JPS6357550A - 安定化エステル系可塑剤の製造方法 - Google Patents

安定化エステル系可塑剤の製造方法

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JPS6357550A
JPS6357550A JP20232086A JP20232086A JPS6357550A JP S6357550 A JPS6357550 A JP S6357550A JP 20232086 A JP20232086 A JP 20232086A JP 20232086 A JP20232086 A JP 20232086A JP S6357550 A JPS6357550 A JP S6357550A
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acid
group
hydroxyl group
alcohol
carbon atoms
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JP20232086A
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Shizuaki Sakano
坂野 静昭
Kazuhisa Miyazaki
和久 宮崎
Sadao Nishii
西井 貞男
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Original Assignee
Chisso Corp
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、安定化エステル系可塑剤の製造方法に関し
、さらに詳しく言うと、カルボン酸類とアルコールとを
特定の水酸基含有化合物と共にエステル化反応させるこ
とにより、熱によって分解し難く、かつ光及び熱に対す
る安定性の良好な安定化エステル系可塑剤を製造する方
法に関する。
[従来の技術およびその問題点] ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂には、しばしば可塑剤が
配合される。
このような可塑剤として、たとえばジオクチルフタレー
) (DOP)などのエステル系可塑剤が使用されるが
、これは熱安定性が充分でない、そこで、熱安定性の改
Rを図るために、DOPなどにジブチルヒドロキシトル
エン(BHT)やビスフェノールAなどの酸化防止剤を
添加していた。
一方、ポリ塩化ビニルは、光により劣化しやすいため光
安定剤を配合してその他片を図っている。
光安定剤兼熱安定剤として、最近では、たとえば2,2
,8.6−テトラメチル−4−ピペリジツールなどのピ
ペリジン系化合物が、その非着色性、光安定性などの点
で注目されているが、このような比較的分子量の小さい
化合物は、熱によって揮散し易い。
したがってピペリジン系化合物を、たとえばポリ塩化ビ
ニル樹脂のように高温で加工する合成樹脂に添加した場
合には、成形加工する際の高熱により、ピペリジン系安
定剤が揮散し易くて安定剤配合の実効が減少するという
閂題が生じる。
揮散し難い新規な高分子量の光安定剤兼熱安定剤として
、ヒンダードピペリジル基を有するポリエステル系の安
定剤も提案されているが、これは、その製造方法におい
て何段かの反応操作と精製操作とを要し、極めて煩雑で
あり、しかもその収率が低いと言う問題点がある。
熱により揮散し難い従来の光安定剤兼熱安定剤を配合し
たとしても、この従来からの安定剤は、熱それ自体に不
安定であったり、成形加工時の光熱により分解してしま
うこともあるし、たとえ成形品中に安定剤を十分に配合
し得たとしても、水や溶剤により溶出することもあり、
結局のところ、安定剤配合による効果が減少する。
[光lJJの目的] この発明の目的は、前記問題点を解消し、熱によって揮
散し難く、光及び熱に対する安定化が従来と回等もしく
はそれ以上である安定化エステル系可塑剤を、従来のエ
ステル系可塑剤と全く同じ工程数で製造することができ
る安定化エステル系可塑剤の製造方法を提供することで
ある。
[前記目的を達成するための手段] 前記目的を達成するためのこの発明の要旨は。
カルボン酸類とアルコールとからエステル系可塑剤を製
造する方法において、カルボン酸類と、アルコールなら
びに第1式および/もしくは第2式で示される水酸基含
有化合物とを反応させることを特徴とする安定化エステ
ル系可塑剤の製造方法である。
[ただし、前記第1式中、R1とR口とのいずれかがヒ
ドロキシル基、または炭素数が1〜6であるアルキル基
、フェニル基、もしくはベンジル基における少なくとも
1つの水素原子を水酸基で置換したものを表わし、残る
R1 またはl(I+およびR2からRIGまでは、水
素原子、炭素数が1〜6であるアルキル基、フェニル基
またはベンジル基を表わす、] [ただし、第2式中、R17は水素原子、炭素数が1〜
6であるアルキルノ人またはR18N HRIQ=、1
1i18Qlli19−1R18NH−もL < ハR
1’IO−(りだし、R18は水素原子又は炭素数が1
〜6であるアルキル基、R19は炭素数が1〜6である
アルキレン基をそれぞれ表わす。)を表わし、R13、
)i+4、)l Is、 R16およびl(+7の少な
くとも一つはヒドロキシル基であり、残るR13、R1
4、R15、RI6およびRI7は水素原子、炭素数が
1〜6であるアルキル基、フェニル基、ベンジル基また
は炭素数が1〜6であるアルコキシ基を表わす、]簡単
に言うと、この発明の方法は、カルボン酸類と、アルコ
ールおよび特定の水酸基含有化合物とを反応させるので
ある。
前記カルボン酸類としては、芳香族カルボン酸、飽和お
よび不飽和の脂肪族カルボン酸ならびにこれらカルボン
酸の無水物および酸塩化物などが挙げられる。
前記カルボン酸類の具体例としては、安息香酸、0−ト
ルイル酸1m−トルイル酸、p−トルイル酸、フタル酸
、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、p−ヒド
ロキシ安息香酸、アントラニル酸、m−アミノ安息香酸
、p−アミノ安り香酸、0−メトギシ安息香酸、m−メ
トキシ安息香酸、P−メトキシ安息香酸、トリメリット
酸、トリメシル酸、ピロメリット酸等の芳香族カルボン
酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スペリン酸。
アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、ア
クリル酸、メタクリル酸、メチルコハク酸、ゲルタール
酸、アコット酸、イソブチル酸、イタコン酸等の脂肪族
カルボン酸;テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、テトラクロロフタル酸等の脂環族カルボン酸を挙
げることができる。
また、この発明においては、たとえば無水安息香酸、無
水フタル酸、無水サリチル酸、無水アントラニル酸、無
水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水シュウ酸
、無水マロン酸、無水コハク酸、無水アジピン酸、無水
アゼライン酸、無水マレイン酸、無水セバシン酸、無水
メタクリル酸などのような前記カルボン酸の無水物や、
たとえば安9香酸クロリド、フタル酸クロリド、イソフ
タル酸クロリド、テレフタル酸クロリド、サリチル酸ク
ロリド、アントラニル酸クロリド、トリメリット酸クロ
リド、ピロメリット酸クロリド、シュウ酸クロリド、マ
ロン酸クロリド、コハク酸クロリド、アジピン酸クロリ
ド、アゼライン酸クロリド、セパシン酸クロリド、メタ
クリル酸クロリドなどのような前記カルボン酸の酸塩化
物を使用することができる。
この発明では、カルボン酸類として、前記各種のカルボ
ン酸を一種単独で使用しても良いし、また二種以上を併
用しても良い。
これらのカルボン酸類の中で、好ましいのは1価カルボ
ン酸、2価カルボン酸、3価カルボン酸および4価カル
ボン酸ならびにそれらの酸の分子内もしくは分子間無水
物であり、それらの中でも特に好ましいのは、たとえば
フタル酸や無水フタル酸などの芳香族カルボン酸および
その無水物である。
前記アルコールとしては、たとえばn−ブタノール、イ
ンブタノール、n−ペンタノール、インペンタノール、
n−ヘキサノール、■−ヘプタツール、n−オクタノー
ル、n−デカノール、イソデカノール、2〜エチルヘキ
サノール、インヘプチルアルコール、イソデシルアルコ
ール、イントリデシルアルコール、2−メチル−2−ブ
タノール、3−メチル−2−ブタノール、クロチノール
、ノニルアルコールなどの直鎖状もしくは分岐状の飽和
もしくは不飽和の脂肪族アルコール:シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、
t−ブチルシクロヘキサノールなどの脂環族アルコール
:ベンジルアルコール、α−フェニルエチルアルコール
、β−フェニルエチルアルコールなどのアルアルキルア
ルコール、フェノール、クレゾール、t−ブチルクレゾ
ール、t−アミルフェノール、フェニルフェノール、ナ
フトールなどの芳香族アルコール、エチレングリコール
、プロピレングリコール、1.3−プロパンジオール、
グリセリン、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノ
ンなどが挙げられる。
この発明では、アルコールとして、前記各種のアルコー
ルの中の一種を単独で使用しても良いし、また二種以上
を併用しても良い。
前記各種のアルコールの中でも、炭素数が6〜16であ
る分岐状または直鎖状の脂肪族アルコールが好ましい。
この発明における特定の水酸基含有化合物の一つは、第
1式で示される。
[ただし、前記第1式中、 R1と)Il+とのいずれ
かがヒドロキシル基、または炭素数が1〜6であるアル
キル基、フェニル基、もしくはベンジル基における少な
くとも1つの水素原子を水酸基で近換したものを表わし
、残る1lil またはR11およびR2からRIGま
では、水素原子、炭素数が1〜6であるアルキル基、フ
ェニル基またはベンジル基を表わす、] この第1式で示される水酸基含有化合物は、ピペリジン
骨格を有すると共に、その1位または4位に、水酸基、
または炭素数が1〜6であるアルキル基、フェニル基も
しくはベンジル基における少なくとも1つの水素原子を
水酸基で4換したものを結合している。
前記ピペリジン骨格を有する水酸基含有化合物の好適な
具体例としては、2,2,6.8−テトラメチル−4−
ピペリジツール、 2,2,8.6−テトラエチル−4
−ピペリジツール、 2,2,6.6−テトライソプロ
ビル−4−ピペリジツール、2,2,8.+(−テトラ
−し−ブチル−4−ピペリジツール、2.2j3−トリ
イソプロピル−4−ピペリジツール、2,2゜6−トリ
ーt−ブチル−4−ピペリジツール、2゜2.6−トリ
フェニル−4−ピペリジツール、2,2゜6−ドリベン
ジルー4−ピペリジツール、2.6−ジペンジルー4−
ピペリジツール、2,6−ジフェニル−4−ピペリジツ
ール、2,3,8.6−テトラフェニル−4−ピペリジ
ツール、 2,3J −)ジフェニル−4−ピペリジツ
ール、2.3−ジフェニル−4−ピペリジツール、−3
−フェニル−4−ピペリジツール、l−ピペリジツール
、2,2,6.8−テトラメチル−1−ピペリジツール
、2,2,13.8−テトラエチル−1−ピペリジツー
ル、2,2.G、8−テトライソプロピル−1−ピペリ
ジツール、2.2.B、8−テトラ−1−ブチル−1−
ピペリジツール、2,2.8− トリイソプロピル−1
−ピペリジツール、2,2J−トリーt−ブチル−1−
ピペリジツール、2,2.8− )リフユニルー1−ピ
ペリジツール、2,2.8− トリベンジル−1−ピペ
リジツール、2.8−ジベンジル−1−ピペリジツール
、2.6−ジフェニル−1−ピペリジツール、2゜3.
8.8−テトラフェニル−1−ピペリジツール、2,3
.[i −)ジフェニル−l−ピペリジツール、2,3
−ジフェニル−1−ピペリジツール、3−フェニル−1
−ピペリジツール、l−ピペリジンメタノール、l−ピ
ペリジンエタノール、1−ピペリジンプロパノール等を
挙げることができる。
これらの中でも2,2.B、8−テトラアルキル−4−
ピペリジツールおよび1−ピペリジンアルカノールが好
ましく、特に2,2,8.6−テトラメチル−4−ピペ
リジツール(TMP)および1−ピペリジンエタノール
などが好ましい。
この発明における他の水酸基含有化合物は、第2式で示
される。
〔ただし、第2式中、R12は水素原子、炭素数が1〜
6であるアルキル基またはRI8NHR19−1R18
Q l(19−1R1”NH−もしくはR180−(た
だし、l(+8は水素原子又は炭素数が1・−6である
アルキル基、lli+9は炭素数が1〜6であるアルキ
レン基をそれぞれ表わす、)を表わし、1li13、R
14、l(+5、)liftおよびR11の少なくとも
一つはヒドロキシル基であり、残るR13、R14、R
15、R16およびR11は水素原子、炭素数が1〜6
であるアルキル基、フェニル基、ベンジル基または炭素
数が1〜6であるアルコキシ基を表わす、]この第2式
で示される水酸基含有化合物は、ベンゼン核に1個の水
酸基を有する2価アルコールである。
前記第2式で示される水酸基含有化合物の好適な具体例
としては、p−ヒドロキシベンジルアルコール、m−ヒ
ドロキシヘンシルアルコール、0−ヒドロキシヘンシル
アルコール、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシベンジ
ルアルコール、3゜5−ジエチル−4−ヒドロキシベン
ジルアルコール、3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロ
キシベンジルアルコール、3.5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジルアルコール、3.5−ジメトキシ
−4−ヒドロキシベンジルアルコール、3,5−ジェト
キシ−4−ヒドロキシベンジルアルコール、3.5−ジ
フェニル−4−ヒドロキシベンジルアルコール、3.5
−ジベンジル−4−ヒドロキシベンジルアルコール、バ
ニリルアルコール、シネプリン、アドレナリン、ノルア
ドレナリン等ヲ挙げることができる。
この発明では、前記各種の、第2式で示される水酸基含
有化合物を、一種単独で使用しても良いし、また二種以
上を併用しても良い。
これらの中でも、p−ヒドロキシベンジルアルコール、
バニリルアルコール、シネプリン、アドレナリンなどが
好ましい。
この発明の安定化エステル系可塑剤の製造方法において
重要な点は、カルボン酸類とアルコールとのエステル化
反応によりエステル系可塑剤を製造するに当り、アルコ
ールの一部を前記第1式および前記第2式で示される水
酸基含有化合物の少なくとも1つに置き換えて、前記カ
ルボン酸類と前記アルコールとを前記第1式および第2
式で示される水酸基含有化合物の少なくとも1つと共に
エステル化反応を行なうことである。
なお、tき換える水酸基含有化合物は、前記第1式で示
される水酸基含有化合物および前記第2式で示される水
#基含有化合物のいずれかであっても良いし、また両者
を併用するものであっても良い。
前記第1式または第2式で示される水酸基含有化合物の
添加量としては、目的エステル100重量部に対して0
.0008〜lO重量部、また、前記水酸基含有化合物
以外のアルコール100重量部に対して、0.001〜
10重量部、特1−001〜1重量部であるのが望まし
い、この添加量が前記目的エステル100重量部に対し
て0.0008重量部よりも少ないと、この発明の方法
により得られる安定化可塑剤の安定剤としての効果が奏
されないことがあり、また逆に10重量部よりも多いと
、可塑剤としての効果が奏されないことがある。
エステル化反応は、前記カルボン酸類と前記アルコール
および前記第1式または第2式で示される水酸基含有化
合物との混合物を、不活性ガス雰囲気下に所定温度に加
熱することにより行なうことができる。
反応温度は、通常の場合、150〜230℃である。
前記エステル化反応に際しては、エステル化触媒を使用
するのが好ましい。
前記エステル化触媒としては、この発明の安定化エステ
ル系可塑剤の製造方法におけるエステル化反応を促進す
るものであれば特に制限はないが、好適に使用できるも
のとしては、アルカリ触媒、酸触媒、金属触媒を挙げる
ことができる。アルカリ触媒の具体例としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸バリ
ウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等を挙げるこ
とができる。また酸触媒の具体例としては、塩酸、硫酸
、酢酸、p−トルエンスルホン酸、リン酸、ホウ酸、ポ
リリン酸等を挙げることができる。さらに金属触媒の具
体例としては、酸化チタン、塩化チタン、テトライソプ
ロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラオ
クチルチタネート等のチタン触媒、酸化スズ、二酸化ス
ズ、四塩化スズ等のスズ触媒などを挙げることができる
エステル化反応は、通常の場合、数昨間で終了する。
反応終了後、通常の精製操作により1反応生成液から反
応生成物である安定化エステル系iJT塑剤を取り出す
この発明の方法により安定化エステル系可塑剤は、前記
カルボン酸類と原料としてのアルコールとのエステル化
物、カルボン酸類と前記水酸基含有化合物とのエステル
化物、および1分子中の2個の水酸基の−・方のみが前
記カルボン酸類のカルボン酸とエステル化したエステル
化物や2個の水酸基全部がエステル化したエステル化物
が混合した複雑な混合物となっている。特にそのカルボ
ン酸が2価以上のカルボン酸であるときには、1分子中
の一方のカルボン酸が原料としてのアルコールとエステ
ル化し、他方のカルボン酸が水酸基含有化合物中の水酸
基とエステル化したエステル化物も含まれた複雑な組成
の混合物となっている。
このような複雑の組成であるが故に、複数社のエステル
化物の単なるブレンド物よりも優れた後述の効果を奏す
ることができるものと考えられる。
[発明の効果] この発す1に係る、安定化エステル系可塑剤の製造方法
によれば、従来のような比較的熱に弱い安定剤とは異な
り、熱に強く、同時にポリマーに対する光安定性と熱安
定性とを付与する効果が従来の光安定剤と同等もしくは
それ以上であり1かつ、ポリマーに可塑性を付与する効
果が従来のエステル系可塑剤と同等もしくはそれ以上で
ある。
優れた特性を有する新規な安定化エステル系可塑剤を従
来のエステル系可塑剤と全く同じ工程数で製造すること
ができる。
従って、たとえばヒンダードビベリジルフ、(を有する
ポリエステル等の重合体のような従来の光安定剤が不要
となり、その結果、きわめて経済的なな安定化エステル
系可塑剤の製造方法を提供することができる。
[実施例] 次に、この発1刃の方法に係る実施例および比較例を示
してさらにこの発明を具体的に説明する。
なお、この発明は以下の実施例に限定して解釈されるも
のではないことは言うまでも無い。
(実施例1〜6) 冷却管の付いた油水分g1塁および温度計を付けた2文
のセパラブル四つロフラスコに、2−エチルヘキサノー
ル936gと無水フタル酸444gと第1表に示す種類
および量の水酸基含有化合物とテトライソプロピルナタ
ネートとを装填し、窒素気流下で200〜215℃に加
熱しながら、7時間攪拌をjlI続して、エステル化反
応を行なった。
前記時間の経過後に、酸価の2倍当りの力性ソーダを含
有する木を約300m文加えて中和した。油相を分離し
た後に、約300mJLの木で洗浄し、さらに、3 m
 m HHの減圧下に 190℃に加熱して蒸留するこ
とにより、未反応の2−エチルへキサノールを留去した
濾過剤を約1g加えて触媒残査やナトリウム塩等を吸着
させた後に、鑓過することにより、第1表に示す酸価を
有する安定化エステル系ijf塑剤1100 gを得た
この安定化エステル系可塑剤につき、 125℃で3時
間の加熱条件にさらしたときの酸価[加熱後酸価と称す
る。]を測定した。また、この安定化エステル系可塑剤
の光安定性を調べるためにウェザロメータ(83℃)で
紫外線を240時間照射して、その後の酸価[光照射後
酸価と称する。]を測定した。それぞれの分析結果を第
1表に示す。
(比較例1) 水酸基含有化合物を使用しないことの他は、前記χ絶倒
と同様にしてエステル化反応を行ない、ジオクチルフタ
レー)1100gを得た。
このジオクチルフタレートにつき、前記実施例と同様に
各種の測定を行なった。
その結果を第1表に示す。
(比較例2〜9) 前記比較例1で得たジオクチルフタレートと第1表に示
す安定剤とを混合した。この混合物につき、1rI記実
施例と同様にして各種の測定を行なった。
その結果をi1表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (i)カルボン酸類とアルコールとからエステル系可塑
    剤を製造する方法において、カルボン酸類と、アルコー
    ルならびに第1式および/もしくは第2式で示される水
    酸基含有化合物とを反応させることを特徴とする安定化
    エステル系可塑剤の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) [ただし、前記第1式中、R^1とR^1^1とのいず
    れかがヒドロキシル基、または炭素数が1〜6であるア
    ルキル基、フェニル基、もしくはベンジル基における少
    なくとも1つの水素原子を水酸基で置換したものを表わ
    し、残るR^1またはR^1^1およびR^2からR^
    1^0までは、水素原子、炭素数が1〜6であるアルキ
    ル基、フェニル基またはベンジル基を表わす。] ▲数式、化学式、表等があります▼(2) [ただし、第2式中、R^1^2は水素原子、炭素数が
    1〜6であるアルキル基またはR^1^8NHR^1^
    9−、R^1^8OR^1^9−、R^1^8NH−も
    しくはR^1^8O−(ただし、R^1^8は水素原子
    又は炭素数が1〜6であるアルキル基、R^1^9は炭
    素数が1〜6であるアルキレン基をそれぞれ表わす。)
    を表わし、R^1^3、R^1^4、R^1^5、R^
    1^6およびR^1^7の少なくとも一つはヒドロキシ
    ル基であり、残るR^1^3、R^1^4、R^1^5
    、R^1^6およびR^1^7は水素原子、炭素数が1
    〜6であるアルキル基、フェニル基、ベンジル基または
    炭素数が1〜6であるアルコキシ基を表わす。]
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