JPS6358941B2 - - Google Patents

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JPS6358941B2
JPS6358941B2 JP55097006A JP9700680A JPS6358941B2 JP S6358941 B2 JPS6358941 B2 JP S6358941B2 JP 55097006 A JP55097006 A JP 55097006A JP 9700680 A JP9700680 A JP 9700680A JP S6358941 B2 JPS6358941 B2 JP S6358941B2
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JP
Japan
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fabric
filament
shrinkage
resin
usually
Prior art date
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JP55097006A
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JPS5728780A (en
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は軽量で、かつ通気性および耐久性に優
れたガス燻蒸可能なフレキシブルコンテナー用生
地に関する。 従来、家蓄用飼料、殻類等の輸出入に際してポ
リ塩化ビニルで加工された織物製のフレキシブル
コンテナーあるいはポリプロピレンのスプリツト
ヤーンから織成された織物製のワンウエイコンテ
ナーが広く使用されている。しかし、前者におい
ては、港湾における陸揚げ時に防疫のために行わ
れる臭化メチルガス等によるガス燻蒸がコンテナ
ー素材のガス不透過性の故に不可能であり、一旦
内容物をコンテナーから出して燻蒸する必要があ
り、燻蒸後再びコンテナーに詰める手間も考える
と極めて作業性が悪いという欠点を有している。
また後者においてはある程度の通気性を有するた
めに内容物をコンテナーに詰めたままで燻蒸する
こともできるが、燻蒸に長時間を必要とするばか
りか、均一燻蒸が困難であること、コンテナーを
構成する素材の性質上耐久性が悪く、その名の示
す通り通常1回の使用で破損し、繰り返し使用す
ることができないこと等の欠点を有している。 本発明者等は上記欠点を解決して軽量で、かつ
耐久性および通気性に優れ、しかも内容物を充填
したまま短時間で、かつ効果的にガス燻蒸するこ
とができるフレキシブルコンテナー用生地を開発
するべく鋭意研究の結果本発明の生地に到達し
た。すなわち、本発明は熱収縮差が3%以上の異
収縮フイラメント混繊糸を経糸および/または緯
糸として織成された嵩高織物であつて、前記異収
縮フイラメント混繊糸の繊度が500〜2000デニー
ル、混繊度が40以上であり前記嵩高織物の目付が
200g/m2以上で、通気度が5c.c./cm2/c.c.以上である
フレキシブルコンテナー用生地である。 本発明による生地はフイラメントから構成され
ていることから強度が大きく耐久性に優れるほ
か、異収縮混繊糸使いであるため嵩高加工後の寸
法安定性、形態保持性等には高収縮性フイラメン
トが寄与し、一方通気性とスリツプ防止性または
目ずれ防止性には主として低収縮性フイラメント
による嵩高効果が寄与して軽量で、かつ優れた寸
法安定性、スリツプ防止性、耐久性を有し、しか
も通気性大なる生地となる。したがつて、内容物
を詰めたままガス燻蒸を短時間で、かつ内部まで
均一効果的に行うことができるフレキシブルコン
テナー用の生地として極めて有用である。 本発明の生地を構成するフイラメント素材とし
ては特に制限はないが、コンテナーとしての必要
な強力を持つことが条件であり、ポリエステル、
ポリアミド、ポリビニルアルコール等の合成フイ
ラメント就中ポリエステルフイラメントが好まし
い。また混繊糸を構成するフイラメントの熱収縮
率差は通常3%以上であり、好ましくは5%以上
である。 本発明でいう熱収縮率差は通常熱風160℃で15
分間の条件下における値(SHD)であるが、嵩
高加工における熱処理が熱水処理のときは熱水収
縮率差(熱水30分間)であつてもよい。異収縮フ
イラメント混繊糸は通常熱収縮性フイラメントの
マルチフイラメント糸と低収縮性フイラメントの
マルチフイラメント糸を引揃えて高圧エアーノズ
ル(インターレーサー)に通し、乱流空気によつ
て混繊し製造される。その際、混繊度Diは通常
40以上、好ましくは50以上とする。混繊度が小さ
過ぎると嵩高加工において部分的に嵩高性が不均
一となり織物表面の平滑性が損われる欠点を生じ
る。高収縮性フイラメントと低収縮性フイラメン
トとの混用率は7:3〜3:7重量比が好まし
い。異収縮フイラメント混繊糸のデニールは通常
500〜2000デニール程度であり、好ましくは1000
〜1500デニールである。フイラメントは所望によ
り難燃性、耐光性、防黴性等の諸性能を付与する
ことができる。 本発明においては、かかる異収縮フイラメント
混繊糸を少くとも経糸、緯糸のいずれか一方、好
ましくは両方に用いて織物が織成される。組織と
しては限定はないが、特に朱子織、斜文織および
それらの変化組織のような浮き組織の織物が嵩高
加工後の通気性の点から好ましく、更には5〜8
枚朱子、3/1斜文がより好ましい。 かくして織成された織物は乾熱処理、熱水処
理、湿熱処理等により嵩高性を発現し通気性生地
を得る。熱処理条件は乾熱の場合通常150〜220
℃、好ましくは170〜190℃、熱水の場合通常90〜
120℃、好ましくは95〜100℃、湿熱スチーミング
の場合通常100〜160℃、好ましくは110〜130℃で
あり、時間は数十秒間〜数十分間であり、高温ほ
ど短時間でよいのはもちろんである。嵩高加工に
より高収縮性フイラメントが収縮して主として糸
の中心部を構成し、寸法安定性を発揮すると共に
低収縮性フイラメントが屈曲状態となつて嵩高性
を発揮する。織物の厚みは通常処理前の1.2倍以
上、好ましくは1.5倍以上になるようフイラメン
ト収縮率、織組織、熱処理条件等を設定する。ま
た、嵩高加工後の織物の目付は通常200g/m2
上、好ましくは400〜600であり、引張強力は3cm
巾当り100Kg以上、好ましくは120Kg以上が必要で
ある。 嵩高加工後は更に所望により樹脂加工が施さ
れ、構成フイラメントの交点および/または糸の
交点を固定して嵩高性の固定とほつれ防止性が付
与される。用いる樹脂としてはメラミン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、アクリル酸エステル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、
オレフイン系樹脂、天然または合成ゴム類等が挙
げられ、1種または2種以上の組合せで用いられ
る。樹脂加工により嵩高性の固定、ほつれ防止
性、耐摩耗性、目ずれ防止性等が付与されるが、
樹脂付与量は通気性を損わない程度にとどめるべ
きである。その量は樹脂の種類によつても異なる
が、通常布重量に対し0.1〜10重量%程度で充分
である。樹脂付与後は通常熱処理により固定され
るが、その条件は通常の加工条件と同一でよい。
また、嵩高加工前に樹脂を付与し、嵩高加工にお
ける熱処理で樹脂を固定することもできる。更に
低融点繊維を少量混繊することにより嵩高加工後
接着することもできる。 かくして得られた嵩高性織物は通常高目付であ
つても優れた通気性を有し充填したままでガス燻
蒸が可能である。通気度は特に10〜100c.c./cm2/sec
が好ましい。 以下、実施例により本発明を説明する。なお、
本発明における特性値の測定は下記方法によつ
た。 (1) 混繊度(Di) 1本の糸条を0.1g/dの初荷重をかけて吊り
下げ1000mmの間隔にマークを付ける。下のマー
クの個所に針をさして針を上方に移動させる。
針が単繊維の絡みに引つかかり初荷重を持ち上
げる時点の距離Xmmを測定。糸条を変えて同じ
測定を20回繰り返し、次式によりDiを算出す
る。 (2) 布の厚み 布を5cm×5cmの大きさに切断した試料を3
枚用意し、経方向と緯方向を交互に変えて3枚
重ね合わせ圧縮弾性試験機(前田精機社製)に
より240g/cm2の初荷重を掛けて厚みを測定し
た。 (3) 引張強力 JIS L1096 テンシロン引張試験機使用 実施例 ポリエチレンテレフタレートフイラメント糸A
(1000d/95f、SHD=5%)とポリエチレンテレ
フタレートフイラメント糸B(500d/96f、SHD
=20%)とを引揃えて、エアーノズルにより空気
圧3Kg/cm2で混繊し、混繊度=100の異収縮フイラ
メント混繊糸を得た。 得られた混繊糸1500d/191fをレピア式織機
MAVにより経糸密度26本/インチ、緯糸密度26
本/インチ、織上り巾150cmの5枚朱子(目付290
g/m2通気度14c.c./cm2/sec)を織成した。 次いで織物を熱風180℃で1分間熱処理し嵩高
性を発現させた。熱処理前の布の厚みは0.64mmで
あり、熱処理後の布の厚みは1.25mm、目付は430
g/m2、通気度c.c./cm2/secであつた。 次いで嵩高加工布をトリメトキシメチルメラミ
ン4重量%と塩化マグネシウム6水和物1重量%
を含む水溶液によりパツドし、100%ピツクアツ
プ率とした後、乾燥し、160℃で2分間熱処理し
た。得られた織物(目付445g/m2)、の特性を第
1表に示した。また、塩化ビニル樹脂をコーテイ
ングした従来品のフレキシブルコンテナー用生地
の特性も比較表示した。
【表】
【表】 その結果、異収縮フイラメント混繊糸を使用し
た本発明の嵩高性織物が軽量で、かつ強伸度、寸
法安定性、目ずれ防止性等の優れたしかもガス燻
蒸可能なフレキシブルコンテナー用として好適な
生地を与えた。 通常低収縮フイラメント織物で通気性の優れた
織物を得ようとすると目ずれ防止性が不充分とな
る欠点を有し、また捲縮加工糸からなる織物は嵩
高性、通気性が比較的良好であるが、通気性が伸
長率によつて変動し易いこと、寸法安定性が劣る
こと等の欠点を有しいずれもガス燻蒸コンテナー
用生地としては全く不適当である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱収縮差が3%以上の異収縮フイラメント混
    繊糸を経糸および/または緯糸として織成された
    嵩高織物であつて、前記異収縮フイラメント混繊
    糸の繊度が500〜2000デニール、混繊度が40以上
    であり前記嵩高織物の目付が200g/m2以上で、通
    気度が5c.c./cm2/c.c.以上であるフレキシブルコンテ
    ナー用生地。 2 フイラメントの交点および/または経糸緯糸
    の交点が少くとも部分的に接着してなる特許請求
    の範囲第1項記載のフレキシブルコンテナー用生
    地。
JP9700680A 1980-07-16 1980-07-16 Cloth for flexible container and its manufacture Granted JPS5728780A (en)

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JPS5728780A JPS5728780A (en) 1982-02-16
JPS6358941B2 true JPS6358941B2 (ja) 1988-11-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003041452A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Heisei Polymer Co Ltd フレキシブルコンテナ用織布、加工布およびフレキシブルコンテナ

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JPS5728780A (en) 1982-02-16

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