の混合水とし、混合水
を貯溜し調整する混合水調整槽よりポンプP3
より調合機へ、また、濃度調整の際に必要な水は
ポンプP4により供給する。混合水調整槽へは淡
水タンクより淡水、海水タンクより海水がそれぞ
れポンプP1,P2により供給される。混合水調整
槽内には塩分濃度を検知する濃度センサと槽内水
位を検知する水位センサを備え、混合水制御装置
には濃度センサ出力を受けて作動する濃度制御回
路、水位センサの出力を受けて作動する水位制御
回路、これら濃度制御回路、水位制御回路の出力
を受けて作動する駆動回路を有する。濃度センサ
および水位センサの出力を受けて作動する混合水
制御装置の駆動回路出力信号によりポンプP1
P2が作動され、淡水及び海水の供給量、従つて
混合水の供給量と塩分濃度が制御される。調合機
の海苔合物は海苔混合物攪拌槽に給送され、この
攪拌槽内で攪拌、調整された海苔混合物は海苔抄
機へ供給される。
第2図は本発明を実施するための混合水の塩分
濃度調整装置の一実施例を示すもので、混合水調
整槽1は、淡水タンク2より淡水、海水タンク3
より海水がそれぞれポンプP1,P2により送られ
貯溜するよう設置されている。
混合水調整槽1には、槽内に貯溜された混合水
を攪拌する攪拌機4と混合水の塩分濃度を検出す
るための濃度センサ5と、槽の水位が予め設定さ
れた高水位(Hレベル)および(Lレベル)に達
したときにそれぞれ作動して信号を発する水位セ
ンサ6とが取付けられている。混合水制御装置7
には電源回路8、発振変調回路9、濃度制御回路
10、水位制御回路14、第1の駆動回路15、
第2の駆動回路16、表示回路17、表示灯1
8、警報回路19、警報ブザー20を有してい
る。濃度制御回路10は整流器11、増幅回路1
2、信号弁別器13より成る。第1、第2の駆動
回路15,16の出力により淡水および海水の供
給手段であるポンプP1,P2が駆動され、淡水タ
ンク2、海水タンク3よりそれぞれ淡水、海水が
混合水調整槽1に供給される。淡水、海水の供給
路にはそれぞれの供給量を調節する手段としてバ
ルブV1,V2がおかれ時間当り供給量の調節を可
能にしている。調合機21へ海苔と水が供給され
るが、その水は混合水調整槽よりポンプP3によ
つて供給される。海苔混合物攪拌槽22には調合
機21より海苔混合物が供給され、ここで海苔濃
度調整の必要がある場合、調整用の水は混合水調
整槽1よりポンプP4により供給される。海苔混
合物攪拌槽22内にて攪拌調整された海苔混合物
は海苔抄き原料として海苔抄機へ供給される。
第3図は濃度センサの実施例を示し、絶縁筒体
23内に所定の間隔を隔てて電極24,25を置
き、その先端は筒体23内に突出せしめ、基部は
筒体に埋込みそれぞれ信号線24a,25aを導
出する。電極の一方、例えば25にはセンサ出力
に対するサーミスタ等の温度補正回路26を組込
む。
第4図は電源回路8、発振変調回路9の実施例
を示す。電源回路8は制御装置各回路に交流電源
を供給すると共に整流回路8a、定電圧回路8b
を介し、直流電源、定電圧電源を供給する。
電源回路8は商用周波交流で受電し、整流して
一旦直流とするがこの過程で定電圧回路を組込ん
でおり、その後段で高周波発生時には一定電圧の
交流が得られるようにしており、電源側の電圧変
動が±20%の範囲では2次側へ影響がなく濃度測
定を安定せしめている。
発振変調回路9は、直流定電圧を受け、無安定
マルチバイブレータ等の発振回路9aにより所定
の高周波出力を得る。この出力端A点における出
力波形を第5図aに示す。この場合周波数は固定
あるいは可変とする。また、抵抗、コンデンサ等
による基準レベル調整回路9bにより基準レベル
を調整し正負平衡した高周波出力を得るようにす
る。この出力端B点における出力波形を第5図b
に示す。この周波数出力を濃度センサの電極2
4,25へ印加し、濃度センサ5を作動せしめ
る。濃度センサ5の出力は濃度制御回路10へ入
力される。
濃度センサ電源として正負平衡した高周波を使
用する理由を述べると、直流分が含まれると混合
水が電気分解し発生したガスが電極に付着する等
により測定誤差を生ずることと、高周波測定では
商用周波測定に比し温度−濃度(水抵抗値)特性
が安定し温度変化による測定誤差を小さくできる
ためである。温度−水抵抗値特性の一例を第6図
に示す。塩分濃度0.05〜3%の場合について高周
波測定、商用周波測定による水抵抗値の特性を示
したが何れの場合も高周波測定の方が抵抗測定値
の変化度合が小さく安定していることが分る。こ
の高周波電源の周波数としては1kHz程度又はそ
れ以上のとき好結果が得られることを確認してお
り、また、それ以下でも変化度合の程度の差があ
るものの少なくとも測定は可能である。また、電
源電圧が変動すると同じ抵抗値に対して電流値、
従つて見掛けの検出塩分濃度値が変動して正確な
検出ができず、適正な制御が不可能になるので、
塩分濃度の正確な検出をし適正な制御をするため
に電源の定電圧回路が必要である。
濃度制御回路10への入力信号は整流器11、
増幅回路12により処理され信号弁別器13にお
いて予め設定された濃度基準値と比較され、その
濃度が基準値域へ入つているかどうかが弁別され
る。この場合例えば5段階の信号S1,S2………S5
を発するものとし、基準値域に入つている場合は
「良」S3、基準値域より「濃」側は濃度差の程度
に応じ「濃」S2、「濃過」S1とし、「薄」側は濃度
差の程度に応じ「薄」S4、「薄過」S5とする。
これら5段階の信号はそれぞれ表示回路17に
供給され、弁別によつてそのいずれかが表示され
ることになる。この信号S1〜S5に応じて表示灯
L1〜L5のいずれかを点灯させ検出された混合水
濃度の状態を表示する。即ち、L1,L2……L5
それぞれ「濃過」、「濃」、「良」、「薄」、「薄過」

表示する。また、「濃過」信号S1または「薄過」
信号S5が発せられたときはいずれも警報回路19
を作動せしめ警報ブザー20を鳴らして混合水濃
度が「濃過」または「薄過」であることを知らせ
る。
「濃過」信号S1および「濃」信号S2は第1の駆
動回路15を作動せしめ、また、「薄」信号S4
よび「薄過」信号S5は、第2の駆動回路16を作
動せしめる。第1の駆動回路15は、「濃」信号
S2および「濃過」信号S1を受けて出力し、ポンプ
P1を駆動して淡水タンク2より淡水を供給する。
また、第2の駆動回路16は、「薄」信号S4およ
び「薄過」信号S5を受けて出力し、ポンプP2
駆動して海水タンク3より海水を供給する。これ
ら淡水、海水の供給は上記信号がなくなるまで継
続する。「良」信号S3では、両駆動回路15,1
6は停止し、ポンプP1,P2共停止する。
水位センサ6には高水位レベル(Hレベル)を
検出する高水位電極6aと低水位(Lレベル)を
検出する低水位電極6bとを有する。水位がLレ
ベル以下となつたとき、両駆動回路15,16を
動作せしめポンプP1,P2を同時に駆動し淡水、
海水を同時供給する。この間濃度センサの信号は
無関係とし、ただ淡水と海水の供給比率を基準濃
度に粗調整をする。
バルブV1,V2の調整は一般的には手動で行な
うが、動力方式として電気信号等により制御する
ことも可能である。
水位がHレベルに達すると淡水、海水共供給停
止し、この時点から濃度センサ5の信号により濃
度制御回路10で弁別し、前述の方法で濃度の微
調整を行なう。
この間、混合水は調合機21あるいは海苔混合
物攪拌槽22へ、それぞれポンプP3,P4により
供給され、水位は漸次低下する。水位がLレベル
以下に下つた途端、両駆動回路15,16が動作
し、淡水、海水の同時供給に入り、以下前記工依
を繰返す。上記の動作から見て濃度センサ5の取
付け位置はLレベルより下方がよい。
第7図は、混合水制御装置における濃度、水位
の制御、駆動回路の一例を示す。
101,102は制御電源端子、103は水位
検出信号で低水位検出信号103a(常開接点)、
高水位検出信号103b(常閉接点)の直列回路
として補助リレーmと直列に電源端子101,1
02間に接続する。また、補助リレーmの自己保
持接点ma1を信号103aと並列に接続する。補
助リレーmは水位制御回路104内に設けられ、
その補助常開接点ma2、ma3はそれぞれ淡水ポン
プP1、海水ポンプP2と直列にし電源端子101,
102間に接続する。105,106は塩分濃度
検出信号で105は濃側が、106は薄側が検出
されたときの作動信号で、この場合の作動時閉路
する接点として表わし、それぞれ前記接点ma2
ma3と並列に接続されている。これらの回路は有
接点回路として構成しているが、無接点回路とし
て構成することも当然可能である。
上記回路の動作について説明すると、低水位信
号103aが作動すると補助リレーmが動作しポ
ンプP1,P2が駆動され、高水位信号103bが
作動すると補助リレーmが開放し、ポンプP1
P2の駆動を停止する。
一方で、「濃」、「濃過」の信号が作動するとポ
ンプP1が駆動され同信号がなくなれば停止する。
また、「濃」、「濃過」の信号が作動するとポンプ
P2が駆動され同信号がなくなれば停止する。
次に、サーミスタの動作について説明する。第
8図は増幅回路12の内部詳細を示したもので、
111,112は電源端子で直流電源が印加さ
れ、112側をアース側としている。113は増
幅器で入力端子113a、基準電圧入力端子11
3b、出力端子113cを有する。入力端子11
3aに濃度センサ出力を整流器11を経て入力す
る。端子111,112間に調整抵抗114、基
準電圧分圧抵抗115、基準電圧微調整抵抗11
6を直列にして接続し、調整抵抗114に並列に
サーミスタ26を接続する。サーミスタ26は濃
度センサ5に取付けられており、その端子26
a,26bは増幅回路12に引込み接続する。分
圧抵抗115両端子の中間にある分圧端子115
aより増幅率調整回路を経て増幅器の基準電圧入
力端子113bに接続する。増幅率調整回路は前
記分圧端子115aと基準電圧入力端子113b
の間に接続された微調整抵抗118、基準電圧入
力端子113bと増幅器出力端子113cとの間
に並列に挿入された抵抗119およびコンデンサ
120より成つている。出力端子113cと端子
112との間に浮遊電圧抑制抵抗121を接続す
る。
ここでサーミスタの作用について説明する。混
合水の濃度は濃度センサ5によりその電極間の抵
抗値を測定して濃度値を決めているが、水温が上
昇すると抵抗値が下り、増幅器入力端子113a
に与えられる信号電圧値が上る。従つて増幅器1
13の出力信号電圧値が上ることになり、水温の
上昇によつて濃度値が見掛け上「濃」側へ移動す
る。
サーミスタの抵抗は水温の上昇に伴つて低下
し、基準電圧分圧点115aの電位が上昇し、増
幅器基準電圧入力端子113bの電位が上昇す
る。この基準電圧入力の電位上昇により入力端子
113aの基準電圧入力端子113bに対する電
位差が縮まり上記水温上昇による増幅器入力電圧
の上昇分が補償される。
水温が下降した場合についても同様にして補償
することができる。以上のようにして水温の変化
によつて増幅器の出力信号電圧が変動しないよう
にしている。
塩分濃度は前述のように濃過ぎると海苔製品の
品質を害するので許容限界を超えないよう管理の
必要があり、例えば、設定基準値Noは許容値
Nmの95%とし、プラスマイナスの管理幅(良と
する基準値域幅)△Nは5%とし、管理幅上限
No+△N=100%としている。
以上のように管理幅を定め濃度が下限管理値以
下になれば海水の供給指令を出し、濃度が増して
下限管理値に至れば停止指令を出す。また、濃度
が上限管理値を超えると淡水の供給指令を出し、
濃度が下つて上限管理値に至れば停止指令を出す
ようにしている。
なお、設定基準値Noの設定は装置内蔵の固定
インピーダンスまたは可変インピーダンスで行な
うが、妄りに調整できないようになつている。
設定基準値をどのようにするかは業界の合意に
より定められるが、一般には許容値Nmが0.2%
程度と考えられる。
その場合、基準値Noは0.19%となるから、淡
水と海水の同時供給の際の供給量の比率を海水の
塩分を例えば3%として求めると、 B×3(%)/A+B=0.19(%) A/B=14(概数) A:淡水供給量 B:海水供給量 即ち、淡水:海水=14:1となる。
調合機21および海苔混合物攪拌槽22におけ
る海苔混合物の濃度調整方法については、ここで
は詳細を省略したが例えば特開昭57−125681号公
報に示すようなものがある。本発明の混合水調整
槽1、調合機21、海苔混合物攪拌槽22は同公
報における水槽4、調合機2、濃度調整槽1にそ
れぞれ相当する。
同公報における水槽4は単に水(淡水)を貯溜
しているに過ぎないが、本発明ではこの水に所定
の塩分濃度を与えるようにしたので、淡水タンク
2、海水タンク3より淡水、海水を供給し、その
供給量を制御する回路を設けており、その制御回
路は同公報の第2図の回路のほかに設けられ、海
苔抄き作業時には同公報の海苔濃度調整動作と本
発明の塩分濃度調整動作が並行して行なわれ両々
相俟つて所期の海苔抄き作業が完遂される。
本発明においては、混合水調整槽1に淡水と海
水を供給し、その混合水の塩分濃度を適正範囲に
調整するに当つて、塩分濃度検出値の誤差をなく
し、その検出値と適正値との濃度差検出信号に応
じて淡水は海水を継続的に供給して迅速に塩分濃
度を調整するようにしたので、混合水の使用量が
大量になつても適正塩分濃度の混合水を連続供給
でき、このようにして得られた適正塩分濃度の混
合水を、調合機21における海苔との調合用に、
また、海苔混合物攪拌槽22における海苔混合物
の海苔濃度調整用にそれぞれ使用するようにした
ので、海苔抄き原料である海苔混合物の塩分濃度
を常時適正濃度範囲に維持し、しかも大量に連続
供給することができる。この場合、低水位レベル
Lを比較的高くし、高水位レベルとの水位差を小
さくすれば、一度の同時供給量が抑えられ、同時
供給分の濃度に多少の変動があつても全体量に対
する影響が小さく、全体の濃度は適正範囲に納め
ることができる。
〔発明の効果〕
上述したように本発明によれば、海苔と水とを
混合して混合物とする際に、前記水として所定の
塩分濃度に調整された混合水を用いる海苔混合物
の塩分濃度調整方法において、調整槽内で調整さ
れる前記混合水の塩分濃度を前記混合水中に所定
の間隔を隔てて設置した電極間に、高周波信号を
与え、前記混合水の抵抗値を測定することにより
塩分濃度を検出し、この検出値に基づいて前記混
合水の塩分濃度を調整するようにしたので、測定
時に分解ガスの発生を防ぎ、水抵抗値の温度特性
を安定させる等により、塩分濃度検出値に誤差を
生ずることなく混合水の適確な塩分濃度調整がで
き、ひいては海苔混合物の塩分濃度を適確に調整
できる。
また、塩分濃度センサの測定電流をある程度の
必要な大きさにして、簡易な装置で適確な測定が
できるので、測定装置が安価で故障が少なく、塩
分濃度検出装置ひいては海苔混合物の塩分濃度調
整装置を安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す海苔混合物の塩
分濃度調整方法及び装置のフローシート、第2図
は同じく海苔混合物の塩分濃度調整装置の一実施
例を示すブロツク図、第3図は濃度センサの断面
図、第4図は電源回路および発振変調回路図、第
5図aは第4図のA点における出力波形、第5図
bは第4図のB点における出力波形、第6図は温
度(水温)−水抵抗値特性図、第7図は混合水制
御装置における濃度、水位の制御、駆動回路図、
第8図は増幅回路の内部詳細図である。 1:混合水調整槽、2:淡水タンク、3:海水
タンク、4:攪拌機、5:濃度センサ、6:水位
センサ、7:混合水制御装置、8:電源回路、
9:発振変調回路、10:濃度制御回路、11:
整流器、12:増幅回路、13:信号弁別器、1
4:水位制御回路、15:第1の駆動回路、1
6:第2の駆動回路、17:表示回路、18:表
示灯、19:警報回路、20:警報ブザー、2
1:調合機、22:海苔混合物攪拌槽、23:絶
縁筒体、24,25:電極、26:温度補正回
路、P1,P2,P3,P4:ポンプ、V1,V2:バル
ブ、L1〜L5:表示灯。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 海苔と水とを混合して海苔と水との混合物と
    する際に、前記水として所定の塩分濃度に調整さ
    れた混合水を用いる海苔混合物の塩分濃度調整方
    法において、前記混合水中に所定の間隔を隔てて
    設置した電極間に、高周波信号を与え、前記混合
    水の抵抗値を測定することにより塩分濃度を検出
    し、この検出値に基づいて前記混合水の塩分濃度
    を調整することを特徴とする海苔混合物の塩分濃
    度調整方法。 2 塩分濃度検出値に対し前記混合水の温度によ
    り補償することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の海苔混合物の塩分濃度調整方法。 3 高周波信号は正負平衡せしめたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の海苔混合物の塩
    分濃度調整方法。 4 高周波信号は定電圧としたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の海苔混合物の塩分濃
    度調整方法。 5 塩分と水の混合水調整槽に淡水を供給する手
    段および海水を供給する手段、混合水調整槽内塩
    分濃度を検出するセンサ、塩分濃度基準値と混合
    水調整槽内塩分濃度測定値を比較し測定値が塩分
    適正濃度範囲より大なる時に淡水供給手段を駆動
    する出力信号を出し、測定値が適正濃度範囲より
    小なる時は海水供給手段を駆動する出力信号を出
    す塩分濃度制御回路を有する海苔混合物の塩分濃
    度調整装置において、前記塩分濃度を検出するセ
    ンサに絶縁体に所定の間隔を隔てて支持され混合
    水中に露出又は浸漬される電極と、この電極に定
    電圧高周波信号を与える信号電源回路を設けたこ
    とを特徴とする海苔混合物の塩分濃度調整装置。 6 塩分濃度センサの電極の先端部は混合水中に
    おいて絶縁物により覆われた基部より露出し、基
    部より信号線を導出したことを特徴とする特許請
    求の範囲第5項記載の海苔混合物の塩分濃度調整
    装置。 7 塩分濃度センサは、電極を絶縁筒体内に埋込
    み、電極先端部を該筒体内に露出せしめたことを
    特徴とする特許請求の範囲第5項又は第6項記載
    の海苔混合物の塩分濃度調整装置。 8 塩分濃度センサに混合水温度によつて作動す
    る温度補償回路を組込んだことを特徴とする特許
    請求の範囲第5項乃至第7項記載のいずれかの海
    苔混合物の塩分濃度調整装置。
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