JPS6352299B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は冷暖房能力を測定する空調器用カロ
リーメーターに関する。

冷暖房能力を測定する従来の空調器用カロリー
メーターは、第１図に示すように、圧縮器１、凝
縮器２、膨脹弁３および蒸発器４を有する空調シ
ステムに、凝縮放熱側に冷却塔５を有する冷水回
路６を配し、凝縮器２で熱交換を行ない、又、蒸
発吸熱側にヒーター７を内蔵した温水タンク８を
有する温水回路９を配し、蒸発器４で熱交換を成
し、冷水回路６の凝縮器２での熱交換の前後の温
度および温水回路９の蒸発器４での熱交換の前後
の温度を測定してカロリー計算を行なう。このよ
うな従来のカロリーメーターは、冷却水を作る冷
却塔５およびヒーター７を内蔵した温水タンク８
が必要であり、空調システムの容量によつては、
これら冷却塔および温水タンクが大型となり、消
費されるエネルギーも大で不経済である。

それ故、この発明は、凝縮側放熱を蒸発側吸熱
に利用することにより前述した不経済を解消させ
るもので、この発明によれば、凝縮側放熱分と蒸
発側吸熱分の熱を交換する中間熱交換器と、該放
熱量と吸熱量の差分を冷却する装置とを有する技
術手段を用いる。

この発明によれば、カロリーメーターは小型と
なり操作も容易となる。又、放熱量と吸熱量の差
分だけ冷却すればよいので、冷却機構も簡単とな
る。

この発明の実施例を添付第２図を参照して説明
する。

圧縮器１からのクレオンガスは凝縮器２、膨脹
弁３および蒸発器４を通つて圧縮器１に還流す
る。凝縮放熱側の冷水回路１０は、凝縮器２での
熱交換部と、中間熱交換器１１および冷却熱交換
器１２を有する。又、蒸発吸熱側の温水回路１３
は、蒸発器での熱交換部と、中間熱交換器１１と
を有する。冷水および温水回路１０，１３には、
夫々、ポンプ１４および補助タンク１５を設け
る。又、中間熱交換器１１の部分にバイパスバル
ブ１６を、そして、冷却熱交換器１２の部分にバ
イパスバルブ１６を設ける。１７は、流量調整バ
ルブである。

圧縮器１からのフレオンガスは、凝縮器２で凝
縮し、放熱する。この放熱は、冷却水回路１０に
より中間熱交換器１１で温水回路１３に伝達され
る。膨脹弁３を通つたフレオンガスは蒸発器４で
蒸発するが、この際の吸熱は、中間熱交換器１１
で得た凝縮側放熱によつて賄なわれる。一方、放
熱量は吸熱量に比し、圧縮器１の動力分だけ大と
なるので、中間熱交換器１１を通つた冷却水は、
冷却熱交換器１２で、この差分の熱量を奪うよう
冷却される。この冷却は、熱量が小さいので、市
水の利用によつて充分達成でき、冷却塔は不用で
ある。カロリーは、凝縮器２および冷却熱交換器
１２の出入口の冷却水温度、蒸発器４の出入口の
温水温度を測定すればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例のカロリーメーターを示す図、
第２図はこの発明の一例のカロリーメーターを示
す図である。 図中：１……圧縮器、２……凝縮器、３……膨
脹弁、４……蒸発器、１０……冷水回路、１１…
…中間熱交換器、１２……冷却熱交換器、１３…
…温水回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 蒸発側熱交換器の温水回路と凝縮側熱交換器
   の冷水回路を熱交換するための中間熱交換器を有
   し、さらに、前記冷水回路に市水と熱交換する冷
   却熱交換器を配していることを特徴とする空調器
   用カロリーメーター。