JPS6355184B2 - - Google Patents
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- JPS6355184B2 JPS6355184B2 JP362882A JP362882A JPS6355184B2 JP S6355184 B2 JPS6355184 B2 JP S6355184B2 JP 362882 A JP362882 A JP 362882A JP 362882 A JP362882 A JP 362882A JP S6355184 B2 JPS6355184 B2 JP S6355184B2
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Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Wire Bonding (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はジユメツト線の製造法の改良に関す
るものであり、詳しくのべると、周面に銅層を被
覆した金属心線の表面に硼砂ガラス層を形成させ
てジユメツト線を製造するに際し、硼砂ガラス層
形成のための硼砂液槽への含浸前に前記周面に銅
層を被覆した金属心線を陰極電解液層中に連続的
に通して前処理を施すことを特徴とするジユメツ
ト線の製造法である。 一般に管球の封止部などに封着される金属線と
して用いられるジユメツト線は、ニツケル41〜48
％、残部鉄からなる二元合金線に無酸素銅を冷間
圧接やろう付け法などによつて被覆接着させ、そ
の後伸線や焼鈍を繰返し行つて0.1〜1.5mmφの銅
被覆鉄−ニツケル合金線（以下これを単に素線と
略称する）を作成し、次にこの素線を第１図に示
すような表面処理層形成装置によつてその表面に
硼砂ガラス層を形成させることによつて得てい
る。 即ち、素線１を供給機２から送り出し、電気炉
またはガスバーナの第１加熱装置３で加熱しなが
ら走行させ、硼砂液槽４にて硼酸ナトリウム
（Na2B4O7）水溶液を均一に塗布したのち第２加
熱装置５にて焼付けることによつて素線表面に硼
砂ガラス層（Cu2O・Na2O＋Cu2O・２B2O3）を
形成させて巻取機６で巻取るものである。 上記の工程のうち、第１加熱装置３は素線１の
表面に残存する潤滑油などを除去して硼砂液槽４
で硼砂液を素線に均一に塗布できるようにし、製
品表面に一定膜厚の硼砂ガラス層を形成させるた
めに行うものであるが、この加熱装置を使用する
以外に電解研摩装置や超音波振動を可能にした有
機溶剤槽を用いて素線表面に付着した油性分など
を除去することによつて均一に硼砂液を塗布する
方法なども行われている。 このような素線は最終伸線ののち供給される
が、その表面層は伸縮加工により細かな結晶粒が
形成され、かつ表面層ほどその粒度は小さい。 ところが電解研摩を行うと、内部の大きな結晶
粒が表面に現われるため、第２加熱装置５で加熱
されると、結晶粒の大きな硼砂ガラス層が形成さ
れ、銅層との間で剥離現象が生じて実用上大きな
問題となることがある。 またクロロセンなどの有機溶剤を用いても浸漬
時間が１分以内では殆んど洗浄の効果がなく、素
線表面に油分が残り、このため硼砂液が不均一に
塗布されることとなり製品品質を著しく害するこ
とがあつた。 この発明は上記の問題点を解決すべく検討の結
果見出されたものであつて、周面に銅層を被覆し
た金属心線の表面に硼砂ガラス層を形成させるた
めの硼砂液槽の前処理工程として陰極電解液槽を
設け、前記金属心線をまず該陰極電解液槽に通す
ことによつて洗浄性をよくするばかりでなく、伸
線加工で得られたジユメツト線表面の緻密な結晶
粒組織を除去することなく、信頼性の高い密着性
のよい細かな硼砂ガラス層を形成したジユメツト
線を提供しようとするものである。 以下この発明の一実施例をその製造工程を示す
第２図に基づいて詳細に説明する。 まず銅被覆鉄−ニツケル合金線よりなる素線１
１を供給機１２から送り出し、陰極電解液槽１７
を通過させる。該陰極電解液槽１７には炭酸水素
ナトリウム（NaHCO3）の３％水溶液が充填さ
れていてこれを正とし、整流器１８により素線１
１を負として該水溶液中を通過させる。すると素
線１１表面より水素気泡（H+＋ｅ→１／2H2）
が発生し、この水素のために素線１１表面は還元
され、伸線潤括油やその他異物などはすべて除去
される。この電解時の電流密度は1A／ｄm2以下
で充分である。 次に素線１１は硼砂液が入つた硼砂液槽１４通
過によつて該素線１１表面に硼砂を付着させたの
ち加熱装置１５によつて硼砂ガラス層を形成さ
せ、ジユメツト線として巻取機１６に巻取られる
のである。 この発明における上記の陰極電解処理は、従来
の有機溶剤による処理や電解研摩装置による処理
と比べると、著しい洗浄性があるとともに電解研
摩装置のように表面層を除去することもないた
め、加熱装置１５で加熱されても結晶性の著しい
成長がなく、製品の特性が極めて信頼性の高いも
のとなるのである。 なおこの発明において上記の陰極電解液槽１７
と硼砂液槽１４との間に加熱装置（図示せず）を
設けてやるならば、さらに表面の均一な硼砂ガラ
ス層が得られ好ましい。 このようにして得られたこの発明のジユメツト
線と従来のジユメツト線における表面処理層の密
着度を測定したところ第１表の結果が得られた。 この密着度の試験は、ジユメツト線を各種半径
を有する線に巻きつけた時に剥離が起るかどうか
をみたものである。即ち径が小さいほど密着強度
が強いことになる。第１表からこの発明によるジ
ユメツト線は結晶粒の小さい硼砂ガラス層を得る
ことができるため密着強度が高いということが認
められた。 【表】
るものであり、詳しくのべると、周面に銅層を被
覆した金属心線の表面に硼砂ガラス層を形成させ
てジユメツト線を製造するに際し、硼砂ガラス層
形成のための硼砂液槽への含浸前に前記周面に銅
層を被覆した金属心線を陰極電解液層中に連続的
に通して前処理を施すことを特徴とするジユメツ
ト線の製造法である。 一般に管球の封止部などに封着される金属線と
して用いられるジユメツト線は、ニツケル41〜48
％、残部鉄からなる二元合金線に無酸素銅を冷間
圧接やろう付け法などによつて被覆接着させ、そ
の後伸線や焼鈍を繰返し行つて0.1〜1.5mmφの銅
被覆鉄−ニツケル合金線（以下これを単に素線と
略称する）を作成し、次にこの素線を第１図に示
すような表面処理層形成装置によつてその表面に
硼砂ガラス層を形成させることによつて得てい
る。 即ち、素線１を供給機２から送り出し、電気炉
またはガスバーナの第１加熱装置３で加熱しなが
ら走行させ、硼砂液槽４にて硼酸ナトリウム
（Na2B4O7）水溶液を均一に塗布したのち第２加
熱装置５にて焼付けることによつて素線表面に硼
砂ガラス層（Cu2O・Na2O＋Cu2O・２B2O3）を
形成させて巻取機６で巻取るものである。 上記の工程のうち、第１加熱装置３は素線１の
表面に残存する潤滑油などを除去して硼砂液槽４
で硼砂液を素線に均一に塗布できるようにし、製
品表面に一定膜厚の硼砂ガラス層を形成させるた
めに行うものであるが、この加熱装置を使用する
以外に電解研摩装置や超音波振動を可能にした有
機溶剤槽を用いて素線表面に付着した油性分など
を除去することによつて均一に硼砂液を塗布する
方法なども行われている。 このような素線は最終伸線ののち供給される
が、その表面層は伸縮加工により細かな結晶粒が
形成され、かつ表面層ほどその粒度は小さい。 ところが電解研摩を行うと、内部の大きな結晶
粒が表面に現われるため、第２加熱装置５で加熱
されると、結晶粒の大きな硼砂ガラス層が形成さ
れ、銅層との間で剥離現象が生じて実用上大きな
問題となることがある。 またクロロセンなどの有機溶剤を用いても浸漬
時間が１分以内では殆んど洗浄の効果がなく、素
線表面に油分が残り、このため硼砂液が不均一に
塗布されることとなり製品品質を著しく害するこ
とがあつた。 この発明は上記の問題点を解決すべく検討の結
果見出されたものであつて、周面に銅層を被覆し
た金属心線の表面に硼砂ガラス層を形成させるた
めの硼砂液槽の前処理工程として陰極電解液槽を
設け、前記金属心線をまず該陰極電解液槽に通す
ことによつて洗浄性をよくするばかりでなく、伸
線加工で得られたジユメツト線表面の緻密な結晶
粒組織を除去することなく、信頼性の高い密着性
のよい細かな硼砂ガラス層を形成したジユメツト
線を提供しようとするものである。 以下この発明の一実施例をその製造工程を示す
第２図に基づいて詳細に説明する。 まず銅被覆鉄−ニツケル合金線よりなる素線１
１を供給機１２から送り出し、陰極電解液槽１７
を通過させる。該陰極電解液槽１７には炭酸水素
ナトリウム（NaHCO3）の３％水溶液が充填さ
れていてこれを正とし、整流器１８により素線１
１を負として該水溶液中を通過させる。すると素
線１１表面より水素気泡（H+＋ｅ→１／2H2）
が発生し、この水素のために素線１１表面は還元
され、伸線潤括油やその他異物などはすべて除去
される。この電解時の電流密度は1A／ｄm2以下
で充分である。 次に素線１１は硼砂液が入つた硼砂液槽１４通
過によつて該素線１１表面に硼砂を付着させたの
ち加熱装置１５によつて硼砂ガラス層を形成さ
せ、ジユメツト線として巻取機１６に巻取られる
のである。 この発明における上記の陰極電解処理は、従来
の有機溶剤による処理や電解研摩装置による処理
と比べると、著しい洗浄性があるとともに電解研
摩装置のように表面層を除去することもないた
め、加熱装置１５で加熱されても結晶性の著しい
成長がなく、製品の特性が極めて信頼性の高いも
のとなるのである。 なおこの発明において上記の陰極電解液槽１７
と硼砂液槽１４との間に加熱装置（図示せず）を
設けてやるならば、さらに表面の均一な硼砂ガラ
ス層が得られ好ましい。 このようにして得られたこの発明のジユメツト
線と従来のジユメツト線における表面処理層の密
着度を測定したところ第１表の結果が得られた。 この密着度の試験は、ジユメツト線を各種半径
を有する線に巻きつけた時に剥離が起るかどうか
をみたものである。即ち径が小さいほど密着強度
が強いことになる。第１表からこの発明によるジ
ユメツト線は結晶粒の小さい硼砂ガラス層を得る
ことができるため密着強度が高いということが認
められた。 【表】
第１図は従来のジユメツト線の製造工程を示す
説明図、第２図はこの発明のジユメツト線の製造
工程を示す説明図である。 １１……素線、１４……硼砂液槽、１５……加
熱装置、１７……陰極電解液槽、１８……整流
器。
説明図、第２図はこの発明のジユメツト線の製造
工程を示す説明図である。 １１……素線、１４……硼砂液槽、１５……加
熱装置、１７……陰極電解液槽、１８……整流
器。
Claims (1)
- １ 周面に銅層を被覆した金属心線の表面に硼砂
ガラス層を形成させてジユメツト線を製造するに
際し、硼砂ガラス層形成のための硼砂液槽への含
浸前に、前記周面に銅層を被覆した金属心線を供
給機から送り出し、直線状に走行させながら電解
液槽中を通過せしめ、前記金属心線を陰極として
通電することによつて陰極電解洗滌前処理を施す
ことを特徴とするジユメツト線の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP362882A JPS58119153A (ja) | 1982-01-11 | 1982-01-11 | ジユメツト線の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP362882A JPS58119153A (ja) | 1982-01-11 | 1982-01-11 | ジユメツト線の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58119153A JPS58119153A (ja) | 1983-07-15 |
| JPS6355184B2 true JPS6355184B2 (ja) | 1988-11-01 |
Family
ID=11562755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP362882A Granted JPS58119153A (ja) | 1982-01-11 | 1982-01-11 | ジユメツト線の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58119153A (ja) |
-
1982
- 1982-01-11 JP JP362882A patent/JPS58119153A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58119153A (ja) | 1983-07-15 |
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