JPH07290059A - イオン水生成装置 - Google Patents
イオン水生成装置Info
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- JPH07290059A JPH07290059A JP8679694A JP8679694A JPH07290059A JP H07290059 A JPH07290059 A JP H07290059A JP 8679694 A JP8679694 A JP 8679694A JP 8679694 A JP8679694 A JP 8679694A JP H07290059 A JPH07290059 A JP H07290059A
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- ionized water
- switching power
- power supply
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吐出するイオン水のｐＨ値を知ることができ
るとともに目的とするｐＨ値に制御することができる。 【構成】 電解槽１の電極に直流電流を供給する電源を
出力電圧が可変のスイッチング電源２で形成する。電解
槽から吐出されるイオン水のｐＨ値を測定するｐＨセン
サ４と、ｐＨセンサ出力と希望の設定ｐＨ値とを比較し
てスイッチング電源の出力電圧を制御する制御部５を設
ける。ｐＨセンサによって吐出中のイオン水のｐＨ値を
知ることができ、検出されたｐＨ値に応じた負帰還制御
により、吐出中のイオン水を目的とするｐＨ値のものと
することができる。
るとともに目的とするｐＨ値に制御することができる。 【構成】 電解槽１の電極に直流電流を供給する電源を
出力電圧が可変のスイッチング電源２で形成する。電解
槽から吐出されるイオン水のｐＨ値を測定するｐＨセン
サ４と、ｐＨセンサ出力と希望の設定ｐＨ値とを比較し
てスイッチング電源の出力電圧を制御する制御部５を設
ける。ｐＨセンサによって吐出中のイオン水のｐＨ値を
知ることができ、検出されたｐＨ値に応じた負帰還制御
により、吐出中のイオン水を目的とするｐＨ値のものと
することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は水道水等を電気分解して
アルカリイオン水と酸性イオン水とを連続的に生成する
イオン水生成装置、殊に電解電圧の制御に関するもので
ある。
アルカリイオン水と酸性イオン水とを連続的に生成する
イオン水生成装置、殊に電解電圧の制御に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】イオン水生成装置は、通常、浄水器と電
解槽とを備えたものとして構成されている。ここにおけ
る電解槽は、その内部を電解隔膜で２室に仕切るととも
に各室に電極を配置し、浄水器によって浄化された水を
電解槽内に導くとともに、直流の電解電圧を上記両電極
に印加することで、陰極となっている電極側にアルカリ
イオン水を、陽極となっている電極側に酸性イオン水を
生成して、両種イオン水を夫々個別に吐出するもので、
通常、アルカリイオン水は飲料として用いられ、酸性イ
オン水はアストリンゼント用や殺菌用として用いられ
る。
解槽とを備えたものとして構成されている。ここにおけ
る電解槽は、その内部を電解隔膜で２室に仕切るととも
に各室に電極を配置し、浄水器によって浄化された水を
電解槽内に導くとともに、直流の電解電圧を上記両電極
に印加することで、陰極となっている電極側にアルカリ
イオン水を、陽極となっている電極側に酸性イオン水を
生成して、両種イオン水を夫々個別に吐出するもので、
通常、アルカリイオン水は飲料として用いられ、酸性イ
オン水はアストリンゼント用や殺菌用として用いられ
る。
【０００３】ところで、使用したいイオン水のｐＨ値は
利用者の好みや状況によって異なることから、従来より
電解用の電源として２次巻線側に異なる電圧を取り出す
ことができる複数のタップを備えたトランスと整流回路
とを用いるとともに、利用者によるｐＨ値の強弱設定に
応じて上記タップを切り替えて電解電圧を変更すること
で、異なるｐＨ値のイオン水を得られるようにすること
がなされている。
利用者の好みや状況によって異なることから、従来より
電解用の電源として２次巻線側に異なる電圧を取り出す
ことができる複数のタップを備えたトランスと整流回路
とを用いるとともに、利用者によるｐＨ値の強弱設定に
応じて上記タップを切り替えて電解電圧を変更すること
で、異なるｐＨ値のイオン水を得られるようにすること
がなされている。
【０００４】
【従来の技術】しかし、生成されるイオン水のｐＨ値
は、電解電圧のみに依存するのではなく、水質や流量、
ＡＣ入力の変動、電極へのスケールの付着等によっても
変化する上に、電源として用いているトランスではその
２次側の電解電圧に対してフィードバック制御系を構成
することができないこともあって、上記従来例において
は、得られたイオン水のｐＨ値が利用者の希望する値に
なっているかどうかが不定であり、このために，ｐＨ調
整は実際に吐出されたイオン水のｐＨ値をリトマス試験
紙等によって検査し、この検査結果に基づいて強弱設定
を変更することで対処するほかはなく、この場合におい
ても、現在吐出中のイオン水が希望しているｐＨ値とな
っているかどうかは不定である。
は、電解電圧のみに依存するのではなく、水質や流量、
ＡＣ入力の変動、電極へのスケールの付着等によっても
変化する上に、電源として用いているトランスではその
２次側の電解電圧に対してフィードバック制御系を構成
することができないこともあって、上記従来例において
は、得られたイオン水のｐＨ値が利用者の希望する値に
なっているかどうかが不定であり、このために，ｐＨ調
整は実際に吐出されたイオン水のｐＨ値をリトマス試験
紙等によって検査し、この検査結果に基づいて強弱設定
を変更することで対処するほかはなく、この場合におい
ても、現在吐出中のイオン水が希望しているｐＨ値とな
っているかどうかは不定である。
【０００５】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは吐出するイオン水のｐ
Ｈ値を知ることができるとともに目的とするｐＨ値に制
御することができるイオン水生成装置を提供するにあ
る。
であり、その目的とするところは吐出するイオン水のｐ
Ｈ値を知ることができるとともに目的とするｐＨ値に制
御することができるイオン水生成装置を提供するにあ
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、電解
にてアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成してこれ
ら電解水を各別に吐出する電解槽の電極に直流電流を供
給する電源を出力電圧が可変のスイッチング電源で形成
するとともに、電解槽から吐出されるイオン水のｐＨ値
を測定するｐＨセンサと、ｐＨセンサ出力と希望の設定
ｐＨ値とを比較して比較結果をＤ／Ａ変換部へ通じて上
記スイッチング電源に送ってスイッチング電源の出力電
圧を制御する制御部とを備えていることに主たる特徴を
有している。
にてアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成してこれ
ら電解水を各別に吐出する電解槽の電極に直流電流を供
給する電源を出力電圧が可変のスイッチング電源で形成
するとともに、電解槽から吐出されるイオン水のｐＨ値
を測定するｐＨセンサと、ｐＨセンサ出力と希望の設定
ｐＨ値とを比較して比較結果をＤ／Ａ変換部へ通じて上
記スイッチング電源に送ってスイッチング電源の出力電
圧を制御する制御部とを備えていることに主たる特徴を
有している。
【０００７】
【作用】本発明によれば、ｐＨセンサによって吐出中の
イオン水のｐＨ値を知ることができるとともに、検出さ
れたｐＨ値に応じた負帰還制御を行うために、水質や流
量等にかかわらず、吐出中のイオン水を目的とするｐＨ
値のものとすることができる。
イオン水のｐＨ値を知ることができるとともに、検出さ
れたｐＨ値に応じた負帰還制御を行うために、水質や流
量等にかかわらず、吐出中のイオン水を目的とするｐＨ
値のものとすることができる。
【０００８】また、スイッチング電源に出力電圧の負帰
還制御部を設ければ、安定した電解電圧を得ることがで
きるために、ＡＣ電源の状況の影響を受けることなく、
目的とするｐＨ値のイオン水を安定して得ることができ
る。ここにおける出力電圧の負帰還制御部は、制御部か
らの制御信号電圧のＮ倍に出力電圧を制御するものとす
ることで、広範囲なｐＨ値のイオン水を得ることができ
る。
還制御部を設ければ、安定した電解電圧を得ることがで
きるために、ＡＣ電源の状況の影響を受けることなく、
目的とするｐＨ値のイオン水を安定して得ることができ
る。ここにおける出力電圧の負帰還制御部は、制御部か
らの制御信号電圧のＮ倍に出力電圧を制御するものとす
ることで、広範囲なｐＨ値のイオン水を得ることができ
る。
【０００９】スイッチング電源としては、１次側のスイ
ッチング素子をＰＷＭ制御するものであることが好まし
く、この場合、出力電圧を１／Ｎ倍するディバイダー回
路を備えて、制御部からの制御信号電圧とディバイダー
回路出力とを入力とするエラーアンプの出力に応じて１
次側のスイッチング素子をＰＷＭ制御するものとして構
成することが好ましい。また、外部からのオン／オフ信
号によって動作及び停止を行うものであることも好まし
い。
ッチング素子をＰＷＭ制御するものであることが好まし
く、この場合、出力電圧を１／Ｎ倍するディバイダー回
路を備えて、制御部からの制御信号電圧とディバイダー
回路出力とを入力とするエラーアンプの出力に応じて１
次側のスイッチング素子をＰＷＭ制御するものとして構
成することが好ましい。また、外部からのオン／オフ信
号によって動作及び停止を行うものであることも好まし
い。
【００１０】更に、電解槽電流を監視してスイッチング
電源への制御信号を制御する第１の過電流検知制御部
と、スイッチング電源内に設けられて１次側スイッチン
グ素子の電流を監視してスイッチング素子動作を制御す
る第２の過電流検知制御部とを設けたものでは、過電流
に対して二重保護を行うことになるために安全であり、
この時、第１の過電流検出部の過電流検出レベルよりも
第２の過電流検出部の過電流検出レベルを大とすると、
良好な過電流保護動作を得ることができる。
電源への制御信号を制御する第１の過電流検知制御部
と、スイッチング電源内に設けられて１次側スイッチン
グ素子の電流を監視してスイッチング素子動作を制御す
る第２の過電流検知制御部とを設けたものでは、過電流
に対して二重保護を行うことになるために安全であり、
この時、第１の過電流検出部の過電流検出レベルよりも
第２の過電流検出部の過電流検出レベルを大とすると、
良好な過電流保護動作を得ることができる。
【００１１】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、全体構成を示す図２におい、図中１が電解槽であ
り、この電解槽１の電解隔膜で仕切られた２室に配され
た一対の電極は、極性切換リレーＲを介して出力電圧が
可変のスイッチング電源２に接続されている。また上記
電解槽１に流入する水の流量を測定する流量計３と、電
解槽１から吐出する２種のイオン水のうちの一方のイオ
ン水（通常、アルカリイオン水）の吐出経路中に配され
てイオン水のｐＨ値を測定するｐＨセンサ４とが設けら
れている。そして流量計３とｐＨセンサ４とはマイクロ
コンピュータにて形成された制御部５に接続されてい
る。また制御部５は、絶縁用フォトカプラー７とＤ／Ａ
変換部６とを介して上記スイッチング電源２に接続され
ているとともに、表示操作部８に接続されている。上記
極性切換リレーＲは、アルカリイオン水を選択した場合
と、酸性イオン水を選択した場合とにおける極性切換用
である。
ると、全体構成を示す図２におい、図中１が電解槽であ
り、この電解槽１の電解隔膜で仕切られた２室に配され
た一対の電極は、極性切換リレーＲを介して出力電圧が
可変のスイッチング電源２に接続されている。また上記
電解槽１に流入する水の流量を測定する流量計３と、電
解槽１から吐出する２種のイオン水のうちの一方のイオ
ン水（通常、アルカリイオン水）の吐出経路中に配され
てイオン水のｐＨ値を測定するｐＨセンサ４とが設けら
れている。そして流量計３とｐＨセンサ４とはマイクロ
コンピュータにて形成された制御部５に接続されてい
る。また制御部５は、絶縁用フォトカプラー７とＤ／Ａ
変換部６とを介して上記スイッチング電源２に接続され
ているとともに、表示操作部８に接続されている。上記
極性切換リレーＲは、アルカリイオン水を選択した場合
と、酸性イオン水を選択した場合とにおける極性切換用
である。
【００１２】表示操作部８は、図４に示すように、電源
スイッチ８０や、アルカリイオン水選択スイッチ８１、
浄水選択スイッチ８２、酸性イオン水選択スイッチ８３
を備えるとともに、ｐＨセンサ４にて測定されたｐＨ値
を小数点一桁まで表示する表示部８５と、アルカリイオ
ン水選択スイッチ８１と浄水選択スイッチ８２と酸性イ
オン水選択スイッチ８３の３つによって選択できる都合
７段階の電解度の切換位置を表示する表示部８６を備え
ている。なお、アルカリイオン水選択スイッチ８１では
４段階（たとえばｐＨ８．５±０．５、ｐＨ９．０±
０．５、ｐＨ９．５±０．５、ｐＨ１０．５±０．５）
を選択することができ、酸性イオン水選択スイッチ８３
ではアストリンゼント用に適した弱酸性（ｐＨ５〜５．
８）イオン水と強酸性（ｐＨ３以下）イオン水との２段
階を選択することができるようになっており、浄水選択
スイッチ８２が操作された時には、電解動作を停止する
ことで、浄水器からの水をそのまま吐出する。
スイッチ８０や、アルカリイオン水選択スイッチ８１、
浄水選択スイッチ８２、酸性イオン水選択スイッチ８３
を備えるとともに、ｐＨセンサ４にて測定されたｐＨ値
を小数点一桁まで表示する表示部８５と、アルカリイオ
ン水選択スイッチ８１と浄水選択スイッチ８２と酸性イ
オン水選択スイッチ８３の３つによって選択できる都合
７段階の電解度の切換位置を表示する表示部８６を備え
ている。なお、アルカリイオン水選択スイッチ８１では
４段階（たとえばｐＨ８．５±０．５、ｐＨ９．０±
０．５、ｐＨ９．５±０．５、ｐＨ１０．５±０．５）
を選択することができ、酸性イオン水選択スイッチ８３
ではアストリンゼント用に適した弱酸性（ｐＨ５〜５．
８）イオン水と強酸性（ｐＨ３以下）イオン水との２段
階を選択することができるようになっており、浄水選択
スイッチ８２が操作された時には、電解動作を停止する
ことで、浄水器からの水をそのまま吐出する。
【００１３】このイオン水生成装置においては、商用コ
ンセントにプラグを差し込むと、ラインフィルター１１
を介して電源トランス１２に電源が入り、整流回路１
３，１３を通じてＤＣ５Ｖ安定化電源とＤＣ±１２Ｖ安
定化電源が各部に供給され、表示操作部８の電源スイッ
チ８０をオンとすれば、電源ランプＬが点灯するととも
に、リレー接点ｒがオンなってスイッチング電源２に交
流が供給される。また、この時点では、もっとも利用頻
度が高い弱アルカリイオン水（ｐＨ８．５±０．５程
度）をアルカリイオン水選択スイッチ８１で選択した場
合と同じ状態にセットされる。得たいイオン水のｐＨ値
が異なる場合には、アルカリイオン水選択スイッチ８１
と酸性イオン水選択スイッチ８３のいずれかを操作す
る。
ンセントにプラグを差し込むと、ラインフィルター１１
を介して電源トランス１２に電源が入り、整流回路１
３，１３を通じてＤＣ５Ｖ安定化電源とＤＣ±１２Ｖ安
定化電源が各部に供給され、表示操作部８の電源スイッ
チ８０をオンとすれば、電源ランプＬが点灯するととも
に、リレー接点ｒがオンなってスイッチング電源２に交
流が供給される。また、この時点では、もっとも利用頻
度が高い弱アルカリイオン水（ｐＨ８．５±０．５程
度）をアルカリイオン水選択スイッチ８１で選択した場
合と同じ状態にセットされる。得たいイオン水のｐＨ値
が異なる場合には、アルカリイオン水選択スイッチ８１
と酸性イオン水選択スイッチ８３のいずれかを操作す
る。
【００１４】水の供給を開始すれば、流量計３による水
の流れの検出に応じて制御部５は、浄水スイッチ８２が
選択されている場合を除き、スイッチング電源２を作動
状態とするとともに、ｐＨ値設定部（アルカリイオン水
選択スイッチ８１または酸性イオン水選択スイッチ８
３）で設定された電解度に対応して設定されているｐＨ
値とｐＨセンサ４から得られるｐＨ値とのｐＨ比較回路
５０よる比較結果に基づいて作成したコントロールデー
タをコントロールデータ出力部５１からスイッチング電
源２へと出力する。このコントロールデータは、５ｂｉ
ｔのデジタルデータで構成され、Ｄ／Ａ変換部６による
アナログ化で制御信号とされた後にスイッチング電源２
に入力され、スイッチング電源２は制御信号電圧に応じ
た出力電圧を電解槽１の電極に印加する。制御部５は、
設定ｐＨ値とｐＨセンサ４から得られるｐＨ値とを常時
監視して、両者が一致していない場合、コントロールデ
ータを変更してスイッチング電源２の出力電圧を変更す
る負帰還制御を行うために、得たいｐＨ値のイオン水を
常に得ることができる。
の流れの検出に応じて制御部５は、浄水スイッチ８２が
選択されている場合を除き、スイッチング電源２を作動
状態とするとともに、ｐＨ値設定部（アルカリイオン水
選択スイッチ８１または酸性イオン水選択スイッチ８
３）で設定された電解度に対応して設定されているｐＨ
値とｐＨセンサ４から得られるｐＨ値とのｐＨ比較回路
５０よる比較結果に基づいて作成したコントロールデー
タをコントロールデータ出力部５１からスイッチング電
源２へと出力する。このコントロールデータは、５ｂｉ
ｔのデジタルデータで構成され、Ｄ／Ａ変換部６による
アナログ化で制御信号とされた後にスイッチング電源２
に入力され、スイッチング電源２は制御信号電圧に応じ
た出力電圧を電解槽１の電極に印加する。制御部５は、
設定ｐＨ値とｐＨセンサ４から得られるｐＨ値とを常時
監視して、両者が一致していない場合、コントロールデ
ータを変更してスイッチング電源２の出力電圧を変更す
る負帰還制御を行うために、得たいｐＨ値のイオン水を
常に得ることができる。
【００１５】また、ここでは、ｐＨ値による負帰還制御
に加えて、スイッチング電源２内において出力電圧の負
帰還制御も行っている。すなわち、ここで用いているＡ
Ｃ／ＤＣコンバータ式のスイッチング電源２は、図３に
示すように、ラインフィルター２０、入力整流部２１、
スイッチングトランス２２、出力整流回路２３、出力フ
ィルター部２４、スイッチングトランス２２の１次側に
直列に接続されたスイッチング素子（ＦＥＴ）２５、三
角波発振部２６，パルス幅変調部２７、出力電圧を１／
Ｎ倍（Ｎ＝（Ｒ１＋Ｒ２）／Ｒ２）するディバイダー回
路２８、そしてエラーアンプ２９からなるもので、パル
ス幅変調部２７によるＰＷＭ制御でスイッチング素子２
５をスイッチングすることで出力電圧を変更する。スイ
ッチングトランス２２の２次側に表れる方形波は、出力
整流回路２３と出力フィルター部２４とによって平均値
化される。なお、出力電圧を上げる場合はパルス幅を広
く、下げる場合はパルス幅を狭くする。このようなスイ
ッチング電源２の出力における電圧リップルは小さく且
つ安定しているために、電解槽１の電極に完全な直流電
流を供給することが可能であり、これ故に電極の寿命を
長くすることができる。
に加えて、スイッチング電源２内において出力電圧の負
帰還制御も行っている。すなわち、ここで用いているＡ
Ｃ／ＤＣコンバータ式のスイッチング電源２は、図３に
示すように、ラインフィルター２０、入力整流部２１、
スイッチングトランス２２、出力整流回路２３、出力フ
ィルター部２４、スイッチングトランス２２の１次側に
直列に接続されたスイッチング素子（ＦＥＴ）２５、三
角波発振部２６，パルス幅変調部２７、出力電圧を１／
Ｎ倍（Ｎ＝（Ｒ１＋Ｒ２）／Ｒ２）するディバイダー回
路２８、そしてエラーアンプ２９からなるもので、パル
ス幅変調部２７によるＰＷＭ制御でスイッチング素子２
５をスイッチングすることで出力電圧を変更する。スイ
ッチングトランス２２の２次側に表れる方形波は、出力
整流回路２３と出力フィルター部２４とによって平均値
化される。なお、出力電圧を上げる場合はパルス幅を広
く、下げる場合はパルス幅を狭くする。このようなスイ
ッチング電源２の出力における電圧リップルは小さく且
つ安定しているために、電解槽１の電極に完全な直流電
流を供給することが可能であり、これ故に電極の寿命を
長くすることができる。
【００１６】前記制御信号は、ディバイダー回路２８の
出力電圧とともにエラーアンプ２９に入力され、両者の
誤差がパルス幅変調部２７に送られるとともに、この誤
差に基づいてＰＷＭ制御のパルス幅が決定される。コン
トロールデータ（制御信号）で指示された電圧よりも出
力電圧が低ければパルス幅が広げられ、高ければパルス
幅が狭くされるわけである。
出力電圧とともにエラーアンプ２９に入力され、両者の
誤差がパルス幅変調部２７に送られるとともに、この誤
差に基づいてＰＷＭ制御のパルス幅が決定される。コン
トロールデータ（制御信号）で指示された電圧よりも出
力電圧が低ければパルス幅が広げられ、高ければパルス
幅が狭くされるわけである。
【００１７】また、ここにおけるスイッチング電源２は
オン／オフ機能を有するもので、制御部５におけるオン
／オフ・コントロール部５２から出力されるオン／オフ
信号に基づいて、その動作の開始と停止とを行うものと
なっている。更に、スイッチングトランス２２の１次側
にはスイッチング素子２５と直列に低抵抗値の電流検知
抵抗Ｒ５が直列に接続されており、ここで検出される１
次側電流値が大きくなると、パルス幅変調部２７はパル
ス幅を狭めることで出力電圧を下げて出力電流を一定に
コントロールする。また、スイッチング電源２の出力端
子と電解槽１との間にも、電流検知抵抗Ｒ６が挿入され
てその両端電圧がコンパレータ３０を介してコントロー
ルデータ出力部５１に接続されており、過電流が検出さ
れたならば、過電流状態が解除されるまでコントロール
データを出力電圧を下げる方向に変更する。そして、こ
の２種の過電流保護のうち、前者の方の検出レベルを後
者より大きくしている。過電流に対して２重保護を行っ
ているわけである。
オン／オフ機能を有するもので、制御部５におけるオン
／オフ・コントロール部５２から出力されるオン／オフ
信号に基づいて、その動作の開始と停止とを行うものと
なっている。更に、スイッチングトランス２２の１次側
にはスイッチング素子２５と直列に低抵抗値の電流検知
抵抗Ｒ５が直列に接続されており、ここで検出される１
次側電流値が大きくなると、パルス幅変調部２７はパル
ス幅を狭めることで出力電圧を下げて出力電流を一定に
コントロールする。また、スイッチング電源２の出力端
子と電解槽１との間にも、電流検知抵抗Ｒ６が挿入され
てその両端電圧がコンパレータ３０を介してコントロー
ルデータ出力部５１に接続されており、過電流が検出さ
れたならば、過電流状態が解除されるまでコントロール
データを出力電圧を下げる方向に変更する。そして、こ
の２種の過電流保護のうち、前者の方の検出レベルを後
者より大きくしている。過電流に対して２重保護を行っ
ているわけである。
【００１８】
【発明の効果】以上のように本発明においては、ｐＨセ
ンサによって吐出中のイオン水のｐＨ値を知ることがで
きるものであり、しかも出力電圧が可変のスイッチング
電源を検出されたｐＨ値に応じて負帰還制御して出力電
圧を目的とするｐＨ値が得られるように制御するため
に、水質や流量等にかかわらず、吐出中のイオン水を目
的とするｐＨ値のものとすることができる。しかも、制
御信号はデジタルデータで作成し、これをＤ／Ａ変換し
てスイッチング電源に送るために、細かいｐＨコントロ
ールが可能なものであって、水質や流量等の変化により
設定ｐＨ値のイオン水が得られにくかった地域において
も安定したｐＨ値のイオン水を吐出させることができる
ものである。
ンサによって吐出中のイオン水のｐＨ値を知ることがで
きるものであり、しかも出力電圧が可変のスイッチング
電源を検出されたｐＨ値に応じて負帰還制御して出力電
圧を目的とするｐＨ値が得られるように制御するため
に、水質や流量等にかかわらず、吐出中のイオン水を目
的とするｐＨ値のものとすることができる。しかも、制
御信号はデジタルデータで作成し、これをＤ／Ａ変換し
てスイッチング電源に送るために、細かいｐＨコントロ
ールが可能なものであって、水質や流量等の変化により
設定ｐＨ値のイオン水が得られにくかった地域において
も安定したｐＨ値のイオン水を吐出させることができる
ものである。
【００１９】そして、スイッチング電源自身に出力電圧
の負帰還制御部を設ければ、電解電圧が安定するため
に、ＡＣ電源の状況の影響を受けることなく、目的とす
るｐＨ値のイオン水を安定して得ることができるものと
なり、この負帰還制御部を、制御部からの制御信号電圧
のＮ倍に出力電圧を制御するものとすることで、広範囲
なｐＨ値のイオン水を得ることができるものとなる。
の負帰還制御部を設ければ、電解電圧が安定するため
に、ＡＣ電源の状況の影響を受けることなく、目的とす
るｐＨ値のイオン水を安定して得ることができるものと
なり、この負帰還制御部を、制御部からの制御信号電圧
のＮ倍に出力電圧を制御するものとすることで、広範囲
なｐＨ値のイオン水を得ることができるものとなる。
【００２０】更に、電解槽電流を監視してスイッチング
電源への制御信号を制御する第１の過電流検知制御部
と、スイッチング電源内に設けられて１次側スイッチン
グ素子の電流を監視してスイッチング素子動作を制御す
る第２の過電流検知制御部とを設けたものでは、過電流
に対して二重保護を行うことになるために高い安全性を
もつものとなり、第１の過電流検出部の過電流検出レベ
ルよりも第２の過電流検出部の過電流検出レベルを大と
することで、良好な過電流保護動作を得ることができ
る。
電源への制御信号を制御する第１の過電流検知制御部
と、スイッチング電源内に設けられて１次側スイッチン
グ素子の電流を監視してスイッチング素子動作を制御す
る第２の過電流検知制御部とを設けたものでは、過電流
に対して二重保護を行うことになるために高い安全性を
もつものとなり、第１の過電流検出部の過電流検出レベ
ルよりも第２の過電流検出部の過電流検出レベルを大と
することで、良好な過電流保護動作を得ることができ
る。
【図１】一実施例のブロック図である。
【図２】同上の全体構成を示すブロック図である。
【図３】スイッチング電源のブロック図である。
【図４】表示操作部の正面図である。
１ 電解槽 ２ スイッチング電源 ４ ｐＨセンサー ５ 制御部
Claims (9)
- 【請求項１】 電解にてアルカリイオン水と酸性イオン
水とを生成してこれら電解水を各別に吐出する電解槽の
電極に直流電流を供給する電源を出力電圧が可変のスイ
ッチング電源で形成するとともに、電解槽から吐出され
るイオン水のｐＨ値を測定するｐＨセンサと、ｐＨセン
サ出力と希望の設定ｐＨ値とを比較して比較結果をＤ／
Ａ変換部へ通じて上記スイッチング電源に送ってスイッ
チング電源の出力電圧を制御する制御部とを備えている
ことを特徴とするイオン水生成装置。 - 【請求項２】 制御部はｐＨセンサ出力と希望の設定ｐ
Ｈ値との比較によるスイッチング電源の出力電圧制御を
常時行うものであることを特徴とする請求項１記載のイ
オン水生成装置。 - 【請求項３】 スイッチング電源に、出力電圧の負帰還
制御部を設けていることを特徴とする請求項１または２
記載のイオン水生成装置。 - 【請求項４】 出力電圧の負帰還制御部は、制御部から
の制御信号電圧のＮ倍に出力電圧を制御するものである
ことを特徴とする請求項３記載のイオン水生成装置。 - 【請求項５】 スイッチング電源は、１次側のスイッチ
ング素子をＰＷＭ制御するものであることを特徴とする
請求項１記載のイオン水生成装置。 - 【請求項６】 スイッチング電源は、出力電圧を１／Ｎ
倍するディバイダー回路を備えて、制御部からの制御信
号電圧とディバイダー回路出力とを入力とするエラーア
ンプの出力に応じて１次側のスイッチング素子をＰＷＭ
制御するものであることを特徴とする請求項５記載のイ
オン水生成装置。 - 【請求項７】 スイッチング電源は外部からのオン／オ
フ信号によって動作及び停止を行うものであることを特
徴とする請求項５記載のイオン水生成装置。 - 【請求項８】 電解にてアルカリイオン水と酸性イオン
水とを生成してこれら電解水を各別に吐出する電解槽の
電極に直流電流を供給する電源をスイッチング電源で形
成するとともに、電解槽電流を監視してスイッチング電
源への制御信号を制御する第１の過電流検知制御部と、
スイッチング電源内に設けられて１次側スイッチング素
子の電流を監視してスイッチング素子動作を制御する第
２の過電流検知制御部とを設けていることを特徴とする
イオン水生成装置。 - 【請求項９】 第１の過電流検出部の過電流検出レベル
よりも第２の過電流検出部の過電流検出レベルを大とし
ていることを特徴とする請求項８記載のイオン水生成装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8679694A JPH07290059A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | イオン水生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8679694A JPH07290059A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | イオン水生成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07290059A true JPH07290059A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13896757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8679694A Pending JPH07290059A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | イオン水生成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07290059A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006198500A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Kyushu Hitachi Maxell Ltd | 電解処理装置 |
| JP2013180271A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | San Denshi Kogyo Kk | 酸性水生成装置 |
| JP2014144097A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Panasonic Corp | 空気清浄装置 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP8679694A patent/JPH07290059A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006198500A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Kyushu Hitachi Maxell Ltd | 電解処理装置 |
| JP2013180271A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | San Denshi Kogyo Kk | 酸性水生成装置 |
| JP2014144097A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Panasonic Corp | 空気清浄装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040106 |