JPS635284B2 - - Google Patents

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JPS635284B2
JPS635284B2 JP57215317A JP21531782A JPS635284B2 JP S635284 B2 JPS635284 B2 JP S635284B2 JP 57215317 A JP57215317 A JP 57215317A JP 21531782 A JP21531782 A JP 21531782A JP S635284 B2 JPS635284 B2 JP S635284B2
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JP
Japan
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steering
suspension
force
changes
wheels
Prior art date
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JP57215317A
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English (en)
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JPS59106371A (ja
Inventor
Hirotaka Kanazawa
Seita Kanai
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Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
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Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
Priority to JP21531782A priority Critical patent/JPS59106371A/ja
Publication of JPS59106371A publication Critical patent/JPS59106371A/ja
Publication of JPS635284B2 publication Critical patent/JPS635284B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D9/00Steering deflectable wheels not otherwise provided for

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ダンパ減衰特性もしくはばね特性の
少なくともいずれか一方(以下サスペンシヨン特
性という)を可変としたサスペンシヨンと、ステ
アリング特性(例えば前輪転舵角に対するステア
リング操作力特性)を可変としたパワーステアリ
ング装置において、このサスペンシヨン特性の制
御信号の出力に追従してステアリング特性の制御
信号を出力するようにしたサスペンシヨンとステ
アリングの総合制御装置に関するものである。 自動車のサスペンシヨンにおいて、ダンパの減
衰力を状況に応じて制御するようにしたものが提
案されている。例えば、実開昭55−109008号に示
されているように、車速に応じて減衰力を変化さ
せて常に好ましい操縦特性を得るようにしたもの
が知られている。サスペンシヨンはダンパとばね
の組合せからなつており、ばね特性を変化させて
同様な操縦特性を得ることも考えられる。これら
は高速時にアンダーステア特性を強め直進安定性
を増し、低速時にアンダーステア特性を弱め旋回
性を増すことにより、車速の変化に応じて常に好
ましい操縦特性を得るようにしたものである。ま
た、実開昭56−147107号に示されているように、
操舵角と車速とからロール速度を検出し、ロール
速度が小さい時は全輪のばね定数を小さくした
り、減衰力を弱くしたり、もしくはその両方によ
りサスペンシヨン特性をソフト(以下これを全輪
ソフトの状態という)にして乗心地をよくし、ロ
ール速度が大きい時は全輪のばね定数を大きくし
たり、減衰力を強くしたり、もしくはその両方に
よりサスペンシヨン特性をハード(以下これを全
輪ハードの状態という)にして過度のロールを防
止するようにしたものが知られている。 サスペンシヨン特性を変えると操縦特性(操舵
感覚)が変わる。例えば、アンダーステア特性を
強くすると操舵力が大きく直進安定性がよくな
り、アンダーステア特性を弱くすると操舵力が小
さく応答性、旋回性がよくなる。また、全輪ソフ
トの状態にするとヨーイング力(車両を旋回させ
ようとする力)が発生しにくく応答性が鈍く安定
性がよくなるし、全輪ハードの状態にするとヨー
イング力が発生しやすく応答性がよくなる。 また、操縦特性はステアリング特性の変化によ
つても変えることができる。例えば、パワーステ
アリングにおけるアシスト力(操舵補助力)を小
さくした場合には操舵時の応答性が鈍くなり操舵
感覚は鈍重になり、逆にアシスト力を大きくした
場合には応答性が鋭くなり操舵感覚は鋭敏にな
る。ステアリング特性を変化させる例としては、
例えば特開昭55−55059号に示されているように
車速に応じてステアリング操作力を変え、高速で
ステアリングを重くして直進安定性を増し、低速
でステアリングを軽くして旋回性をよくするよう
にしたものが知られている。 以上述べたように、従来提案されているこの種
の操縦特性制御装置においてはサスペンシヨン特
性もしくはステアリング特性を別個に制御するこ
とにより、直進安定性、応答性、旋回性、乗り心
地、ロール防止等の制御を行なつている。 ところで、サスペンシヨン特性の変化により生
じる操縦特性の変化は、応答性の鋭さおよびステ
アリング操舵力の大きさの変化として表わすこと
ができるし、ステアリング特性の変化により生じ
る操縦特性の変化も、同様に、応答性の鋭さおよ
びステアリング操舵力の大きさの変化として表わ
すことができる。すなわち、操縦特性の変化とし
ては、同じ現象として現われるのである。このこ
とを考えると、サスペンシヨン特性の変化とステ
アリング特性の変化の両方を組合わせ制御すれ
ば、前記の操縦特性を助長しさらに大きくした
り、相殺し変化を小さくしたりすることが可能で
あるといえる。 本発明は上記事情に鑑みて、サスペンシヨン特
性を変化させる可変ダンパもしくはエアばねを制
御する制御信号の出力に追従してパワーステアリ
ング用電動モータの回転数を制御しパワーステア
リングのアシスト力を制御する制御信号を出力す
ることによつて、サスペンシヨン特性とステアリ
ング特性を組み合わせて制御し、種々の走行、操
縦特性が得られるようにしたサスペンシヨンとス
テアリングの総合制御装置を提供することを目的
とする。 本発明によるサスペンシヨンとステアリングの
総合制御装置は、サスペンシヨンユニツトのダン
パの減衰力またはエアばね等のばね定数の少なく
ともいずれか一方を制御して車輪のサスペンシヨ
ン特性を可変制御するとともに、このサスペンシ
ヨン特性の制御に追従して電動モータ駆動の油圧
ポンプを用いたパワーステアリング装置における
上記電動モータの回転数を制御することによりス
テアリング特性(アシスト力特性)を同時に制御
し、サスペンシヨン特性とステアリング特性の関
連した制御を行なうようにしたことを特徴とする
ものである。 本発明によれば、各車輪のサスペンシヨン特性
の変化に応じ、この変化によつて生ずる操縦特性
の変化を助長したり相殺したりするようにステア
リング特性を変化させ種々の操縦特性を得ること
ができる。 具体的には、サスペンシヨン特性とステアリン
グ特性の組み合わせとして、表1に示す4種類の
操縦特性モードを得ることができる。
【表】 以下、表1に示す各操縦特性モードを具体的に
説明するが、サスペンシヨン特性は、運転者の選
択自在なマニユアルスイツチ操作等により、もし
くは運転状態(例えば、操舵角、車速、荷重等)
に応じて自動制御により切換可能とすることがで
きる。 モードNo.1の場合:これはサスペンシヨン特性
による操縦特性の変化をステアリング特性により
助長するタイプであり、サスペンシヨン特性によ
りアンダーステアが強の時は、操縦特性としては
操舵力が比較的大きく、直進安定性に優れ、その
分応答性が抑えられるという傾向が出てくるが、
この時同時にパワーステアリングのアシスト力を
小さくすることによつて上記傾向を助長し、操舵
力および直進安定性はさらに増し、応答性がさら
に低く抑えられた操縦特性を得ることができる。
逆に、サスペンシヨン特性を切換えアンダーステ
アが弱になつた時は、操舵力が比較的小さく、応
答性に優れ、安定性が抑えられるという傾向がス
テアリング特性により助長され、操舵力がさらに
小さく、応答性をさらに増し、安定性をさらに抑
えた操縦特性を得ることができる。すなわち、サ
スペンシヨン特性による操縦特性の変化をステア
リング特性変化によりさらに顕著に運転者に感じ
させることができる。 モードNo.2の場合:この場合は、モードNo.1の
場合と全く逆で、サスペンシヨン特性による操縦
特性の変化をステアリング特性により相殺するタ
イプである。すなわち、サスペンシヨン特性によ
るアンダーステア強弱変化により、操舵力、安定
性、応答性等の操縦特性が変化するが、この変化
と同時にステアリング特性を変化させ、車の状態
としてはアンダーステア特性に応じ安定性、応答
性が図られているが運転者にあまり変化を感じさ
せない操縦特性を得ることができる。 モードNo.3の場合:この場合は、モードNo.1の
場合と同様に、サスペンシヨン特性変化による操
縦特性の変化をステアリング特性により助長する
タイプであるが、モードNo.1の場合はサスペンシ
ヨン特性によりアンダーステア特性を変化させる
のに対し、この場合は、サスペンシヨン特性によ
り全輪同時にハードもしくはソフトの切換えを行
なうという点でモードNo.1と異なる。サスペンシ
ヨン特性により全輪ソフトの状態の時は、路面の
凹凸による振動をサスペンシヨンでよく吸収する
ため乗り心地がよくなるが、旋回時のヨーイング
力を発生させる車のタイヤが路面より受ける力も
吸収するためヨーイング力の発生が抑えられ応答
性が鈍くなる。また路面の凹凸による振動をよく
吸収ということでわかるように、外乱に対しそれ
を吸収し操縦特性にあまり影響を与えない、すな
わち安定性がよいと言える。このように全輪ソフ
トの時は乗り心地がよくなると同時に安定性に優
れ応答性を抑えた操縦特性となり、これに応じて
ステアリング特性であるパワーステアリングのア
シスト力を小さくすることで、全輪ソフトによる
乗り心地のよさは維持しながら、安定性がさらに
優れ応答性はさらに抑えた操縦特性を得ることが
できる。逆に全輪ハードにすると、路面の凹凸や
外乱が伝わりやすく、旋回時のヨーイング力も発
生しやすくなり、応答性に優れるが安定性および
乗り心地を犠牲にした特性となるが、同時にパワ
ーステアリングのアシスト力を大きくすることで
乗り心地は変化しないが応答性がさらに優れ安定
性はさらに抑えた操縦特性を得ることができる。
すなわち、サスペンシヨン特性の変化による乗り
心地変化はそのまま維持するが、操縦特性の変化
をステアリング特性によりさらに顕著に運転者に
感じさせることができる。なお、全輪ソフトの状
態は未舗装路等凸凹の多い路面走行に適し、全輪
ハードの状態は舗装路等平担な路面走行に適して
いるということができる。 モードNo.4の場合:この場合はモードNo.3の場
合と全く逆で、サスペンシヨン特性変化による操
縦特性の変化をステアリング特性により相殺する
タイプであり、サスペンシヨン特性による全輪ソ
フトの状態と全輪ハードの状態とを切換えること
により、乗り心地、応答性、安定性等が変化する
が、ステアリング特性変化により乗り心地変化は
そのまま維持し、応答性および安定性の変化を運
転者にあまり感じさせない操縦特性を得ることが
できる。 以下、本発明によるこれらの操縦特性を得る実
施例を図面にもとづき詳細に説明する。 第1図は本発明の実施例による総合制御装置を
備えた自動車を示すもので、本例においては舵角
センサ33もしくはマニユアルスイツチ32より
の入力によつて、ダンパ減衰力を変化させるソレ
ノイド21b,22b、ばね特性を変化させるソ
レノイド21a,22aもしくはその両方を作動
させる出力をコントローラ30より出すことによ
りサスペンシヨン特性を変化させ、同時にこのサ
スペンシヨン特性を変化させる信号および車速セ
ンサ31よりの入力に基づき、コントローラ30
よりパワーステアリング用ポンプモータ14(電
動モータ14aと油圧ポンプ14bとからなる)
の吐出量を制御する出力を送り出しステアリング
特性を変える。この場合ポンプモータ14に送ら
れた信号により電動モータ14aの回転数を制御
することによつて、油圧ポンプ14bの吐出量を
制御する。 第2図は本発明の実施例の主要系統図を示すも
のである。本実施例のパワーステアリング装置は
マニユアル・ステアリングとしてラツクピニオン
式のステアリングを備えるものであり、ステアリ
ングホイール1により回転されるステアリングシ
ヤフト2はジヨイント3,4を介してピニオン5
に連結されている。このピニオン5はラツク6に
噛合され、このラツク6の両端には、軸7a,7
bを中心に回動可能に支持されたナツクルアーム
8a,8bに係合されたタイロツド9a,9bが
連結されている。ステアリングホイール1が操作
され、ステアリングシヤフト2の回転がピニオン
5を介してラツク6に伝達されると、ラツク6は
図中左右方向に動き、タイロツド9a,9bを介
してナツクルアーム8a,8bを回動させ、操舵
輪(一般には前輪)10a,10bに舵角を与え
る。 上記ラツク6にはパワーシリンダ11のピスト
ン11cが固定され、このピストン11cにより
画成された油室11a,11bに連通する配管1
2a,12bは、コントロールバルブ13を介し
て油圧ポンプ14bに接続されている。コントロ
ールバルブ13は、従来からこの種のパワーステ
アリング装置に一般的に使用されているものであ
り、油圧ポンプ14bの吐出配管15と戻し配管
16を操舵方向に応じて各々配管12aと12
b、あるいは12bと12aに接続するように油
圧系統を切り換える。例えばラツク6が図中右方
に移動するように操舵されたとき、吐出配管15
は配管12bに、戻し配管16は配管12aに接
続される。その結果パワーシリンダ11内の油圧
によりラツク6の右方への移動が補助される。ま
たこのコントロールバルブ13は、ステアリング
シヤフト2が回転されていないときには、吐出配
管15と戻し配管16を直接連通させ、パワーシ
リンダ11に圧油を送らない。油圧ポンプ14b
は電動モータ14aにより駆動され、その吐出量
は電動モータ14aの回転数によつて決まる。電
動モータ14aの回転数はコントローラ30の出
力30gによつて制御される。 上記コントローラ30には電源よりの入力の
外、マニユアルにより切換可能とする場合のマニ
ユアルスイツチ32よりの入力30a、車速セン
サ31よりの入力30fおよび舵角センサ33よ
りの入力30h(実際には後述のように各実施例
毎これらのいくつかを利用する)が入力され、こ
れらの入力によりサスペンシヨン特性を変化させ
る信号30b,30c,30dおよび30e、お
よびステアリング特性を変化させる信号30gを
出力する。 具体的には、ステアリング特性は上述の通りで
あり、サスペンシヨン特性に関しては、例えば空
気ばね21,22のばね特性を変えるにはコント
ローラ30よりの出力30b,30cによりソレ
ノイド21a,22aを励磁または消磁し、アク
チユエータ21A,22Aとの連絡をON−OFF
させることにより行ない、ダンパの減衰特性を変
えるにはコントローラ30よりの出力30d,3
0eによりソレノイド21b,22bを励磁また
は消磁し、ダンパ特性を決めるオリフイスサイズ
を変化させることにより行なう。 以上のように本発明によれば、車速、操舵角等
の走行状態に応じてコントローラよりの信号でサ
スペンシヨン特性を制御するとともにこれに応じ
ステアリング特性も制御することが可能である。 第3図は本発明による第1の実施例の制御回路
図を示し前記表1のモード1の場合の例でサスペ
ンシヨン特性の切換えは自動による場合である
が、これを第4図、第5図および第6図を併用し
て説明する。 前述のコントローラ30はサスペンシヨン制御
回路30Aとパワーステアリング制御回路30B
とからなり、舵角センサ33よりの出力はサスペ
ンシヨン制御回路30Aに入力30hとして入
り、第1コンパレータ39の(+)側に入力され
(−)側入力の設定電圧と比較され、舵角がある
設定値以下の時OFF信号を、舵角が設定値を超
えるとON信号を出力する。この第1コンパレー
タの出力30kがサスペンシヨン制御回路より出
力30b,30dとして前輪側にそのまま出力さ
れ前輪サスペンシヨンユニツト23のダンパ減衰
力を変えるソレノイド21aおよびスプリング定
数を変えるソレノイド21bを消励磁する。一
方、インバータ38でONとOFFが逆転された信
号が出力30c,30eとして後輪側に出力され
後輪サスペンシヨンユニツト24のダンパ減衰力
を変えるソレノイド22aおよびスプリング定数
を変えるソレノイド22bを消励磁する。このよ
うに、舵角の大きさによつて前輪および後輪サス
ペンシヨンユニツトにそれぞれONとOFFが逆の
信号を送り前輪に対する後輪のダンパ減衰力比お
よびばね定数比を変え、アンダーステア特性を制
御する。本実施例では、舵角が小さい時すなわち
直進もしくは直進に近い時はアンダーステア特性
を強くし、舵角が大きい時すなわち旋回時はアン
ダー特性を弱くしている。 第1コンパレータ39の出力30kは、パワー
ステアリング制御回路30Bにも出力され、加算
回路36の入力となる。この加算回路には三角波
発生回路35よりの出力も入力され前記コンパレ
ータ39よりの入力と加算された出力が第2コン
パレータ37の(+)側へ入力される。一方車速
センサ31で検出される車速信号はパワーステア
リング制御回路30Bへの入力30fとして入り
F/V変換器34で電圧変換され第2コンパレー
タ37の(−)側へ入力される。第4図には第2
コンパレータ37の入力電圧を示し、(+)側入
力は操舵角大きい時は三角波が加算回路36で加
算され図中上側の線で示す三角波となり操舵角小
さい時は下側の線で示す三角波となる。本例では
車速一定の場合を示し、車速は直線で示されてい
る。この結果第2コンパレータ37の出力は操舵
角大きい時は第5図に示す出力、操舵角小さい時
は第6図に示す出力となる。この出力30gにも
とづき電動モータ14aの回転数が制御される。
具体的にはON−OFFのデユーテイ比T1/Tもし
くはT3/Tに基づき回転数制御され、本実施例
では操舵角大の時(デユーテイ比:T1/T)の
電動モータ14aの回転数が操舵角小の時(デユ
ーテイ比:T3/T)より大きくなる。よつて、
本実施例では操舵角小さく直進もしくは直進に近
い時はサスペンシヨン特性によりアンダーステア
強で安定性に優れるが、同時にステアリングアシ
スト力が小さくなりさらに安定性が強調され、逆
に操舵角大きい旋回時にはサスペンシヨン特性に
よるアンダーステア弱で応答性に優れる特性をス
テアリングアシスト力を大きくすることでさらに
強調することになる。 第7図は本発明による第2の実施例の制御回路
図を示し、前記表2のモード2の場合の例でサス
ペンシヨン特性の切換えは自動による場合である
が、これを第8図、第9図および第10図を併用
して説明する。 本図においては、サスペンシヨンユニツト制御
回路30Aおよび前後輪サスペンシヨンユニツト
23,24は第3図の実施例と同じなので同一番
号を付し説明を省略する。 第1コンパレータ39よりの出力30kはパワ
ーステアリング制御回路30Bにも入力され、こ
の信号と車速センサ31で検知されF/V変換器
34で電圧変換された信号とが加算回路36で加
算された後第2コンパレータ37の(−)側に入
力される。さらに、三角波発生回路35よりの出
力が第2コンパレータ37の(+)側に入力され
る。この結果、第2コンパレータ37の入力は第
8図に示すようになり、(+)側入力は図中で示
す三角波で、(−)側入力は操舵角大きい時は上
側の車速線となり操舵角小さい時は下側の車速線
となるので、第2コンパレータ37の出力30g
は操舵角大きい時は第10図で、操舵角小さい時
は第9図で示すようになる。この出力30gによ
るON−OFFデユーテイ比に基づき、第3図の場
合と同様に電動モータ14aの回転数が制御さ
れ、その結果ステアリング特性が制御される。本
実施例では、操舵角小さい時サスペンシヨン特性
によるアンダーステア強となるがステアリングア
シスト力は大きくなり、操舵角大きい時はアンダ
ーステア弱となるがステアリングアシスト力は小
さくなり、サスペンシヨン特性変化による操縦特
性の変化がステアリングアシスト力により相殺さ
れ、運転者に操縦特性の変化をあまり感じさせな
い。 第11図に示す制御回路図は、サスペンシヨン
特性制御を操舵角センサ33および車速センサ3
1の両方により行なう実施例を示し、増幅器44
bの出力30lが第3図もしくは第7図の第1コ
ンパレータ39の出力30kと置き換えられコン
トローラ30を形成する。すなわち第11図のロ
ール検出回路30cはコントローラ30の一部で
ある。本実施例では、操舵時に車速が大きい程ア
ンダーステア特性を弱めるような制御すなわち操
舵時の遠心力によるロールを押えるために車速の
2乗(V2)を操舵角(θ)に掛け合わせたもの
(θ×V2)の大きさに応じてアンダーステア特性
を弱める制御例を示し、コントローラ30cに入
力される操舵角センサ33の出力θと車速センサ
31の出力Sとが、操舵角θはそのまま、車速V
は車速センサの出力Sを電圧に変換する変換器4
1によつて変換された出力Vを乗算器42によつ
て掛け合せてV2にした後乗算器43に入力され
てθ×V2を得、この出力θ×V2をバツフアー4
4aと増幅器44bを介して前後輪のアクチユエ
ータ21a,21b,22a,22bに伝え、減
衰力およびばね定数を制御するようにしている。
すなわち、車速(V)を2乗したものと操舵角
(θ)を掛け合わせた値の大小に応じて減衰力の
前後輪比CF/CRもしくはばね定数の前後輪比
KF/KRの大きさをこの値(θ×V2)が大きい
程小さくなるように制御する。これにより、車速
の2乗に比例する遠心力の影響を操舵角に乗じた
ものに対するサスペンシヨン特性制御を行なうこ
とができる。さらに上記サスペンシヨン特性制御
信号を第3図および第7図の実施例での第1コン
パレータ39の出力30kとしてパワーステアリ
ング制御回路30Bの加算回路36へ入力するこ
とにより、第3図および第7図の場合と同様にサ
スペンシヨン特性変化に応じステアリング特性制
御を行なうことができる。 なお前記表1に示すモードNo.3およびモードNo.
4の場合については図示しないが、モードNo.3の
場合は第3図においてサスペンシヨン制御回路3
0A内の後輪側への出力信号30c,30eの前
のインバータ38を除いた場合に相当し、モード
No.4の場合は第7図においてインバータ38を除
いた場合に相当する。 第12図は本発明による第3の実施例を示す制
御回路図を示すものである。本実施例において
は、第3図に示す実施例の第1コンパレータ39
のON−OFF出力30kの代わりにマニユアルス
イツチ32によりON−OFF入力30aを得てこ
のON−OFF信号によりサスペンシヨン特性制御
およびステアリング特性制御を行なうこと以外
は、第3図と同じであり、サスペンシヨン特性に
よるアンダーステア強の時の安定性をステアリン
グ特性でさらに強調する操縦特性もしくはアンダ
ーステア弱の時の応答性をステアリング特性でさ
らに強調する操縦特性をマニユアルスイツチによ
り選択できる。なお第3図と同じ部品は同一番号
を付して示した。本実施例の場合は前記表1のモ
ードNo.1の操縦特性が得られる。 第13図は本発明による第4の実施例を示す制
御回路図を示すものであり、本実施例においては
第7図に示す実施例の第1コンパレータ39の
ON−OFF出力30kの代わりにマニユアルスイ
ツチ32によりON−OFF入力30aを得ている
こと以外は第7図と同じであり、マニユアルスイ
ツチ32によりサスペンシヨン特性を変化させて
もこの変化がステアリング特性の変化により相殺
されるため、運転者にはサスペンシヨン特性の変
化をあまり感じさせない。本例でも第7図と同じ
部品は同一番号を付して示した。 第14図、第15図および第16図は、本発明
による実施例の場合での油圧ポンプ吐出量とステ
アリング特性との関係を説明するグラフである。 第14図のグラフでは、車速Vとポンプ吐出量
Qとの関係を示し、一般には低速すなわち大きい
操舵力を要する時は、流量が多く速度が増すに従
い流量が減少しある速度以上では一定になる。ア
シスト力の大小の変化はモータの回転数変化によ
り行なわれ、例えば車速V1の所では流量がQL
らQHに変化する。 第15図は上記車速V1すなわちパワーステア
リングへの流量がQLとQHの場合での操舵トルク
THと油圧pとの関係を示すグラフで、操舵トル
クTHが小さい所で油圧pはあまり変化しないが、
操舵トルクがある値を越えると油圧pは相乗的に
増加する。ただし、同一油圧を得るには流量が
QH(少ない)の方が大きいトルクTHを必要とす
る。 第16図は上記車速V1すなわちパワーステア
リングへの流量がQLとQHの場合での求心加速度
と操舵トルクTHとの関係を示すグラフで、操舵
トルクTHの増加に応じ、求心加速度は相乗的に
増加する。同一の求心加速度を得るには流量が
QHの方が大きいトルクを必要とする、つまりパ
ワーステアリングへの流量が少ない方がアシスト
力小さく、操舵感が重くなる。 第17図および第18図に示すグラフは、本発
明による実施例におけるステアリング操舵力とヨ
ーレートの関係を示すグラフであり、第17図は
前記表1におけるモードNo.1およびNo.2の場合を
示し、第18図は表1におけるモードNo.3および
No.4の場合を示す。図中1点鎖線はマニユアルス
テアリング(M/S)の場合を示す参考線であ
り、パワーステアリングのアシスト力はステアリ
ング操舵力が小さい時は働かず、ある値を越えた
ところから作用する。第17図においてAおよび
Cで示す線(実線)はステアリングアシスト力を
小さくした場合、BおよびDで示す線(破線)は
ステアリングアシスト力を大きくした場合であ
り、かつ上側の線AおよびBはアンダーステア特
性が強い時、下側の線CおよびDはアンダーステ
ア特性が弱い時である。よつて表1で示すモード
No.1の場合はAおよびDの線で示す操縦特性変化
となりモードNo.2の場合はBおよびCの線で示す
変化になる。第18図においては、AおよびCで
示す線(実線)はステアリングアシスト力を小さ
くした場合、BおよびDで示す線(破線)はステ
アリングアシスト力を大きくした場合であり、か
つ上側の線AおよびBは全輪ソフトの時、下側の
線CおよびDは全輪ハードの時である。よつて表
1のモードNo.3の場合AおよびDの線で示す操縦
特性変化となり、モードNo.4の場合BおよびCの
線で示す変化となる。なお第17図および第18
図においてBおよびCで表わされる線は、サスペ
ンシヨン特性およびステアリング特性の設定によ
つては重なつたり、上下逆転したりすることもあ
る。 以上詳細に説明したように、本発明の総合制御
装置によればサスペンシヨン特性制御信号の出力
に追従してステアリング特性(アシスト力特性)
制御信号を出力し、もつて上記サスペンシヨン特
性制御に同期させて該制御と一緒に上記ステアリ
ング特性制御を行なうことができるので種々の操
縦特性を得ることができ、ひいては個人の好み、
使用状況に合わせ様々な要求を満たすことがで
き、車の設計においても車を使う時においても利
点の多いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の総合制御装置を備えた自動車
の斜視図、第2図は本発明の実施例の主要系統
図、第3図、第7図、第12図および第13図は
本発明の異なる実施例の制御回路図、第4図、第
5図および第6図は第3図に示す第2コンパレー
タ37の入力および出力を示すグラフであり、第
4図は入力と時間の関係を第5図および第6図は
出力と時間の関係を示す。第8図、第9図および
第10図は第7図に示す第2コンパレータ37の
入力および出力を示すグラフであり、第8図は入
力と時間の関係を第9図および第10図は出力と
時間の関係を示す。第11図はロール検出回路
図、第14図は油圧ポンプ流量と車速の関係を示
すグラフ、第15図は油圧と操舵トルクの関係を
示すグラフ、第16図は操舵トルクと求心加速度
の関係を示すグラフ、第17図および第18図は
ステアリング操舵力とヨーレートの関係を示すグ
ラフである。 1……ステアリングホイール、5……ピニオ
ン、6……ラツク、11……パワーシリンダ、1
3……コントロールバルブ、14a……電動モー
タ、14b……油圧ポンプ、21a,21b,2
2a,22b……ソレノイド、21A,22A…
…アキユムレータ、23……前輪サスペンシヨ
ン、24……後輪サスペンシヨン、30……コン
トローラ、30A……サスペンシヨン制御回路、
30B……パワーステアリング制御回路、30C
……ロール検出回路、31……車速センサ、32
……マニユアルスイツチ、33……舵角センサ、
37……第2コンパレータ、38……インバー
タ、39……第1コンパレータ、41……変換
器、42……乗算器、43……後乗算器、44a
……バツフアー、44b……増幅器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車体を前後左右の各車輪にそれぞれ懸架する
    サスペンシヨンユニツト、上記車輪のうち転舵自
    在な操舵輪を電動モータ駆動の油圧ポンプによる
    アシスト力を利用して操舵するパワーステアリン
    グ装置、サスペンシヨンユニツトの減衰力もしく
    はばね定数のうち少なくともいずれか一方を制御
    して車輪のサスペンシヨン特性を可変制御する第
    1制御手段、上記パワーステアリング装置の電動
    モータの回転数を可変制御することによりこのス
    テアリング装置のアシスト力特性を可変制御する
    第2制御手段、および上記サスペンシヨン特性を
    可変制御するよう第1制御手段に第1制御信号を
    出力すると共に該第1制御信号の出力に追従して
    上記アシスト力特性を可変制御するよう上記第2
    制御手段へ第2制御信号を出力するコントローラ
    を備え、上記サスペンシヨン特性の変化に同期し
    て上記アシスト力特性を変更するようにしたこと
    を特徴とするサスペンシヨンとステアリングの総
    合制御装置。
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