JPS6353850B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、隔壁によつて液室と濁液室に分
割される容器、液室で終る上昇管を備え隔壁に
固定される過コア、濁液、液および場合によ
つては乾燥用気体のための送入通路と送出通路ま
たはそのいずれか、過ケーク送出開口、並びに
隔壁に作用する打叩装置を有する過装置に関す
る。

このような過装置は種類の分離操作に使用で
き、これにおいて液体の中に懸濁されている粒子
がこれから分離される。粒子は過コア上に場合
によつては過助剤で援助されて過ケークを形
成する。過ケークの構成が実質上過速度を決
定する。これが低くなり過ぎると、濁液を濁液室
から排出し過ケークを乾燥したのちに排出しな
ければならない。

冒頭に記した種類の過装置はドイツ連邦共和
国特許公開第2826976.1号公報に開示され、これ
では過段階の終了ののちに液の逆流による
過ケークの湿潤を回避するために過コアの内部
の上昇管の下端に逆流ヘツドが設けられる。

米国特許第4289630号明細書に開示されている
ものでは、過コアが濁液室の内部に設けられた
平らで変位可能の液室で終り、液は軸線方向
に変位できる下降管によつて容器から側方へ送出
される。液の逆流を阻止するために濁液室は極
めて平らにすなわち容積小に保持されなければな
らず、よつて充分な強度の達成のために材料を著
しく厚くすることが必要になる。さらに軸線方向
に変位できる下降管部分の充分なシールおよび耐
摩耗性を達成できるような適当な案内手段が欠け
ている。

この発明の目的は、冒頭に記した種類の過装
置において前述した液の逆流とこれに関連する
シールの問題とを簡単な方法で回避しさらに隔壁
と過容器の間のシールの問題を低減させること
にある。

この目的はこの発明によれば、隔壁の近くで開
口する浸漬管を液出口として有することを特徴
とすることによつて達成される。これによれば、
液室内での液の多量の残留を生じることなし
に液室内での高い液流速と直接の液吐出と
が達成され、故に上昇管に逆流ヘツドを設けるこ
とは全く不要になる。驚くべきことには液室は
前記米国特許明細書の場合のように容積を小にす
る必要はなく、比較的大きな容積と機械的に充分
な構造とを有することができる。

液送出の際の流れ速度は浸漬管を隔壁のくぼ
みの中に連通させることによつて高めることがで
き、この際に液流入のための入口開口はくぼみ
の中に配備できる。この際に浸漬管開口は隔壁平
面の中またはこれより下方に位置すべきである。

打叩装置の配備はこれを浸漬管に同心に配置す
るようにすれば簡単になる。これはさらに過容
器に単一の出口短管を設けることによつて達成さ
れる。

濁液室に流入する乾燥用気体が過ケークを
過コアから吹出すようになる危険は、乾燥用空気
入口を隔壁平面内にまたは過コアに関して隔壁
平面の後方に配置することによつて回避される。
そのために隔壁にすなわちその周縁および面また
はそのいずれかに分布されたくぼみまたは貫通部
が設けられて、乾燥用空気はこれらに流入したの
ちに本来の濁液室の中に達する。

隔壁と濁液室の間のシール横断面は液室を隔
壁と共に変位可能に容器の中に配置することによ
つて有利に小さくなる。この方法によれば前述し
たシール直径は容器を貫通する打叩装置のために
必要であると同程度の大きさになる。これと同時
に液の出口に対しては浸漬管の反対端に開口が
配備される。望ましくは同時に浸漬管および打叩
用タペツトの役をする中空軸が利用され、これに
よれば液出口に関し前記米国特許明細書に開示
されたようなシールの問題は解決される。中空軸
の管の両側の貫通部によれば、両側で中空軸に対
し軸線方向の運動のためにシールされた液出口
短管付き円筒空間で液出口が形成できる。液
室は望ましくは平らな板をもついわゆるベル底と
して形成される。変位可能の液室は大きな液
室でも過ケークに加速力が完全に伝達できるよ
うに強固に形成される。

液室は貫流管が貫通するように構成でき、こ
のようにすると隔壁の上方に濁液循環のための出
口および乾燥用気体出口短管またはそのいずれか
が配置できる。同時にこの貫流管は液空間を機
械的に安定にする作用をなし、これは特に液室
が全体として隔壁と共に容器に対して変位すると
きに濁液の過圧に対する支持管の役をするから有
利である。

濁液からの沈澱は変位できる容器くぼみにこれ
を導くことによつてまたは容器の中で濁液を下降
流で導くことによつて回避できるが、さらに容器
を通るような部分流の循環を達成することもでき
る。

図面を参照しながらこの発明の実施例について
以下に詳説する。

第１図において過容器（容器）は水平の隔壁
２によつて濁液室３と液室４に分割される。隔
壁２には上昇管５に懸架された過コア６が分布
配置される。濁液入口７は例えば容器下端におい
て過ケーク出口ゲート８の上方に設けられ、た
濁液出口短管９が循環のため隔壁２の区域に配設
できるが、―流れ方向を逆にしまたは別の濁液入
口を設けることも可能である。

液室は液出口短管１０および打叩装置１１
を備え、これはそのタペツト１２によつて隔壁２
に作用してこれに周期的に振動運動を起させるこ
とができる。

隔壁は打叩装置によつて伝えられる打撃の減衰
ができるだけ回避できる程度に固くなければなら
ない。

この発明による浸漬管１３は容器の壁を貫通し
かつ液出口１０に連結される。浸漬管の口端は
隔壁２の直接近くに配置され、口端１５と隔壁２
との間のせまい環状間隔１４を液が自由に通過
できる。

打叩用ペタツト１２は浸漬管１２の中央を貫通
しこれに対してパツキン１６によつてシールされ
る。

隔壁２の平面１８におけるくぼみ１７は隔壁平
面１８に対する浸漬管口端１５の特に大きな接近
を可能にする。

乾燥用気体短管１９はほぼ隔壁平面において容
器１に対する環状間隔２０を介する均等な乾燥用
気体の分布を可能にする。

周知の環状パツキン２１は隔壁２を容器１に対
して弾性的にシールする。

第２図において液室４は１方ではベル形の壁
２２によつて他方では隔壁２によつて形成され
る。壁２２には液室全体を支持するための軸２
３が打叩タペツトとして取付けられる。この中空
軸は前述の浸漬管の中で液室の中に開口し、か
つ液送出のための側方の貫通部２４を備える。
貫通部２４は同時に液出口の役をするようにで
きるが、これはまた一体の液出口短管１０を備
えた円筒室２５によつて包囲されるようにするこ
ともでき、ここで円筒室２５は容器１に対する端
側の環状パツキンと第２図に図示されていない打
叩装置１１を備える。この配備は液室の重量の
全体が自由な下降で加速でき図示なしの止めによ
つて制動できるようになつているので打叩作用を
高めるに寄与する。

一方では隔室に他方ではベル形の壁２２に連ら
なる貫通管２６は、機械的安定性を高めると共に
循環濁液および乾燥用気体またはそのいずれかの
貫流を可能にし、―これに対しては容器１に対す
るベル形の壁２２の環状間隔２７も利用される。

【図面の簡単な説明】

第１図は過装置の実施例の長手断面図、第２
図は第１図の実施例の変型の長手断面図である。 図面において、１は容器、２は隔壁、３は濁液
室、４は液室、５は上昇管、６は過コア、７
は濁液の入口、８はケークの出口、９は濁液の出
口、１０は液の出口、１１は打叩装置、１３は
浸漬管を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 隔壁によつて液室と濁液室に分割される容
   器、液室で終る上昇管を備え隔壁に固定される
   過コア、濁液、液および場合によつては乾燥
   用気体のための送入通路と送出通路またはそのい
   ずれか、過ケーク送出開口、並びに隔壁に作用
   する打叩装置を有する過装置において、隔壁の
   近くで開口する浸漬管を液出口として有するこ
   とを特徴とする過装置。 ２ 浸漬管に対するくぼみが隔壁に設けられる特
   許請求の範囲第１項に記載の過装置。 ３ 打叩装置が浸漬管に同心に配置される特許請
   求の範囲第１項または第２項記載の過装置。 ４ 隔壁平面内にまたは過コアに関して隔壁平
   面の後方に乾燥用空気入口に配置される特許請求
   の範囲第１項、第２項、第３項のいずれか１項に
   記載の過装置。 ５ 液室が隔壁と共に変位できるように容器の
   中に配置される特許請求の範囲第１項、第２項、
   第３項、第４項のいずれか１項に記載の過装
   置。 ６ 液室を貫通する流れ管が設けられる特許請
   求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項、第５
   項のいずれか１項に記載の過装置。