JPS635340B2 - - Google Patents

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JPS635340B2
JPS635340B2 JP57074211A JP7421182A JPS635340B2 JP S635340 B2 JPS635340 B2 JP S635340B2 JP 57074211 A JP57074211 A JP 57074211A JP 7421182 A JP7421182 A JP 7421182A JP S635340 B2 JPS635340 B2 JP S635340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zircon
far
frit
metal oxide
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57074211A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58190839A (ja
Inventor
Nobutaka Yugawa
Masakazu Akamatsu
Shuichi Nomura
Koji Iwasa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takara Standard Co Ltd
Original Assignee
Takara Standard Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takara Standard Co Ltd filed Critical Takara Standard Co Ltd
Priority to JP57074211A priority Critical patent/JPS58190839A/ja
Publication of JPS58190839A publication Critical patent/JPS58190839A/ja
Publication of JPS635340B2 publication Critical patent/JPS635340B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、優れた遠赤外線放射特性を有するホ
ーローの製造方法に関する。 従来、遠赤外線放射体の製造方法としては、ジ
ルコン(ZrO2・SiO2)を主成分として酸化物等
を加えた混合物を磁器化温度で焼成する方法(特
公昭47−25010号公報参照)、及びジルコン等のセ
ラミツクを溶融した後、金属基体に吹きつけ溶着
する方法、があつた。 前者の方法により得られた遠赤外線放射体は、
一種の磁器である為、機械的に弱く、通電した際
の遠熱性に劣る他、長尺物の製作が不可能である
とともに500℃以上の冷熱使用でクラツクを生じ、
寿命の点で好ましくなく、しかも2〜10μの波長
における放射率が低くなるという欠点がある。 また、後者の方法により得られた遠赤外線放射
体は、ライニング層が不均一となり、金属基体と
の熱膨張率差が大きい為、冷熱使用により剥離、
クラツク等を生じ、寿命の点から好ましくない。
更に、後者の方法により得られた遠赤外線放射体
は、放射層の熱伝導率が大きく、冷熱使用等の熱
衝撃に対して強く、且つ機械的に強い等の特徴を
有するが2〜10μの波長における放射率が低く、
10μ以上の波長域においても前者と比較して放射
率が小さく、強力な遠赤外線放射を行なうには不
充分である。 また、機械的に強く、速熱性に優れ、剥離、ク
ラツク等の発生がなく、且つ広範囲に亘つて放射
率を良好に保持し得る遠赤外線放射体を安価且つ
容易に製造し得る方法として、ホーロースリツプ
に、該ホーロースリツプ中のフリツト100重量部
に対して30重量部以上に相当するジルコンを含有
する配合物をミル添加し、次いでジルコンをミル
添加したスリツプを金属素地上に施釉し、焼成
し、焼成工程においてジルコンの一部をホーロー
層中に溶解させ、残余のジルコンをホーロー層中
に分散させることにより、遠赤外線放射ホーロー
を得る方法があつた(特願昭56−85271号参照)。 本発明は、スリツプにミル添加する30重量部以
上のジルコンに代えて、フリツト100重量部に対
してジルコン50重量部以上及びMnO2、Fe2O3
Cr2O3、C0O、NiO、Cu2Oの1種以上50重量部以
上をスリツプにミル添加することとしたものであ
る。 ここで、ジルコンと前記金属酸化物の添加は、
フリツトを湿式粉砕してスリツプとする前後の何
れでもよいが、金属素地に施釉する前でなければ
ならない。また、粉末のジルコンと金属酸化物
は、所定量が結晶状態でホーロー被覆物の組織中
に留まるような量で加えるようにする。 金属素地への施釉に適したフリツト組成物は多
くの種類があり、また本発明の利用性は殆どフリ
ツト成分と関係がなく、これとは別個に、ジルコ
ンと2種以上の金属酸化物をホーロー被覆物中に
混入することによつてジルコンの結晶相と金属酸
化物の結晶相を確保することを要旨とするもので
あるから、存在するジルコンの量と2種以上の金
属酸化物の量は別として、使用したフリツト又は
フリツト類の組成もまたミル添加物の組成も本発
明の利用性に対して殆ど影響を有しないことは明
らかである。 従つて、本発明においては、ミル添加物として
添加するジルコンの量と1種以上の金属酸化物の
量を、焼成後少なくとも添加したジルコンと金属
酸化物の一部が結晶状態のまゝで金属素地上のホ
ーロー層中に残留し、優れた遠赤外線放射特性を
示すように選択することが必要である。 また、ジルコンと、MnO2、Fe2O3、Cr2O3
C0O、NiO、Cu2Oの金属酸化物1種以上をミル
添加物として添加するようにしたのは次の理由に
よる。即ち、 フリツトを組成する原材料に直接ジルコンと金
属酸化物を添加すると、フリツトの粘度を増加さ
せ、また添加量が多すぎると金属素地に使用する
ホーローフリツトとしては不適当なものとなる。
そしてこの場合、公知のフリツト原料とジルコン
と1種以上の金属酸化物とを融解する際に長時間
に亘つて高温に保持されてもジルコンと1種以上
の金属酸化物の大部分がフリツトとして充分には
溶解せず、カルメラ状になり、ホーローフリツト
としては製造し得なくなる為である。 第1図は、本発明方法を用いて製造した遠赤外
線放射装置を示す一部切欠正面図であり、鉄パイ
プ、ステンレスパイプ等製の熱放射体1の内部
に、両端に電極2,2を有する発熱体3を挿通
し、MgO等耐熱絶縁性充填材4にて該発熱体3
を固定し、更に前記熱放射体1の両端部を気密材
5,5にてシールして成る、いわゆるシーズヒー
タにおいて熱放射体1の外表面に脱脂、酸洗、
Ni処理又は表面拡大化処理等の前処理を施こし
た後、下地ホーロー6′を施釉、焼成し、次いで
遠赤外線放射効率の良好なホーローを施釉し、短
時間(約3〜6分間)で焼成することによりホー
ロー層放射体6を形成する。 下地ホーロー6′及びホーロー層放射体6に用
いるフリツトの組成は次のとおりである。 SiO2 36(重量%) Ba2O3 27 Na2O 18 Al2O3 7 CaO 4 K2O 4 CaF2 2 MnO2 1 NiO 0.5 C0O 0.5 また、下地ホーロー6及びホーロー層放射体6
のミル配合は次表のとおりである。
【表】
【表】 以上の実施例、、、、下地ホーロー
6′及びジルコン磁器の遠赤外線放射エネルギー
を測定したところ、実施例、、、は、下
地ホーロー6′、ジルコン磁器系のものと比較し
て2〜30μにわたり著しく優れた遠赤外線放射特
性を示している(第2図参照)。 また、実施例は、ジルコンと金属酸化物との
添加量が、フリツト100重量部に対して100重量部
となつているので、他の実施例、、と比較
してかなり遠赤外線放射特性が劣つている。 従つて、ジルコンと金属酸化物との添加量を
100重量部未満とした場合には従来の遠赤外線放
射体とほゞ同等か或はそれ以下の遠赤外線放射効
率しかないものと思われる。 尚、第2図においては比放射エネルギーを縦軸
としているが、比較の対象としてはSiCを用いた
ものである。また、このとき各遠赤外線放射装置
の温度は、表面温度が500℃となるようにしてい
る。 以上から明らかなように、ジルコンと2種以上
の金属酸化物を、フリツト100重量部に対して各
50重量部以上ミル添加することにより、優れた遠
赤外線放射特性を与えることができる。 また、実施例、、、の遠赤外線放射体
は、発熱体3に通電し始めて約10分後に一定温度
に飽和し、速熱性に優れている。 また、下地ホーローと金属製熱放射体1との間
における結合は、機械的結合及び化学的結合によ
つて行なわれる為、密着性に優れ、実際に冷熱サ
イクル(室温〜600℃の冷熱500サイクル)を行な
つても剥離、クラツク等の発生は見られなかつ
た。更に、実施例、、、においては、従
来例と比し、耐熱水性も向上していると思われ
る。 以上は、ホーロー放射体6を、シーズヒータの
外周面に形成した実施例について説明したが、必
ずしもシーズヒータには限定されず、板状、異形
状等適宜金属基材を用いればよく、また該金属基
材の加熱源としてガス燃焼炎等適宜加熱源を用い
れば良いことは勿論である。 以上のように本発明は、従来のホーロー層形成
工程をそのまゝ使用し、ジルコン及び1種以上の
金属酸化物を、ミル添加するのみで、機械的に強
く、速熱性に優れ、しかも優れた遠赤外線放射特
性を有するホーロー質放射体を得ることができ、
しかも量産性、低価格性等が損なわれることがな
い等、特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は、遠
赤外放射装置を示す一部切欠正面図、第2図は、
本発明方法により得られたホーロー層放射体と従
来方法により製造したホーロー層放射体、ジルコ
ン磁器系放射体との遠赤外線放射特性を示す図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属素地への施釉に適し、且つフリツト化し
    た組成物を湿式粉砕してスリツプとし、該スリツ
    プに、該スリツプ中のフリツト100重量部に対し
    てジルコン50重量部以上と、MnO2、Fe2O3
    Cr2O3、C0O、NiO、Cu2Oの1種以上を50重量部
    以上含有する配合物をミル添加し、次いで該ジル
    コンと前記金属酸化物をミル添加したスリツプ
    を、金属素地上に施釉し、焼成し、該焼成工程に
    おいてジルコンの一部と前記金属酸化物の一部を
    ホーロー層中に溶解させ、残余のジルコンと前記
    金属酸化物をホーロー層中に分散させてジルコン
    結晶相と金属酸化物相として残留させることを特
    徴とする遠赤外線放射ホーローの製造方法。
JP57074211A 1982-04-30 1982-04-30 遠赤外線放射ホ−ロ−の製造方法 Granted JPS58190839A (ja)

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JP57074211A JPS58190839A (ja) 1982-04-30 1982-04-30 遠赤外線放射ホ−ロ−の製造方法

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JPS58190839A JPS58190839A (ja) 1983-11-07
JPS635340B2 true JPS635340B2 (ja) 1988-02-03

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ID=13540625

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JP57074211A Granted JPS58190839A (ja) 1982-04-30 1982-04-30 遠赤外線放射ホ−ロ−の製造方法

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JPS60130089A (ja) * 1983-12-16 1985-07-11 松下電器産業株式会社 うず巻きヒ−タ
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JPS60258892A (ja) * 1984-06-05 1985-12-20 松下電器産業株式会社 電子レンジ
JPS6119091A (ja) * 1984-07-04 1986-01-27 松下電器産業株式会社 液体加熱用シ−ズヒ−タ
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CN107560431A (zh) * 2017-09-29 2018-01-09 南京宝丽晶电子科技有限公司 一种可热压成网状并发出远红外线的材料及其制备方法

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