JPS6352038A - 磁気デイスクの摩擦測定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ハードディスク等の磁気ディスクの摩擦力
、特に静摩擦力を測定するための磁気ディスクの摩擦測
定方法に関する。

〔発明の概要〕

この発明では、磁気ディスク上に位置されたヘッドスラ
イダに糸を介して結合されたセンサを用いて磁気ディス
クのＮ擦特性を測定する磁気ディスクの摩擦測定方法に
おいて、磁気ディスクの静止時に、磁気ディスク及びヘ
ッドスライダが接触され、磁気ディスクの回転開始直後
では、磁気ディスクの回転速度が極めて低速とされ、セ
ンサにより検出される摩擦力がピーク値より所定レベル
下がった後に磁気ディスクの回転速度が定常とされ、磁
気ディスクの静Ｆ！！！擦力が正確に測定される。

〔従来の技術〕

ハードディスクの摩擦係数を測定するための規格化され
た測定方法として、測定の対象とするハードディスク上
にヘッドスライダを載置し、このヘッドスライダに適量
の重りを加え、ヘッドスライダと歪センサ例えばストレ
インゲージとを糸で結合し、ハードディスクを所定の回
転数（５０ｒｐｍ）で回転させ、ストレインゲージの出
力信号から摩擦係数を測定する方法が知られている。ハ
ードディスクの摩擦係数としては、ヘッドスライダが静
止状態から滑り出そうとする時の静摩擦係数μｓとハー
ドディスクが動いている状態における動摩擦係数μｄと
を測定する必要がある。

第３図は上述の従来の測定方法で得られた摩擦係数の測
定データである。第３図において横軸はハードディスク
の動きＩＲ１縦軸は測定された摩擦係数μである。ハー
ドディスクが起動された時に発生する摩擦係数のピーク
２１が静摩擦係数μｓとして検出され、このピーク２１
が立ち下がった後の値（平均値）が動Ｍ擦係数μｄとし
て検出される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の１７擦測定方法では、５０　（ｒｐｍ　）の回転
数で回転されるモータの起動時に静摩擦係数が測定され
るので、たるんでいる糸が急激に引っ張られた時の衝撃
力がストレインゲージに加わり、ピーク２１の値が正確
に静摩擦係数と対応しなかったり、測定値のバラツキが
生じる問題があった。

従って、この発明の目的は磁気ディスクの静摩擦係数を
正確に測定することができる磁気ディスクの摩擦測定方
法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明では、磁気ディスク１上に位置されたヘントス
ライダ３に糸５を介して結合されたセンサ６を用いて磁
気ディスク１の摩擦特性を測定する磁気ディスクの摩擦
測定方法におい゛て、磁気ディスクｌの静止時に、磁気
ディスク１及びヘッドスライダ３が接触され、磁気ディ
スクｌの回転開始直後では、磁気ディスクｌの回転速度
が極めて低速とされ、センサ６により検出される摩擦係
数がピーク値より所定値ＴＨ下がった後に、磁気ディス
クｌの回転速度が定常とされる。

〔作用〕

磁気ディスク１の回転速度が超低速度で回転するように
起動される。従って、センサ６に対して衝撃力が加わら
ずヘッドスライダ３が滑り出そうとする時の静摩擦係数
μｓが正確に測定できる。

測定された摩擦係数がピーク値より所定価ＴＨ下がるこ
とにより、静摩擦係数μｓの測定が終了したことが分か
る。この後は、磁気ディスクｌが定常回転速度、例えば
５０　（ｒｐｍ　）とされる。磁気ディスクが定常回転
速度になった状態で動摩擦係数μｄを測定することがで
きる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例について説明する。

第１図はこの発明が適用された測定装置の構成を示し、
■が測定の対象とするハードディスクを示す。ハードデ
ィスク１は、例えば直流モータの構成のモータ２によっ
て回転される。ハードディスク１上には、ヘッドスライ
ダ３が載置され、またへラドスライダ３上に適量の重り
４が載置されている。ヘッドスライダ３は、糸５を介し
てストレインゲージ６の測定子と結合されている。

ストレインゲージ６からの検出信号がアンプ７を介して
Ａ／Ｄ変換器８に供給される。Ａ／Ｄ変換器８において
ディジタル信号に変換された検出信号がデータ処理解析
用のＣＰＵ９の共通パスライン１０に供給される。ＣＰ
Ｕ９の共通ハスラインＩＯには、ＣＲＴディスプレイ１
１．プリンタ１２、キーボード１３等が結合されている
ゆＣＰＵ９の制御のもとでディジタル検出信号が処理さ
れ、ディジタル検出信号から静摩擦係数μｓ及び動摩擦
係数μｄが求められる。また、ＣＰＵ９はハードディス
ク１を回転させるモータ２を制御するモータ制御信号を
発生する。このモータ制御信号がＤ／Ａ変換器を含むイ
ンターフェース１４を介してモータドライブ回路１５に
供給される。モータドライブ回路１５からモータ２に対
してドライブ信号が供給される。

モータ２に対する制御は、起動時には、モータ２が超低
速で回転するようになされ、測定された摩擦係数がピー
ク値より所定値ＴＨ低下した時に、モータ２が定常の回
転数５０　（ｒｐｍ　）となるように制御される。起動
時にモータ２により発生するトルクは、極めて小さい。

第２図はこの発明により得られた測定データの一例を示
し、横軸がハードディスク１の動き量Ｒ，縦軸が測定さ
れた摩擦係数μを示す。ハードディスク１の静止時には
、摩擦係数μがゼロである。

静止状態からハードディスク１が超低速で動こうとし、
ヘントスライダ３がまさにハードディスク１上で滑り出
そうとする時に、摩擦係数μがピークとなる。このピー
ク値が静摩擦係数μｓとして測定される。ヘッドスライ
ダ３がハードディスクｌ上で滑り出すと、摩擦係数μが
低下する。ＣＰＵ９からなるデータ処理解析部では、こ
の摩擦係数μがピーク値から所定値ＴＨ下がったことが
検出される。この検出時点からモータ２が定常回転速度
で回転するように制御され、定常回転速度における摩擦
係数の平均値が動摩擦係数μｄとして測定される。

また、ＣＰＵ９からなるデータ処理解析部では、ストレ
インゲージ６の検出信号から直接的に動摩擦係数μｄを
測定する処理の他にハードディスクｌの定常回転時に測
定された摩擦係数のデータ（モジュレーション）を分布
関数に変換し、この分布関数から摩擦特性を測定するよ
うにしても良い、つまり、分布関数の平均値を動摩擦係
数とし、分散又は標準偏差をモジュレーションとし、突
発的なモジュレーションをポジティブ又はネガティブモ
ジュレーションとし、周波数分析を回転数依存性ステイ
クスリップとするなどのデータ処理が行われる。

なお、この発明はフレキシブルディスクの摩擦特性の測
定に対しても通用することができる。

〔発明の効果〕

この発明では、ディスクを回転させるためのモータが起
動時に極めて低速で回転されるので、衝撃力の発生が抑
えられ、ヘッドスライダが滑り始めようとする時の静摩
擦力を正確に測定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明が適用された測定装置の一例のブロッ
ク図、第２図はこの発明の説明に用いる測定データの一
例のグラフ、第３図は従来の測定方法の説明に用いる測
定データの一例のグラフである。 図面における主要な符号の説明 １ニハードデイスク、　　２：モータ、　３：ヘッドス
ライダ、　　５：糸、　　６：ストレインゲージ。 代理人　　　弁理士　杉　浦　正　知 第１図 Ｏ刻屹用　　２ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 磁気ディスク上に位置されたヘッドスライダに糸を介し
   て結合されたセンサを用いて上記磁気ディスクの摩擦特
   性を測定する磁気ディスクの摩擦測定方法において、 上記磁気ディスクの静止時に、上記磁気ディスク及び上
   記ヘッドスライダを接触させ、上記磁気ディスクの回転
   開始直後では、上記磁気ディスクの回転速度を極めて低
   速とし、上記センサにより検出される摩擦係数がピーク
   値より所定値下がった後に、上記磁気ディスクの回転速
   度を定常とすることを特徴とする磁気ディスクの摩擦測
   定方法。