JPS635496B2 - - Google Patents
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- JPS635496B2 JPS635496B2 JP55117720A JP11772080A JPS635496B2 JP S635496 B2 JPS635496 B2 JP S635496B2 JP 55117720 A JP55117720 A JP 55117720A JP 11772080 A JP11772080 A JP 11772080A JP S635496 B2 JPS635496 B2 JP S635496B2
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- Japan
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- web
- nonwoven fabric
- roll
- fiber nonwoven
- producing
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- Expired
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Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
本発明は、不織布を構成する繊維の微小単位面
積当りの重量をランダムかつ部分的に変え、その
繊維量の差により透かし模様的な模様を形成し、
よつて高い通気性と透光性とを有し、かつ風合が
柔軟で強力の高い不織布を製造する方法に関する
ものである。 従来より模様のある不織布を連続的に製造する
方法が各種考案されているが、それらの方法の多
くは模様をつけるために新たな工程および大規模
な装置、例えば模様孔付多孔面と水流噴出装置な
どを要するのみならず、しかも得られる模様は穿
孔状の模様となつてしまい、たとえば農業用被覆
シートやインテリア用素材に有用な適度な通気性
と透光性を保持する透かし模様的な模様を得るこ
とはできなかつた。 さらに、長繊維不織布の製造、特に紡糸、延
伸、ウエブ形成が連続した、いわゆるスパンボン
ド法不織布の製造においては、不織布の形態およ
び強力を保持するために熱圧接ロールにより熱圧
接し、不織布を構成する個々のフイラメントを接
着させる方法が採られているが、かかる方法では
接着した不織布は風合が硬く、ペーパーライクな
ものとなるという欠点を有している。このため熱
圧接ロールの表面に模様を彫刻したエンボスロー
ルを用い、さらに熱圧接の条件をきるだけ低温、
低線圧にして不織布の風合を柔軟にする工夫がな
されてきた。しかしながら、かかる方法で得られ
る不織布は、不織布を構成しているフイラメント
が第１図のように密に網状構造を形成しているた
め、通気性が悪く、透光性が悪い。したがつて、
通気性および透光性をあげるには単位面積当りの
重量、すなわち目付をできるだけ少なくするより
他に方法がなく、よつて強力の低い弱い不織布に
なつてしまう欠陥があつた。 本発明は、かかる現状に鑑み、長繊維不織布、
特に紡糸、延伸、ウエブ形成が連続したスパンボ
ンド法不織布の製造において未接着の生ウエブに
水を付与して、高温の熱圧接ロールに導き、ウエ
ブが圧接される直前に、ウエブに付与した水が加
熱され、沸騰し、蒸気となつて噴出する力を利用
してウエブを形成しているフイラメントを微動せ
しめたる後、熱圧接することにより、特別の操
作、装置を必要とせず、不織布の製造工程におい
て不織布の形態や強力を保持させるために通常行
なう熱圧接ロールによる圧接操作をそのまゝ利用
して行なうことが可能であり、しかも模様が単純
な穿孔状ではなく、ランダムで部分的な繊維量の
差異による透かし模様的な模様を有し、かつ優れ
た通気性と透光性を有し、さらに、風合が柔軟で
強力の高い長繊維不織布の製造方法の提供を可能
ならしめるものであつて、以下本発明を詳細に説
明することとする。 本発明における不織布には、製造工程の安定性
から長繊維よりなり、かつ繊維間接着の施してい
ない生ウエブが望ましく、特に紡糸、延伸、ウエ
ブ形成が連続した、いわゆるスパンボンド法にお
けるウエブが好適である。ウエブの目付は10ない
し50ｇ／m2が最適である。 未接着の生ウエブに付与する水の量は、少ない
と熱せられた水が単に蒸気となつて蒸散するのみ
で突沸現象が発生せず、多すぎると熱圧接ロール
よりの熱量が不足して沸騰どころか、時には熱圧
接すら不十分となるので、付与水量としてはウエ
ブ重量の200ないし400％が望ましい。 熱圧接ロールの温度は少なくとも150℃は必要
であつて、ウエブを構成している繊維素材により
若干異なるが、望ましくは180ないし220℃が最適
である。なぜなら、ロール温度が低いと、ウエブ
に付与した水の突沸が発生せず、フイラメントの
移動は起らないし、逆にロール温度が高すぎる
と、ウエブを形成しているフイラメントそのもの
を溶融し、望ましい不織布が製造できない。 熱圧接ロールの表面形状は、さらに高度の柔軟
性を有する不織布を得るために熱圧接ロールの少
なくとも１本を規則的な模様を彫刻したいわゆる
エンボスロールとすることが望ましい。 上記の如く十分な量の水をウエブに付与して高
温の熱圧接ロールに導げば、圧接される寸前で加
熱された水が急激に熱せられて沸騰し、蒸気とな
つて噴出する、いわば突沸が発生し、この噴射力
によつてウエブを構成しているフイラメントが部
分的にランダムに移動し、ウエブの微小部分にお
いてフイラメントが少なくなつた部分と多くなつ
た部分が形成され、ついで熱圧接ロールにて圧接
されて第２図に示すような透かし模様的な模様を
有する不織布が得られる。不織布を構成している
フイラメントが少なくなつた部分は低目付シート
の性質を示し、フイラメントが多く集まつた部分
は網目状に連続しており、高目付シートの性質を
示すため、低目付シートの大きな通気性、透光性
および柔軟性と高目付シートの高い強力を同時に
備えた特性を有し、たとえば農業用被覆シートと
して適度な通気性と透光性とを保持すると共に、
インテリアとしても有用な素材となる。 実施例 １ 単糸デニール1.5デニールのポリエステルより
なる長繊維不織布をスパンボンド法により製造す
るに際し、目付17ｇ／m2の未接着の生ウエブを熱
圧接ロールに搬送する前に生ウエブの重量の約３
倍すなわち50ｇ／m2の水をスプレーにて付与し、
熱圧接ロールとして温度210℃、線圧30Kg／cmの
エンボスロールを用いて圧接し、次いで接着剤を
付与して乾燥し、仕上目付20ｇ／m2、仕上目付に
対する接着剤付着量20％の不織布を得た。この不
織布の各種物性は表―１のNo.１に示す通りであ
る。 一方、通常の方法、すなわち未接着生ウエブに
水を付与しないで製造した各種目付の不織布につ
いての各種物性は表―１のNo.２，３および４に示
す通りである。
積当りの重量をランダムかつ部分的に変え、その
繊維量の差により透かし模様的な模様を形成し、
よつて高い通気性と透光性とを有し、かつ風合が
柔軟で強力の高い不織布を製造する方法に関する
ものである。 従来より模様のある不織布を連続的に製造する
方法が各種考案されているが、それらの方法の多
くは模様をつけるために新たな工程および大規模
な装置、例えば模様孔付多孔面と水流噴出装置な
どを要するのみならず、しかも得られる模様は穿
孔状の模様となつてしまい、たとえば農業用被覆
シートやインテリア用素材に有用な適度な通気性
と透光性を保持する透かし模様的な模様を得るこ
とはできなかつた。 さらに、長繊維不織布の製造、特に紡糸、延
伸、ウエブ形成が連続した、いわゆるスパンボン
ド法不織布の製造においては、不織布の形態およ
び強力を保持するために熱圧接ロールにより熱圧
接し、不織布を構成する個々のフイラメントを接
着させる方法が採られているが、かかる方法では
接着した不織布は風合が硬く、ペーパーライクな
ものとなるという欠点を有している。このため熱
圧接ロールの表面に模様を彫刻したエンボスロー
ルを用い、さらに熱圧接の条件をきるだけ低温、
低線圧にして不織布の風合を柔軟にする工夫がな
されてきた。しかしながら、かかる方法で得られ
る不織布は、不織布を構成しているフイラメント
が第１図のように密に網状構造を形成しているた
め、通気性が悪く、透光性が悪い。したがつて、
通気性および透光性をあげるには単位面積当りの
重量、すなわち目付をできるだけ少なくするより
他に方法がなく、よつて強力の低い弱い不織布に
なつてしまう欠陥があつた。 本発明は、かかる現状に鑑み、長繊維不織布、
特に紡糸、延伸、ウエブ形成が連続したスパンボ
ンド法不織布の製造において未接着の生ウエブに
水を付与して、高温の熱圧接ロールに導き、ウエ
ブが圧接される直前に、ウエブに付与した水が加
熱され、沸騰し、蒸気となつて噴出する力を利用
してウエブを形成しているフイラメントを微動せ
しめたる後、熱圧接することにより、特別の操
作、装置を必要とせず、不織布の製造工程におい
て不織布の形態や強力を保持させるために通常行
なう熱圧接ロールによる圧接操作をそのまゝ利用
して行なうことが可能であり、しかも模様が単純
な穿孔状ではなく、ランダムで部分的な繊維量の
差異による透かし模様的な模様を有し、かつ優れ
た通気性と透光性を有し、さらに、風合が柔軟で
強力の高い長繊維不織布の製造方法の提供を可能
ならしめるものであつて、以下本発明を詳細に説
明することとする。 本発明における不織布には、製造工程の安定性
から長繊維よりなり、かつ繊維間接着の施してい
ない生ウエブが望ましく、特に紡糸、延伸、ウエ
ブ形成が連続した、いわゆるスパンボンド法にお
けるウエブが好適である。ウエブの目付は10ない
し50ｇ／m2が最適である。 未接着の生ウエブに付与する水の量は、少ない
と熱せられた水が単に蒸気となつて蒸散するのみ
で突沸現象が発生せず、多すぎると熱圧接ロール
よりの熱量が不足して沸騰どころか、時には熱圧
接すら不十分となるので、付与水量としてはウエ
ブ重量の200ないし400％が望ましい。 熱圧接ロールの温度は少なくとも150℃は必要
であつて、ウエブを構成している繊維素材により
若干異なるが、望ましくは180ないし220℃が最適
である。なぜなら、ロール温度が低いと、ウエブ
に付与した水の突沸が発生せず、フイラメントの
移動は起らないし、逆にロール温度が高すぎる
と、ウエブを形成しているフイラメントそのもの
を溶融し、望ましい不織布が製造できない。 熱圧接ロールの表面形状は、さらに高度の柔軟
性を有する不織布を得るために熱圧接ロールの少
なくとも１本を規則的な模様を彫刻したいわゆる
エンボスロールとすることが望ましい。 上記の如く十分な量の水をウエブに付与して高
温の熱圧接ロールに導げば、圧接される寸前で加
熱された水が急激に熱せられて沸騰し、蒸気とな
つて噴出する、いわば突沸が発生し、この噴射力
によつてウエブを構成しているフイラメントが部
分的にランダムに移動し、ウエブの微小部分にお
いてフイラメントが少なくなつた部分と多くなつ
た部分が形成され、ついで熱圧接ロールにて圧接
されて第２図に示すような透かし模様的な模様を
有する不織布が得られる。不織布を構成している
フイラメントが少なくなつた部分は低目付シート
の性質を示し、フイラメントが多く集まつた部分
は網目状に連続しており、高目付シートの性質を
示すため、低目付シートの大きな通気性、透光性
および柔軟性と高目付シートの高い強力を同時に
備えた特性を有し、たとえば農業用被覆シートと
して適度な通気性と透光性とを保持すると共に、
インテリアとしても有用な素材となる。 実施例 １ 単糸デニール1.5デニールのポリエステルより
なる長繊維不織布をスパンボンド法により製造す
るに際し、目付17ｇ／m2の未接着の生ウエブを熱
圧接ロールに搬送する前に生ウエブの重量の約３
倍すなわち50ｇ／m2の水をスプレーにて付与し、
熱圧接ロールとして温度210℃、線圧30Kg／cmの
エンボスロールを用いて圧接し、次いで接着剤を
付与して乾燥し、仕上目付20ｇ／m2、仕上目付に
対する接着剤付着量20％の不織布を得た。この不
織布の各種物性は表―１のNo.１に示す通りであ
る。 一方、通常の方法、すなわち未接着生ウエブに
水を付与しないで製造した各種目付の不織布につ
いての各種物性は表―１のNo.２，３および４に示
す通りである。
【表】
これらを比較して明らかなように未接着生ウエ
ブに水を付与した後、加熱による突沸を利用して
透かし模様的な模様を施したNo.１の不織布は、同
目付の水を付与しないで熱圧接したNo.３の不織布
より、大きな通気度と透光率を示し、しかも引張
強力についてはNo.３の不織布に近い値を示した。
ブに水を付与した後、加熱による突沸を利用して
透かし模様的な模様を施したNo.１の不織布は、同
目付の水を付与しないで熱圧接したNo.３の不織布
より、大きな通気度と透光率を示し、しかも引張
強力についてはNo.３の不織布に近い値を示した。
第１図は通常の方法、すなわち未接着生ウエブ
に水を付与しないで熱圧接した不織布の部分平面
写真、第２図は本発明の方法により得られた透か
し模様的な模様のある不織布の一例を示す部分平
面写真である。
に水を付与しないで熱圧接した不織布の部分平面
写真、第２図は本発明の方法により得られた透か
し模様的な模様のある不織布の一例を示す部分平
面写真である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 長繊維不織布の製造において、繊維間接着を
施していない生ウエブに水を付与して高温の熱圧
接ロールに導き、ウエブが圧接される直前に、ウ
エブに付与した水が加熱され沸騰し、蒸気となつ
て噴出する力を利用してウエブを形成しているフ
イラメントを微動せしめたる後、熱圧接すること
を特徴とする模様のある長繊維不織布の製造方
法。 ２ 水の付与量はウエブ重量の200〜400％である
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の模
様のある長繊維不織布の製造方法。 ３ 熱圧接ロールの少なくとも１本は模様を彫刻
したエンボスロールであることを特徴とする特許
請求の範囲第１項または第２項記載の模様のある
長繊維不織布の製造方法。 ４ 熱圧接ロールの温度は少なくとも150℃、望
ましくは180ないし220℃であることを特徴とする
特許請求の範囲第１項、第２項または第３項記載
の模様のある長繊維不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55117720A JPS5742955A (en) | 1980-08-28 | 1980-08-28 | Production of long fiber nonwoven fabric with pattern |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55117720A JPS5742955A (en) | 1980-08-28 | 1980-08-28 | Production of long fiber nonwoven fabric with pattern |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5742955A JPS5742955A (en) | 1982-03-10 |
| JPS635496B2 true JPS635496B2 (ja) | 1988-02-03 |
Family
ID=14718618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55117720A Granted JPS5742955A (en) | 1980-08-28 | 1980-08-28 | Production of long fiber nonwoven fabric with pattern |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5742955A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007252542A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Daio Paper Corp | ヒートエンボス加工方法および吸収性物品 |
-
1980
- 1980-08-28 JP JP55117720A patent/JPS5742955A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007252542A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-10-04 | Daio Paper Corp | ヒートエンボス加工方法および吸収性物品 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5742955A (en) | 1982-03-10 |
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