JPS6359383B2 - - Google Patents

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JPS6359383B2
JPS6359383B2 JP54055225A JP5522579A JPS6359383B2 JP S6359383 B2 JPS6359383 B2 JP S6359383B2 JP 54055225 A JP54055225 A JP 54055225A JP 5522579 A JP5522579 A JP 5522579A JP S6359383 B2 JPS6359383 B2 JP S6359383B2
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JP
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thin layer
polyolefin
layer
mol
modified polymer
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JP54055225A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は各層間の接着性の優れた積層成形体に
関する。 ポリプロピレンなどのポリオレフインの成形品
は、極性が小さいため、他の部材、例えばポリウ
レタンフオームなどの発泡体を積層するには、予
めポリオレフインの表面にけば立ちなどの現象を
利用して凹凸を付けた後、ポリウレタンの注入発
泡成形をして、層間の接着が行われている。また
既に発泡成形されたシートをポリオレフイン成形
品の表面に積層するには、接着剤も用いられてい
るが、十分な接着強度を得るには、表面処理など
の複雑な工程を要したり、接着剤を多量に使うた
め、ポリオレフイン成形品を内部基材に用いてコ
ストダウンをしたメリツトが薄れる。 本発明は、ポリオレフインボードなどの基材
と、ウレタンフオームなどの他の部材を積層して
なる積層成形体に関するものであり、各層間の接
着性が優れており、かつその成形が容易であり、
極めて経済的である積層成形体に関する。 すなわち本発明は、ポリオレフインまたはポリ
オレフインを含有する層と、その層に接する薄層
を有しており、その薄層がプロピレン含量50ない
し75モル%、エチレン含量25ないし50モル%(両
者の合計100モル%)であるランダムのプロピレ
ン−エチレン共重合体に、マレイン酸またはその
無水物を0.5〜15重量%グラフト共重合してなり、
その〔η〕が0.3以上の変性重合体からなる薄層
であり、さらにその薄層に接して、接着剤層を介
するかまたは介さずに他部材からなる層を有する
ことを特徴とする積層成形体に関する。 本発明の積層成形体の例を第1図の一部断面図
に示す。ポリオレフインまたはポリオレフインを
含有する層1は、押出成形、射出成形等の各種溶
融成形法で成形可能であり、原料も種々のポリオ
レフインを使用することができる。具体的には中
低圧法ポリエチレン、高圧法ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、
ポリ−1−ブテン、ポリスチレンなどがあり、ま
た共重合体として、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン共重合体、プロピレン−ブ
テン共重合体などがある。 これらのポリオレフインは、用途に応じてエチ
レン−α−オレフイン−ジエン共重合体ゴム、ス
チレン−ブタジエン共重合体ゴム、ポリイソブチ
レン、ポリブタジエンなどの合成ゴムや天然ゴ
ム、石油樹脂、ロジン等を配合して使用される。 また他の添加物として、水酸化マグネシウム、
アルミナ、シリカ、ハイドロタルサイト、クレ
イ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カ
ーボンブラツク、ガラス繊維、木粉、合成木材繊
維、マイカ等もポリオレフインに配合することが
行われる。 ポリオレフインまたはポリオレフインを含有す
る層1の態様としては、種々の厚さのボード状成
形品、フイルム状成形品の他、不繊布、繊布等の
布状成形品がある。 薄層2を形成する変性重合体は、特定のプロピ
レン−エチレン共重合体に、マレイン酸またはそ
の無水物を0.5〜15重量%グラフト共重合してな
り、その〔η〕が0.3以上の重合体である。変性
重合体の原料となるプロピレン−エチレン共重合
体はプロピレンとエチレンのランダム共重合体で
あり、プロピレン含量は50〜75モル%、とくに好
ましくは、60〜75モル%の範囲であり、エチレン
含量は25ないし50モル%、とくに好ましくは30な
いし40モル%の範囲であり(両者の合計100モル
%)、その分子量は〔η〕(135℃デカリン中)で
0.3〜20とくに0.3〜10が好適範囲である。 この範囲の共重合体の結晶化度は、X線による
測定で約2〜20%、とくに好ましくは約5〜18%
の範囲にあらわれる。 変性重合体は上記共重合体を有機溶媒に溶解
し、マレイン酸またはその無水物をラジカル発性
剤の存在下にグラフト共重合して得ることが好ま
しく、この変性重合体溶液を希釈してまたは希釈
せずに、塗布して薄層を形成させれば操作が容易
である。 積層成形体の接着界面の耐熱性をさらに向上さ
せるためには、変性重合体の基材となるプロピレ
ン−エチレン共重合体中のプロピレン含量を50モ
ル%以上とすることが必要であり、また変性重合
体の有機溶媒への溶解性をさらに向上させ、変性
重合体の薄層を形成する操作を能率よくするため
には、プロピレン−エチレン共重合体中のプロピ
レン含量が75モル%以下が必要である。またマレ
イン酸またはその無水物の割合が0.5重量%未満
では接着性が不十分であり、15重量%を越すと変
性重合体の〔η〕が小さくなり、凝集力が低下
し、接着強度が小さくなる。 この変性重合体の結晶化度は、未変性共重合体
の結晶化度よりはわずかに小さくなるが、大差は
なく、ほとんど変化しない範囲である。 変性重合体の薄層は通常0.1〜60μ程度の厚さで
あり、ポリオレフインまたはポリオレフインを含
有する層に接して、その全部にまたはその一部必
要個所に形成される。 薄層は、変性重合体の有機溶媒の溶液をスプレ
ー、ロールコーター、浸漬等の手段で接着界面に
塗布して形成される。 他の部材からなる層3には、天然、合成、有
機、金属、非金属などの素材を問わず適用され
る。例えばポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエス
テル等のフイルム、シート、ポリウレタンフオー
ム、フエノールフオーム、ポリエチレンフオーム
等の各種発泡体、ポリプロピレン不織布、化粧
紙、合成パルプ紙等の各種紙、木材、フエノール
樹脂、尿素樹脂等の熱硬化性樹脂からなる成形
体、アルミ箔等の金属箔、ケイ酸カルシウム板、
石コウボード等の無機質板などがある。 本発明の積層成形体の成形順序は、とくに制限
されるものではなく、例えばポリオレフインまた
はポリオレフインを含有する層に変性重合体の溶
液を塗布した後、有機溶剤の残存する状態または
有機溶剤を除去して、薄層の成形を完了させた状
態で、他の部材を積層する方法があり、他の部材
を積層する際には必要に応じて加圧、加熱等の処
理が行われる。 また他の部材を積層するには、予め成形された
部材を用いる方法の他、発泡性樹脂材料を注入等
の方法で、接着界面に供給し、発泡成形を行う方
法がある。 本発明の他の態様には、金属管の内面に変性重
合体溶液を塗布後、ポリエチレン粉末を供給し
て、ポリエチレン樹脂被覆面を形成する方法や金
属管外面に変性重合体溶液を塗布した後、外面に
ポリエチレンを押出被覆する方法などがある。 本発明においては、ポリオレフインまたはポリ
オレフインを含有する層に予め変性重合体からな
る薄層を形成させた後、さらに従来公知の種々の
接着剤を介して他の部材を積層することも行わ
れ、ポリオレフイン成形品には不適当であつた接
着剤や低廉な接着剤も使用できるという利点があ
る。 本発明の積層成形体の構成例を以下に示す。 Γ ポリプロピレン(PP)ボード/薄層/ポリ
ウレタンフオーム/軟質塩ビシート Γ PPシート/薄層/軟質塩ビシート Γ 木粉入りPPボード/薄層/接着剤/ポリウ
レタンフオーム/軟質塩ビシート Γ PP不織布/含浸により形成される薄層/PP
不織布 Γ 木粉入りPPボード/薄層/PP不織布 Γ PPシート/薄層/粘着性樹脂 Γ PPボード/薄層/化粧紙 Γ PPフイルム/薄層/ポリエチレンフオーム
シート Γ PPフイルム/薄層/ナイロンフイルム Γ アルミ箔/薄層/ポリエチレンシート/薄
層/アルミ箔 Γ 紙/薄層/PP不織布 これらの構成例から得られる本発明の積層成形
体は、種々の用途に用いられる。例えば建築用内
装材、自動用内装材、包装材等の用途があり、第
2図には、PPの射出成形品4の表面に薄層2を
形成し、該薄層と塩ビレザー6の間にポリウレタ
ンフオームを注入成形したアーム・レスト等の自
動車内装材を示した。その他ドアパネルは第3図
のように木粉入りPPボード7に薄層2を形成し、
塩ビレザー6との間にポリウレタンフオーム5を
注入成形して得られる。 第4図には、塩ビレザー6に薄層2を形成し、
PP製ダンボール8と積層接着した自動車内装材
を示した。 第5図には、タルク入りPP射出成形品11の
表面に薄層2を形成し、接着剤10、不織布9、
塩ビレザー6を積層したトリム・パネルの断面図
を示す。 実施例 1 プロピレン含量が60モル%のプロピレン−エチ
レンランダム共重合体(〔η〕=1.1)に、無水マ
レイン酸を4重量%グラフト共重合してなる変性
重合体の3重量%トルエン溶液を調製した。 次にポリプロピレン(三井石油化学ポリプロ、
B−200)の射出成形シート(厚さ3mm)及びポ
リウレタンフオームシート(厚さ2mm)の片面
に、上記の変性重合体の溶液をスプレーで塗布し
た後、室温で10分間乾燥させて厚さ10μの薄層を
形成した。 その後射出成形シート上にクロロプレン系接着
剤(ボンドG−17、小西(株)製)を塗布し(厚さ
100μ)、ポリウレタンフオームシートとはり合
せ、室温で3日間押圧して、積層成形体とし、層
間の接着強度を、180゜剥離引張り速度50mm/
min、室温の条件下で測定した結果、2.7Kg/inch
であつた。 比較例 1 また、変性重合体を塗布しない他は、実施例1
と同様にして得られた積層成形体の接着強度は
0.5Kg/inchであつた。 また実施例1で用いた変性重合体溶液を用い、
他の接着剤、積層材料を用いた場合について以下
に示す。 実施例2、比較例2 PPシート(厚さ3mm)/薄層/接着剤/薄
層/軟質塩ビシート(厚さ1mm) 接着剤、接着条件は実施例1と同じ。
【表】 実施例 3 PPシート(厚さ3mm)/薄層/PP不織布 接着条件は80℃で30分間 比較例 3 PPシート(厚さ3mm)/接着剤/PP不織布 接着剤はエポキシ系アラルダイト 接着条件は80℃で30分間
【表】 実施例4、比較例4 ポリエチレンフイルム/薄層/接着剤/薄層/
アルミ箔 接着剤はエポキシ系アラルダイト 接着条件は80℃で30分
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、本発明の積層成形体の実施
例の一部断面図。 1……ポリオレフインまたはポリオレフインを
含有する層、2……変性重合体からなる薄層、3
……他の部材、4……PP射出成形品、5……ポ
リウレタンフオーム、6……塩ビレザー、7……
…木粉入りPPボード、8……PP製ダンボール、
9……不織布、10……接着剤、11……タルク
入りPP射出成形品。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフインまたはポリオレフインを含有
    する層と、その層に接する薄層を有しており、そ
    の薄層がプロピレン含量50ないし75モル%、エチ
    レン含量25ないし50モル%(両者の合計100モル
    %)であるランダムのプロピレン−エチレン共重
    合体に、マレイン酸またはその無水物を0.5〜15
    重量%グラフト共重合してなり、その〔η〕が
    0.3以上の変性重合体からなる薄層であり、さら
    にその薄層に接して、接着剤層を介するかまたは
    介さずに他部材からなる層を有することを特徴と
    する積層成形体。
JP5522579A 1979-05-08 1979-05-08 Laminated molding Granted JPS55148156A (en)

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JPS55148156A JPS55148156A (en) 1980-11-18
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