JPS6351665B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6351665B2
JPS6351665B2 JP55077713A JP7771380A JPS6351665B2 JP S6351665 B2 JPS6351665 B2 JP S6351665B2 JP 55077713 A JP55077713 A JP 55077713A JP 7771380 A JP7771380 A JP 7771380A JP S6351665 B2 JPS6351665 B2 JP S6351665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
butter
fat
liquid fat
cream
kneading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55077713A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS575643A (en
Inventor
Hitoshi Kanazawa
Toshiaki Ishii
Koji Takeya
Satoshi Nakagawa
Eiji Ogawa
Kozo Taneda
Shunichi Watanabe
Masaya Sakai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP7771380A priority Critical patent/JPS575643A/ja
Publication of JPS575643A publication Critical patent/JPS575643A/ja
Publication of JPS6351665B2 publication Critical patent/JPS6351665B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は天然バター脂肪のみでソフトなバター
を製造する方法に関する。 従来の天然バターは原料乳が飼料等の影響を受
けるため年間を通じて品質が一定でなく、特にそ
の硬度の変動はかなり大きく、冬期間は硬く、夏
期間は軟い性質を呈する。しかし夏期における軟
い性質を持つ天然バターであつても、冷蔵庫から
出して直ぐに使用する場合などは必ずしも満足す
べき展延性を有するとは言えず、トースト等に塗
布する際にスムーズに塗れない欠点があり、展延
性の良好なソフト型の天然バターの出現が要望さ
れている。 従来、天然バターの硬度を調節する方法として
は、クリームのエージング工程で温度を調節しバ
ター中のグリセリドの結晶化度を調節することに
よつて、バターの硬さを調節する方法が提案され
ている。しかし、この方法で製造したバターは硬
度が多少改良されるが、経時的には硬度の戻りが
生じ、根本的にソフトなバターとは言えない。 また、天然バター脂肪を融解したものを28℃に
約10時間保温してグリセリドの結晶を生成せしめ
た後、液体脂肪と固体脂肪とに分離し、液体脂肪
をクリームの純脂肪に対し約30%混合したものを
均質化することによつて硬度ならびに融点を調整
したバターを製造する方法(特公昭36−337号)
が提案されているが、この方法で製造したバター
は冷蔵庫から出して直ぐに使用する場合、所望の
展延性が得られず、満足できるソフトバターとは
言いがたい。 本発明者等は、先にこのようになかなか困難な
バターの展延性を改良する目的で、天然バター脂
肪を融解し、30℃に約15時間以上保持して固体脂
肪と液体脂肪とに分別し、その液体脂肪を更に25
℃以下の温度に保持して固体脂肪と液体脂肪に分
別し、この液体脂肪と初めに分別した固体脂肪と
をバターミルク又は脱脂乳に混合しクリーム形態
としたものを常法によりバターにするバターの製
造方法を発明した(特公昭49−11431号、特許第
749260号)。 この方法によつて通常のバターに比較して良好
な展延性のバターを製造することが出来るが、本
発明者等は更に良好な展延性のバターを得るべく
検討した。そして本発明者等は、低温時のバター
の展延性はその温度における液体脂肪の多少、お
よびその構造が重要な要素を占めており、その条
件を満足させることにより低温時での展延性の良
好なバターを製造できることの知見を得、これに
基いて研究した結果、本発明を完成するに到つ
た。 すなわち、本発明は、天然バター脂肪を融解
し、16〜23℃に冷却し約15時間以上保持して固体
脂肪と液体脂肪とに分別し、その液体脂肪を10〜
15℃に冷却して固体脂肪と液体脂肪とに分別して
得た液体脂肪を生乳より分離したクリームにその
脂肪量に対し20〜50重量%添加しクリーム形態と
したものから常法によりバターを製造し、このバ
ターの品温を13℃以下に保ちながら混練するかも
しくは混練泡立てすることを特徴とするバターの
製造法であつて、その目的は天然バター脂肪のみ
で展延性の極めて良いソフトなバターを製造する
方法を提供することにある。 本発明において、出発原料として使用される天
然バター脂肪としては、例えば生乳を分離して高
脂肪率のクリームを得、このクリームの乳化を破
壊してO/W型からW/O型に相転換をせしめた
後、カード分および水分を分離して得たバター脂
肪、または天然バターを溶解し、カード分および
水分を除去して得られたバター脂肪などが用いら
れる。 このバター脂肪を通常60℃以上に加熱して融解
せしめ、その後これを16〜23℃に冷却し約15時間
以上保持して高融点脂肪すなわち固体脂肪を析出
させる。この分別温度は低い方がバターの展延性
の点で良好であるが、第一段分別としてはこの範
囲が可能な温度である。 上記のように析出した固体脂肪を、それを混在
している液体脂肪から分別するには、例えば真空
過機等を用いて過するとよい。 本発明では、上記のように16〜23℃に冷却保持
して固体脂肪と液体脂肪とに分別して得た液体脂
肪を更に10〜15℃に冷却して固体脂肪と液体脂肪
とに分別し、この液体脂肪を生乳から分離して得
られたクリームに一定の固体脂肪数になるように
クリームの乳脂肪の性質に応じてその脂肪量に対
し20〜50重量%の範囲内で適宜添加量を加減しな
がら、通常製造に必要なクリームの脂肪率になる
ように配合してクリーム形態とし、ついでこのク
リームを常法によつて処理しバターを製造する。 上記の液体脂肪を得るための分別温度は、やは
り低い方が良好ではあるが、低過ぎては収量が悪
く経済的に問題があり、高過ぎてはソフトなバタ
ーは得られず、10〜15℃が適当である。 また、バターを混練する際、バターの品温を13
℃以下に保つのがよい。これはバターの結晶化と
練圧効果とその後の再結晶に好結果をもたらすか
らである。 なお上記のように10〜15℃に冷却して分別した
液体脂肪の添加量は、生乳より分離したクリーム
の脂肪量に対し20重量%以下では充分な役割を示
すには不足な量であり、50重量%以上では製造時
の困難さや、オイルオフ量の増加など品質、製造
上問題が発生するため、20〜50重量%が適当であ
る。 このようにして品温を13℃以下に保つた上記バ
ターを混練するかもしくは混練泡立てすることに
より展延性の良好なしかも高温下においても保型
性の良い、オイルオフ性も防止したバターが得ら
れる。 そして例えば泡立機を用いて混練泡立てを行な
う場合は、オーバーラン30%以上が好ましく、ま
た100%を越えるとポーラスとなり、クランブリ
ー性も増すので、オーバーラン30〜100%の範囲
であるのが適当である。 本発明で得られるバターは、展延性の極めて良
好なバターであつて、冷蔵庫から出して直ぐであ
つてもパンに塗布するのに適当な軟かさをもつも
のである。 以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
により制限されるものではない。 実施例 天然バター脂肪1000Kgを約60℃で融解し、18℃
までフオードラタンクにて水で冷却し15時間保持
してバター脂肪の一部を析出させる。この析出脂
肪の混在するバター脂肪を真空過機にて分別し
て、固体脂肪720Kgと液体脂肪280Kgを得た。 更に上記の18℃で分別して得られた液体脂肪
280Kgを12℃まで冷却し15時間保持して真空過
機により分別し固体脂肪120Kgと液体脂肪160Kgを
得た。 この液体脂肪100Kgを、生乳より分離した脂肪
率31.7%のクリーム725Kgに混合乳化させて40%
のクリーム825Kgをつくり、その後常法通り殺菌、
冷却、エージングを行い、連続式バター製造機に
よりバターを製造した。 上記のようにして製造したバターを品温10.5℃
に保ち、バター均質機に通し、混練してソフトバ
ター(製品1)とした。また、上記バターを品温
10.5℃に保ち、連続泡立機に送に窒素ガスを吹き
込みながら混練泡立を行なつてオーバーラン50%
のバター(製品2)を得た。 このようにして得たバター、すなわち製品1と
製品2、特公昭36−337号の方法によつて製造し
たバター(対照1)、上記の混練する際のバター
の品温を15.4℃にする以外は、実施例と同様にし
て製造したバター〔バター均質機に通し混練した
バター(対照2)、連続泡立機に送り窒素ガスを
吹き込みながら混練泡立てを行なつて得たバター
(対照3)〕のそれぞれについてグリースペネトロ
メーター(JISのK2530)によつて下記の表に記
載の各温度における硬度を測定した。その結果は
下記の表のとおりである。
【表】 上記の結果から、本発明の製品であるバター
は、通常のバターや対照のバターに比べてより軟
らかく、ソフトバターとしては良質のものである
ことがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 天然バター脂肪を融解し、16〜23℃に冷却し
    約15時間以上保持して固体脂肪と液体脂肪とに分
    別し、その液体脂肪を10〜15℃に冷却して固体脂
    肪と液体脂肪とに分別して得た液体脂肪を生乳よ
    り分離したクリームにその脂肪量に対し20〜50重
    量%添加しクリーム形態となしたものから常法に
    よりバターを製造し、このバターの品温を13℃以
    下に保ちながら混練するかもしくは混練泡立てす
    ることを特徴とするバターの製造法。 2 泡立機などによりオーバーラン30〜100%に
    混練泡立てすることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のバターの製造法。
JP7771380A 1980-06-11 1980-06-11 Preparation of butter Granted JPS575643A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7771380A JPS575643A (en) 1980-06-11 1980-06-11 Preparation of butter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7771380A JPS575643A (en) 1980-06-11 1980-06-11 Preparation of butter

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS575643A JPS575643A (en) 1982-01-12
JPS6351665B2 true JPS6351665B2 (ja) 1988-10-14

Family

ID=13641524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7771380A Granted JPS575643A (en) 1980-06-11 1980-06-11 Preparation of butter

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS575643A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL8101638A (nl) * 1981-04-02 1982-11-01 Unilever Nv Laag-calorisch produkt op basis van botervet.

Also Published As

Publication number Publication date
JPS575643A (en) 1982-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2689816B2 (ja) クリーム用油脂及びそれを使用した低油分クリーム
US4446166A (en) Chocolate composition for the preparation of heat-resistant chocolate articles and process for its preparation
US5486376A (en) Heat-resistant chocolate composition and process for the preparation thereof
CN102793043A (zh) 一种乳酸菌巧克力的制备方法
EP0385542B1 (en) Process for the preparation of a low calorie butter spread and products obtained by said process
EP0082165A1 (en) FAT SPREAD AND PRODUCTION METHOD THEREOF.
JPH01144934A (ja) 気泡入りチョコレートの製造法
JPS6351665B2 (ja)
US8293311B2 (en) Refrigeration-temperature spreadable butter-based product
US8790733B2 (en) Composition and methods for soft butter
US4839190A (en) Spreadable product having and anhydrous milk fat component
WO2001006863A1 (en) Method for the manufacture of chocolate
JPH0322133B2 (ja)
JP2849842B2 (ja) バターの製造方法
JP2689820B2 (ja) 低油分クリーム及びその製造法
JP2002034450A (ja) 起泡性水中油型組成物
JP4340029B2 (ja) チーズ及びその製造法
JPH07108184B2 (ja) チヨコレートの製造法
JP2017184666A (ja) ハードバターの製造方法
JP3391191B2 (ja) クリーム用油脂及びそれを使用したクリーム
JPH04237457A (ja) 乳化油脂組成物の冷却方法
JP2011015617A (ja) 冷菓および冷菓の製造方法
US2547281A (en) Method of refining milk and milk products
US658369A (en) Process of chilling butter.
CN112931619A (zh) 凝固型调制乳及其制备方法