JPS6357886A - スクロ−ルコンプレツサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は冷凍サイクル等に使用するスクロールコンプレ
ッサに関し、特にボールにてスライド力を保持する方式
に係わる。

従来の技術 従来の構成を第４図〜第７図にて説明する。

１は密閉ケーシング、２は電動機部であシ、その上部に
はブロック３．固定スクロール４．旋回スクロール５．
自転防止機構６にて構成される機械部本体７が固定され
ている。固定スクロール４は、鏡板４ａ及び鏡板４ａに
直立するインボリュート又はインボリュートに類似した
曲線の−様な厚さを有するラップ４ｂより構成され、鏡
板４ａＫてブロック３に固定されている。又、旋回スク
ロール５は鏡板５ａ及び鏡板５ａに直立し、固定スクロ
ール４のラップ４ｂと同じ曲線を有するラップ６ｂより
構成され、鏡板６ａは、固定スクロール４の鏡板４ａと
ブロック３にクリアランスＡを設けてはさみ込み支持さ
れ、かつオルタ弘機構と呼称される自転防止機構６によ
り拘束されている。そして、固定スクロール４と旋回ス
クロール５は、各ラップ４ｂ、６ｂの巻き終り端４ｂ′
。

ｓｂ’をある角度ずらした状態で合わされている。

８は吐出孔、９は吸入孔であり、吐出孔８は固定スクロ
ール４のインボリュートの中心部に、又吸入孔９は固定
スクロール４のインボリュートの鏡板４ａの外縁２部に
設けられている。１ｏは旋回スクロール５のラップ６ｂ
と反対側の面に設けられた突起部であり、ラップ５ｂの
インボリュートの中心と同心である。１１はブロック３
にスラスト軸受１２を介して支承されたシャフトであり
、機械部本体７の端部に設けられンヤフト中心より偏心
したボス部１１ａに旋回スクロール５の突起１０を収納
することにより電動機部２と旋回スクロール６を連結し
ている。また、シャフト１１の中心部には給油孔１１ｂ
が貫通しており、シャフト１１のボス部１１＆と旋回ス
クロール６の突起１０により形成される油溜め空間１３
と密閉ケーシング１の下部を連通している。１４は旋回
スクロール５の背面に形成された背圧室であり、旋回ス
クロール６のラップ５ｂ側とは鏡板５ａ、４ｏ部のクリ
アランスＡより低圧部と連通している。

１５ａ〜１６ｘは旋回スクロール５の鏡板５ａの反ラッ
プ側と、ブロック３間に配置された複数のボールである
。１６はリテナーで、前記ボール１５ａ〜１５ｘと同数
の穴１６ａ〜１６ｘを備えており、リテナー１６の下部
には受板１６′が設けられており、この上をボール１５
ａ〜１５ｘが摺動する。そしてリテナー１６および受板
１６′は、例えばスプリングピンのような固定ピン１７
でブロック３に固定されている。

１８は吸入孔９と連通ずる吸入管、１９は吐出管である
。また、２ｏは密閉ケーシング１の下部に溜った潤滑油
である。

次にスクロール圧縮機の圧縮機構について説明する。電
動機部２の回転に伴うシャフト１１の回転運動は、ボス
部１１ａ、突起部１０を介して旋回スクロール５に伝達
されるが、自転防止機構６の作用により旋回スクロール
５は自転することなく固定スクロール４のインボリュー
トの中心を旋回中心として旋回運動する。このとき、旋
回スクロール６のラップ６ｂの巻き終り端ｓｂ’が固定
スクロール４のラップ４ｂに、固定スクロール４のラッ
プ４ｂの巻き終り端４ｂ′が旋回スクロール６のラップ
５ｂに各々接触している状態が吸入完了であり、旋回ス
クロール５の公転運動に伴いラップ４ｂとラップ５ｂ同
士の２つの接触点がインボリュートの中心に近づくに従
い圧縮空間Ｓの圧力が上昇する。

このスクロール圧縮機の圧縮機構により、吸入管１８よ
り吸入孔９を介して吸入された冷媒は圧縮され吐出孔８
を介して一旦密閉ケーシング１内に吐出された後、吐出
管１９を介して冷却システム（図示せず）に吐出される
。このとき、圧縮空間Ｓの圧力の上昇に伴い、固定スク
ロール４と旋回スクロール６間には軸方向に引き離そう
とするスラスト力が発生する。従来このスラスト力は、
旋回スクロール５の背面の背圧室１４にクリアランスＡ
を介して導入された低圧圧力によシその一部を保持する
と共に、その大部分を旋回スクロール６の鏡再６ａと、
ブロック３間に配置され旋回スクロール６の旋回運動に
同期してリテナー、１６の穴１６ａ〜１６ｘ内を自由に
動くボール１５ａ〜１５１にて保持されていた（例えば
米国特許第３．６００，１１４号）。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記構成では、スラスト力は確実に保持さ
れるが、摩擦損失の低減を目指し複数のボールがリテナ
ーに設けられた穴内を自由に転がる様に構成されている
為、ボールに作用する力の合力はリテナーを回転させる
方向に働き、リテナーには回転力が作用する。そしてこ
の回転力は固定ピンで支承されるため、固定ピンの折損
という現象が生じる場合があった。

また、ボールがリテナーに当接摺動するため、リテナー
のボール当接部の摩擦や衝突による騒音の増大という問
題も有していた。

また上記問題点を避けるためにリテナーを固定せず回転
可能にする方法も考えられるが、単に回転可能にするだ
けでは、リテナーが半径方向の移動をともないながら、
回転するために、リテナーがブロック壁面に衝突したり
、びびり運動を行い、摩擦や騒音の原因になったりして
いた。

本発明は上記点に鑑みなされたもので、リテナーに作用
する回転力を軽減するとともに、リテナーの回転運動を
より円滑に行わせることによって、信頼性が高く窯音の
低いスクロールコンプレッサを提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のスクロールコンプ
レッサは、スラスト力を支承するボールを保持するリテ
ナーを、旋回スクロールの旋回運動に応動して、ボール
とともに回転運動が可能なように、リテナーの内周又は
外周にリテナーの内径又は外径の少なくとも一方に案内
体を配設した構成としたものである。

作　　用 本発明は上記構成によって、リテナーに作用する回転力
を軽減するとともにリテナーの回転運動を円滑にして、
高信頼性、低急音のコンプレッサを得るものである。

実施例 を 以下本発明の一実流側猟１図〜第３図にて説明する。尚
、従来例と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。

１５ａ〜１５ｘは圧縮作用によって生じるスラスト力を
保持する複数のボールであり、リテナー１６に設けられ
た穴１６ａ〜１６ｘに、旋回スクロール５の旋回運動範
囲に規制されない（例えばボールの移動可能距離が旋回
半径の２倍以上）様に配設されている。

また、リテナー１６の内周側には、複数の円筒状のピン
から成る案内体２１ａ〜２１！が設けられており、リテ
ナー１６の内径側と案内体２１ａ〜２１ｘの外側包絡線
との間にはクリアランスδが設けである。（リテナー１
６の内径をｄｉ、外側包路線の直径をｄｐとするとδ＝
　ｄｉ　−ｄｐ　）そしてクリアランスδは、この種コ
ンプレッサの軸受とシャフトのクリアランスの関係の如
く、内径ｄｉのほぼ１／１０００程度に設定するのが良
い。

次に動作につめて述べる。

圧縮が開始されると前述のとおり旋回スクロール６には
スラスト力が作用し、このスラスト力はボール１５ａ〜
１５ｘで保持される。そしてボール１５ａ〜１５Ｉは旋
回スクロール５の旋回運動に応動してリテナー１６の穴
１６ａ〜１６ｘ内を旋回半径の２倍を直径とする円が軌
跡になる様に運動する。またボール１５ａ〜１６ｉはリ
テナー１６の穴１６ａ〜１６ｘの壁面に当接するため、
リテナー１６には回転力が働くが、リテナー１６はブロ
ック３に固定されておらず、またリテナー１６は案内体
２１ａ〜２１ｘの外側に案内体２１ａ〜２１！とのクリ
アランスδが適当な軸受クリアランスを保って配設され
ているため、ブロック３上をほとんど半径方向に移動せ
ず自由に回転運動を行う。

従って従来のようにリテナー１６に働く回転力が固定ピ
ンで支承されたり、リテナー１６の回転運動がが半径方
向の移動を伴ったりすることなく、シャフトと軸受の関
係のようなガタのない円滑な回転運動となるため、従来
に比べ摩擦現象もなく騒音の増加もなくなる。

尚、本実施例はリテナーの内径側にピンを配置したが、
ピンをリテナーの外径側に配置してもよく、又ピンのか
わシにブロックの壁面のようなリテナーを囲む壁として
も同等であることは言うまでもない。

また本実施例では、リテナー１６の下部に設けた受板１
６′もリテナー１６同様ブロック３に固定せず回転可能
に配設したが、受板１６′ヲ固定しても変わりがないこ
とも言うまでもない。

発明の効果 以上のように本発明は、スラスト力を支承するボールを
保持するリテナーを、旋回スクロールの旋回運動に応動
してボールとともに、軸受部のような円滑な回転運動が
可能なように配設したので、リテナーを固定するピンの
折損現象が生じたり、リテナーが半径方向に移動しなが
ら回転運動して袋音を発生したシすることがなくなり、
信頼性の高い低牙音なスクロールコンプレッサを得るこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すスクロールコンプレッ
サの縦断面図、第２図は第１図のｎ−ｕ’線における矢
視断面図、第３図は第１図の要部拡大断面図、第４図は
従来のスクロールコンプレッサの縦断面図、第５図は第
４図のＶ−Ｖ／線における矢視断面図、第６図は第４図
のＭ−Ｖｌ’線における矢視断面図、第７図は第４図の
要部拡大断面図である。 ３・・・・・・ブロック、４・・・・・・固定スクロー
ル、４ａ・・、・・・固定スクロールの鏡板、４ｂ・・
・９．・固定スクロールのラップ、５・・・・・・旋回
スクロール１，５ａ・・・・・・旋回スクロールの鏡板
、６ｂ・・・・・・旋回スクロールのラップ、６・・・
・・・自転防止機構、１５ａ〜１５ｘ０１．・・・ボー
ル、１６・・・・・・リテナー、２ｔａ〜２１ｘ・・・
・・・案内体。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名３−
ｍ−ブロック ４−一一同定ヌクロークレ にム〜ゐ２−−−ボー〕し Φ 第３図 第４図 第　５　図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）鏡板に直立するラップを有する２つの互いにかみ
   合う旋回および固定スクロールと、前記固定スクロール
   を固定するブロックと、前記旋回スクロールの自転を防
   止し旋回運動を行わせる自転防止機構と、前記旋回スク
   ロールの鏡板の反ラップ側背面とブロック間に配置され
   た複数のボールと、前記ボールが互いに接触せずかつ前
   記旋回スクロールの旋回運動に同期して運動するように
   前記ボールを保持するリテナーとを備え、前記リテナー
   を前記旋回スクロールの旋回運動に応動して前記ボール
   とともに回転運動が可能なように配設し、かつ前記リテ
   ナーの内周又は外周の少なくとも一方に案内体を設けた
   スクロールコンプレッサ。
2. （２）前記リテナーと前記案内体との半径方向クリアラ
   ンスが、前記リテナーの内径又は外径のほぼ１／１００
   ０程度である特許請求の範囲第１項記載のスクロールコ
   ンプレッサ。
3. （３）前記案内体が複数のピンで構成された特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載のスクロールコンプレッサ。
4. （４）前記案内体が前記リテナーの内周又は外周を囲む
   壁面である特許請求の範囲第１項又は第２項記載のスク
   ロールコンプレッサ。