JPS6353766B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6353766B2
JPS6353766B2 JP56100312A JP10031281A JPS6353766B2 JP S6353766 B2 JPS6353766 B2 JP S6353766B2 JP 56100312 A JP56100312 A JP 56100312A JP 10031281 A JP10031281 A JP 10031281A JP S6353766 B2 JPS6353766 B2 JP S6353766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
resistant
cover
cable
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56100312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS583515A (ja
Inventor
Tamotsu Kaide
Jinichi Taniguchi
Yasushi Ubukata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP56100312A priority Critical patent/JPS583515A/ja
Publication of JPS583515A publication Critical patent/JPS583515A/ja
Publication of JPS6353766B2 publication Critical patent/JPS6353766B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は主として架空配線された通信ケーブル
の耐熱保護に適したカバに関するものである。 架空配線された通信ケーブルを火災による被害
から守るために従来から種々の工夫がなされてき
た。その代表的なものは難燃性素材よりなる筒体
を、ケーブル及びメツセンジヤワイヤに遊嵌し、
この筒体による遮熱,筒体とケーブルとの間の空
気による断熱を図らんとするものであり、相応の
効果が得られている。而して前記筒体としては例
えばFRPパイプ等が用いられるが、難燃性素材
を用いているとは言え、ある程度以上の温度に曝
されるとその燃焼は不可避であり、筒体は焼損散
逸し、また溶融滴下してケーブルが火炎に曝され
るところとなつて短時間のうちに通信不能にな
り、或は焼損断線してしまうという問題が残され
ている。 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであ
つて、燃焼後においても断熱作用を営み、比較的
長時間に亘つてケーブルを保護することができる
ケーブル用耐熱カバを提供することを目的とす
る。以下本発明をその実施例を示す図面に基いて
詳述する。 第1図は本発明に係るケーブル用の耐熱保護カ
バの使用状態を表わす斜視図である。このカバは
ケーブル11、ハンガ12によつてケーブル11
を支持するメツセンジヤワイヤ13の組合せ体を
余裕をもつて収納し得る内径の円筒状をなし、半
円よりも長円弧の断面を有する樋状の主体14
と、その開口部を覆うべく主体14より稍々大径
に構成された半円よりも短円弧の断面を有する蓋
体15とからなり、両者は使用現場にて円筒を形
成すべく夫々の端部を重ね合せるようにして筒状
に一体化される。 さて本発明のカバはこれら主体14,蓋体15
を構成している材料とその表層の構成に特徴を有
している。以下これにつき詳しく説明する。この
カバは所謂FRPに分類され得るものであつて、
耐熱性繊維を補強材とし、これを骨格として樹脂
成形したものである。 まず耐熱性繊維について説明する。材質として
はガラスウール,アスベスト,カーボンフアイ
バ,ロツクウール,セラミツクウール及びフエノ
ール樹脂繊維(例えばカイノール:商品名)等の
中から適宜選択すればよいが、ガラスフアイバ,
フエノール樹脂繊維が好適である。形態としては
長繊維を用いてなる織布,不織布でも、長さ3〜
15mmの短繊維でもよく、前者による場合は厚さ
0.1〜1.0mmの繊維層を複数(2〜6枚)重ねた積
層構造とし、後者による場合は後述する成形用樹
脂中に分散混在せしめる構造とする。いずれにし
ても高温雰囲気下にてある程度の時間に亘つてカ
バが変形することのないように支持でき、また後
述する発泡炭化層を散逸させることなく支持する
機能を果たせるものであればよく、建物等の可燃
物と、架空位置との距離等に基いて想定される耐
用温度、経済性、使用樹脂との適合性その他によ
り適切な材質、形態、更には量を決定すればよ
い。 次に成形用樹脂について説明する。この樹脂は
補強材の接合、成形を主目的とする成形主剤、つ
まり本来のバインダ樹脂(100重量部)と、発泡
炭化層形成剤(100〜500重量部)と、必要に応じ
て加えられる難燃剤、可塑剤、充填剤、老化防止
剤、着色剤等の添加剤(合計で100重量部未満)
とからなる。 成形主剤としてはエポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、フラン樹脂等、低温硬化型の液状樹
脂が成形の作業性、設備等の観点から望ましい。
そしてこれらの樹脂にあつても難燃性のものが望
ましいが、本発明のカバは燃焼後においてもケー
ブル保護を可能とするので、難燃性よりも耐候
性、経済性を重視して選択してもよい。 本発明のカバを特徴ずける発泡炭化層形成剤は
燃焼によつて形成される炭化層を発泡状態とす
る、即ち小空洞を有する炭化殻を多数層状に形成
するものであり、それ自体は公知のものであつ
て、例えば本願出願人の提案に係る成形加工用の
発泡性耐火組成物(特公昭53―24215号)を構成
する(a)炭化水素系多価アルコールと、(b)発泡剤
と、(c)難燃性脱水剤の3成分よりなる組成物等が
挙げられ、これに限定されるものではないが、上
述した炭化水素系多価アルコール、気泡を生成せ
しめる発泡剤、及び炭化に寄与する難燃性脱水剤
を含むものが好ましく、混合組成は各等量とすれ
ばよい。発泡炭化層の生成メカニズムは多価アル
コールが脱水剤と反応し、このとき発泡剤の熱分
解によつて生成するガスを捉えて層状をなすにあ
るとされている。 使用炭化水素系多価アルコールとしては微粉末
状のモノペンタエリストールが特に好ましい。も
ちろんジペンタエリストール,トリペンタエリス
トール,トリエチレングリコール等他の多価アル
コールであつてもよい。 発剤は熱分解にて窒素ガス,一酸化炭素,炭酸
ガス,アンモニアガス等を放出するものであれば
よく緻密な均一発泡を生起せしめる上で微粉末状
をなすものが好ましく、メラミン,尿素ホルムア
ルデヒド,アミノ酢酸等の有機アミン類、ジシア
ンジアミド,ブチルウレア,ポリアミド樹脂等の
有機アミド類、塩素化パラフイン,パラクロロメ
タキシレノール,テトラクロロフタル酸樹脂等の
ハロゲン化有機化合物等の中から適宜選択すれば
よいが、メラミン,トリメチロールメラミン,ヘ
キサメチロールメラミン,ジシアンジアミド等が
好適である。 難燃性脱水剤は炭化水素系多価アルコールに含
まれるヒドロキシル基と反応して炭化層を生成す
る機能を果すものであり、これも微粉末状のもの
が均質混練の点から好ましい。そしてモノアンモ
ニウムホスフエート,ジアンモニウムホスフエー
ト,アンモニウムポリフオスフエート,硫酸アン
モニウム等のアンモニウム塩、メラミンモノフオ
スフエート,メラミンホスフエート等のリン酸ア
ミン類、グアニルウレアホスフエート,ウレアフ
オスフエート等のリン酸アミド類、更には硫酸水
素パラニトロアニリン等の硫酸アミン類等の中か
ら適宜選択すればよいが、アンモニウムポリフオ
スフエートが最も好適である。 なお発泡炭化層形成剤としては上述のものに限
らず多価アルコールに替えて澱粉等の炭水化物を
含むものであつてもよく、また生成発泡炭化層の
機械的強度向上に寄与するハロゲン含有ポリマー
等、他の成分を含んでもよい。そしてこの発泡炭
化層形成剤としては、それ自体に炭化層を形成す
る成分を有せず前記成形主剤,添加剤の炭化の際
にこれを発泡状態にせしめるものであつてもよ
く、成形主剤,添加剤によつては上述の発泡剤の
みであつても十分な効果を奏する。 本発明のカバのいま一つの特徴は少くとも外周
側表層に遮水層を形成している点にある。この遮
水層を設ける理由は、前記発泡炭化層形成剤、特
に炭化水素系多価アルコールの雨水被冠による溶
出散逸を防止して、長期に亘りその機能を維持せ
しめるにある。この遮水層は、前述の補強材並び
に成形主剤,発泡炭化層形成剤更には所要添加剤
からなる成形用樹脂を用いて前記主体14、蓋体
15の形状に成形硬化した後において、液体状態
にあるエポキシ樹脂等の成形主剤を外周側表面に
塗布するか、或は、この成形主剤の収容槽中に浸
漬する(この場合は内外両面に形成される)こと
によつて形成する。もちろん他の樹脂により遮水
層を形成することとしてもよいが、耐候性、成形
用樹脂との適合性を考慮して選択する必要があ
る。また本発明のカバはケーブルへの装着時の便
宜上、円筒状にするよりも前述のように主体1
4,蓋体15の2つ割り構造にすることが一般的
であると考えられる。従つて主体,蓋体の一体化
が必要である。これにはボルト,ナツトによる連
結、接着剤による接着連結等が可能であるが、後
者の場合には遮水層が接着を妨げることのないよ
うに遮水層、接着剤を選択する必要がある。以上
の点を勘案すると、成形主剤,遮水層及び接着剤
のいずれをもエポキシ樹脂とするのは良い選択で
ある。 遮水層を除く成形品部分は0.5〜8mmの厚さ、
望ましくは1.0〜5mm程度の厚さとするが、遮水
層は0.1〜2mm、好ましくは0.3〜0.8mmとする。 なお遮水層は上述のように樹脂コーテイングの
形態で設けられたものに限らず、防水性の粘着テ
ープの巻回により形成してもよい。即ち、遮水層
をコーテイング形成していない成形品からなる主
体,蓋体を、ボルト,ナツト又は接着剤にて筒状
に一体化し、この筒体の表面に粘着テープを巻装
することとしてもよい。 次に本発明の効果を明らかにするために行つた
耐火試験の結果について説明する。第1表に供試
カバの仕様を示す。
【表】 上述の試料を被保護ケーブル〔導体径0.65mm,
100対、クラフト紙,LAPテープ,ポリエチレン
被覆の絶縁層(0.15mm厚)を有し外径25mmの中継
PEF―LAPケーブル〕及びメツセンジヤーワイ
ヤに外嵌し、これを耐火試験炉に装入して、第2
図に示すJIS A1301の屋外2級のパターン及び
JIS A1304の耐火曲線のパターンに倣う加熱に供
した。耐熱性の評価は100対の素線を100本ずつ2
群に分け、この両群間の絶縁抵抗(D.C.500Vに
よる)を経時測定し、1MΩにまで低下した時点
をもつて伝送機能喪失と看做した。 第2表は試料数3についての平均値を示してい
る。
【表】 比較例としては前述の被保護ケーブルを露出さ
せたままの試料と、従来品〔試料1,2と略同寸
法のFRP(ガラス繊維積層エポキシ樹脂成形品)
パイプ〕を被保護ケーブルに外嵌したものを用い
た。この結果から明らかな如く本発明品は極めて
優れた耐熱保護性能を示す。 このように優れた耐熱効果を示すのはカバ燃焼
後に発泡炭化層が形成され、これが耐熱性繊維に
て堅固に保持され、その気泡が断熱作用を営み、
内部のケーブルの絶縁層の熱劣化、熱破壊を遅ら
せることに依るものと思われる。 以上のように本発明に係るケーブル用耐熱カバ
は耐熱性繊維を補強材とし、加熱反応により発泡
炭化層を形成し、又は形成せしめる発泡炭化層形
成剤を成形用樹脂中に含む樹脂成形材を用いてな
り、少くとも外周側表層には遮水層を設けてある
ものであるから、その燃焼後においてもケーブル
を高熱,火炎から晢時保護することができ、緊急
連絡可能時間の延長等に実益があり、またこのよ
うな耐熱保護性能を長期に亘つて維持することが
できる。そして前述の実施例の如く2つ割りの構
造とする場合は既設ケーブルへの装着が容易であ
り、主体と蓋体とをその長手方向位置をずらせる
ようにして配する場合は複数本のカバを連ねて長
大な部分の保護をすることも容易となるなど、本
発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明品の使用状態を表す外観斜視
図、第2図は耐火試験の加熱パターン図である。 14…主体、15…蓋体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐熱を目的としてケーブルを保護するカバに
    おいて、 耐熱性繊維を補強材とし、 加熱反応により発泡炭化層を形成し、又は形成
    せしめる発泡炭化層形成剤を成形用樹脂中に含む
    樹脂成形材を用いてなり、 少くとも外周側表層には遮水層を設けてあるこ
    とを特徴とするケーブル用耐熱カバ。 2 前記耐熱性繊維は長繊維からなる織布又は不
    織布であり、前記樹脂成形材中に積層されている
    特許請求の範囲第1項記載のケーブル用耐熱カ
    バ。 3 前記耐熱性繊維は短繊維であり、前記樹脂成
    形材中に分散混在せしめられている特許請求の範
    囲第1項記載のケーブル用耐熱カバ。 4 前記発泡炭化層形成剤は炭化水素系多価アル
    コール、有機発泡剤及び難燃性脱水剤を含む特許
    請求の範囲第1項記載の耐熱保護カバ。 5 前記遮水層は成形用樹脂中に含まれる成分か
    らなる特許請求の範囲第1項記載のケーブル用耐
    熱カバ。
JP56100312A 1981-06-26 1981-06-26 ケ−ブル用耐熱カバ Granted JPS583515A (ja)

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JP56100312A JPS583515A (ja) 1981-06-26 1981-06-26 ケ−ブル用耐熱カバ

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JPS583515A JPS583515A (ja) 1983-01-10
JPS6353766B2 true JPS6353766B2 (ja) 1988-10-25

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