JPS635385Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、リレー本体の前面の左右側の引出
用ハンドルのうち、一方の引出用ハンドルの下縁
を他方の引出用ハンドルの上縁より高くし、並設
された複数個のリレー本体それぞれの引き出し操
作が容易に行なえるようにした継電器引出装置に
関する。

つぎにこの考案を、その１実施例を示した図面
とともに詳細に説明する。

図面において、１は前面が開口された箱体状の
ケース、２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂはケース１内の
下面に固定された断面ほぼコ字状の前後方向の２
対のガイドレールであり、各対のガイドレール２
ａ，２ｂおよび３ａ，３ｂは所定間隔を介しそれ
ぞれの開口を互いに向い合わせて配置され、各ガ
イドレール２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂの先端部には
その上側を切り欠いて開口の先端部を上面に開口
する切欠部４がそれぞれ形成され、後述のガイド
片の開口への挿入を容易にしている。５および６
はケース１内の下面のガイドレール２ａ，２ｂ間
およびガイドレール３ａ，３ｂ間の前部中央にそ
れぞれ固着された側面Ｌ字状のケース側リレー本
体締付金具であり、それぞれにねじ孔が形成され
ている。なお、ケース１の後面板には２個のケー
ス側コネクタが貫設されており、後述のリレー本
体の栓受となる。

７および８はケース１内に引出自在に収納され
並設されたプラグイン接続形の２個のリレー本体
であり、それぞれの後面に後方に突出し前記各ケ
ース側コネクタに着脱自在に接続するリレー側コ
ネクタが設けられ、挿入栓となる。９ａ，９ｂお
よび１０ａ，１０ｂは各リレー本体７および８の
下面の左右側にそれぞれ固着された前後方向の対
のガイド片であり、各ガイド片９ａ，９ｂおよび
１０ａ，１０ｂはそれぞれ各ガイドレール２ａ，
２ｂおよび３ａ，３ｂの開口に摺動自在に挿入さ
れ、各リレー本体７，８が各ガイド片９ａ，９
ｂ，１０ａ，１０ｂおよび各ガイドレール２ａ，
２ｂ，３ａ，３ｂを介して摺動自在に移動され
る。１１および１２は各リレー本体７および８の
前部下面にそれぞれ固着され前記締付金具５およ
び６に対向する側面Ｌ字状のリレー側本体締付金
具であり、それぞれにねじ孔が形成され、各リレ
ー本体７，８をケース１内に収納した際、リレー
本体７の締付金具１１がケース１の締付金具５
に、リレー本体８の締付金具１２がケース１の締
付金具６にそれぞれ当接されるとともに、両締付
金具１１，５および両締付金具１２，６のそれぞ
れのねじ孔が合致し、ねじ１３，１４により両締
付金具１１，５および両締付金具１２，６をそれ
ぞれ締着することにより、リレー本体７および８
がケース１内に固定される。１５ａ，１５ｂおよ
び１６ａ，１６ｂは各リレー本体７および８のそ
れぞれの前面の左右側に前方に突出して一体に設
けられた引出用ハンドルであり、両リレー本体
７，８のそれぞれの右側のハンドル１５ｂ，１６
ｂの下縁がそれぞれの左側のハンドル１５ａ，１
６ａの上縁より高くなるよう配置され、各ハンド
ル１５ａ，１５ｂ，１６ａ，１６ｂの取手部１５
a′，１５b′，１６a′，１６b′がそれぞれ折曲によ
り平面コ字状に形成され、各ハンドル１５ａ，１
５ｂ，１６ａ，１６ｂを持ちやすくしている。

そして、各リレー本体７，８をケース１内に収
納する際、たとえば、リレー本体７を収納する場
合、リレー本体７をケース１の前面開口に案内
し、まず、両ガイド片９ａ，９ｂの後端部を両ガ
イドレール２ａ，２ｂの前端の切欠部４，４から
それぞれの開口の前端部に位置させ、この状態で
リレー本体７を後方へ押し込み、両ガイド片９
ａ，９ｂをそれぞれ両ガイドレール２ａ，２ｂの
開口に沿つて摺動させ、リレー本体７をケース１
内に収納する。このリレー本体７の移動終期にお
いて、そのリレー側コネクタがケース側コネクタ
に挿入されて接続され、さらに、リレー本体７の
締付金具１１がケース１の締付金具５に当接され
る。つぎに、両締付金具１１，５のねじ孔にねじ
１３を螺合し、両締付金具１１，５を締着してリ
レー本体７を固定する。また、リレー本体８の収
納の際も、前述と同様の要領で行ない、ケース１
内に固定する。

ところで、リレー本体７，８をケース１内から
引き出す際、リレー本体７，８の前面の引出用ハ
ンドル１５ａ，１５ｂ，１６ａ，１６ｂがすべて
同一高さにあると、リレー本体７，８が並設され
た状態からリレー本体７，８それぞれを引き出す
場合、隣接するリレー本体のハンドルが引き出し
の邪魔になり、円滑な操作が行なえなくなる。

しかし、前記実施例によると、各リレー本体
７，８の前面の２個の引出用ハンドル１５ａ，１
５ｂおよび１６ａ，１６ｂは、その右側のハンド
ル１５ｂ，１６ｂの下縁が左側のハンドル１５
ａ，１６ａの上縁よりそれぞれ高く形成され、両
リレー本体７，８の隣接側の引出用ハンドル１５
ｂ，１６ａが上下に配置されるため、たとえば、
リレー本体７の引き出しの際、隣接するハンドル
１６ａが引き出し操作の邪魔になることはなく、
円滑な引出し操作が行なえ、極めて実用的であ
る。

なお、前記では、ケース１内に２個のリレー本
体７，８を並設した場合を説明したが、ケース内
に３個以上のリレー本体を並設した場合も、前述
と同様に、各リレー本体の前面の左側と右側との
引出用ハンドルを、その一方の下縁を他方の上縁
より高くすればよく、それぞれのリレー本体の引
き出し操作が容易に行なえるものである。

以上のように、この考案の継電器引出装置によ
ると、ケース内に並設された複数個のリレー本体
のそれぞれの前面の左側と右側とに前方に突出し
た引出用ハンドルを一体に設け、各リレー本体の
一方の引出用ハンドルの下縁を他方の引出用ハン
ドルの上縁より高くすることにより、各リレー本
体の引出用ハンドルの操作が隣接するリレー本体
の引出用ハンドルにより邪魔されることはなく、
各リレー本体の引き出し操作を容易かつ円滑に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の継電器引出装置の１実施例を
示し、第１図は正面図、第２図は分解斜視図であ
る。 １……ケース、７，８……リレー本体、１５
ａ，１５ｂ，１６ａ，１６ｂ……引出用ハンド
ル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面が開口された箱体状のケース内に、複数個
   のリレー本体を引出自在に並設し、前記各リレー
   本体の前面の左側と右側とにそれぞれ前方に突出
   した引出用ハンドルを一体に設け、かつ、前記一
   方の引出用ハンドルの下縁を前記他方の引出用ハ
   ンドルの上縁より高くした継電器引出装置。