JPS6351005A - 信号通信用電導線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オーディオ機器やテレビジョンなどに用いる
音響や画像電送のための信号通信用電導線に関する。よ
り詳しくは、表面が平滑美麗で、１３号通信の電送に対
する抵抗となるべき結晶の凝固粒界や、表面欠陥のない
、信号伝送効率のすぐれた電導線に関する。

オーディオｉ器や、テレビジョンの如き映像機器の９１
通な進歩発達につれ、音や画像も、より濁りなく、より
鮮明に電送されることが要望されるようになった。音響
や画像の如き信号通信のためには、周波数の高い交番Ｔ
、流が用いられる。一般に交番電流は、Ｔｆｉ、線の表
皮部に集中して流れる傾向を有し、その傾向は周波数が
高くなる程著しいことが知られている。このことは、Ｔ
Ｉ　線表皮部の結晶凝固粒界や表面の凹凸、ダイスきず
が、信号伝送効率に大きく影響することを示すものであ
る。

一般に、多結晶体からなる金属素材に、圧延や引き抜き
加工の如き塑性加工を施すときは、得られた金属線の表
面には、微細な凹凸や線引きダイスからくる引っ掻きき
すが生ずることが知られている。金属線表面の凹凸の発
生は、金属線を構成する結晶粒が、その方位によって変
形の度合が異なるためで、多結晶の金属素材を塑性加工
によって成形する限り、避けがたい欠陥である。したが
って、このような結晶粒の方位による変形能の差に基因
する金属表面の微細な凹凸をなくすためには、多結晶素
材でなくて、単結晶からなる素材を用いて綿に加工しな
ければならない。

無酸素銅線を７００’Ｃ以上の高温に長時間加熱焼鈍す
ることによって、結晶粒を巨大化させ、結晶粒の数を減
少させたのち伸線加工して得た電線は、このような結晶
粒の巨大化処理を施さなかった銅線に比して、音響伝達
効率がすぐれているといわれている。さらにまた、鋳造
金属の融点以上に加熱した中空鋳型を用いることを特徴
とする、加熱鋳型式連続鋳造法（特許第１０４９１４６
号）によって得た、華結晶状の一方向凝固銅鋳塊に圧延
および引き抜き加工を施して得た銅電線の音響伝送効率
カベ上記の焼鈍による結晶巨大化処理の銅電線より、−
層すぐれていること、このような単結晶消電線をビデオ
ケーブルに用いると、テレビジョンの画面がより鮮明に
なり、演色効果が著しく向上することが知られている。

これらの事実は、結晶の凝固粒界や凹凸の如き表面欠陥
の発生に影響する結晶の数の少ないこと、特に銅線表面
に竹の節状に存在する結晶凝固粒界のないことが、いか
に信号通信用電導線にとって重要であるかを示すもので
ある。

このような金属線表面の凹凸は、金属線を構成する結晶
の塑性加工時における変形能の差に基因するものである
。また金属線の圧延加工時には、ロール表面の微細な凹
凸がそのまま金属線の表面に圧延きずとしてあられれる
。引き抜き加工時には金属線表面にダイスの引っ掻きき
すが発生する。

このような、結晶の変形能に基因する金属線表面の凹凸
やロールやダイスに基因する表面きずの発生を防止する
ことによって、音響や画像の如き信号通信の伝送効率を
高めることができると考えられる。

本発明は、表面に塑性加工に伴う凹凸やダイスきずのな
い電導線に関するものである。従来の銅線やアルミニウ
ム線の如き電導線は、まず金属を溶解し、鋳型に注湯し
て凝固させて得られた、多結晶体からなるビレット状の
鋳塊を、圧延加工によって素線を作り、さらに、ダイス
を用いた線引き加工によって、所定の径や断面形状の金
属線に製造するのが一般的な電線の製造方法であった。

このような方法で作られた電線の表面には、塑性力ｕ工
に基因する表面欠陥すなわち微細な凹凸やダイスきずが
常に存在した。このような表面欠陥は、′Ｔ！、線の表
皮に集中して流れる信号電送用高周波交番電流の信号伝
送効率を低下せしめるものであった。

本発明者は、内壁を鋳造金属の凝固温度以上に加熱した
微小中空断面の加熱鋳型を用い、加熱鋳型式連続鋳造法
によって、直接、細い断面形状の金属線を製造する装置
を開発し、０．５ｍｍの細い銅線を連続的に鋳造した。

この銅線は表面が鏡面で、しかも、凝固始端から約１５
０ｍｍを除いては完全な単結晶からなっていた。この鏡
面を有する単結晶銅線を、何らの塑性加工を施すことな
しに、ζ−，オーアイオ用、、ｅ−カーヶー、・７．と
、７用いたよ一゛ ″ころ、音響の伝送効率が明瞭に著しく向上することめ
（認められた。さらにこのＳ同線をビデオケーブルに使
用したところ、テレビジョンの映像画面が、従来線を使
用した場合に比して、きわめて鮮明になり、演色力が著
しく向上することが知られた。

またその鮮明度は、Ｊｉｊ拮晶銅鋳塊を７襟引き加工し
て得た電導線の場合よりもさらに明らかな向上を示した
。

本発明は、冷却鋳型を用いて鋳造した金属素材から圧延
や引き抜き加工の如き塑性加工によって製造するという
、電線の製造法の一般常識とはまったく異なり、加熱鋳
型式連Ｖｔ鋳造法によって直接細い金属線を鋳造し、塑
性加工をまったく施すことなしに、そのまま電導線とし
て使用するもので、ダイスの引っ掻ききずのまったくな
い、信号伝送効率のすぐれた電導線である。このような
鋳造したままの、しかも単結晶からなる鏡面の、径１Ｉ
ＩＩＲ以下のような細い電線は、従来の冷却鋳型による
鋳造方法では到底製造することができなかったもので、
本発明者が開発した、鋳造金属の凝固温度以上に加熱し
た細い中空加熱鋳型を用いる加熱鋳型式連続鋳造法によ
って、はじめて製造が可能になったものである。

本発明の電導線は、銅やアルミニウムや金の如〈従来か
ら電線材料に用いられてきた金属を用いて製造しうろこ
とは勿論のこと、従来、加工硬化に伴う凝固粒界からの
破壊のために、線引き加工による製線が不可能とされて
きた多（の金属や合、金の、電導線への応用の途を開く
ものであり、音黍゛ にツや映像の技術や文化の同上に画期的貢献をなすづ５
′ ものと考えられる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．加熱鋳型式連続鋳造法によって得た、一方向凝固組
   織からなる、鋳造したままの金 属線であることを特徴とする信号通信用電 導線。
2. ２．金属線が単結晶からなることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の信号通信用 電導線。