JPS63580Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はチヨコレートあるいはタバコ等棒状製
品あるいは１回分の使用量を分包した医薬品、食
品等の棒状製品を包装するための取出口付の包装
箱に関する。

従来、外箱に対して内箱を離脱しないように係
止し、且つ引き出し自在とした包装箱に於ては、
内箱の一方の側面に取出口を設けて内容物を振り
出すようにした包装箱は知られているが、このよ
うな箱は、ボール状や顆粒状の物品には適して
も、棒状商品に対しては、取出口の下側縁部に物
品が引掛り、円滑に取り出せない欠点があつた。

本考案は棒状物品包装用の外箱と内箱からなる
包装箱の内箱一方側面下部に設けた物品取出口の
内側に、取出口より物品を円滑に取出せるように
物品を案内する案内板を設けることによつて、上
記欠点を解消するようにした取出口付包装箱であ
る。

本考案は前面板５、後面板６、左側板７、右側
板８からなる筒状体の前面板５上側に折目ａを介
して開閉できる上蓋板９、該上蓋板９上側に折目
ｂを介して差込板９ａ、該折目ｂ中程に沿つて切
込ｃ、後面板６に折目ｄを介して上蓋板９を係止
する差込片１０、左右側板７，８下側に筒状体内
側に折込む係止片３，３、前記前面板５と上蓋板
９にかけて窓孔部４を備えた外箱１に、前面板１
２、後面板１３、上側板１４、下側板１５、右側
板１７、下端部に縁部ｆを残して取出口２２を設
けた左側板１８からなる箱状体の側板１５縁部折
目ｈより開閉できる後面板１３、前記下側板１５
右側に折目ｇ，ｊを介して左側板１８の縁部ｆと
下側板１５との内側面にそれぞれ折込む内合板２
３と案内板２４、前記上側板１４左右に側板１
７，１８外側面に折重ねる係止片１９，１９を備
えた内箱１１を引出し可能に嵌合した取出口付包
装箱である。

本考案包装箱を第１図、第２図展開図に従つて
詳細に説明すれば、第１図折目を介して形成され
る前面板５、後面板６、左側板７、右側板８から
なる筒状体の前面板５上側に折目ａを介して上蓋
板９、該上蓋板上側に折目ｂを介して差込板９
ａ、該折目ｂ中程に沿つて切込ｃ、後面板６上側
に折目ｄを介して前記切込ｃに嵌合する凸状差込
片１０、該差込片１０両端部に切込１０ａ，１０
ａ、該折目ｄより内側に切込１０ａ，１０ａ先端
にわたつて折目ｅ、後面板６右側の折目を介して
貼合板６ａ、前記側板７，８それぞれ下側に折目
を介して係止片３，３、同じく上側に折目を介し
てフラツプ７ａ，８ａ、前記前面板５と上蓋板９
にかけて窓孔部４を設けた外箱１と、第２図折目
を介して形成される前面板１２、後面板１３、上
側板１４、下側板１５、右側板１７、左側板１８
からなる箱状体の下側板１５折目ｈより開閉でき
る前記後面板１３、該後面板１３の折目ｈと相対
する下側端部に差込板１６、前記上側板１４左右
に係止片１９，１９及び左側上半分にフラツプ２
０、前記下側板１５左側に折目ｇ，ｊを介してそ
れぞれ内合板２３、案内板２４、右側にフラツプ
２０、前記左右側板１７，１８外側に折目ｉを介
して折込板２１，２１、前記左側板１８下部に取
出口２２、該取出口下側に、前記内合板２３と重
合する縁部ｆを設けた内箱１１からなるものであ
る。

本考案包装箱の組立方法を図面に従つて更に詳
細に説明すれば、第１図展開図に示す外箱１は、
第３図のように組立てるものであり、前面板５、
後面板６、側板７，８をそれぞれ折目より折曲
げ、側板７は貼合板６ａと貼着して筒状体を形成
する。次に折目ａより上蓋板９を折り立てて、更
に差込板９ａを折目ｂより折曲げて筒状体の後面
板６内側面に沿つて差込み、折目ｂの切込ｃ内に
後面板６の凸状差込片１０を折目ｄ，ｆより折曲
げて差込み、上蓋板９を筒状体にロツクする。更
に側板７及び８の下側係止片３，３を筒状体内側
に折込むことにより、開口端部２側に係止片３，
３及び上側に開閉できる上蓋板９が形成された外
箱１が組立てられる。

第２図展開図に示す内箱１１は、第４図のよう
に組立てるものである。折目ｇより内合板２３を
下側板１５に対して直角に折り立て、更に折目ｊ
より案内板２４を内合板２３に対して内側直角方
向に折り、下側板１５上に重ねる。前面板１２よ
り上側板１４、下側板１５、右側板１７、左側板
１８をそれぞれ折目を介して折り立て、更に側板
１７，１８の折込板２１，２１を折目ｉを介して
折曲げる。上側板１４左右の係止片１９，１９を
左右側板１７，１８の外側に及び上側板１４、下
側板１５のフラツプ２０，２０を左右側板１７，
１８内側に折曲げ、フラツプ２０，２０のフラツ
プ側辺２０ａ，２０ａを折目ｉの切込ｋにそれぞ
れ嵌合して、フラツプ２０，２０を側板１７，１
８に仮固定することによつて、折目ｈを介して開
閉でき、差込板１６を上側板１４内側に沿つて差
込むことができる開閉蓋としての後面板１３を備
えた第４図内箱１１が組立てられる。このように
した内箱１１内に数本の棒状物品を詰め込んだ
後、差込板１６を上側板１４内側に沿つて差込ん
で、後面板１３により、内箱１１を施封する。次
に第５図係止片３，３を内側に折込んだ外箱１の
必要に応じて上蓋板９を筒状体より開放した状態
で開口端部２側と内箱１１の上側板１４側を嵌合
して、外箱１内に内箱１１を嵌装する。

本考案包装箱は、第３図外箱１の左右側板内側
係止片３，３と、第４図内箱１１の左右側板外側
係止片１９，１９が外箱内側において突合せられ
ることにより外箱１に対して内箱１１が外に抜け
落ちることがない。

第６図は本考案包装箱の完成斜視図であり、窓
孔部４内にある内箱上側板１４を指で矢印方向に
押すことにより内箱１１の取出口２２を開口端部
２より外方に引出して、棒状物品を案内板２４に
沿つて取出すことができる。

本考案包装箱は、外箱と内箱からなり、内箱を
引出して、棒状物品を箱内案内板に沿つて取出口
より円滑に取出すことができ、内箱は外箱より抜
け落ちることがなく、棒状物品は能率的に内箱内
に詰めることができ、外箱と内箱は簡単に嵌合組
立てができ、外箱、内箱共に比較的組立て易く、
包装し易いなどの実用的価値がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案外箱の展開図、第２図は本考案
内箱の展開図、第３図は外箱の組立てを説明する
斜視図、第４図は内箱の組立てを説明する斜視
図、第５図は外箱及び内箱の組付け状態斜視図、
第６図は本考案包装箱の使用説明図である。 １……内箱、２……開口端部、３……係止片、
４……窓孔部、５，１２……前面板、６，１３…
…後面板、７，１８……左側板、８，１７……右
側板、９……上蓋板、９ａ……差込板、１０……
差込片、１１……外箱、１４……上側板、１５…
…下側板、１９……係止片、２０……フラツプ、
２２……取出口、２３……内合板、２４……案内
板、ａ，ｂ，ｄ，ｇ，ｈ，ｊ……折目、ｃ……切
込。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面板５、後面板６、左側板７、右側板８から
   なる筒状体の前面板５上側に折目ａを介して開閉
   できる上蓋板９、該上蓋板９上側に折目ｂを介し
   て差込板９ａ、該折目ｂ中程に沿つて切込ｃ、後
   面板６に折目ｄを介して上蓋板９を係止する差込
   片１０、左右側板７，８下側に筒状体内側に折込
   む係止片３，３、前記前面板５と上蓋板９にかけ
   て窓孔部４を備えた外箱１に、前面板１２、後面
   板１３、上側板１４、下側板１５、右側板１７、
   下端部に縁部ｆを残して取出口２２を設けた左側
   板１８からなる箱状体の側板１５縁部折目ｈより
   開閉できる後面板１３、前記下側板１５左側に折
   目ｇ，ｊを介して左側板１８の縁部ｆと下側板１
   ５との内側面にそれぞれ折込む内合板２３と案内
   板２４、前記上側板１４左右に側板１７，１８外
   側面に折重ねる係止片１９，１９を備えた内箱１
   １を引出し可能に嵌合した取出口付包装箱。