JPS6350497B2 - - Google Patents
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- JPS6350497B2 JPS6350497B2 JP230380A JP230380A JPS6350497B2 JP S6350497 B2 JPS6350497 B2 JP S6350497B2 JP 230380 A JP230380 A JP 230380A JP 230380 A JP230380 A JP 230380A JP S6350497 B2 JPS6350497 B2 JP S6350497B2
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は断熱施工方法、特に住宅の壁体内、天
井裏、床下等の断熱施工方法に関するものであ
る。
井裏、床下等の断熱施工方法に関するものであ
る。
最近住宅を建築する際にポリスチレン発泡板、
ポリウレタン発泡板、あるいはグラスウール等の
断熱材が広く使用されるようになつた。しかし、
これらの断熱材を使用せずに建築された既設住宅
に対して断熱施工するには、内壁あるいは外壁を
一旦取外した後断熱板等を挿入し、しかる後再度
壁を作り直す必要があつた。この方法は工事に多
大の手数を要し、不経済であると共に、居住者が
いる場合施工が困難である欠点がある。そこで建
物の内壁と外壁との空間に例えば発泡ポリスチレ
ン樹脂粒子等の発泡粒子を注入充填すれば或程度
断熱効果は得られるが、しかし、発泡粒子より大
きい穴が存在すると該粒子がその穴から流出して
充填ができず、かりに穴を閉塞して充填しても、
鼠害、白蟻の害または腐蝕等の部分的破損により
発泡粒子が流出して室内を汚染すると共に断熱効
果が減少する。穴からの流出を防ぐために、発泡
粒子に接着剤を混合して充填することが考えられ
る。例えば、酢酸ビニルあるいはアクリル酸系の
エマルジヨン等の水を溶媒とした接着剤を使用す
ると、その量が多いときには注入時に発泡粒子が
ブロツキングして所望の空間への充填が密になら
ず空隙を生じることがあり、また接着剤の水分が
壁等の空間に残つている間は断熱層の断熱効果が
著しく低下する。他方、接着剤の使用量が少い
と、送風機等で注入する際に、塗布された接着剤
が乾燥して了つて、発泡粒子の充分な接着が得ら
れない。また、有機溶剤を用いた接着剤を使用し
ても、同様に壁等の空間への注入、充填の作業
性、および充填後の発泡粒子の接着等の点で満足
な結果を得ることは困難である。
ポリウレタン発泡板、あるいはグラスウール等の
断熱材が広く使用されるようになつた。しかし、
これらの断熱材を使用せずに建築された既設住宅
に対して断熱施工するには、内壁あるいは外壁を
一旦取外した後断熱板等を挿入し、しかる後再度
壁を作り直す必要があつた。この方法は工事に多
大の手数を要し、不経済であると共に、居住者が
いる場合施工が困難である欠点がある。そこで建
物の内壁と外壁との空間に例えば発泡ポリスチレ
ン樹脂粒子等の発泡粒子を注入充填すれば或程度
断熱効果は得られるが、しかし、発泡粒子より大
きい穴が存在すると該粒子がその穴から流出して
充填ができず、かりに穴を閉塞して充填しても、
鼠害、白蟻の害または腐蝕等の部分的破損により
発泡粒子が流出して室内を汚染すると共に断熱効
果が減少する。穴からの流出を防ぐために、発泡
粒子に接着剤を混合して充填することが考えられ
る。例えば、酢酸ビニルあるいはアクリル酸系の
エマルジヨン等の水を溶媒とした接着剤を使用す
ると、その量が多いときには注入時に発泡粒子が
ブロツキングして所望の空間への充填が密になら
ず空隙を生じることがあり、また接着剤の水分が
壁等の空間に残つている間は断熱層の断熱効果が
著しく低下する。他方、接着剤の使用量が少い
と、送風機等で注入する際に、塗布された接着剤
が乾燥して了つて、発泡粒子の充分な接着が得ら
れない。また、有機溶剤を用いた接着剤を使用し
ても、同様に壁等の空間への注入、充填の作業
性、および充填後の発泡粒子の接着等の点で満足
な結果を得ることは困難である。
本発明者は既設住宅の壁等を作り直すことな
く、簡便に壁の空間に特に熱硬化性樹脂の発泡粒
子を充填して断熱施工する方法を研究した結果、
接着剤として充填時には熱硬化性樹脂発泡粒子の
流動性を損なわせず、充填された後に硬化して熱
硬化性樹脂発泡粒子同志を互に接着するアタクチ
ツク1,2−ポリブタジエンまたは乾性油を使用
することによつて優れた効果が得られることを見
出し、本発明を完成するに至つたものである。
く、簡便に壁の空間に特に熱硬化性樹脂の発泡粒
子を充填して断熱施工する方法を研究した結果、
接着剤として充填時には熱硬化性樹脂発泡粒子の
流動性を損なわせず、充填された後に硬化して熱
硬化性樹脂発泡粒子同志を互に接着するアタクチ
ツク1,2−ポリブタジエンまたは乾性油を使用
することによつて優れた効果が得られることを見
出し、本発明を完成するに至つたものである。
即ち、本発明は、壁体内、天井裏、床下等の空
間に、充填時には熱硬化性樹脂発泡粒子の流動性
を損なわせず、充填された後に硬化して熱硬化性
樹脂発泡粒子同志を互に接着するアタクチツク
1,2−ポリブタジエンまたは乾性油からなる接
着剤を混和した熱硬化性樹脂発泡粒子を充填固化
せしめることを特徴とする断熱施工方法、を要旨
とするものである。
間に、充填時には熱硬化性樹脂発泡粒子の流動性
を損なわせず、充填された後に硬化して熱硬化性
樹脂発泡粒子同志を互に接着するアタクチツク
1,2−ポリブタジエンまたは乾性油からなる接
着剤を混和した熱硬化性樹脂発泡粒子を充填固化
せしめることを特徴とする断熱施工方法、を要旨
とするものである。
本発明において用いられる熱硬化性樹脂発泡粒
子としては、ポリウレタン樹脂、フエノール樹脂
等の発泡形体を機械的に破砕して得られ発泡粒子
を挙げることができる。また本発明において用い
られる接着剤の一つであるアタクチツク1,2−
ポリブタジエンは、 一般式 で表わされ、ブタジエンをリビング重合させるこ
とにより得られ、ポリマー鎖の約90%が1,2−
結合から成り、粘稠な液状を呈するものである。
子としては、ポリウレタン樹脂、フエノール樹脂
等の発泡形体を機械的に破砕して得られ発泡粒子
を挙げることができる。また本発明において用い
られる接着剤の一つであるアタクチツク1,2−
ポリブタジエンは、 一般式 で表わされ、ブタジエンをリビング重合させるこ
とにより得られ、ポリマー鎖の約90%が1,2−
結合から成り、粘稠な液状を呈するものである。
また接着剤の他の一つである乾性油としては、
アマニ油、エノ油、大豆油、桐油、麻実油、ヒマ
シ油等の植物油、またはこれらの植物油にマレイ
ン酸、アクリル酸等の不飽和有機化合物を反応せ
しめて得られる合性乾性油、あるいは前記植物油
にフエノール樹脂、アルキツド樹脂等を添加した
変性油等を挙げることができる。
アマニ油、エノ油、大豆油、桐油、麻実油、ヒマ
シ油等の植物油、またはこれらの植物油にマレイ
ン酸、アクリル酸等の不飽和有機化合物を反応せ
しめて得られる合性乾性油、あるいは前記植物油
にフエノール樹脂、アルキツド樹脂等を添加した
変性油等を挙げることができる。
なお上記アタクチツク1,2−ポリブタジエン
または乾性油は、一種類のみを使用してもよい
し、異なる種類のものを混合して用いてもよい。
またどちらの場合にも、アタクチツク1,2−ポ
リブタジエンまたは乾性油からなる接着剤にはそ
の流動硬化特性を損わない範囲で他の接着剤を添
加してもよい。
または乾性油は、一種類のみを使用してもよい
し、異なる種類のものを混合して用いてもよい。
またどちらの場合にも、アタクチツク1,2−ポ
リブタジエンまたは乾性油からなる接着剤にはそ
の流動硬化特性を損わない範囲で他の接着剤を添
加してもよい。
本発明の方法は、前記熱硬化性樹脂発泡粒子に
上記の如きアタクチツク1,2−ポリブタジエン
または乾性油からなる接着剤を混和し、これを壁
材または板材の空間に充填することからなるが、
例えば壁材または板材に前記熱硬化性樹脂発泡粒
子が通過し得る隙間または穴が存在する場合には
これらの隙間または穴は予め閉塞しておく。
上記の如きアタクチツク1,2−ポリブタジエン
または乾性油からなる接着剤を混和し、これを壁
材または板材の空間に充填することからなるが、
例えば壁材または板材に前記熱硬化性樹脂発泡粒
子が通過し得る隙間または穴が存在する場合には
これらの隙間または穴は予め閉塞しておく。
本発明の方法において、アタクチツク1,2−
ポリブタジエンまたは乾性油からなる接着剤を混
和した熱硬化性樹脂発泡粒子は流動性に富み、送
風機でフレキシブルホースを用いて壁材の空間部
に送入することができる。壁の上方に隙間がある
場合にはその隙間から送入充填すればよく、隙間
がない場合には壁の上方にホースの入り得る穴を
設けて充填すればよい。前記の通りアタクチツク
1,2−ポリブタジエンまたは乾性油からなる接
着剤を混和した熱硬化性樹脂発泡粒子は流動性が
よいので、送入された粒子は内壁と外壁との空間
に隙間なく充填される。天井においても上記と同
様に充填されるが、二重構造でない天井において
は、天井の上に合板等で二重となし、その空間に
上記発泡粒子を送入充填することができる。
ポリブタジエンまたは乾性油からなる接着剤を混
和した熱硬化性樹脂発泡粒子は流動性に富み、送
風機でフレキシブルホースを用いて壁材の空間部
に送入することができる。壁の上方に隙間がある
場合にはその隙間から送入充填すればよく、隙間
がない場合には壁の上方にホースの入り得る穴を
設けて充填すればよい。前記の通りアタクチツク
1,2−ポリブタジエンまたは乾性油からなる接
着剤を混和した熱硬化性樹脂発泡粒子は流動性が
よいので、送入された粒子は内壁と外壁との空間
に隙間なく充填される。天井においても上記と同
様に充填されるが、二重構造でない天井において
は、天井の上に合板等で二重となし、その空間に
上記発泡粒子を送入充填することができる。
本発明の方法において熱硬化性樹脂発泡粒子は
1〜15mmの径を有する発泡粒子が好適に用いら
れ、アタクチツク1,2−ポリブタジエンまたは
乾性油からなる接着剤の量は上記発泡粒子の破砕
された表面状態及び粒径等によつて変化するが、
例えば発泡粒子1m2に対して0.3〜3Kgの範囲で
使用すれば十分効果を発揮する。接着剤の量が余
り少いと発泡粒子の接着性が不充分となり、逆に
多過ぎると発泡粒子の流動性が失われ、また、充
填後接着剤が滲出して壁、天井の表面、その他を
汚染するおそれがある。なお、アタクチツク1,
2−ポリブタジエンまたは乾性油からなる接着剤
には、その硬化を促進するために、例えばナフテ
ン酸コバルト、ナフテン酸鉛等を加えてもよい。
1〜15mmの径を有する発泡粒子が好適に用いら
れ、アタクチツク1,2−ポリブタジエンまたは
乾性油からなる接着剤の量は上記発泡粒子の破砕
された表面状態及び粒径等によつて変化するが、
例えば発泡粒子1m2に対して0.3〜3Kgの範囲で
使用すれば十分効果を発揮する。接着剤の量が余
り少いと発泡粒子の接着性が不充分となり、逆に
多過ぎると発泡粒子の流動性が失われ、また、充
填後接着剤が滲出して壁、天井の表面、その他を
汚染するおそれがある。なお、アタクチツク1,
2−ポリブタジエンまたは乾性油からなる接着剤
には、その硬化を促進するために、例えばナフテ
ン酸コバルト、ナフテン酸鉛等を加えてもよい。
充填された熱硬化性樹脂発泡粒子は、その表面
に附着している接着剤が硬化して固形膜を形成す
ることにより発泡粒子相互の接触部において互に
接着せられて固着される。従つて、各発泡粒子が
互いにその接触部で接着しているので、仮に壁面
に穴を穿設しても発泡粒子が穴からこぼれ出るこ
とはない。
に附着している接着剤が硬化して固形膜を形成す
ることにより発泡粒子相互の接触部において互に
接着せられて固着される。従つて、各発泡粒子が
互いにその接触部で接着しているので、仮に壁面
に穴を穿設しても発泡粒子が穴からこぼれ出るこ
とはない。
本発明方法による断熱施工方法においては、充
填時には無機質発泡粒子の流動性を損なわせず、
充填された後に硬化して熱硬化性樹脂発泡粒子同
志を互に接着する接着剤を混和した発泡粒子は、
充填時において送風機等の空気輸送により僅かな
空隙から壁の空間、または天井の空間に隙間なく
充填することができるので、既存の設備を破壊す
る必要がなく、作業を極めて容易に行うことがで
きる。また、充填後は熱硬化性樹脂発泡粒子が相
互に接着剤の硬化によつて接着して固化するの
で、各粒子が飛散することがない。
填時には無機質発泡粒子の流動性を損なわせず、
充填された後に硬化して熱硬化性樹脂発泡粒子同
志を互に接着する接着剤を混和した発泡粒子は、
充填時において送風機等の空気輸送により僅かな
空隙から壁の空間、または天井の空間に隙間なく
充填することができるので、既存の設備を破壊す
る必要がなく、作業を極めて容易に行うことがで
きる。また、充填後は熱硬化性樹脂発泡粒子が相
互に接着剤の硬化によつて接着して固化するの
で、各粒子が飛散することがない。
本発明方法による断熱施工を施した壁または天
井はその空間に互いに接着した熱硬化性樹脂発泡
粒子が充填し、空気の流動性が遮断されて断熱性
が良好であると共に、防音効果並びに難燃性をも
有している。しかも本発明において用いられる熱
硬化性樹脂発泡粒子は、発泡成形体の廃棄物を単
に破砕することによつて製造できるため、極めて
安価であり、近時問題にされている廃棄処理とし
ても利用できる。
井はその空間に互いに接着した熱硬化性樹脂発泡
粒子が充填し、空気の流動性が遮断されて断熱性
が良好であると共に、防音効果並びに難燃性をも
有している。しかも本発明において用いられる熱
硬化性樹脂発泡粒子は、発泡成形体の廃棄物を単
に破砕することによつて製造できるため、極めて
安価であり、近時問題にされている廃棄処理とし
ても利用できる。
従つて、本発明の断熱施工方法は、既設の住宅
の断熱施工において極めて有益である。
の断熱施工において極めて有益である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 壁体内、天井裏、床下等の空間に、充填時に
は熱硬化性樹脂発泡粒子の流動性を損なわせず、
充填された後に硬化して熱硬化性樹脂発泡粒子同
志を互に接着するアタクチツク1,2−ポリブタ
ジエンまたは乾性油からなる接着剤を混和した熱
硬化性樹脂発泡粒子を充填固化せしめることを特
徴とする断熱施工方法。 2 熱硬化性樹脂発泡粒子がポリウレタン樹脂発
泡体の破砕粒子からなる特許請求の範囲第1項記
載の断熱施工方法。 3 熱硬化性樹脂発泡粒子が1〜15mmの粒径を有
することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の断熱施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP230380A JPS56100945A (en) | 1980-01-11 | 1980-01-11 | Heat insulation executing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP230380A JPS56100945A (en) | 1980-01-11 | 1980-01-11 | Heat insulation executing method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56100945A JPS56100945A (en) | 1981-08-13 |
JPS6350497B2 true JPS6350497B2 (ja) | 1988-10-11 |
Family
ID=11525588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP230380A Granted JPS56100945A (en) | 1980-01-11 | 1980-01-11 | Heat insulation executing method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56100945A (ja) |
-
1980
- 1980-01-11 JP JP230380A patent/JPS56100945A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56100945A (en) | 1981-08-13 |
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